JPS63259248A - トルクリミツタ付減速装置 - Google Patents

トルクリミツタ付減速装置

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JPS63259248A
JPS63259248A JP9261887A JP9261887A JPS63259248A JP S63259248 A JPS63259248 A JP S63259248A JP 9261887 A JP9261887 A JP 9261887A JP 9261887 A JP9261887 A JP 9261887A JP S63259248 A JPS63259248 A JP S63259248A
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JP
Japan
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housing
torque limiter
gear
output shaft
eccentric
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JP9261887A
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Inventor
Yukio Nadayama
灘山 行男
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TSUOISU KK
Original Assignee
TSUOISU KK
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、トルクリミッタを一体的に装備した伝達ト
ルク10,000 g−cm以下の減速装置に関する。
〔従来技術〕
たとえば、VTR用カメラ、35ミリズームカメラ等に
おいて、ズームレンズを駆動するために、トルクミッタ
付減速装置が内蔵されている。ズームレンズは駆動源で
あるモータによって駆動されるが、モータの出力は、減
速装置の減速機で減速されて、ズームレンズに伝達され
る。減速機は、ウオームとウオームホイールとの組合せ
、または、平歯車やかさ山車の組合せから成る山車列か
ら構成される。 VTR用カメラ、35ミリズ一ムカメ
ラ等°においては、モータからの駆動力によってズーム
レンズを自動的に駆動させるだけでなく、ズームレンズ
を手動で駆動させる必要がある。ここで、ウオーム、ウ
オームホイールの歯車列から減速機を構成すると、減速
機の出力サイドから、外力を加えることはできない、そ
のため、VTR用カメラ、35ミリズームカメラ等では
、平歯車やかさ歯車(以下、平歯車等という)の組合せ
から成る歯車列から減速機を構成している。そして、平
歯車等より成る多数の歯車列を利用して、大きな減速比
を得ている。
VTR用カメラに内蔵される公知のトルクリミッタ付減
速装g1210を第11図に例示する。この減速装置の
減速機212は、伝達トルクが10.000g−am以
下の減速機から成り、平歯車より成る4組の歯車列25
1ないし254を備え、三段の減速を経て、減速比15
0〜225を達成している。この減速機212では、モ
ータ222の出力は、プーリ215a、215b間に張
設されたエンドレスベルト227を経て第1組の歯車列
251に伝達され、この際、プーリの径の相違から、モ
ータの出力を減速している。このように、モータ222
の出力を予め減速した後、平歯車に伝達することによっ
て、騒音の発生を防止している。なお、参照符号224
 、225は、減速機212のハウジング、ハウジング
カバーをそれぞれ示す。
また、この減速装置210は、減速機の出力軸213に
遊嵌された、平歯車から成る被駆動体150の右方にス
ナップリング221を、左方に、座板219を介して、
圧縮コイルばね218を配設して、トルクリミッタ21
4を構成している。なお、参照符号256はばねケース
を示す。
このような構成では、圧縮コイルばね218の偏倚力に
よって、座板218を被駆動体250に押圧し、密着す
ることによって、出力軸213、被駆動体250が、摩
擦力によって連結される。そのため、減速機212の出
力は、出力213から被駆動体250に伝達されて、被
駆動体を駆動し、被駆動体に噛合する対応する歯車を経
て、ズームレンズを駆動させる。しかし、圧縮コイルば
ね218の偏倚力はそれほど大きくなく、被駆動体25
0に外力を加えると、被駆動体は空転でき、被駆動体2
50に連動するズームレンズは手動でも駆動できる。な
お、上記のトルクリミッタ付減速装置210の正面図、
右側面図を第12図、第13図に実寸で示す。
〔従来技術の問題点〕
しかし、平歯車等より成る歯車列では、噛み合う一組の
歯車間に大きなme差を取ることが難しく、一段の歯車
列によって可能な減速比は限定され、大きな減速比が得
られない、 VTR用カメラ等をはじめ多くの場合、大
きな減速比が要求されるため、多数の歯車を組合せて減
速機が構成される、そのため、VTR用カメラ等の減速
機として広く採用されている伝達トルクトルク10.O
OOg−c1以下の(小型)減速機においても、厚く、
大きくならざるを得ない、そのため、減速機を内蔵する
トルクリミッタ付減速装置が小型化できない。
また、伝達効率も、減速比24の(小型)減速機を例に
とれば、平歯車等の組合せで約75%といった低い値を
とる。そのため、所望の出力を得るためには、大出力の
モータと併用する必要がある。
しかし、伝達効率の関係から、大出力のモータを減速機
と併用すれば、大出力のモータがかさばるため、減速機
の小型化が困難となる。また、大出力のモータは電池の
消耗を促進し、好ましくない更に、平歯車等の歯車列か
ら減速機を構成すれば、同時に噛み合う歯数が少ないた
め、バックラッシュが比較的大きく、騒音が生じやすい
、騒音対策として、上記の構成のように、プーリ、ベル
トを利用すれば、構成的に複雑化するとともに、部品点
数が増すため、組立てが容易に行なえず。
減速機が安価に生産できない。
また、トルクリミッタは、独立部品である圧縮コイルば
ね、ばねケースを備えて構成されるため、部品点数も多
く、構成的に複雑化する。また、圧縮コイルばね、ばね
ケースを使用すると、トルクリミッタが軸線方向に長く
ならざるを得ず、ドルクリミー7タが小型化できない。
上記のように、減速機、トルクリミッタの小型化がそれ
ぞれ難しいため、減速機にトルクリミッタを組合せたト
ルクリミッタ付減速装置も小型化できず、かなりの据付
はスペースが必要となる。
そのため、トルクリミッタ付減速装置を内蔵するVTR
用カメラ、35ミリズームカメラ等の精密機器の小型化
が容易に図られない、また、減速機が騒音を生じやすい
ため、精密機器に広く装着できない。
〔発明の目的〕
この発明は、減速機、トルクリミッタをそれぞれ小型化
した小型のトルクリミッタ付減速装置の堤供を目的とし
ている。
〔発明の概略〕
上記目的を達成するため、伝達トルクto、000g−
C11以下の(小型)減速機において、サイクロイド歯
形の太陽歯車と遊星歯車とを噛み合わせることに着眼し
た。また、一体成形されたばねを持つケースから、トル
クリミッタを構成している。
つまり、この発明によれば、トルクリミッタ付減速装置
の減速機は、歯数nのサイクロイド歯形を内方に持つ太
陽歯車と、偏心軸の回転に伴なって、揺動しつつ公転す
る偏心体とを備えている。
偏心軸は、入力軸に連動して回転し、ハウジングは、出
力軸のための軸受部を有して構成され、太陽歯車が一体
的に回転可能にハウジングに取付けられる。そして、太
陽歯車と噛み合う、歯数n−1のサイクロイド歯車(遊
星歯車)が、偏心体に設けられる。太陽歯車は、すべり
特性を持つプラスチックから、ハウジングと一体に成形
してもよい。また、ハウジングと別体に形成した太陽歯
車を、ハウジングに着脱可能に嵌合して、一体的に回転
させてもよい、ハウジングと一体的に回転する偏心体は
、偏心軸の嵌合される中央孔を備え、偏心軸と同一量だ
け、軸線に対して偏心して配設される。複数の支持孔が
、出力軸、偏心体のいずれか一方で、同心円上に配設さ
れ、出力ビンが、出力軸、偏心体の残る他方で、同心円
上に設けられる。出力ビンは、支持孔に摺接可能にそれ
ぞれ遊合されて偏心体の揺動を吸収するとともに、出力
軸に駆動力を伝達する。
このような構成の減速機では、出力軸だけでなく、ハウ
ジングも回転可能となる。そのため、ハウジングを固定
すれば、出力軸は、出力軸りの被駆動体を伴って、回転
される。しかし、ハウジングを回転可能とすれば、出力
軸のトルクが調整される。
そのため、この発明によれば、ノ\ウジングの回転を規
制して、出力軸のトルクを調整するように、トルクリミ
ッタが固定体上に配設されている。
トルクリミッタは、ケースとケースに一体成形されたば
ね体とを備えて構成される。そして、トルクリミッタは
、減速機を挟んで固定体上に配設され、ばね体の偏倚力
によって、減速機のノ\ウジングを固定体に押付けてい
る。
このような構成では、ばね体の偏倚力によって生じる摩
擦力によって、ハウジングが固定または回転可能となり
、出力軸のトルクが調整できる。
つまり、ドルクリミー、夕は固定体上に配設されている
ため、通常、ハウジングは固定され、出力軸は、伝達さ
れる駆動力によって、被駆動体とともに回転される。し
かし、外部(出力サイド)からハウジングに回転力を加
えて、ハウジングを回転させれば、出力のトルクが調整
される。また、何等かの原因で出力軸が回転不能となれ
ば、ハウジングを回転可能となり、被駆動体が、出力軸
とは無関係に回転可能となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について詳
細に説明する。
第1図に示すように、この発明に係るトルクリミッタ付
減速装置10は、減速機12とトルクリミッタ14とを
具備して構成されている。そして、トルクリミッタ14
は、有底筒形のケース16と、ケースと一体にケースの
基部17に設けられたばね体18を備えている。この一
体化されたばね体18とケース16とは、通常、射出成
形されるが、成形方法はこれに限定されず、たとえば、
プレス加工から成形してもよい、また、別個に成形した
後、爆着、接着剤による接着等によって、ケース16、
ばね体18を実質的に一体化してもよい、ばね体18は
、後述する減速機のハウジング24に、座板19を介し
て。
押圧され、それらの間の摩擦力に生じて、ハウジングを
固定、または、回転可能としている。摩擦力が偏在しな
いように、2個のばね体18が、対称に形成されている
(第2図参照)、シかし、摩擦力の偏在を防止する構成
であれば足り、ばね体18の数、配列は図示の配置例に
限定されない。たとえば、第3図に示すように、半径方
向に延びた4個のばね体18をケースの基部17に設け
てもよく(第3図参照)、また、8個のばね体18を同
一円周上に設けてもよい(第4図参照)、更に、ばね体
18は、第5図かられかるように、実施例では、円孤形
に形成されているが、ばね体の形状はこれに限定されず
、たとえば、波形に形成してもよい。
上記のように、一体成形されたケース1B、ばね体20
から構成されたトルクリミッタ14では、1個の独立部
品から構成でき、構成が簡素化される。
また、軸線方向に短く構成でき、ドルクリミーIり14
が十分に小型化できる。
なお、ばね体18と一体成形されたケースlB(ばね付
ケース)は、取付はフランジ20によって、シャーシの
ような適当な固定体に取付けられる。
減速機12として、伝達トルク10,000g−cm以
下の(小型)減速機を考慮すれば足りる。減速機12は
、第6図から解るように、モータ22の出力軸23を入
力軸として利用し、減速機12の出力軸13は、平歯車
のような被駆動体50に連結される。この被駆動体50
は、噛合する平歯車を経て、たとえば、ズームレンズに
連動されている。モータ22は取付はフランジ20の右
サイドに固定され、減速機のハウジング24は、取付は
フランジの左サイドに配設されるが、取付はフランジに
固定されず、ばね体18の偏倚力によって、取付はフラ
ンジに押付けられているにすぎない、減速機12の出力
は、後述するように、ハウジング24、または、出力軸
13から取り出される。
第6図、第7図に示すように、減速機12は、右手Fi
ll I 7 a、左半部17bに二分割されたハウジ
ング24と、サイクロイド歯形の太陽歯車2Bとを具備
している。太陽歯車2Bは、ハウジング左半部24bの
右端内方に配設され、実施例では、すべり特性を持つプ
ラスチックのような軸受材から、ハウジングと一体に成
形され、その歯数は25となっている、太陽歯車26は
、サイクロイド歯形の特殊なものとしての(複数の)歯
車代用ピンから構成してもよい。
ハウジング24は、ボルトのような締付は部材を使用す
ることなく、組立てられるように構成することが好まし
い、実施例においては、第6図に示すように、ハウジン
グの右半部24aは、左半部24bをオーバーハングし
、部分球形の係合突起28が右半部24aのオーバーハ
ングの内周面に、対応する係合孔29が左半部24bの
外問面にそれぞれ形成されている。係合突起28、係合
孔29は、ハウジングの右半部24a、左半部24bを
強固に係合するように、複数組、たとえば、120 ’
づつ離反して3組設けられる。なお、実施例とは逆に、
係合突起28を左半部24bに、係合孔28を右半部2
4aに設けてもよい、更に、係合突起28、係合孔29
の形状は、部分球形に限定されない。
ハウジングの左半部24bは、出力軸のための軸受部3
0を一体に備えて形成されており、このような構成では
、独立の部品点数が減少し、組立てが容易になる。ここ
で、ハウジングの左半部24bは、軸受部30を一体に
備えているため、出力軸13と一体化して回転する虞れ
がある。しかし、上記のように、係合突起28、係合孔
28の係合によって、ハウジングの左半部24bが右半
部24aに強固に係合されているため、ハウジングの左
半部24bの回転は、十分に防止される。つまり、係合
突起28、係合孔28は、回り止めとしても機能する。
このような構成のハウジング24は、係合突起28と係
合孔29とが係合するまで、左半部24bを右手ifR
24aのオーバーハング内に押込めることによって、組
立てられる。ボルトのような締付は部材を使用すること
に比較すれば、このようなハウジング24の組立ては、
容易に行なえ、自動化、省力化が図られる。また、ハウ
ジング24にネメジが形成されないため、ハウジングが
容易に成形できる。
なお、ボルトのような締付は部材を使用することなく、
ハウジング24を組立てる構成は、実施例の構成に限定
されない。
減速機12は、偏心体32と偏心軸34とを更に具備し
ている。第7図からよくわかるように、偏心体32は、
太陽歯車2Bと噛み合う遊星歯車36を外縁に一体的に
備えている。遊星歯車36は、太陽歯車2Bと同様にサ
イクロイド歯形を持ち、太陽歯車の歯数より1枚少ない
、24枚の歯数を有して形成されている。偏心軸34は
、軸線35に対して、eだけ偏心して形成され、この偏
心軸34の嵌合される孔38が、偏心体32の中央に形
成されている。モータの出力軸23が偏心軸34に嵌合
され、出力軸は減速機の入力軸として機能する。なお、
中央孔38の中心01(第7図参照)、いいかえれば、
偏心体32の中心は、軸線35に対して、偏心軸34と
同一方向、同一量だけ偏心していることはいうまでもな
い。
このような構成においては、減速4112の入力軸、つ
まり、モータの出力軸23が、高速で回転すると、出力
軸23の嵌合された偏心軸34の回転に追従して、偏心
体の遊星歯車38は、太陽歯車28と噛み合いながら、
入力軸の回転方向と同一方向に公転する。しかし、遊星
歯車36の歯数が太陽歯車より1枚少ないため、遊星歯
車は、モータの出力軸23の1回転に対して、揺動しな
がら、 1/歯数、つまり、l/24回転だけ自転する
第7図からよくわかるように2.複数の孔42が、軸線
35を中心とした同心円44上で等自重に出力軸13に
配設されている。実施例では、孔42は、45゜離反し
て、8個形成されているが、配列、数は、実施例に限定
されない。
偏心体32は、第6図、第7図に示すように、複数の出
力ビン48を左側面に一体的に備え、出力ビンは、偏心
体の中心01の同心円48上に位置し、出力軸23の中
央孔38に摺接可能に遊合され、支持されている。出力
ビンの同心円48は孔42の同心円44と同一半径を持
ち、出力ビン4Bの直径は偏心体32の偏心量eの2倍
、つまり、2eだけ、孔42より小さい。
孔42内に、2eだけ直径の小さな出力ビン4Bが、摺
接可能に遊合する上記の構成型は、偏心体32の揺動は
、孔42と出力ビン48との間隙に吸収され。
偏心体は、揺動することなく自転する。また、孔42は
、摺接する出力ビン4Bを押圧し、一体重に回転させる
。そのため、出力軸13は、偏心体32と一体的に回転
する。つまり、出力軸13は、入力軸、つまり、モータ
の出力軸23に対して、l/24の回転数で、逆方向に
回転する。いいかえれば、出力軸23は、減速比24で
逆転する。
このように、歯数差1のサイクロイド歯車2B、36の
歯車列を利用すれば、遊星歯車3Bの歯数に対応した減
速比が得られ、一段の減速でも大きな減速比が得られる
実施例では、出力ビン46の遊合、支持される孔42と
、偏心軸34の嵌合される中央孔38とを同一部材に設
けず、孔42を出力軸13に、中央孔38を偏心体32
にそれぞれ設けている。このように孔38.42を別部
材に分離して設けた構成では、半径方向の肉厚が確保さ
れ、半径方向に十分な強度を持つ構成が可能となる。そ
のため、偏心体32.出力軸13の半径を小さく形成で
き、半径方向での減速機12の小型化が促進される。し
かし、半径方向に寸法的に余裕があれば、孔42を偏心
体32に、出力ビン46を出力軸13にそれぞれ設けて
もよい。
この発明では、減速機12は、伝達トルクが、10.0
00g−c層以下の小型減速機を対象としている。
そのため、各構成部品は比較的小さく、回転部材の軸受
部に大きな摩擦力が作用しない、従って、出力軸13や
出力ビン4Bのための軸受を独立して設ける必要もなく
、部品点数が減少する。そのため、この点からも、構成
が簡単化され、組立てが容易になり、自動化、省力化が
促進される。
また、実施例のように偏心体32、出力ビン46を一体
成形すれば、独立の部品点数が減少し、減速機12の組
立てが一層簡単化される。
なお、実施例の構成では■偏心軸34、■出力軸13、
■ハウジング左半分24a、■ハウジング左半分24b
十太陽歯車26、■出力ビン46+遊星歯車36十偏心
体32の5個にすぎない、これらの独立部品は、たどえ
ば、射出成形、プレスによる打ち抜きによって容易に成
形できる。
上記構成の小難減速装置10では、減速機12のハウジ
ング24は、ばね体18の偏倚力によって、固定体であ
る取付はフランジ20に押付けられ、密着される。その
ため、取付はフランジ20との間、および、座板19と
の間に生じる摩擦力によって、ハウジング24は、固定
体、座板間で回転不能となり、固定される。このように
ハウジング24が固定されると、モータ22の出力は、
出力軸13に伝達されて、出力軸を回転させる。そのた
め、ケース16とスナップリング21との間に挟持され
た被駆動体50が回転される。
しかし、たとえば、ばね体の18の偏倚力、または、座
板18の厚さを調整して、ハウジング24に作用する摩
擦力を規制すれば、ハウジングが回転可能に設定でき、
それによって、出力軸13のトルクが調整できる。この
ように、ハウジング24の回転を規制することによって
、減速機の出力軸13のトルクが適当に調整でき、トク
ルリミッタとして、減速装置10が利用できる。また、
出力サイドつまり、被駆動体50サイドから外力を加え
たり、何等かの原因で被駆動体が回転不能となると、ば
ね体18に起因する摩擦力に打ち勝って、ハウジング2
4が回転し、減速装置lOはトルクリミッタとして機能
する。
なお、ばね体18とハウジング24との間に1図示のよ
うに、座板を19を配設すれば、座板の厚さを変えるこ
とによって、ハウジングに作用するばね体18の偏倚力
が調整され、ハウジング24の回転が規制できる。また
、座板18の存在によって、ばね体18およびハウジン
グ24の摩耗が防止できる。しかし、ばね体18、ハウ
ジング24を摩耗の少ない材料から成形すれば、座板1
9は省略できる。
また、減速機12はサイクロイド歯車を利用して構成さ
れ、サイクロイド歯車では多数の歯が同時に噛み合うた
め、バックラッシュが少なく、騒音も生じにくい、その
ため、この発明のトルクリミッタ付減速装置lOは、バ
ックラッシュ、騒音を嫌うVTR用カメラ、35ミリズ
ームカメラ等の精密機器にも何等支障なく組込める。ま
た、小型に構成されるため、据付は面植も少なく、精密
機器の小型化に貢献する。
更に、この減速a12によれば、減速比24において、
90Xという高い伝達効率が得られる。そのため、大出
力のモータを併用する必要もなく、この点からも、トル
クリミッタ付減速装置10は、精密機器の小型、軽量化
に貢献する。
太陽歯車、遊星歯車から成る歯車列を2組備えた減速機
112を第8図に示す、概略的にいうと、この減速Jj
ll12は、ハウジングを共有して、第6図に示す減速
機10の構成部品を2組直列に配置して構成され、二段
減速によって、より大きな減速比を得ている。第6図に
示す減速機12の構成部材に100を加えて、対応する
この減速機112の構成部材を示すとともに、一段目の
減速に関する構成部材にaを、二段目の減速に関する構
成部材にbを付すこととする。
この2段減速の減速機112においても、基本的な構成
は、上記減速機10と同一であり、一段目の太陽歯車1
26a、遊星歯車138aの噛み合いによって減速され
た出力は、出力軸113aに伝達される。この出力軸1
13aの左端部は、偏心軸134aと同一量e偏心して
形成され、二段目の偏心体132に嵌合している。つま
り、出力軸113aは、次段の入力軸、偏心軸を兼ねて
いる。そして、出力軸113aから偏心体132に伝達
された駆動力は、二段目の太陽歯車12eb、 M星歯
車136bによって、更に減速される。そして、十分に
減速されて、出力軸113bに伝達されて、被駆動体(
平歯車)15oを回転させる。
なお、この減速機112においては、太陽歯車126d
、126bが、ハウジング124と別体に形成されてい
る点で、上記の減速Ia12と構成的に相違する。
しかし、太陽歯車128a、126bは、ハウジング1
24に着脱可能に嵌合され、それらの間に、少なくとも
1個の回り止めを設けて、一体回転可能としていること
はいうまでもない、このように、太陽歯車+28a、1
26bが着脱可能な構成では、遊星歯車とともに太陽歯
車が適当に交換できる。従って、一段目の太陽歯車12
8a、 Vi星尚車138aおよび二段目の太陽歯車1
28b、遊星歯車138bの組合せを適宜変えることに
よって、種々の減速比が容易に得られる。
このように、一段の減速で大きな減速比が得られるため
、減速機の構成部品をそれほど多く直列に配ごしなくと
も大きな減速比が容易に得られる、たとえば、上記減速
機112は、歯数18の太陽歯車12fla、 128
b、歯数15の遊星歯車118a、 138bを組合せ
て、二段減速で減速比225(+5X 15)を得てい
る。
なお、参照番号125はハウジングカバーを示し、ハウ
ジング124に形成された係合突起128の係合回部な
係合孔123が、ハウジングカバーに形成されている。
構成部品をプラスチックから射出成形した減速機112
.)クルリミッタ14を具備して構成されるたとえば、
減速比225、トルクリミット250g−amのこの発
明のトルクリミッタ付減速装置lOを、第9図、第10
図に実寸で示す、はぼ同様の減速比、トルクリミッタを
持つ公知のトルクリミッタ付減速装置構成を実寸で示す
第12図、第13図と比較すると、この発明のトルクリ
ミッタ付減速装2t10は、半径方向および軸線方向に
小さく′形成でき、かなり小型化されたことが理解でき
る。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであ
り、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技
術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明
に包含されることはいうまでもない。
なお、この発明のトルクミッタ付減速装置は、 VTR
用カメラ、35ミリズームカメラ等のズームレンズ駆動
用の減速装置に適するとはいえ、その応用範囲はこれに
限定されない。
〔発明の効果〕
上記のように、この発明によれば、サイクロイド歯車を
利用することによって、減速機が小型化できる。また、
ばねと一体のケースからトルクリミッタが構成されてい
るため、構造が簡単化されるとともに、部品点数も少な
く、組立ても容易となる。そして、トルクリミッタも小
型化できる。
徒って、小型化されたトルクリミッタ付減速装置が安価
に提供される。
また、内蔵する減速機の伝達効率が高いため、大出力の
モータを併用する必要もなく、この点からも、トルクリ
ミッタ付減速装置の小型化が促進される。
トルクリミッタ付減速装置が小型化され、その据付は空
間が僅かで足りるため、トルクリミッタ付減速装置の装
着される精密機器の小型化が可能となる。
更に、バックラッシュ、騒音の生じ難い減速機を利用し
ているため、バックラッシュ、騒音を嫌う精密機器にも
、このトルクリミッタ付減速装とが装着できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るトルクリミッタ付減速装置の
一部破断の概略正面図、 第2図は、ばね付ケースの左側面図、 第3図、第4図は、変形例に係るばね付ケースの各左側
面図、 第5図は、第2図の線V−Vに沿った断面図1、第6図
は、減速機の縦断面図、 第7図は、第6図の線■−■に沿った横断面図第8図は
、変形例に係る減速機の縦断面図、第9図、第10図は
、第8図に示す減速機を内蔵したトルクリミッタ付減速
装置の実寸で示す正面図、左側面図。 第11図ないし第13図は、従来のトルクリミッタ付減
速装置の一部破断の概略正面図、実寸で示す概略正面図
、実寸で示す右側面図である。 10:トルクリミッタ付減速装置、12,112 : 
M速機、 13.113:減速機の出力軸、14:トル
クリミッタ、18:(ばね付)ケース、17:ケースの
基部、18:ばね体、19:座板、20:取付はフラン
ジ、22,122:モータ、23.123:モータの出
力軸(減速機の入力軸) 、 24,124:減速機の
ハウジング、24a:ハウジングの右半部、24b:ハ
ウジングの左半部、26.128:太陽歯車、32.1
32 :偏心体、 34.134:偏心軸、35,13
5 :軸線、38.13fi :遊星山車、38.13
8 :中心孔、42:孔、44.48:同心円、50,
150:平歯車(平歯車)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)歯数nのサイクロイド歯形を内方に持つ太
    陽歯車と、 入力軸に連結されて回転する偏心軸と、 出力軸と、 太陽歯車と噛み合う、歯数n−1のサイクロイド遊星歯
    車と、偏心軸の嵌合される中央孔とを備え、偏心軸と同
    一量だけ、出力軸の軸線に対して偏心して配設され、偏
    心軸の回転に対応して、揺動しつつ公転する偏心体と、 出力軸、偏心体のいずれか一方で、同心円上に配設され
    た複数の支持孔と、 出力軸、偏心体の他方で、同心円上に設けられ、支持孔
    に摺接可能にそれぞれ遊合されて偏心体の揺動を吸収す
    る複数の出力ピンと、 出力軸のための軸受部を有し、太陽歯車と一体的に回転
    可能に形成されたハウジングと、 を備えた伝達トルク10,000g−cm以下の減速機
    と(b)ケースとケースに一体成形されたばね体とを備
    えて構成され、減速機を挟んで固定体上に配設され、ば
    ね体の偏倚力によって、減速機のハウジングを固定体に
    押付けて、ハウジングを固定、または、回転可能とする
    トルクリミッタと、 を具備するトルクリミッタ付減速装置。
  2. (2)トルクリミッタのばね体と減速機のハウジングと
    の間に、座板が配設されている特許請求の範囲第1項記
    載のトルクリミッタ付減速装置。
  3. (3)モータの出力軸が、減速機の偏心軸に連結されて
    、減速機の入力軸として機能している特許請求の範囲第
    1項または第2項記載のトルクリミッタ付減速装置。
  4. (4)太陽歯車が、すべり特性を持つプラスチックから
    、ハウジングと一体に形成されている特許請求の範囲第
    1項ないし第3項記載のトルクリミッタ付減速装置。
  5. (5)ハウジングと別体に形成された太陽歯車が、ハウ
    ジングに着脱可能に嵌合されて、ハウジングと一体的に
    回転する特許請求の範囲第1項ないし第3項記載のトル
    クリミッタ付減速装置。
  6. (6)減速機の構成部材が複数組直列に配列され、前段
    の出力軸が、次段の偏心軸に嵌合されて、次段の入力軸
    、偏心軸を兼ねている特許請求の範囲第1項ないし第5
    項記載のトルクリミッタ付減速装置。
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