JPS63258987A - 着色炎を有する照明用液体燃料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、容器に入れた液体燃料の液面に芯を浮かせこ
の芯で吸上げた燃料を燃焼させて着色炎を発生させる照
明用液体燃料に関するものである。

（従来の技術） 一般にクリスマスパーティーなどで、インテリアの照明
用に種々の形状や着色を施した固形のローソクが多く使
用されているが、更に演出効果を高め、従来にない新し
いインテリアの照明として、液体燃料をその液面で燃焼
させる液体ローソク状の照明が開発されている。

この照明は上部を広く開口したガラス容器に液体燃料を
注ぎ、その液面に芯を浮かせて芯で吸い上げた燃料を液
面の近傍で燃焼させて炎を発生させ、幻想的な雰囲気を
盛り上げることができる。

このような照明に用いられている液体燃料は従来、アル
コールを主成分とするものが多く、その燃焼炎は通常の
ローソクやランプのように黄色がかった普通色炎であり
、赤や赤紫、オレンジ色、緑など美しい色調の炎を発生
するものはなかった。

一般にホウ素やアルカリ金属、アルカリ土類金属を白金
に付けてバーナーで燃焼させると一時的にホウ素は緑色
、アルカリ金属やアルカリ土類金属は赤系色など夫々独
得の炎色反応を起すことは知られている。

しかしながら、これらの金属や非金属を着色炎物質とし
てそのまま液体燃料中に添加しても殆ど溶解せず、また
着色炎物質が芯を上昇しないので安定した着色炎を得る
ことができなかった。

また通常のアルコールランプのように、上部が塞がれた
容器内に液体燃料を入れ、ここから長い芯を引き出し、
燃料部と燃焼部とが離れたものは炎が液体燃料に引火し
ない。

しかし、液面に芯を浮かせて液面で炎を燃焼させる液体
ローソク状の照明は、通常の燃料用アルコールでは燃焼
炎により液面が加熱され、液面に引火して容器全体に炎
が広がってしまう問題があった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、かかる点に鑑み種々研究を行った結果、着色
炎物質が液体燃料中に均一に分散溶解し、芯に吸い上げ
られて着色炎を発生すると共に、液面への引火を防止し
て安定した着色炎を長時間に亘って維持することができ
る照明用液体燃料を提供することを目的とするものであ
る。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明は、
容器に入れた液体燃料の液面に芯を浮かせ、この芯で吸
上げた燃料を燃焼させて着色炎を発生させる照明用液体
燃料において、脂肪酸アルカリ金属塩、脂肪酸アルカリ
土類金属塩、キレート状アルカリ金属塩、キレート状ア
ルカリ土類金属塩、またはアルコールとホウ酸とのエス
テル化合物からなる着色炎物質を、単独または２種以上
混合して、１２０℃以上の温点を有する液体燃料に溶解
してなることを特徴とするものである。

本発明において着色炎物質と液体燃料との混合割合は着
色炎物質が３〜３０％（以下％は重騒％を表わす）、残
部が液体燃料が好ましい。

この場合、着色炎物質の添加量が３％未満では十分な着
色炎が得られず、また３０％を越えると炎の安定した燃
焼が得られにくくなるからで、特に５〜１５％の範囲が
望ましい。

また着色炎物質は吸湿性があり空気中の水分を吸収する
ので、これを防ぐため液体燃料として、リノール酸など
の高級脂肪酸や流動パラフィンなどの耐水性のある液体
燃料を１０〜４０％程度添加するとよい。

また本発明において用いる液体燃料は沸点が１２０℃以
上のもので１例えばアルコール（グリコール、多価アル
コールを含む）、脂肪酸、とそのエステル、炭化水素等
が挙げられる。

また本発明において用いる着色炎物質としては１発生す
る着色炎の色調によって次のようなものを用いる。

「鼻炎を得る場合」 Ｂ色炎物質として脂肪酸（Ｃ＋　〜Ｃ１７）アルカリ金
属塩、脂肪酸アルカリ土類金属塩または無機アルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩をエチレンジアミンテトラア
セテートでキレート化したキレート状アルカリ金属塩、
キレート状アルカリ土類金属塩などを単独または２種以
上混合して用いる。

この場合、脂肪酸ストロンチウムや脂肪酸リチウムなど
の脂肪酸アルカリ金属塩、脂肪酸アルカリ土類金属塩は
そのまま液体燃料に均一に溶解させることができる。

しかし、キレート状アルカリ金属塩やキレート状アルカ
リ土類金属塩はそのままでは液体燃料に均一に溶解しな
いので、例えばグリセリンなどの高沸点のアルコール、
アルコール重合化合物、ノニオン系界面活性剤を溶解剤
として用い、この溶解剤に溶かしてから液体燃料に溶解
させる。

「紫色炎を得る場合」 着色炎物質として脂肪酸セシウムまたはその塩、脂肪酸
ルビジウムまたはその塩を用いる。

「緑色炎を得る場合」 着色炎物質としてアルコールとホウ酸とのエステル化合
物を用いる。

この場合、ホウ酸とエステルを形成するアルコールとし
ては、例えばポリエチレングリコール−（３００〜５０
０の分子量のもの）、グリセリン、ヘプチルアルコール
、プロピレングリコール、ブチレングリコール等１価、
２価、３価アルコールで沸点１５０℃以ｔのものでもよ
い。

またホウ酸としては、Ｂ２０３　、Ｂ２　Ｂ０３などを
単独または２種以上混合して用いる。

エステル化°する方法としては、１価、２価、３価７　
ルコ−ルトＢ　２０３　、　Ｈ２Ｂ　Ｏ３を７０℃〜１
２０℃の温度で反応させ Ｒ−０−Ｂ−０−Ｒ （Ｒはアルキル基、ポリエチレングリコール、ポリビニ
ールアルコールも含む） の組成状態にする。

（実施例１） 「緑色炎を得る場合」 液組成 （ａ）ヘキシルアルコールホウ酸エステル１０％（ｂ）
ヘキシルアルコール　　　　　　　６０％（Ｃ）流動パ
ラフィン　　　　　　　　　３０％上記組成の液体燃料
ｌを第１図に示すように上部を広く開口したガラス容器
２に注ぎ、この液面に、芯３を挿着したプラスチック製
の浮芯４を浮べ、毛細管作用により芯３で吸い−Ｌげた
液体燃料ｌを芯３の先端で燃焼させ炎５を発生させた。

この燃焼状態を観察したところ、４時間に亘って美しい
緑色炎５が安定して発生し液面への引火もなかった。

また芯３の先端のヘキシルアルコールホウ酸エステルを
ガスクロマドにより分析した。

ガスクロマド分析条件 キャリアガス　　　　　ヘリウム カラム　　　　　　　　５Ｅ−３０ 力ラム温度　１００℃より１０℃／分昇温流速（キャリ
アガス）　　５０＋ｓｌ／分ディテクター　　　　　Ｆ
ＩＤ 分析結果は第２図に示すように６０分間に亘ってヘキシ
ルアルコールホウ酸エステルの濃度は一定しており、安
定して緑色炎を発生していることが確認された。

（実施例２） 「緑色炎を得る場合」 ホウ素化合物単一を用いた場合 をエステルにした物質　　　　　２０％（Ｃ）ジプロピ
レングリコール　　　７０％（ｄ）リノール酸　　　　
　　　　　１０％（実施例３） 「緑色炎を得る場合」 ホウ素化合物２種類を用いた場合、 （ａ）　Ｂ２　ＢＯ３＋Ｂ２０３−１ｍｏｌ（ｂ＞ポリ
エチレングリコール・・・４ｍｏｌをエステルにした物
質　　　　　５％ （ｃ）プロピレングリコール　　　　６５％（ｄ）パラ
フィン　　　　　　　　　２５％（ｅ）　イソプロピル
ハ’Ｉレミテート　　　　　５％（実施例４） 「緑色炎を得る場合」 酸化ホウ素と１価アルコールのエステルを用いた場合 をエステルにした物質　　　　１５％ （Ｃ）トリエチレングリコール　　　７０％（ｄ）流動
パラフィン　　　　　　　１５％（実施例５） 「赤色炎を得る場合」 ストロンチウム塩を用いた場合 （ａ）ＳｒＣ１５％ （ｂ）エチレンデアミンチトラアセテート５％ （Ｃ）グリセリン　　　　　　　　４０％（ｄ）ジプロ
ピレングリコール　　　３０％（ｅ）流動パラフィン　
　　　　　　２０％（実施例６） 「赤色炎を得る場合」 脂肪酸ストロンチウムを用いた場合、 （ａ）ＣＨ３ＣＯＯ３ｒ　　　　　　　　　５％（ｂ）
エチレングリコール　　　　　１５％（Ｃ）トリエチレ
ングリコール　　　６０％（ｄ）流動パラフィン　　　
　　　　２０％（発明の効果） 以上説明した如く本発明に係わる照明用液体燃料によれ
ば、着色炎物質が液体燃料中に均一に分散溶解し、芯に
吸い一ヒげられて着色炎を発生すると共に、液面への引
火を防止して安定した着色炎を長時間に亘って維持する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はガラス容器に入れた液体燃料に浮心を浮べ、こ
の先端で燃焼させて有色炎を発生させた液体ローソク状
の照明を示す斜視図、第２図はガスクロマドの分析結果
を示すグラフである。 １・・・液体燃料　　　　　　２・・・ガラス容器３・
・・芯　　　　　　　　　４・・・浮心５・・・着色炎

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器に入れた液体燃料の液面に芯を浮かせこの芯
   で吸上げた燃料を燃焼させて着色炎を発生させる照明用
   液体燃料において、脂肪酸アルカリ金属塩、脂肪酸アル
   カリ土類金属塩、キレート状アルカリ金属塩、キレート
   状アルカリ土類金属塩、またはアルコールとホウ酸との
   エステル化合物からなる着色炎物質を、単独または２種
   以上混合して、１２０℃以上の沸点を有する液体燃料に
   溶解してなることを特徴とする着色炎を有する照明用液
   体燃料。
2. （２）着色炎物質が３〜３０重量％、残部が液体燃料で
   ある特許請求の範囲の範囲第１項記載の着色炎を有する
   照明用液体燃料。