JPS6325762B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシンク、コンロ、収納キヤビネツトな
どの一連の厨房設備を有する厨房装置に関するも
のである。

昨今の厨房装置はLDKと称される居室内に配
されることが多いことから、それを構成する各種
設備、例えばシンク、コンロなどを備えた天板、
水屋、天袋などの収納キヤビネツトはリビングル
ームの雰囲気を阻害しない美的感覚の高いものと
なつている。しかしながら前記のように意匠的に
配慮された厨房装置にあつても、使用者がそこで
扱われる食器、まな板、ふきんなどの厨房道具を
厨房装置内に乱雑に置いていたのでは、その美観
を大きく阻害することになる。したがつて一般的
には厨房道具を水屋、天袋などの所定の収納スペ
ースに後片付けするが、その形態は日常頻繁に使
用しない厨房道具を水屋、天袋などのキヤビネツ
ト内に収納するにとどまり、日々常用する厨房道
具、例えばふきん、しやもじ、洗剤等は天板まわ
りに設けられた掛け具、棚などに露呈状態で置か
れることが多く、このような光景は一般家庭の台
所においてよく見かけるところであり、仮に露呈
状態で置かれている厨房道具が整頓されていたと
しても、あまり気持の良いものとはいい難く、少
なからずリビングルームの雰囲気を阻害するもの
である。

このような原因は従来の厨房装置が、シンクな
どを備えた天板部分と、天袋，水屋などの収納キ
ヤビネツトが使用面において関連づけられていな
いことにある。すなわち調理、水洗などの台所作
業の主体となる天板部分から、天袋，水屋などに
対して厨房道具を容易に出し入れできるように考
慮されていないことから、日々常用する厨房道具
は、出し入れ容易な天板まわりに露呈状態で置か
れることになるのである。

本発明は前記点に鑑み、日々常用される厨房道
具による厨房装置の美観阻害及びリビングルーム
の雰囲気阻害を防止することを主目的とし、日々
常用される厨房道具を天板まわりから一掃すると
いう、新たな発想に基づくものであり、以下その
実施例を図面とともに説明する。

１はシンク２、コンロ３などの厨房設備を有す
る比較的長尺な天板、４は天板１上方に設けられ
た天袋、５は天板１上方のアイレベル、すなわち
天板１と天袋４間の壁面６レベルに設けられた収
納キヤビネツト、７はサスペンシヨンレール（図
示せず）を介して、収納キヤビネツト５に出し入
れ自在に設けたラツクで、ふきん８などの掛け具
９、コツプ１０、たわし１１などを置く水切棚１
２を有しているとともに、水切棚１２の下方には
水受皿１３が設けられている。ラツク７は第２図
想像線で示すように、天板１上方のアイレベルに
ひきだし位置されるもので、この状態において水
受皿１３の排水孔１３ａは収納キヤビネツト５内
に位置するよう設定されている。１４は収納キヤ
ビネツト５の開口５ａを開閉する扉で、ラツク７
に取りつけられているとともに、表面には把手１
５を有する。１６は収納キヤビネツト５の底部に
設けた水受体で、排水口１６ａに向つて下方傾斜
しているとともに、排水口１６ａは収納キヤビネ
ツト５に穿設した窓孔１７を貫通して天板１上面
にのぞんでいる。１８は天板１上面に凹設した溝
で、その一端は前記排水口１６ａと相対し、他端
はシンク２に開設されているとともに、シンク２
に向つて下方傾斜している。なお前記排水口１６
ａ及び溝１８は天板１の後方部分に設定されてい
るものである。

前記のようにラツク７は天板１上方のアイレベ
ルにひき出し位置されるので、ふきん８、コツプ
１０、たわし１１などの厨房道具はラツク７、つ
まり収納キヤビネツト５に対して容易に出し入れ
できる。

すなわちラツク７が天板１上方のアイレベルに
あるため、厨房道具は天板１部分から腰をかがめ
ることなく、ラツク７へ出し入れできるものであ
る。又収納キヤビネツト５には水受体１６を設け
ているので、厨房道具を濡れたまま収納キヤビネ
ツト５に収納できて便利である。すなわち、たわ
し１１などから滴下する水は、第２図矢印Ａで示
すように、水受皿１３からその排水孔１３ａをへ
て水受体１６で受けられるものである。

ところで水受体１６で受けられた水の処理であ
るが、これは水受体１６の排水口１６ａを天板１
上面にのぞませていることから、第２図矢印Ｂで
示すように天板１上面に放水される。これにより
天板１上面は濡らされることになるが、元来天板
１上面は水洗作業などによつて濡れる所であり、
水洗作業による天板１上面の濡れをふき取るつい
でに、水受体１６から至つた水をふき取ればよ
い。なお実施例のように溝１８を設けておけば、
水受体１６から出た水は矢印Ｃのごとくシンク２
内に導かれるので、ふき取り作業は軽減される。

以上述べたように本発明によれば、収納キヤビ
ネツトに対する厨房道具の出し入れが容易である
とともに、濡れたまま厨房道具を収納キヤビネツ
トへ収納できるところから、日々常用される厨房
道具であつても収納キヤビネツトに収納されるよ
うになるので、従来のように天板まわりに厨房道
具が露呈して見苦しい状況を呈することもなく、
厨房装置の美観及びリビングルームの雰囲気を良
好に保つことができる。又収納キヤビネツトの水
受体で受けられた水は、天板上面にてふきとるだ
けで簡単に処理がなされるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はラツク
格納時の厨房装置の斜視図、第２図は同要部縦断
面図である。 １……天板、２……シンク、３……コンロ、５
……収納キヤビネツト、７……ラツク、１６……
水受体、１６ａ……排水口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ シンク、コンロなどの厨房設備を有する天板
   と、出し入れ自在なるラツクを有する収納キヤビ
   ネツトとからなり、前記ラツクは天板上方のアイ
   レベルにひき出し位置されるとともに、前記収納
   キヤビネツトには水受体を設け、この水受体の排
   水口を前記天板上面にのぞませてなる厨房装置。