JPS6119242B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はシンク，コンロ，収納キヤビネツトな
どの一連の厨房設備を有する厨房装置に関するも
のである。

従来例の構成とその問題点 昨今の厨房装置はLDKと称される居室内に配
されることが多いことから、それを構成する各種
設備、たとえばシンク，コンロなどを備えた天
板，水屋，天袋などの収納キヤビネツトはリビン
グルームの雰囲気を阻害しない美的感覚の高いも
のとなつている。しかしながら意匠的に配慮され
た厨房装置にあつても、使用者がそこで扱う厨房
道具を厨房装置内に乱雑に置いていたのでは、そ
の美観を大きく阻害することになる。一般的には
厨房道具を水屋，天袋などの所容スペースに後片
付けするが、その形態は日常頻繁に使用しない厨
房道具を水屋，天袋などのキヤビネツト内の収納
するにとどまり、日々常用する厨房道具、例えば
鍋蓋，ふきん，しやもじ，洗剤等は天板まわりに
設けられた掛け具，棚などに露呈状態で置かれる
ことが多く、このような光景は一般家庭の台所に
おいてよく見かけるところであり、仮に露呈状態
で置かれている厨房道具が整頓されていたとして
も、あまり気持のよいものとはいい難く、少なか
らずリビングルームの雰囲気を阻害するものであ
る。

これは従来の厨房装置が、シンクなどを備えた
天板部分と、天袋，水屋などの収納キヤビネツト
とが使用面において関連づけられていないことに
よる。すなわち調理，水洗などの台所作業の主体
となる天板部分から、天袋，水屋などに対して厨
房道具を容易に出し入れできるように配慮されて
いないことから日々常用する厨房道具は、出し入
れ容易な天板まわりに露呈状態で置かれることに
なるのである。

発明の目的 本発明は前記従来の問題に留意し、厨房道具の
出し入れを行いやすくし、外観が損われない厨房
装置を提供することを目的とするものである。

発明の構成 前記目的を達成するため、本発明は天板を備え
た厨房設備に近接して収納キヤビネツトを配設
し、この収納キヤビネツトは前記天板に隣接した
側壁とこの側壁に連接する前壁とを含むコーナ部
に連続して開口を設けるとともに、前記開口から
前記天板上方に引出し自在な水切り設備を設け、
この水切り設備の一側に化粧板を設け、前記コー
ナ部に対向して前記前壁に支持した断面Ｌ字状の
扉を設け、この扉の内壁に前記水切り設備と並設
する載置棚を設け、前記化粧板と扉で前記開口を
開閉自在としてなる厨房装置の構成としたもので
あり、この構成にもとづき、水切設備を引出して
常用する厨房道具の出し入れができるので、厨房
設備部に厨房道具が乱雑に置かれるようなことが
なくなり、台所空間の居室兼用指向に適した厨房
装置とすることができるものである。

実施例の説明 以下本発明の実施例を図面にもとづき説明す
る。

図において、１は厨房設備で、水槽２を設けた
流し台等のキヤビネツト単体もしくは適宜他の調
理台のキヤビネツトを並設し、天板３を備えてい
る。４は厨房設備１に並設した収納キヤビネツト
で、厨房設備１より背が高く、収納筐体５と、こ
の収納筐体５に出し入れ自在で、日々常用する食
器，汁じやくし，まな板，洗剤・たわし等の厨房
道具を載置，吊架する平面Ｌ字状のラツク体より
なる水切り設備６を具備する。収納筐体５は厨房
設備１に隣接した側壁とこの側壁に連接する前壁
を含むコーナ部に連続して開口を設け、水切り設
備６はこの開口から厨房設備１の天板３上空間に
引出し自在に装置され、水切り設備６の側端には
化粧板７を設け、収納筐体５内に収めた際、化粧
板７が収納筐体５の側面の開口の一部を覆う蓋体
となる。水切り設備６は多数の水切り棚８，吊具
９、はし、スプーン等の収納容器１０を有し、洗
い終えた厨房道具を載置，吊架して水切りを行な
う。収納筐体５の開口のうち、側壁と前壁にまた
がつたコーナ部に対応して断面Ｌ字状の扉１１を
前壁に支持し、回動自在としている。扉１１は内
壁にふきん掛具１２，洗剤・たわし等の収納器１
３、調味料等の載置棚１４を有し、閉扉時に収納
容器１３，載置棚１４が水切り設備６の水切り棚
８と並列し、水切り設備６の前面を覆う。収納筐
体５にはたとえばレールを配設し、水切り設備６
にはこのレールに案内されるローラを取付けて出
し入れ自在な構成とする。

水切り設備６を厨房設備１の天板３上に引出し
自在にしたのは、厨房道具の出し入れの際、水切
り棚８、吊具９等をいわゆるアイレベルに設定し
て作業の便宜をはかるためである。また、水切り
設備６を引出した状態において洗浄直後の厨房道
具を収納することで水が滴下しても流し台の天板
３で受けられるようにし、少なくとも床面を汚す
ことのないようにしている。

断面Ｌ字状の扉１１は、前述のように水切り設
備６を収納筐体５の側壁開口から出し入れするこ
とに関連して設けられたもので、収納筐体５の前
部の一部を開口することにより、水切り設備６へ
の厨房道具の出し入れ作業を容易にするものであ
る。また扉１１に閉扉時の際、水切り棚８と並接
する載置棚１４等を設けたのは、水切り設備６の
奥行寸法を小さくして特に水切り設備６奥部への
厨房道具の出し入れ作業を容易にするためであ
る。扉１１を収納筐体５の前壁一部としたのは、
扉１１の荷重を軽減して扉１１支持部の簡素化を
はかるためである。そして、水切り設備６は固定
前壁付近まで水切り棚８を設けた構成とし、スペ
ースの有効活用をはかつている。

図中１５，１６は化粧板７及び扉１１に取付け
た把手である。

発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように本発明
によれば、水切り設備を適宜引出して日々常用す
る厨房道具の出し入れができ、、非使用時には水
切り設備を収納筐体内に収め、厨房道具を外観に
露呈させないので、台所空間の居室兼用指向に適
合し、厨房装置の商品価値向上に果す役割は大き
い。また従来使い勝手の不便さからデツトスペー
スとなる収納筐体の後方部を引き出し自在な水切
り設備とし、その手前部の載置棚を回動自在とし
たので厨房道具の出し入れ作業が容易となる等、
種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す外観斜視図、第
２図はその断平面図である。 １…天板、３…厨房設備、４…収納キヤビネツ
ト、６…水切り設備、７…化粧板、１１…扉、１
４…載置棚。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 天板を備えた厨房設備に近接して収納キヤビ
   ネツトを配設し、この収納キヤビネツトは前記天
   板に隣接した側壁とこの側壁に連接する前壁とを
   含むコーナ部に連設して開口を設けるとともに、
   前記開口から前記天板上方に引出し自在な水切り
   設備を設け、この水切り設備の一側に化粧板を設
   け、前記コーナ部に対向して前記前壁に支持した
   断面Ｌ字状の扉を設け、この扉の内壁に前記水切
   設備と並設する載置棚を設け、前記化粧板と扉で
   前記開口を開閉自在としてなる厨房装置。