JPS63254982A - 毛状根薬用人参の誘導法 - Google Patents

毛状根薬用人参の誘導法

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JPS63254982A
JPS63254982A JP62091130A JP9113087A JPS63254982A JP S63254982 A JPS63254982 A JP S63254982A JP 62091130 A JP62091130 A JP 62091130A JP 9113087 A JP9113087 A JP 9113087A JP S63254982 A JPS63254982 A JP S63254982A
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panax
callus
medicinal
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Tsutomu Furuya
古谷 力
Keiichi Ushiyama
敬一 牛山
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Nitto Denko Corp
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、薬用人参〇m織培養物(カルス)から効果的
にサポニンを生産し得る毛状根薬用人参をmRする方法
に関する。
(従来の技術) 薬用人参9例えば、オタネ人参(Panax  紅旦並
LC,A、 Meyer)、チクセツ人参(Panax
  p印μm旦リーCす八、 Meyer)、アメリカ
人参(Panax  7folium L、 ) +三
七人参(Panax  noto 1nsenL(Bu
rk) F、Il、 Chen) 、  シベリア人参
(tileuthero−coccus  5enti
cosus)の根、は有用漢方薬として珍重され広く利
用されている。薬効としては、古くから強壮、長生など
が言われ、現在では鎮静。
興奮、利尿作用なども明らかにされている。薬用人参の
有効成分としては、サポニン、サボゲニン。
ビタミンB群、β−シトステロール−D−o−グルコシ
ドなどが報告されており、このうち特にサポニンおよび
サポゲニンの薬効が顕著であることが明らかにされてい
る。サポニンもサポゲニンも薬用人参中に多種存在する
。薬用人参のサポニンはジンセッサイドと総称され、現
在までにジンセッサイドRo、  ジンセッサイドRa
、  ジンセッサイドRb、  ジンセッサイドRc、
  ジンセッサイドRd、  ジンセッサイドRe、 
 ジンセッサイドRf、  ジンセッサイドRgおよび
ジンセッサイドRhが知られている。これらのうちジン
セッサイドRhが鎮静作用を、ジンセッサイドRgが興
奮作用を示すことが報告されている(薬学雑誌82巻1
2号1633〜1634頁;蛋白質。
核酸、酵素12巻1号32〜38頁)。
薬用人参は、現在、野性ではほとんど存在せず。
栽培が行われている。栽培は非常に難しく、夏季冷涼な
高地で排水のよい土地を用いることが必要で、かつ日覆
やその他特別の配慮を要する。薬用人参を栽培すると収
穫までに4〜7年を必要とし。
同゛じ場所での連作は20〜50年の長期にわたり不能
となる。そのため、薬用人参は非常に高価である。
薬用人参もしくはその有効成分を安価に供給するために
、薬用人参の組織培養が行われている。
この方法によれば、薬用人参の組織から誘導した細胞塊
(カルス)を無菌の条件下で継代培養することが可能で
あり、天然の人参に比べて短期間のうちにサポニンなど
の有効成分を得ることができる(例えば、特開昭58−
179836号公報、特開昭59−169486号公報
)。しかし1例えばカルスの生長速度やカルス中のサポ
ニンの含有量にバラツキがあるため、高成長、高サポニ
ン生産株の選抜が必要であった。
他方、植物の有効成分を効果的に得るための方法として
、上記カルスを培養する方法の他に、ある種の細菌(毛
根病菌)を感染させて得られる毛状根(hairy r
oot)を培養する試みがなされている。例えば、ヒヨ
ス、ハシリドコロ、ベラドンナ。
ニチニチソウに上記毛根病菌(アグロバクテリウム リ
ゾゲネス; A robacterium  劫1覗p
μ胆)を感染させると毛状根が形成される。この毛状根
の形成は9毛根病菌の菌体内に存在するRiプラスミド
に起因すると考えられる。この毛状根は原種物体に含有
されるのと同じアルカロイドをほぼ同程度の割合で生産
する。上記植物から誘導されるカルスにおいてはアルカ
ロイドの生産がほとんど認められないこと;および毛状
根の生育速度が原種物体に比べて速いことを考慮すると
植物体に含有される有効成分を効果的に得る方法のひと
つとして注目される。
上記毛状根を薬用人参についても得ることができれば、
サポニンをはじめとする各種薬用人参の有効成分が効果
的に得られうると考えられる。薬用人参の上記カルスを
照光下で培養し、茎葉および根に再分化させて(特公昭
54−38199号公報)。
そこから根部のみを取り出して培養することは可能であ
る。しかし、根部のみを安定して分化するセルラインに
安定化させるには長期間にわたる継代培養を繰り返す必
要がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の欠点を解決するものであり。
その目的とするところは、薬用人参の有効成分を効果的
に得るための手段を提供することにある。
本発明の他の目的は、薬用人参の有効成分を高含量で含
有する毛状根を誘導する方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段および作用)、本発明の
毛状根薬用人参の誘導法は、薬用人参カルスに毛根病菌
を感染させる工程を包含し、そのことにより上記目的が
達成される。
本発明方法に用いられる薬用人参カルスは通常の方法で
薬用人参植物体から誘導され得る。使用される薬用人参
としては1例えばオタネ人参、チクセツ人参、アメリカ
人参、三七人参、シベリア人参などが挙げられる。
薬用人参〇カルスを誘導するための培地、およびそれを
増殖させるための培地(基本培地)としては2通常の組
織培養用の培地が利用されうる。
このような培地には、炭素源、窒素源、ミネラル塩類、
微量の金属、ビタミンなどが含有される。
炭素源としては、炭水化物が脂肪酸誘導体が挙げられ、
好適な炭素源としては、グルコース、蔗糖。
コーンシロップ、澱粉、デキストロース、これらの類似
体などがある。窒素源としては、硝酸イオン、アンモニ
ウムイオン、グリシン、尿素などがある。ミネラル塩類
としては、リン酸塩類、塩化物、硫酸塩などがある。既
知の好適な培地としてはムラシゲ−スクーグ(Mura
shige−Skoog)の培地。
ガンボーグ(Gamborg)の培地、ホワイト(Wh
 i te)の培地、リンスマイヤー−スクーグ(Li
nsmaier−5koog)の培地、ヘラ−(Hel
ler)の培地などが挙げられる。
上記培地には必要に応じて植物ホルモンが含有される。
植物ホルモンとしては、2・4−ジクロロフェノキシ酢
酸、ナフタレン酢酸、インドール酢酸などのオーキシン
類;およびゼアチン、カイネチン、ベンジルアデニンな
どのサイトカイニン類が挙げられる。オーキシン類およ
び/またはサイトカイニン類は2通常、それぞれ0.0
01〜1100ppの割合で培地中に添加される。
・培地は、固体培地または液体培地が用いられる。
固体培地の場合は1通常、寒天が0.5〜2重量%の割
合で含有される。
薬用人参カルスを得るには、まず、薬用人参植物体(根
、茎など)の切片をサラシ粉などで殺菌処理後、上記の
培地(寒天培地)上に置床する。
10〜30℃で数日間培養すると植物体切断面に不定形
の細胞塊(カルス)が形成される。形成されたカルスは
2通常、同組成の固体培地で継代培養を行い安定化させ
る。培養方法は特に限定されない。
例えば、フラスコを用いた振盪培養や寒天を用いる固体
培養などが行われる。培養条件は培養する薬用人参カル
スの種類などによっても異なるが。
通常、培養温度は約20〜30℃、そして培養の期間は
1〜4週間である。
得られる薬用人参カルスに感染させる毛根病菌としては
1毛状根を形成されることが知られているアグロバクテ
リウム(A robacteriu(転)−属に属する
細菌が用いられる。アグロバクテリウム リゾゲネス(
ん「旦一旦幻■頂明−印圏皿並競)が好適に用いられる
。毛根病菌を上記薬用人参カルスに感染させるには9例
えば、この薬用人参カルスをセルラーゼなどで処理して
細胞壁を溶解し、これに上記毛根病菌を接触させる。毛
根病菌はカルス細胞内部に入り込み、このことにより毛
根病菌が有するRiプラスミドがカルス内に導入される
。Riプラスミドが導入された感染後のカルスを新たな
培地に移して培養を続けると9毛状根が形成される。
この毛状根は、カルスを再分化させて得られる細根に比
べ、短期間のうちに筒便かつ確実に得られる。この毛状
根薬用人参は1通常のカルスと同様に無菌的に継代培養
が可能であり、かつ、培地に植物ホルモンが添加されて
いない場合にもカルスに比べて良好な生育を示す。この
毛状根薬用人参中のサポニン含量は、後述の実施例に示
すように。
例えばホルモン培養培地においては薬用人参カルスとほ
ぼ同等である。生育速度は同条件において2倍以上であ
るため1毛状根薬用人参の培養によりサポニンが効果的
に生産され得る。
薬用人参カルスに細菌を感染させる方法としては2特公
昭48−31917号公報に植物カルスにアグロバクテ
リウム ツメフエシエンスを接種する方法が開示されて
いる。しかし、これはクラウンゴールを得る方法であり
2本発明のようなサポニンを効果的生産する毛状根を得
ることはできない。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
実施例および比較例における培養操作および感染処理は
すべて実質的な無菌条件下で行った。
大立開上 (A)薬用人参カルスの調製−大根島(島根系)産(2
年半栽培)のオタネニンジン(Panax  しL凹C
,A、 Meyer )の根を用い、2.4−ジクロロ
フェノキシ酢酸(2,4−D)  ippm 、カイネ
チン(Kinetin)0.1ppT1.蔗$3! (
sucrose) 3%を含むムラシゲ−スクーグ(M
S)の基本培地でカルス化した。これを4週間ごとに3
ケ月間継代培養して得たカルスをPg−4株とした。こ
のPg−4株はインドール−3−酪酸(IBM) 2 
ppm 、カイネチン0.lppm 、蔗糖3%を含む
MS基本培地で継代培養を続けている茶色のカルス塊で
、培地条件によっては一部太い根を分化するが細根の分
化は全く認められない株である。
(B)毛根病菌の培養:毛根病菌としてアグロバクテリ
ウム リゾゲネス(ムエobacterium  rh
izo−脛吐し)A−4株〔農林水産省指令57−名植
第386号(昭和57年3月8日)〕(アグロビン、マ
ンノピン生産株)を用いた。この菌は、In当り牛肉抽
出物5 g、イースト抽出物1g、ペプトン5g。
蔗糖5 g、 Mg5Oa 2 xio−コHを含む半
合成培地で3週間ごとに継代培養を行った。
(C)毛根病菌の感染:(A)項で得られたPg−4株
を[BA 2pp+*、 Kinetin 0.lpp
m、 5ucrose3%を含むMS培地(82に培地
)で3週間培養後、20メツシユのナイロンクロスで濾
過し、小さな細胞および破片などを除いた。得られた細
胞塊を2%セルラーゼ オノズカR−10,0,5%マ
セロザイムR−10゜0.3Mマンニトールを添加した
MS培地に懸濁し、2時間、30℃でインキュベートし
た。ナイロンクロスで濾過し、数回水洗を行った。あら
かじめ50〇−・のマイヤーフラスコに125−の培地
を入れ3日間25℃で培養していたA、  rhiz皿
剋競の懸濁培養液中に、上記のセルラーゼ処理を行った
Pg−4株の細胞塊を入れ、25℃で15時間培養を行
った。これを20メツシユのナイロンクロスで濾過し、
水で数回洗浄した。次に、この細胞塊をバンコマイシン
(Vancomycin)  250g、カルベニシリ
ン(Car−benicillin) 200 mgお
よびテトラサイクリン(Tetra−cycline)
 200++gを11中に含有するMS基本培地中で2
5℃、4日間インキユベートシ、除菌処理を行った。こ
れをナイロンクロスで濾過し、数回水洗した。
(D)感染カルスの培養および毛状根の分離=(C)項
で得られた感染処理後のカルスを(1)ホルモン無添加
のMS基本培地および(2)IBA 2pp+++Ki
netin O,1ppII+を含む耶基本培地(82
に培地)にそれぞれ移植した。カルスからはいずれも細
根が生じた。4週間ごとの継代培養により3代目(約3
ケ月後)に伸長した細根のみを分離した。これを液体培
地にてさらに5ケ月培養した。
(E)サポニンの抽出および定1:(D)項で得られた
毛状根薬用人参から常法によりサポニンの抽出および定
量を行った0毛状根薬用人参〔旧培地で得られた毛状根
(l)、および82に培地で得られた毛状根(2)〕を
乾燥し、それぞれ1次の処理を行った。まず、乾燥物に
メタノール(MeOH)を加えて抽出を行った。メタノ
ール抽出液をエバポレートし、得られたメタノール抽出
物に水を添加してメタノール抽出物水溶液を得た。これ
にエチルエーテル(Et、0)を加えて振盪後、エーテ
ル層を除去した。水層にn−ブタノール(n−BuOH
)を加えて抽出し、得られたn−ブタノール層を水洗し
た。
得られたn−ブタノール層をエバポレートし、粗サポニ
ンを得た。
次に、得られた粗サポニンをn−ブタノール−酢酸エチ
ル−水(4: 1 : 5)またはクロロホルム−メタ
ノール−水(65: 35 : 10)を展開溶媒とし
て、シリカゲルF254プレートを用いた薄層クロマト
グラフィーにかけた。10%硫酸で発色させ。
二波長TLCスキャンナー(島原社製: C5−910
)で測定を行った。測定サンプルの波長(λ3)は53
0nm。
対照(λ8)は700r++sとした。比較のために、
Pg−4カルスを用いて同様の方法でサポニン含量の測
定を行った。
上記抽出および定量の操作法の概略を次の」土および工
程2にそれぞれ示す、さらに、測定の結果を下表に示す
。表において、生長比は毛状根もしくはカルスの所定培
養期間における培養開始時と終了時の重量比を示す。サ
ポニン含量は毛状根もしくはカルス100g (4重量
)あたりの含有量(■)を示す。
(以下余白) XJL影 10%1I2sO,発色 に 波長TLCスキャンナーで測定 (F)オパイン(アグロビン、マンノビン)の検出:(
D)項で得られた毛状m薬用人参(MS培地使用(1)
〕からN、 Tanakaらの方法(Plant Ce
1l Reports(1985) 4.74)に従い
、オバインの検出を行った。
まず2毛状根薬用人参に70%エタノールを加え−ar
ingblenderで破砕し、1〜2日間の冷浸を2
回繰り返した。吸引濾過して得られた濾液を濃縮乾固後
水に溶解させた。これをイオン交換樹脂(Dowex5
H(x8) H”型)カラムにかけ、まず0.25Mピ
リジン−1rI酢酸を通液し9次いで0.5Mピリジン
−1M酢酸で溶出した。
上記イオン交換樹脂にかける前の粗抽出物(Pg4 r
hi(1)  l) 、 0.25Mピリジン−1M酢
酸溶出液から蒸発乾固して得られる試料(Pg  4 
rhi(1)−2)、0.5Mピリジン−1M酢酸溶出
液から蒸発乾固して得られる試料(Pg −4rhi(
1)  3 ) 、 (D)項で得られた毛状根薬用人
参(82に培地使用(2))から同様の方法でカラム処
理して得られる試料〔Pg −4rhi (2)) 、
マンノピン標品(M)および、アグロピン標品(A)を
それぞれ水溶液としてWha tmann 3MM濾紙
にスポットし、溶媒として蟻酸:酢酸:水(30: 6
0 : 910 )を用い高圧濾紙電気泳動を行った。
50V/cmで40分間泳動後、乾燥し、アルカリ性硝
酸銀呈色法で発色させ(硝酸銀アセトン溶液、 0.5
M NaOH95%エタノール溶液、希アンモニア水で
発色)、標品のアグロピンおよびマンノピンのスポット
とそれぞれ比較した。得られた高圧濾紙電気泳動のパタ
ーンを第1図に示す。アグロピンおよびマンノピンの構
造式を次に示す。
O アグロピン HOHzC(CHOH)4GHz H HOOCCH(CHz)zcONHz マンノピン 此Jif生り 感染処理時ににエ 負圏■並亜を含有しない同様の培地
液を用いたこと以外は実施例1に準じ、薬用人参カルス
の処理を行った。この薬用人参カルスからは毛状根が発
生しなかった。
止較■叉 オタネニンジンの葉柄を用い、 2+ 4−D lpp
mを含む旧培地でカルスの誘導を行った。4週間ごとに
12ケ月間継代培養し、カルス(Pg−101株)を得
た。このカルスをKinetin 1 ppmを含む旧
培地で光照射下にて分化させた。これをIB^1 pp
mを単独で添加したMS培地上で培養し、根の部分のみ
を分離してさらに培養を続け、培養根(Pg −IIB
A I ’)を得た。
前記実施例1の毛状根がほぼ均一径を有しよく分枝した
細根であるのに対して1本比較例の培養根(所定のホル
モンを加えることによって得られる)は9部分的に芯状
を呈し、カルス塊が認められる不均一でやや太めの径の
細根である。培養液も実施例1が透明であるのに対して
本比較例の場合は白濁している。
本比較例で得られた培養根のサポニン含量を実施例1と
同様の方法で定量した。その結果を下表に示す。
(以下余白) 表から、薬用人参カルスから誘導された毛状根の生長比
は、ホルモンを含有しないMS培地(20フトについて
実施)においても、  82に培地にhルモンを含有す
る)の場合の薬用人参カルスの生長比とほぼ同等である
ことがわかる。82に培地においては毛状根の生長比は
さらに大きく、薬用人参カルスのほぼ2.8倍に達する
。サポニン含量については、ジンセッサイドRbおよび
Rgの合計量が薬用人参カルスとほぼ同等(いずれも8
2に培地使用の場合)である。カルスに比較して生長速
度が上記のように約2.8倍であることを考慮すると1
毛状根の培養はサポニンの増収に役立つと考えられる。
この毛状根は2毛根病菌の処理を行わずカルスの再分化
により得られる培養根に比較しても約1.8倍の生長比
および約1.6倍のサポニン含量を示す。ジンセッサイ
ドI?b群とRg群との比率は培地組織により異なるが
、 Rh群の含量がRg群よりも高いことがわかる。
第1図から、実施例1により得られる毛状根薬用人参に
はマンノピン(移動度55mn)が含有されることが認
められる(Pg −4rhi(11−1) 、アグロピ
ンの存在は粗抽出物においては確認されにくいが、カラ
ム精製されたPg −4rhi(11−3にアグロピン
のスポットが確認された。
このように、■アグロピンおよびマンノピンの生産株で
あるアグロバクテリウム リゾゲネスの形質が発現され
、これらの化合物が生産されること;■アグロバクテリ
ウム リゾゲネスを感染させたもののみにおいて毛状根
が得られること;および■ホルモン無添加培地における
生育がもとのカルスに比べて格別に優れること;を考慮
すると。
上記毛根病菌が有するRiプラスミドが薬用人参カルス
に導入され、このプラスミドを有する毛状根が得られた
と考えられる。
(発明の効果) 本発明方法によれば、このように、薬用人参カルスに毛
根病菌を感染させることにより毛根病菌が有するRiプ
ラスミドが該カルス中に導入され。
その結果5毛状根が誘導される。このRiプラスミドが
導入された毛状根を用いると1通常の薬用人参カルスや
薬用人参カルス再分化株から得られる毛根に比較して薬
用人参の有効成分であるサポニンを効果的に得ることが
可能である。
4、 ス  の  ′ な昔゛■ 第1図は2本発明方法により得られる毛状根からの抽出
物および薬用人参カルスからの抽出物の電気泳動パター
ンである。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、薬用人参カルスに毛根病菌を感染させる工程を包含
    する、毛状根薬用人参の誘導法。 2、前記毛根病菌に由来するRiプラスミドが導入され
    た毛状根薬用人参が誘導される特許請求の範囲第1項に
    記載の誘導法。 3、前記毛根病菌がアグロバクテリウム(¥Agro−
    bacterium¥)属に属する特許請求の範囲第1
    項に記載の誘導法。 4、前記毛根病菌がアグロバクテリウム リゾゲネス(
    ¥Agrobacterium¥ ¥rhizogen
    es¥)である特許請求の範囲第1項に記載の誘導法。 5、前記薬用人参カルスが、オタネ人参(¥Panax
    ginseng¥C.A.Meyer)、チクセツ人参
    (¥Panaxjapomicus¥C.A.Meye
    r)、アメリカ人参(¥Panaxquinquefo
    lium¥L.)、三七人参(¥Panax¥ ¥no
    to−ginseng¥〔Burk〕F.H.Chen
    )およびシベリア人参(¥Eleutherococc
    us¥ ¥senticosus¥)でなる薬用人参の
    群から選択される少なくとも一種に由来する特許請求の
    範囲第1項に記載の誘導法。
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