JPS63254138A - ポリアミド成形物の製造法 - Google Patents

ポリアミド成形物の製造法

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JPS63254138A
JPS63254138A JP20189887A JP20189887A JPS63254138A JP S63254138 A JPS63254138 A JP S63254138A JP 20189887 A JP20189887 A JP 20189887A JP 20189887 A JP20189887 A JP 20189887A JP S63254138 A JPS63254138 A JP S63254138A
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aromatic hydroxy
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俊一 松村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、ポリアミド成形物の製造法に関するものであ
る。ざらに詳しくは、高融点で耐熱性の極めて高い、ヘ
キサメチレンテレフタラミドを主たる繰返し単位とする
ポリアミドの成形物を、溶融成形法によって製造する方
法に関するものである。
(b)従来技術 −〇 − ポリヘキサメチレンテレフタラミド(以下、ナイロン−
6王と略称する)は安価な原料から製造でき、かつ高融
点(融点:370°C)であり、そして耐熱性に優れた
ポリアミドとして知られている。
しかしながら、ナイロン−6丁は、高融点の故に、ポリ
へキザメヂレンアジパミド(ナイロン−66)、ポリカ
プロラクタム(ナイロン−6)等で行われている如き溶
融紡糸法によって繊維化することが極めて困難である(
「テキスタイル リサーチ ジャーナル」11月号19
65.頁999−1008)。
それ故、従来の繊維化の検討は、もっばら、硫酸等の強
酸を溶媒とする湿式紡糸で行われている(アメリカ特許
第3.227.793号、 3,574,811号。
3、288.738号、 3,322,824号並びに
「テキスタイル リサーチ ジャーナル」11月号19
65.頁999−1008>。
一方、特開昭56−IE)5011号公報には、ポリ(
ポリメチレンテレフタラミド)を水との均一な単−相融
解溶融物に調製し、これを紡糸口金から押出してフィラ
メントを形成し、このフィラメントを延伸することによ
って、ポリ(ポリメチレンテレフタラミド)の繊維を製
造する方法が開示されている。
また、特公昭45−17551号公報には、ポリヘキサ
メチレンテレフタラミドよりも本来かなり融点が低いベ
キザメチレンテレフタラミド繰返し単位を約15〜約5
5重量%含有する、ヘキザメチレンアジパミドとヘキサ
メチレンテレフタラミドからなるランダム共重合体に、
約1.5〜約5重量%の下記式 のスルホンアミドを添加して、該共重合体の紡糸性を一
層向上させた。そして強靭性のあるタイヤコード製造用
に適したナイロン重合体組成物が開示されている。
アメリカ特許3.941.755号明細書には下記構造
式(A)および(8) −NH(−CH2−)a  NHCO−o−CO−”(
A)を繰返し単位とする可紡性共重合体が記載されてい
る。(A)および(8)のモル比は60 : 40〜8
0 : 20であり、繊維状の該共重合体は10〜30
%の清水収縮を示すことが記載され、さらに同明細書に
は、上記共重合体を製造する方法として、N−エチル−
o−トルエンスルホンアミドをN−エチル−p−トルエ
ンスルホンアミドとの混合物を、可塑剤として存在させ
て、溶融重合を行う方法が開示されている。
また、特開昭60−188019号公報には、強力、柔
軟性、耐摩耗性および耐藻性に優れた漁業用途に適した
ポリアミドモノフィラメントを、ポリカプロラクタム又
はカプロラクタムを50重量%以上含有するコポリアミ
ドに、オルガノポリシロキリン0.5〜5重量%とスル
ホンアミド系可塑剤1〜10重量%を配合した組成物を
溶融紡糸して製造する方法が開示されている。
上記の特公昭45−17551号公報、アメリカ特許第
3.941,755号明細書および特開昭60〜188
019 @公報に開示された方法は、いずれも共重合割
合の多い本来融点がかなり低い。従って溶融紡糸性がそ
れだけ良好なコポリアミドを、さらにその紡糸性を改善
して紡糸しようとする方法である。これらの方法はいず
れもコポリアミドに少割合のスルホンアミドを添加して
コポリアミドを可塑化せしめるものであり、紡糸後はス
ルホンアミドを除去する操作を何ら実施していない。
(C)発明の目的 本発明の目的は、高融点のポリアミドから溶融成形法に
よって成形物を製造する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ベキ4ノーメヂレンデレフタラミ
ドを主たる繰返し単位とする高融点のボリアミドを、芳
香族ヒドロキシ化合物との溶融成形可能な混合物として
、溶融成形する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記溶融成形法に従って成
形した成形物から芳香族じドロキシ化合物を除去してポ
リアミド成形物を製造する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。
(d)発明の構成 本発明によれば、本発明のかかる目的および利点は、 (a)ヘキサメチレンテレフタラミドを主たる繰返し単
位とするポリアミド100重量部と芳香族ヒドロキシ化
合物20〜500重量部の緊密な混合物を溶融成形せし
め(工程(a))、 (b)次いて得られた成形物から芳香族ヒト日キシ化合
物を抽出して除去する(工程(b))ことを特徴とする
ポリアミド成形物の製造法によって達成される。
 11一 本発明において対象とするポリアミドは、ヘキサメチレ
ンテレフタラミドを主たる繰返し単位とするポリアミド
である。かかるポリアミドとしては、例えばヘキサメチ
レンテレフタラミドのホモポリマーおよびヘキサメチレ
ンテレフタラミド繰返し単位が全繰返し単位の少くとも
70モル%を占めるポリアミドが好ましい。コポリアミ
ドは、ヘキサメチレンテレフタラミド繰返し単位が全繰
返し単位の少くとも80モル%、さらには少くとも90
モル%を占めるものが一層望ましい。
]ポリアミドに占めるヘキサメチレンテレフタラミド繰
返し単位以外の他の繰返し単位は、例えばイソフタル酸
、4,4°−ジフェニルジカルボン酸。
2.6−ナフタレンジカルボン酸、 4,4”−ジフェ
ニルエーテルジカルボンll、 3,4°−ジフェニル
エーテルジカルボン酸、アジピン酸、セパチン酸の如き
ジカルボン酸:エチレンジアミン、テトラメチレンジア
ミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン
、ドデカメチレンジアミン、3,4゜−ジアミノジフェ
ニルエーテル、 4.4’−ジアミノジフェニルエーテ
ルの如きジアミン:ε−7ミノカプロン酸(ε−カプロ
ラクタム)の如きアミノカプロン酸等に由来する。上記
他の繰返し単位は、上記化合物の1種又は2種以上に由
来することができる。
本発明で対象とするポリアミドとしては、例えば約32
0〜約370℃の範囲に融点を有するヘキサメチレンテ
レフタラミドのホモポリマー又は」ポリマーが好ましい
また、本発明で対象とするポリアミドは、濃硫酸中0.
5q/d Iの濃度で、30℃で測定した固有粘度(η
inh)が好ましくは少くとも0.4、より好ましくは
1〜3の範囲にあるものである。
本発明で対象とする高融点の上記ポリアミドは、芳香族
ヒドロキシ化合物と一緒に採用される。芳香族ヒドロキ
シ化合物は上記ポリアミドとの緊密な混合物として、高
融点ポリアミドの溶融成形を可能とする。
芳香族ヒドロキシ化合物は、芳香族核にヒドロキシル基
が直接結合している化合物である。芳香族ヒドロキシ化
合物は一分子中に芳香族核を1個又はそれ以上含有する
ことができ、またヒドロキシル基を1個又はそれ以上含
有することができる。
芳香族ヒドロキシ化合物としては、例えばフェノール性
ヒドロキシル基を有し且つ該ヒドロキシル基の結合して
いるフェニル環上に、ハロゲン原子、ニトロ基、ハロゲ
ノアルキル基、カルボニル基およびスルホン基よりなる
群から選ばれる少くとも1つの電子吸引基を有するもの
が好ましい。
かかる芳香族ヒドロキシ化合物としては、例えばフェノ
ール、クロルフェノール、ジクロルフェノール、トリク
ロルフェノール、フルオロフェノール、ジフルオロフェ
ノール、ニトロフェノール。
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−
クロル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3
,5−ジクロル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン
、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)へキザフル
オロプロパン、4,4゜−ジヒドロキシベンゾフェノン
、2.2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル
〉プロパン。
2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ7に
ル)プロパン等を例示刃ることができる。これらは1種
又は2種以上併用することができる。
上記芳香族ヒドロキシ化合物のうち、下記式M/n≦2
00 の関係を満足するものが好ましい。
また、上記芳香族ヒドロキシ化合物としては、pKaの
値がフェノールのpKaの値(10)よりも小さいもの
が好ましい。ヒドロキシル基を2個以上有する芳香族ポ
リヒドロキシ化合物では、このpKaの値として、最初
に解離するヒドロキシル基のpKa値をいうものとする
芳香族ヒドロキシ化合物は上記ポリアミドと混合され緊
密な混合物を与える。
本校族ヒドロキシ化合物としては、上記ポリアミドとの
緊密な混合物に、該ポリアミドおよび該芳香族ヒドロキ
シ化合物の融点のいずれとも相違する融点を与えるもの
が好ましく、また該緊密な混合物を溶融成形する際に、
その溶融成形温度よりも高い沸点温度を有するものがよ
り好ましい。
本発明において特に好適に使用される芳香族ヒドロキシ
化合物は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンで
ある。
本発明方法は、まず工程(a)において上記ポリアミド
を芳香族ヒドロキシ化合物との緊密な混合物を溶融成形
することによって実施される。
上記混合物はポリアミド100重量部に対して芳香族ヒ
ドロキシ化合物20〜500重量部からなっている。こ
の組成割合において、芳香族ヒドロキシ化合物はポリア
ミドと均一に相溶し、その可塑化作用により、得られる
緊密な混合物の溶融点を低下せしめる効果を奏している
。芳香族ヒドロキシ化合物の量が20重量部に満たない
場合には可塑化作用による溶融点低下が不十分であり、
また500重量部より多い場合には、得られる緊密な混
合物の溶融粘度の低下が著しく、通常の溶融成形に供す
ることができなくなるので好ましくない。芳香族ヒドロ
キシ化合物の使用量は、ポリアミド100重量部に対し
、好ましくは30〜400重量部、特に好ましくは40
〜300重量部である。
本発明方法の工程(a)で用いられる上記緊密な混合物
は、好ましくは220〜330°Cの範囲に、含有され
るポリアミド及び芳香族ヒドロキシ化合物のいずれの融
点とも相違する融点を有する。このことは、本発明の工
程(a)で用いられる混合物がポリアミドと芳香族ヒド
ロキシ化合物との緊密な混合物であることを示している
本発明の工程(a)で使用される上記緊密な混合物は、
例えばポリアミドと芳香族ヒドロキシ化合物を溶融混合
する方法、あるいはポリアミドを製造する重縮合反応系
中に芳香族ヒドロキシ化合物を存在せしめて重縮合を実
施する方法等によって製造することができる。
後者の方法では、緊密な混合物は、主としてテレフタル
酸からなる二官能性カルボン酸又はそのアミド形成性誘
導体と、主としてヘキサメチレンジアミンからなるジア
ミンとを、実質的に等しいモル割合で、場合により予め
塩の形態にして、芳香族ヒドロキシ化合物の存在下に加
熱反応せしめてヘキサメチレンテレフタラミドを主たる
繰返し単位とするポリアミドを生成せしめることによっ
て製造される。この反応において、芳香族ヒドロキシ化
合物は得られるポリアミド重合体鎖中に反応して組込ま
れることは実質的になく、また好ましくない副反応等を
起して重縮合反応を阻害することもない。
上記反応に用いる二官能性カルボン酸としてはテレフタ
ル酸単独が最も好ましいが、他の二官能性カルボン酸を
少割合併用することもできる。この他の二官能性カルボ
ン酸としてはポリアミドの第3成分(共重合成分)とし
て既に例示した化合物と同じ化合物を好ましく挙げられ
る。
二官能性カルボン酸のアミド成形性誘導体としては、例
えばエステル、酸ハロゲン化物等が挙げられる。エステ
ルとしてはメチルエステル、エチルエステル、フェニル
エステル等が、また酸ハログン化物としては酸クロライ
ドが挙げられる。かかるアミド成形性誘導体のうちエス
テルが好ましい。
また、ジアミンはへキサメチレンジアミン単独が最も好
ましいが、他のジアミンを少割合併用することもできる
。この他のジアミンはポリアミドの第3成分(共重合成
分)として既に例示した化合物と同じ化合物を好ましく
挙げられる。
上記反応において、酸成分とアミン成分の使用割合は等
モルとすることが好ましい。どちらかの成分が若干過剰
になることは許されるが、著しく過剰になると高重合度
ポリアミドを得ることができない。酸成分とジアミン成
分の使用割合を等モルとするため、二官能性カルボン酸
とジアミンの塩を用いることは好ましいことである。
ポリアミド生成反応は、生成するポリアミド100重量
部に対して20〜500重量部の芳香族ヒドロキシ化合
物の存在下で、反応系を加熱することで行うのが望まし
い。この際、芳香族ヒドロキシ化合物は反応途中で添加
することができる。反応= 19一 温度は重縮合反応が十分に進行するに足る温度以上で、
かつ得られる組成物が溶融状態を保てる温度以上であれ
ばよい。この温度はポリマーの組成。
用いる芳香族ヒドロキシ化合物の種類、Hによっても異
なり、またポリアミドの重合度が上がるにつれて上昇す
る傾向にあるが、大略200〜330℃程度の温度であ
る。200℃より低い温度では重縮合反応がおそく、か
つ反応物を溶融状態に保つのが困難でおり、また330
 ℃より高い温度では得られるポリアミド組成物の着色
、ポリアミドの熱分解等が起り易く、好ましくない。反
応系は、用いる芳香族ヒドロキシ化合物や生成する七ツ
マ−が反応系外に留去しない範囲内でおれば、常圧、減
圧、加圧のいずれでもよい。例えば芳香族ヒドロキシ化
合物の常圧での沸点が反応温度以下の場合には加圧とす
ることが好ましい。但し、重縮合により生成する水(酸
成分がカルボン酸の場合)、アルコール(酸成分がエス
テルの場合)等の副生成物は速かに系外に留去せしめる
ことが好ましい。
反応系の雰囲気としては窒素、アルゴン等の不活性ガス
雰囲気が好ましい。
反応時間は重縮合反応が十分に進行するに足る時間であ
ればよく、この時間は用いる原料、芳香族ヒドロキシ化
合物の種類、量、更に反応温度によっても異なる。好ま
しくは5分〜10時間、より好ましくは10分〜5時間
程度である。
重縮合反応は場合によりポリアミドと芳香族ヒドロキシ
化合物との緊密混合物の融点以下の温度で同相状態のま
ま実施することもできる。この場合反応温度は200°
C〜(融点−5)°Cとすることが好ましく、210℃
〜(融点−10)°Cとすることが特に好ましい。反応
系は窒素、アルゴン等の不活性ガス気流中常圧、あるい
は減圧とすることが好ましい。また反応時間は好ましく
は1〜50時間、特に好ましくは2〜40時間程度であ
る。
かくして得られた緊密混合物中のポリアミドの固有粘度
(η1nb)は混合物中に含まれている芳香族ヒドロキ
シ化合物を該芳香族ヒドロキシ化合物は溶解するか、ポ
リアミドを溶解したり必るいはボ1ノアミドと反応した
りしない溶剤を用いて抽出除去して得られるポリアミド
単独について測定することにより求めることができる。
かかる溶剤としては、例えばアセトン、メチルエチルケ
トンの如きケトン類;メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコールの如き低級アルコール類;テ1〜ラヒ
ドロフラン、ジオキサンの如きエーテル類;酢酸エチル
の如きエステル類;トルエン、キシレンの如き芳香族炭
化水素類;塩化メチレン、クロロホルム、トリクレンの
如きハロゲン化炭化水素類などを好ましく例示できる。
緊密な混合物の溶融成形は、好ましくは、該緊密な混合
物の融点よりも2°C高い温度と該融点よりも30℃高
い温度との間の温度で実施する。より好ましくは、緊密
な混合物の融点よりも5℃高い温度を該融点よりも20
°C高い温度との間の温度で実施される。
本発明によれば、緊密な混合物の融点を、ポリアミドの
融点よりも大巾に低下させることができるため、ポリア
ミドが実質的に熱分解しない比較的低い温度においてポ
リアミドを溶融物とすることがてき、通常の溶融成形に
供することができる。
例えばポリヘキサメチレンテレフタラミド1oo重量部
とビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン122重量
部よりなるポリアミド組成物は溶融点が300℃であっ
て、ポリヘキサメチレンテレフタラミドの融点370°
Cに比ベア0°Cも低い温度で溶融状態となり、通常の
溶融成形例えば紡糸に供することができる。
なお、本発明の上記緊密な混合物には、酸化防止剤1着
色防止剤、紫外線吸収剤等の各種安定剤。
顔料、滑剤、核剤2着色剤、難燃剤等を適宜含有せしめ
ることができる。溶融成形は種々の形態の成形物を与え
ることができる。溶融成形物は例えばフィルム又は繊維
であることができる。
本発明の工程(b)では、前記工程(a)で得られた緊
密な混合物の成形物から、その中に含有される芳香族ヒ
ドロキシ化合物を抽出して除去する。
上記抽出は、芳香族ヒドロキシ化合物を溶解するが、ポ
リアミドを溶解しない溶剤によって実施するのが有利で
ある。
溶剤は、好ましくは、例えば水、塩基性化合物例えば苛
性ソーダの水溶液、炭素数1〜6の脂肪族アルコール、
エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン
、アニソール、アセトン。
メチルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル。
ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン。
クロロホルムおよびトリクレンよりなる群から選ばれる
抽出溶剤による抽出は、0℃よりも高く該溶剤の沸点よ
りも低い温度において右利に実施される。
抽出時間は、成形物の形態、抽出溶剤の種類あるいは抽
出温度等によって相違する。しかしながら、適当な抽出
時間を決めることはさほど困難ではない。
かくして本発明によれば、成形物から芳香族ヒドロキシ
化合物の少くとも90重量%、さらに好ましくは少くと
も95重量%を除去することができ、従って芳香族ヒド
ロキシ化合物の影響の極めて小さなポリアミド成形物を
与えることができる。
本発明によれば、成形物がポリアミド繊維である場合、
本発明の態様の1つとして、 (ao)ベキ4ノメヂレンテレフタラミドを主たる繰返
し単位と覆るポリアミド100重量部と芳香族ヒドロキ
シ化合物20〜500重量部の緊密な混合物を溶融紡糸
し、 (bo)得られる未延伸糸から芳香族ヒドロキシ化合物
を、必要により延伸したのち、抽出して除去し、次いで
必要により延伸する、 ことによりポリアミド繊維とする製造法が提供される。
上記工程(ao)の溶融紡糸は、ナイロン−66、ナイ
ロン−6等で行われている従来公知の溶融紡糸法によっ
て実施することができる。すなわち、上記混合物をエク
ストルーダー等により溶融せしめ、得られる溶融物を紡
糸用ノズルより押出し、引取る方法によって実施するこ
とができる。得られる原糸は一旦巻き取ってもよいし、
連続的に次の工程(bo)に供給してもよい。本発明の
方法では、高融点のため従来溶融紡糸ができなかったポ
リアミド、殊にナイロン−6王を、芳香族ヒドロキシ化
= 25 − 合物の可塑化作用により通常の溶融紡糸により繊維化す
ることが可能であり、その効果は極めて大きい。
工程(ao)では、例えば20〜400のドラフト率が
採用される。
工程(bo)では、得られた緊密混合物の未延伸糸から
芳香族ヒドロキシ化合物を抽出除去するか、未延伸糸を
延伸して延伸糸としたのち芳香族ヒドロキシ化合物を抽
出除去するか、あるいは芳香族ヒドロキシ化合物を抽出
除去した未延伸糸又は延伸糸をさらに延伸するか、のい
ずれかの方法が実施される。
延伸は、未延伸糸が少くとも1.5倍、より好ましくは
少くとも1.75倍、特に好ましくは少くとも2倍の延
伸倍率で延伸されるように実施される。
延伸温度は、ポリアミドの組成、芳香族ヒドロキシ化合
物の種類及びその使用割合等によりその最適温度が異な
るが、概略40°C〜(緊密混合物の融点−30) ℃
程度が好ましく、50°C〜(緊密混合物の融点−50
)°C程度が特に好ましい。
芳香族ヒドロキシ化合物の抽出(bo)は、被抽出糸(
未延伸糸又は延伸糸)を、芳香族ヒドロキシ化合物は溶
解するが、ポリアミドは溶解乃至膨潤しない溶剤中に上
記糸を浸漬することにより実施することができる。抽出
溶剤としては上記したものと同じものが使用される。抽
出温度ならびに抽出時間は、芳香族ヒドロキシ化合物の
好ましくは90重量%以上、特に好ましくは95重量%
以上が抽出されるように実施される。そのような抽出温
度と抽出時間は、芳香族ヒドロキシ化合物の種類。
使用量、延伸糸のデニール等によって異なるが、好まし
くは10°C〜溶剤の沸点で1秒〜20分、特に好まし
くは20℃〜(溶剤の沸点−10>℃で2秒〜10分程
度である。この抽出時、被抽出糸は定長。
制限収縮及び緊張のいずれの条件下で把持してもよいが
、得られる繊維の物性向上の意味より定長乃至緊張下と
することが好ましい。この抽出処理により、芳香族ヒド
ロキシ化合物が除去され、実質的にポリアミドだけから
なる繊維とすることもできる。
 27一 本発明の製造方法によれば、従来の溶融紡糸法により紡
糸でき、最終的にはポリアミド本来の耐熱性を有する、
例えば融点370℃のナイロン−6丁の繊維を工業的に
有利に得ることができる。
上記方法により得られたポリアミド繊維は引続き延伸及
び/又は熱処理を施すことも可能であり、これにより更
に機械的特性に優れた繊維とすることができ好ましい。
本発明の方法で得られるポリアミド繊維、特にナイロン
−6丁繊維は、機械特性、耐熱性、耐薬品性に極めて優
れ、かつ溶融紡糸、延伸という従来通りの製造工程がそ
のまま適用できることから、この工業的意義は極めて犬
き0゜ さらに、本発明によれば、成形物がポリアミドフィルム
である場合、本発明の態様の1つとして、(a”)へキ
ザメチレンテレフタラミドを主たる繰返し単位とするポ
リアミド100重量部と芳香族ヒドロキシ化合物20〜
500重量部の緊密な混合物を溶融押出してフィルムを
形成し、次いで(b”)得られた未延伸フィルムから芳
香族ヒドロキシ化合物を、必要により延伸したのち、抽
出して除去し、次いで必要により延伸する、ことにより
ポリアミドフィルムとする製造法が同様に提供される。
上記(a”)工程の溶融押出しは、熱可塑性樹脂例えば
ポリエチレンテレフタレートからフィルムを形成する際
に採用される通常の溶融フィルム形成法によって実施さ
れる。すなわち、上記混合物をエクストルーダー等によ
り溶融せしめてダイスリッ1〜から押出し、引取ること
によって実施される。得られる未延伸フィルムは、一旦
巻取ったのち、あるいは巻取らずにそのまま連続的に次
工程(b”)に供給してもよい。
工程(b”)では得られた緊密混合物の未延伸フィルム
から芳香族ヒドロキシ化合物を抽出除去するか、未延伸
フィルムを延伸して延伸したのち芳香族ヒドロキシ化合
物を抽出除去するか、あるいは芳香族ヒドロキシ化合物
を抽出除去した未延伸フィルム又は延伸フィルムをさら
に延伸するか、いずれかの方法が採用される。
延伸は、機械軸方向に一軸延伸するかあるいは機械軸方
向およびそれと直角方向の両方向に同時に又は逐次的に
二軸延伸することにより実施できる。延伸倍率は一軸延
伸では1.5倍以上が好ましく、二軸延伸では面積倍率
が2倍以上となる倍率が好ましい。延伸温度の好適な範
囲は繊維を製造する態様について記述したと同じ温度で
ある。
芳香族ヒドロキシ化合物の抽出(b”)は、例えば10
℃〜溶剤の沸点で1秒〜30分、より好ましくは20℃
〜(沸点−10) C溶剤の沸点で2秒〜15分実施さ
れる。抽出は、フィルムを定長乃至緊張下で実施するこ
とができる。この抽出により、芳香族ヒドロキシ化合物
の好ましくは90重量%以上、より好ましくは95重量
%以上除去することができ、例えば実質的にポリアミド
からなるフィルムを得ることもできる。
上記方法により得られたフィルムは引続き延伸及び/又
は熱処理に付すことができ、これにより機械的性能の一
層優れたフィルムとすることができる。これらのフィル
ムもまた、機械的特性、耐熱性、耐薬品性に極めて優れ
ている。
(e)発明の効果 本発明の製造法によればヘキサメチレンテレフタラミド
を主たる繰返し単位とする高融点のポリアミドを芳香族
ヒドロキシ化合物との溶融成形可能な混合物として溶融
成形することが可能となり、さらに、上記溶融成形法に
従って成形した成形物から芳香族ヒドロキシ化合物を除
去して良好な物性を有するポリアミド成形物を製造する
ことが可能となった。
すなわち本発明の製造法によれば、従来の溶融紡糸法お
よび溶融押出法により紡糸及び押出することができ、最
終的にはポリアミド本来の耐熱性を有する、例えば融点
370 ℃のナイロン−6丁の繊維およびフィルムを工
業的有利に得ることができる。
尚、上記方法により得られたポリアミド繊維およびフィ
ルムは引続き延伸及び/又は熱処理を施すことも可能で
あり、これにより更に機械的特性に優れた繊維およびフ
ィルムとすることができ好ましい。本発明の方法で得ら
れるポリアミド繊維およびフィルム、特にナイロン−6
T繊維およびフィルムは、機械特性、耐熱性、耐薬品性
に極めて優れ、かつ溶融紡糸、延伸という従来通りの製
造工程がそのまま適用できることから、この工業的意義
は極めて大きい。
(f)実施例 以下実施例を挙げて本発明を説明するが、実施例中部は
「重量部」を意味する。また固有粘度(ηinh)は濃
硫酸中0.5g/dlの濃度において30℃で測定した
値である。また、融点はDSCにより10℃/分の昇温
速度で測定した値である。
参考例1 ジフェニルテレフタレート15.9部、ヘキサメチレン
ジアミン5.8部及びp−クロルフェノール(1)Ka
 =9.14. )1/n =128.5 ) 28部
を攪拌装置及び留出系を備えた反応器に入れ、窒素置換
した後、該反応器を240℃のソルトバス中に浸漬し、
常圧上加熱した。約5分後反応物は透明均一な溶融物と
なり、これを更に10分間攪拌1反応じしめたところ徐
々に粘度が上昇し曳糸性のある均一溶融物となった。得
られた組成物を冷却固化、粉砕してチップとし、該チッ
プをアセトン遠流下で処理してp−クロルフェノールを
抽出し、次いで150°Cで乾燥した。
得られたポリアミドはηinh 1.25でおり、DS
Cにより求めた融点は371℃であった。
参考例2〜4 ジフェニルテレフタレート15.9部、ヘキサメチレン
ジアミン5,8部、p−クロルフェノール20部及びビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン(pKa =8
.97. H/n =125)の表1に示す量を攪拌装
置及び留出系を備えた反応器に入れ、窒素気流中常圧下
240°Cに加熱した。約5分後、反応物は透明均一な
溶融物となった。次いで反応温度を約30分かけて表1
に示す最終温度まで上昇させて、p−クロルフェノール
を留去させ、更に同温度で約5分間かけて20mm[l
真空とし、5分間保持して残存しているp−クロルフェ
ノールを完全に留去せしめた。得られた反応物はいずれ
も透明均一な溶融物であり、曳糸性を有していた。得ら
れた組成物の溶融点(DSC>及び組成物をアセトン遠
流下で処理してビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ンを抽出後測定したポリアミドのηinh及び融点を表
1に示す。
曝 参考例5 ジフェニルj゛レフタレート15.9部、ヘキリメチレ
ンジアミン5.8部、2,2−ビス(4〜ヒドロキシフ
ェニル)ヘキ橿ノフルオロプロパン(H/n =168
 ) 18.5部及びp−クロルフェノール20部を実
施例2と同じ反応器に仕込み、窒素気流中常圧下240
℃に加熱した。約5分で透明な均一溶液となったが、こ
れを約30分かけて300℃まで昇温した。
得られた反応物は均一に溶融しており、曳糸性を有して
いた。この反応物をアセトン還流下が抽出処理した後の
ポリアミドのηinhは1.41であり、融点は370
℃であった。
参考例6 テレフタル酸とへキサメチレンジアミンとの塩(ナイロ
ン−6丁塩)14゜1部、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン15部及び亜リン酸トリフェニル0.01
6部を実施例1と同じ反応器に入れ、窒素気流中常圧下
250°Cに加熱した。約10分後反応物は均一な溶液
となり、水が留出し始めた。次いで反応温度を約40分
かけて300°Cまで上げ、同温度で更に10分間反応
せしめた。得られた反応物は均一透明であり、これから
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンを抽出後のポ
リアミドのηinhは0.65.融点は370℃であっ
た。
実施例1〜3 (1)ナイロン−6丁組成物の製造ニ ジフェニルテレフタレート127..2部、ヘキサメチ
レンジアミン46.2部、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン125.2部及びp−クロロフェノール1
20部を攪拌装置及び留出系を備えた反応器に入れ、窒
素気流中常圧下250°Cに加熱した。約5分後反応物
は透明均一な溶融物となった。次いで反応温度を約30
分かけて300℃まで上昇させ、p−クロロフェノール
を留去させ、更に同温度で約10分間20Ht1gの弱
真空下で、次に約5分間0.5mmHgの高真空下でp
−クロロフェノールを完全に留去させた。
得られた溶融物は透明均一であった。
得られた組成物、すなわちナイロン−6丁とビス(4−
ヒドロキシフェニル〉スルホンとからなる組成物の融点
は294℃であり、ナイロン−6Tのηinhは2.1
0であった。
(2)ナイロン−6丁組成物の紡糸: 上記ナイロン−6丁組成物のチップを真空下150℃で
80時間乾燥し、該チップを22mmφ−軸エクストル
ーダーを用いてポリマ一温度300℃で、0.4mmφ
、 0.8mm Lのノズル12ホールを有する紡糸用
キャップより吐出量的20g/分で溶融押出した。押出
された組成物は透明であり、均一に融解していた。これ
を500m/分の紡速で巻き取り、淡黄色透明な原糸を
得た。該原糸のηinhは1.78であった。
(3)ナイロン−6丁繊維の製造: 上記紡糸で得られた原糸を100℃の加熱板上で、4倍
の倍率で延伸し、次いで表2に示す溶媒中に所定の条件
下で該延伸糸を定長状態で浸漬し、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルホンを抽出した。
含有させるビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンに
対する抽出量を表2に示すが、極めて短時間でビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホンがほぼ定量的に抽出さ
れていることがわかる。
表  2 実施例4 実施例1で得られたナイロン−6丁繊維を270℃の加
熱板上で約1.1倍の倍率で緊張熱処理した。
得られた熱処理繊維は強度5.8g/de 、伸度12
%。
ヤング率96g/deであり、極めて強靭であった。ま
た融点は370℃であり、300 ℃の加熱板上に放置
してももはや溶融することなく、耐熱性に優れていた。
実施例5 (1)ジフェニルテレフタレート22.3部、ジフェニ
ルアジペート8.9部、ヘキサメチレンジアミン11.
6部、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン30部
及びp−クロルフェノール15部を攪拌装置及び留出系
を備えた反応器に入れ、窒素気流中常圧下240℃に加
熱したところ、約5分後均−な溶融物となった。次いで
反応温度を270°Cまで上げ15分間反応後、約5分
間で20m…Hpの減圧とし、更に0.5mmHgの高
真空下で2分間処理して、フェノール及びp−クロルフ
ェノールを系外へ留出させた。得られた反応物は透明均
一であった。これをアセトン還流下で処理してヒス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを抽出後ηinhを測
定したところ2,63であった。
(2)上記組成物を温度280℃で0.5mmφ、 1
.0mmLのノズルより抽出し未延伸糸とし、次いでこ
れを50°Cで5.0倍延伸し、定長上室温でアセトン
中に3分間浸漬してビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホンを抽出し、100℃で5分間乾燥した。これを更
に300°Cで緊張熱処理したところ、強度5.1g/
de 、伸度24%、ヤング率56g/deの透明な繊
維が得られた。また該繊維は融点332°Cであった。
 39 一 実施例6 ジフェニルテレフタレート318部、ヘキサメチレンジ
アミン116.2部、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン313部及びフェノール400部を攪拌装置及
び留出系を備えた加圧反応器に入れ、窒素置換後1.o
Kg 7cm2!の窒素加圧とし温度を220℃より2
85℃まで約90分かけて昇温して反応させた。次いで
系内の圧力を約5分で常圧にもどし6Tポリマ一組成物
を得た。ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンをア
セトン還流下で除去後ηinhを測定したところ2.3
4であった。
得られた6Tポリマ一組成物を120℃で30時間真空
乾燥し、これをエクストルーダー型紡機を用いてポリマ
一温度294℃で0.4mmφxo、8mm l。
6ホールのノズルより紡速500m/分で紡糸した。
得られた未延伸糸を60℃で3.0倍延伸し、これを室
温のアセトン中に浸漬しながら1.1倍延伸し、(アセ
トン浸漬時間2分)、次いで延長下100℃で5分間乾
燥した。更に300℃で緊張熱処理(20%伸張)した
ところ、強度7.0g/de 、伸度8%。
ヤング率980/deの繊維が得られた。またこの繊維
の融点は370°Cであった。
実施例7〜9 上記実施例6で得られた延伸糸(ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン含有)を下表に示した溶剤中に浸漬
してビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンを抽出後
100℃で10分間乾燥した。
得られた繊維を更に320°Cで緊張熱処理(10〜2
0%伸張)したところ、表3に示した物性の繊維が得ら
れた。
ヌ  41 一 実施例10 実施例6で得られた6Tポリマ一組成物を実施例12と
同様に乾燥後、エクストルーダーを用いてポリマ一温度
295℃平均滞留時間内3分の条件下、巾150mm 
、スリット0.5mmのTダイより押出し、厚さ約15
0μの透明な未延伸フィルムを得た。
得られたフィルムを90℃で4.5倍1軸延伸し、これ
を定長上還流アセトン中に10分間浸漬してビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホンを抽出し、引続き100
℃で15分間乾燥した。
得られたフィルムは延伸方向の物性が強度9.8部Mm
m2 、伸度38%、ヤング率220 KMmm2であ
った。
実施例11 ナイロン−6丁塩28,2部、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン2.5部、p−クロルフェノール20
部及びリン酸0.01部と攪拌装置及び留出系を備えた
反応器に入れ、窒素置換後、常圧下260℃で30分、
約10mmHgの弱真空下で15分、次いで0、4mm
Hgの高真空下で20分反応させた。次にこれを冷却、
粉砕し、上記と同様の反応器に入れ、窒素置換した後、
0.3mmH(]の高真空下で、温度200°Cより2
50℃まて約2時間かけて昇温した。250°Cにおい
て上記粉砕チップは溶融乃至融着することなく固体状態
のままであった。上記条件において更に12時間固相重
合した。次いでルーダ一式紡機を用いて0.旬mφX0
.8mm lのノズルから温度300℃平均滞留時間約
2分の条件下で紡糸し、70℃で3倍延伸後定長下、室
温のアセトン中に2分浸漬し、100℃で3分間乾燥し
た。更に300℃で緊張熱処理したところ、強度4.3
q/de、伸度29%。
ヤング率65g/deの繊維が得られた。
実施例12 テレフタロイルクロライドとへキサメチレンジアミンと
から、J、 Polym、 Sci、 40.343(
1958)に記載された界面重縮合法によりナイロン−
6丁ポリ? −(77inh O,95,融点370°
C)を合成した。
得られたポリマー100部を0.5mm以下の粒径に粉
砕し、これにビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
の粉末125部をV型ブレンダーを用いて混合し、該混
合物を180℃で24時間真空乾燥後、2軸エクストル
ーダーを用い、ポリマ一温度300℃。
平均滞留時間約2分の条件下で0.5mmφX’1mm
1−のノズルより溶融押出した。
次いで60°Cで3.5倍延伸し、アセトン(室温)中
に定長下2分浸漬し、100℃で5分乾燥後、更に30
0℃で緊張熱処理した。得られた繊維は強度3.9q/
de 、伸度30%、ヤング率66c+/deであった

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ヘキサメチレンテレフタラミドを主たる繰
    返し単位とするポリアミド100重量部と芳香族ヒドロ
    キシ化合物20〜500重量部の緊密な混合物を溶融成
    形せしめ(工程(a))、 (b)次いで得られた成形物から芳香族ヒドロキシ化合
    物を抽出して除去する(工程(b)) ことを特徴とするポリアミド成形物の製造法。
  2. (2)ポリアミドがヘキサメチレンテレフタラミド繰返
    し単位が全繰返し単位の少くとも70モル%を占めるポ
    リアミドである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)ポリアミドがヘキサメチレンテレフタラミド繰返
    し単位が全繰返し単位の80モル%を超えるポリアミド
    である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. (4)ポリアミドの融点が約320〜約370℃の範囲
    にある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  5. (5)濃硫酸中、0.5g/dlの濃度で30℃で測定
    したポリアミドの固有粘度(ηinh)が少くとも0.
    4である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  6. (6)ポリアミドの固有粘度(ηinh)が1〜3の範
    囲にある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. (7)芳香族ヒドロキシ化合物のpKaの値がフェノー
    ルのpKaの値(10)よりも小さい特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
  8. (8)芳香族ヒドロキシ化合物が下記式 M/n≦200 〔ここで、Mは芳香族ヒドロキシ化合物の分子量であり
    、そしてnは芳香族ヒドロキシ化合物のヒドロキシル基
    の数である。〕 の関係を満足する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  9. (9)芳香族ヒドロキシ化合物が、上記ポリアミドとの
    緊密な混合物に、該ポリアミドおよび該芳香族ヒドロキ
    シ化合物の融点のいずれとも相違する融点を与える特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  10. (10)芳香族ヒドロキシ化合物がフェノール性ヒドロ
    キシル基を有し且つ該ヒドロキシル基の結合しているフ
    ェニル環上に、ハロゲン原子、ニトロ基、ハロゲノアル
    キル基、カルボニル基およびスルホン基よりなる群から
    選ばれる少くとも1つの電子吸引基を有する特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  11. (11)芳香族ヒドロキシ化合物の沸点の温度が上記溶
    融成形の温度よりも高い特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  12. (12)ポリアミド100重量部と芳香族ヒドロキシ化
    合物40〜300重量部の緊密な混合物を溶融成形せし
    める特許請求の範囲第1項記載の方法。
  13. (13)緊密な混合物が220〜330℃の範囲の融点
    を持つ特許請求の範囲第1項記載の方法。
  14. (14)上記溶融成形を、該緊密な混合物の融点よりも
    2℃高い温度と該融点よりも30℃高い温度との間の温
    度で実施する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  15. (15)芳香族ヒドロキシ化合物を溶解するが、ポリア
    ミドを溶解しない溶剤によって、上記工程(a)で得ら
    れた成形物から該芳香族ヒドロキシ化合物を抽出して除
    去する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  16. (16)溶剤が水、塩基性化合物の水溶液、炭素数1〜
    6の脂肪族アルコール、エチレングリコール、テトラヒ
    ドロフラン、ジオキサン、アニソール、アセトン、メチ
    ルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、ベンゼン、
    トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホルムおよ
    びトリクレンよりなる群から選ばれる特許請求の範囲第
    15項記載の方法。
  17. (17)工程(a)で得られた成形物から芳香族ヒドロ
    キシ化合物を、溶剤によって、0℃よりも高く該溶剤の
    沸点よりも低い温度において、抽出して除去する特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  18. (18)工程(a)で得られた成形物がフィルム又は繊
    維である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  19. (19)(a)ヘキサメチレンテレフタラミドを主たる
    繰返し単位とするポリアミド100重量部と芳香族ヒド
    ロキシ化合物20〜500重量部の緊密な混合物を溶融
    紡糸し、 (b)得られる未延伸糸から芳香族ヒドロキシ化合物を
    、必要により延伸したのち、抽出して除去し、次いで必
    要により延伸する、 ことによりポリアミド繊維とする特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
  20. (20)(a)ヘキサメチレンテレフタラミドを主たる
    繰返し単位とするポリアミド100重量部と芳香族ヒド
    ロキシ化合物20〜500重量部の緊密な混合物を溶融
    押出してフィルムを形成し、次いで (b)得られた未延伸フィルムから芳香族ヒドロキシ化
    合物を、必要により延伸したのち、抽出して除去し、次
    いで必要により延伸する、 ことによりポリアミドフィルムとする特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
  21. (21)ヘキサメチレンテレフタラミドを主たる繰返し
    単位とするポリアミド100重量部と芳香族ヒドロキシ
    化合物20〜500重量部の緊密な混合物が主としてテ
    レフタル酸からなる二官能性カルボン酸又はそのアミド
    形成性誘導体と、主としてヘキサメチレンジアミンから
    なるジアミンとを、実質的に等しいモル割合で、場合に
    より予め塩の形態にして、芳香族ヒドロキシ化合物の存
    在下に加熱反応せしめてヘキサメチレンテレフタラミド
    を主たる繰返し単位とするポリアミドを生成せしめるこ
    とによって製造される特許請求の範囲第1項記載の方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03206115A (ja) * 1989-05-04 1991-09-09 E I Du Pont De Nemours & Co ナイロン・ステープル繊維に関する改良
KR20200118886A (ko) * 2018-03-23 2020-10-16 주식회사 쿠라레 반방향족 폴리아미드 섬유 및 그 제조 방법

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