JPS63252251A - フロ−サイトメトリ−によるリンパ球の幼若化試験法 - Google Patents

フロ−サイトメトリ−によるリンパ球の幼若化試験法

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JPS63252251A
JPS63252251A JP8753487A JP8753487A JPS63252251A JP S63252251 A JPS63252251 A JP S63252251A JP 8753487 A JP8753487 A JP 8753487A JP 8753487 A JP8753487 A JP 8753487A JP S63252251 A JPS63252251 A JP S63252251A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、リンパ球の幼若化試験法に関し、特にフロー
サイトメトリーを用いて螢光強度と細胞数とのヒストグ
ラムを求め、それからリンパ球の正確な幼若化能を試験
する方法に関する。
[従来の技術1 ウィルス等の外敵が体内に侵入すると、これを特異的に
攻撃する細胞が増殖して外敵を殺し、体を守るという免
疫能がある。この免疫の主体は白血球であり、これには
リンパ球、単球及び顆粒球があるが、中でもリンパ球が
大きな役割を占める。
免疫学的な刺激を受けていないリンパ球は形態学的にも
代謝的にも余り変化しないが、抗原刺激を受けて免疫反
応に関与するようになると形態学的に変化し、核酸合成
が活発になって分裂、増殖しく幼若化反応)、より機能
的な免疫細胞へと分化して、免役反応を遂行する。細胞
が分裂、増殖する過程では有余核分裂を繰り返すが、そ
の際核酸(デオキシリポ核酸(DNA)及びリボ核酸(
RNA)+の合成が活発になる。
そのうち特にDNAの吊を測定することにより、分裂増
殖の度合(幼若化の割合)を知ることができる。リンパ
球の幼若化能は、個人や病気により異なるので、個人の
免疫能を調べるための一つの指標となる。
このようなリンパ球の幼若化現象を調べる際に、特異抗
原物質を用いる代りに、色々な抗原特異性を有するリン
パ球を全体的に刺激できる物質(マイトジェン)を使用
することが行われている。マイトジェンを用いるリンパ
球の幼若化試験法として、従来から種々の方法が行われ
ている。
リンパ球の幼若化が進行してDNAの合成が活発化する
と、核酸前駆物質の取込みが起る。
そこで核酸前駆物質としてチミジン(Thymidin
e)に3Hの放射性物質を結合させたものをリンパ球に
取込ませ、放射線強度を測定することにより、リンパ球
の幼若化反応を調べることができる(「日本臨床」42
巻、春季臨時増刊号(1984)第1318頁乃至第1
323頁)。
しかし、測定に放射性物質を用いるため、取扱いや廃液
の処理が難かしく、限られた施設でしか実施できない。
また全てのリンパ球をまとめて測定するため、個々の細
胞についての情報が冑られない。さらに培養に用いる細
胞の濃度の調整が異なれば3H−Thynidineの
取込み最も変わり、継続的に採血した検体に対してji
!Slに用いる細胞の濃度に変化があれば、それを補正
しなければデータの解析ができないので、必然的に測定
誤差が大きくなる。
これに対し、DNAと特異的に結合する螢光色素を用い
て、刺激したリンパ球の螢光強度を測定し、それから幼
若化を調べる方法がある。
螢光色素としてエチジウム・ブロマイド(Eth−di
um Bromide; EB)が広く用いられている
。マイトジェンにより刺激したリンパ球を培養し、ソデ
ィウム・ドデシル・サルフェート(SDS)でリンパ球
を溶解し、E8溶液を添加し、螢光強度を測定する(「
日本臨床」42巻、春季臨時増刊号(1984)第13
23頁乃至第1327頁)。この方法は核酸−螢光プロ
ーブ法と呼ぶことができる。
一方、浮遊細胞のDNAff1と細胞数との関係を求め
ることかできる方法として、フローサイトメトリー(F
low CVt01lOtr17)が知られている([
フローサイトメトリー−手技と実際−」■応用第226
頁乃至第240頁)。フローサイトメトリーにより細胞
周期の各段階におけるDNA量がわかる。
[発明が解決しようとする問題点1 しかしながら、核酸−螢光プローブ法は放射性物質を使
用しないという利点を有するものの、全リンパ球を溶解
して測定するため、個々の細胞についての情報が得られ
ない。また生細胞のみでなく死細胞も測定してしまうの
で、測定誤差の原因となるという問題もある。
また上記フローサイトメトリーでは細胞周期のパターン
がわかるが、それだけではリンパ球の幼若化能を正確に
解析することはできない。
従って、本発明の目的はリンパ球の幼若化能を正確に検
査することができる方法を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は刺激指数、
細胞の増殖率及び細胞周期のDNA合成期の百分率を全
て解析しなければ正確に幼若化能を調べることができず
、そのうちのいずれか1つが欠けても信頼し得る結果が
得られないことを発見した。またこのようなパラメータ
を同時に得るにはフローサイトメトリーを利用する必要
があり、それにより螢光強度と細胞数との関係を示すヒ
ストグラムを得、それから刺激指数、細胞の増殖率及び
細胞周期のDNA合成期の百分率を求めることができる
ことを発見し、本発明に想到した。
すなわち、本発明のリンパ球の幼若化試験法は、リンパ
球のDNAと結合する螢光色素を用いてフローサイトメ
トリーにより螢光強度のヒストグラムを求め、前記ヒス
トグラムから刺激指数、細胞の増殖率及びII胞同周期
DNA合成期の百分率を求め、これらのパラメータから
前記リンパ球の幼若化現象を解析することを特徴とする
本発明の幼若化試験法の手順は以下の通りである。
(1)全血からのリンパ球の分離 採血した末梢血をリンl緩衝生理食塩水(PBS)で2
〜3倍に希釈し、リンパ球分離液に境界面が乱れないよ
うに静かに1層し、比重遠心法によりリンパ球を分離す
る。リンパ球層だけを分離し、必要に応じてPBSによ
り洗浄して、リンパ球の浮遊液を作成する。
(2)リンパ球の培養 リンパ球の培養液に刺激剤としてマイトジェンを添加し
、約37℃で3〜4日間培養を行う。またコントロール
としてマイトジェンを添加しないものについても同様の
培養を行う。
マイトジェンとしてPh’/1ohellaQIJlt
ltinin(PllA) 、Concanavali
nA (Con A) 、Pokeweednitog
en  (PWM )等のレクチンや、Lipo−po
lysaccharide (L P S ) 、Pr
otein A等がある。マイトジェンはRPMI−1
640等の培養液とともにリンパ球浮遊液に添加する。
マイトジェンを加えたリンパ球は幼若化して分裂、増殖
過程に入るが、加えないもの(コントロール)には幼若
化現象は実質的に起きない。
なお、塩11細胞を回収するためにリンパ球洗浄遠心機
を用いることにより、一定条件の遠心法により上清を除
去することが可能となり、リンパ球の回収操作によるサ
ンプル間のl[lII!数の誤差が解消される。
(3)螢光色素との結合 培養後の検体を試験管に移し、PBS等により洗浄し、
トリスバッファー等の媒体に再浮遊させる。得られたリ
ンパ球vpM液中のリンパ球の処理には2通りの方法が
ある。第1の方法はトリトンX−100等の界面活性剤
を添加して、リンパ球の細胞核を分解することなく細胞
膜だけ溶解するものである。第2の方法は細胞膜に穴を
あけるために50%エタノール等の有am媒(固定液)
で処理するものである。いずれの方法においても細胞核
は破壊されないので細胞ごとの螢光強度を測定すること
ができる。なお、 RNAについては分解酸素(RNaso)により分解す
る。
以上のように処理したリンパ球(又はそのj!l (l
1w71核)のDNAに螢光色素を結合させる。
螢光色素としてはエチジウム・ブロマイド([B)が好
適であり、蒸留水で至適濃度に溶解して添加する。
(4)フローサイトメトリーによる測定上記リンパ球又
はその細胞核のサンプルを一定吊吸引し、一定の割合で
測定部に送る。
測定部では加圧したシース流によりサンプルを細い流れ
に絞り、−列の細胞(又は細胞核)の流れを作り、光学
測定部に送る。光学測定部ではレーザー等の光が照射さ
れ、螢光色素と結合したDNAを含有するIll胞(又
は細胞核)からは螢光が発生する。この螢光による光信
号は光検知部により電気信号に変換され、個々の細胞(
又は細胞核)の信号強度を記憶するとともに、2次元又
は1次元のヒストグラムとして表示する。
(5)刺激指数、増殖率及びDNA合成期の百分率の綽
出及び解析 第1図は螢光強度(DNAffi)と細胞数との関係を
表わすヒスi・ダラムの概略図である。
第1図に基づき細胞の分裂増殖過程を以下に示す。
(a)休止期又は正常な細胞(A) DN/1mは2Cであり、G o / G 1期と呼ば
れる。
(b)何らかの刺激を受ける。
(c) D N A m(7)XIIIIIIJI (
B )2c<DNA吊<4cであり、8期と呼ばれる。
(d) R終的に2倍のDNAff1に達する(C)。
DNAff1は4cであり、G e / M期と呼ばれ
る。
(e)2個の細胞に分裂する。
(a)〜゛(0)を繰り返すことにより細胞の分裂、増
殖が進行する(細胞回転)。
−第1図のヒストグラムを積算すると、総螢光量を求め
ることができる。従って、下記の式により′刺激指数を
求めることができる。
刺激サンプルの総螢光量 刺fi l m =  コントロールの総螢光量 °r
1)刺激指数が高い程刺激によ・ってDNA合成が盛ん
に行われることを意味し、幼若化能が高いことになる。
同じヒストグラムから、次式(2)により細胞の増殖率
を求めることができる。
刺激サンプルの総細胞数 増殖率=  コントロールの総細胞数−−−−°−(2
)増殖率は細胞回転の速度を意味し、増殖率が高い程細
胞回転が速い。
また、刺激しないサンプル(コントロール)では007
01期の細胞がほとんどであるが、刺激したサンプルで
はS + G e / M期の細胞が増加し、幼若化率
が高い程S + G 2/ M期の細胞が層えるが、一
定の細胞回転に入ると、S十〇 e / M期は一定の
百分率を示す。従って、S十G e / M期の割合を
求めることにより、逆に幼若化率を調べることができる
。このS + Q @/M期のに]合は下記の式(3)
により算出することができる。
3−ト G  t  /  M  期  (% )  
=刺激サンプルのS期十G t / M期の細胞数刺激
サンプルの全細胞数 ×100・・・・・・・・・(3) リンパ球の幼若化能は上記刺激指数、細胞の増殖率及び
S + G e / M期%を総合的に解析しなければ
正確にはわからない。具体的にいうと、例えば刺激指数
を詳細に解析するには増殖率と細胞周期(S + G 
e / M期百分率)を解析する必要がある。というの
は、リンパ球の幼若化機能が十分であればよいが、幼若
化機能が低下している場合と、一部のリンパ球の機能の
みが低下している場合ではこれらのパラメータのパター
ンが異なるからである。また細胞周期の(S+ G e
 / M期(%)だけでも幼若化能が低下しているか九
進しているか正確にはわからない。
というのは、細胞周期は細胞回転の一周期におけるS 
+ G 2/ M期の百分率を示すだ()であり、細胞
回転の速さく増殖率)とともに検討しなければ幼若化能
はわからないからである。さらに個々のリンパ球で幼若
化機能が異なることもあるので、刺激指数だけでも正確
な幼若化能を知ることはできない。
本光明においては、フローサイトメトリーによる螢光強
度のヒストグラムの作成は、コンビ1−夕を使った自動
Qlfにより行うことができるので、刺激指数、増殖率
及びS + G 2 / M期%の算出もコンピュータ
(パソコン)により同時に行うことができる。
(6)リンパ球の形態学的解析 本発明においては細胞膜だGJ溶解して、II!胞核は
分解しないか、又は細胞膜に穴をあけるだけであるので
、刺激による形態学的変化を観察することができる。I
ll胞はマイトジェンによる刺激によりDNAの合成が
盛んになると、大型化するとともに内部構造が複雑化す
る。従って、個々のII胞(又は細胞核)の前方散乱光
(IIl胞の大きさを表わす)と側方散乱光(内部構造
の複雑さを表わす)とをとってサイトグラムを作成する
と、マイトジェン刺激による細胞の形態学的変化を解析
することができる。この形態学的変化を上記3つのパラ
メータと粗合せると、一層正確に幼若化能を調べること
ができる。
[実施例] 本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
11盟ユ ヘパリン加真窄採面管に健常人の末梢血10Idを取り
、これを無菌のリン1lal衝生理食塩水で2倍に希釈
し、比重を1.077に調整したフィコールコンレイを
用いて比重遠心法でリンパ球の分離を行った。
分離したリンパ球はPBSにて3回洗浄後、1x 10
8Cells /m! (培養至適m度)になるように
10%FC87JDRPMl−1640にて再浮遊した
。この細胞浮遊液を0.5dづつ正確に減菌したカルチ
ャーチューブに分注した。これにマイトジェンとしてP
HA10μg/111!を含む10%1”C87JnR
PC87JnRPを0.5d加え、コントロールサンプ
ルには0.5dの10%FO8加RPMI−1640.
7.’りを加えた。このようにして作成したP)−IA
刺激ザンブル3本及びコントロールサンプル1本を、3
7℃の5%COeインキュベーターにより、72時間培
養した。
培l復リンパ球洗浄遠心機を用いて1500rpm(4
00G>で7分間遠心俊、260rpmで50秒間遠心
して上清を除去した。上溝を除去した細胞のベレットに
0.02%のE[3溶液0゜15dとPH7,6のトリ
スバッフF−0,2Idおよび0.1%のトリトンX−
100溶液を2−加え、4℃で20分間放置し、細胞膜
を溶解した。
その後レーザー・フローサイトメトリー・システム([
オーツ・スペクトラムIJ、オーツ・ダイアグノスティ
ック・システムズInc、製)を用いて、フローサイト
メトリーによる測定を行った。EB−DNA複合体から
発する螢光は赤色螢光であつ1こ 。
測定順序としては、まずコントロールサンプルの測定か
ら行い、前方散乱光と側方散乱光とのサイトグラム上に
おいて目的のIII胞核の領域を設定し、その領域内の
細胞核について、EB−DNAの螢光を換W(Red)
パラメータで測定した。
この際、II胞同周期休止期が螢光強度の50〜90チ
ヤンネルの中央に立つように、換輝値のグラフを設定し
た。また測定値は連動するパソ′コン(NEC9801
M)に入力した。
続いて、PIIAで刺激したサンプルを測定し、同様に
測定値をパソコンに入力した。そして、コンピュータの
処理によって、コントロール1本の総置光1m (tQ
DNAffl) 、!=PHAiilJ1111ノ3本
ノサンブルの平均の総螢光量(総DNAff1>の比に
より刺激指数、コントロールとPHA刺激サンプルの細
胞数より増殖率、及びPHA刺激のEBの螢光(E(3
の螢光量はDNA量に比例する)の図形により、細胞周
期のDNA合成合成内分率をそれぞれ求めた。その結果
を表1に示す。またコントロールサンプル及びP HA
 it’ll lサンプルについて得られた細胞周期及
びサイトグラムをそれぞれ第2A図乃至第3B図に示す
表1 以上の結果において、S夏=4.10.GR=2.83
及びS + G 2 / M期(%)=29.5はいず
れも正常域である。
実施例2 担癌患者20名を対象とし、実施例1と同一の手順でフ
ローサイトメトリーによりalffiffiを求めた。
また同一のリンパ球サンプルについて従来の311−t
hy1dine法により31]−thymidineの
取込みffi(CDm)を測定した。両者の関係を第4
図に、示す。第4図から明らかなように、両者の相関性
イはγ=0.700と比較的良好であった。
K皿!ユ 健常人15名を対象とし、実施例1と同一の手順でフロ
ーサイトメトリーにより総螢光量を求め、刺激指数($
1)を算出した。また同一のリンパ球サンプルについて
、従来の螢光光度討を用いた核酸−螢光プローブ法(E
B法)により螢光強度を測定し、St値を求めた。両方
法により求めた81値の相関関係を第5図に示す。その
結果、γ=0.92と極めて良好な相関が認められた。
11旦1 実施例1と同様の手順で、健常人44名及び担癌患者7
7名を対象としてP 11 A刺激試験を行った。担癌
患者の内訳は胃癌が14名、食′i3癌が3名、直腸癌
が5名、卵IAW1が18名、乳癌が11名、肺癌が2
6名であった。
健常人ではS夏=2.87±0.56、GR=2.11
±0.35 (29名)及びS 十G e / M期(
%)=36.5±8.08 (%)(29名)であった
。一方、担癌患者では5I=2.11±0.79、GR
=1.41±0.36 (52名)及びS + G t
 、/ M期(%)=33.3±15.8(%) (5
2名)であった。これらの結果から、1!w1患者は健
常人に比べ、St及びGRともに低値を示し、危険率0
.001で有意差が認められた。しかし、S+Gt1M
期の百分率では有意差は認められなかった。しかし担癌
患者のSt≧2゜11<S+Ge/M期(%)=39.
1±10゜2)と81 <2.11 (S+Ge/M期
(%)=23.3±13.1>のS + G e / 
M期の百分率では有意差が認められた。
友亙旦1 健常人2名について、実施例1と同様のフローサイトメ
トリーによる幼若化試験を行った。結果を下記の表2に
示す。
表2 以上の通り、両者の81値はほぼ同じであるが、増殖率
及びS + G t / M期(%)は異なっている。
これは個々の細胞の細胞周期の違いにより生ずるものと
考えられる。このように、SI値が同じであっても増殖
率及びS 十G 2/ M期(%)が異なることがある
ので、これらのパラメータを総合的に解析しなければな
らない。
友i旦1 疾忠者3名について、実施例5と同様の比較試験を行っ
た。結果を表3に示す。
表3 いずれについても5llaは低い値を示し、幼若化能が
低下していることが認められる。C及びDについては[
!I’a数が僅かに増加しているので、ごく一部の細胞
は正常な機能を有していると認められる。
一方Eについては、増殖率が1より小さいので、[11
1a数が減少していることがわかる。ところが、S +
 G e / M期(%)が26.3と比較的大きいの
で、合成期の細胞も存在する。以上の結果から、刺激に
よって細胞障害を受けやすい細胞と幼若化能の低下した
細胞とが存在することがわかる。
実施例7 本例はS + G 2 / M期(%)がほぼ同値を示
す検体についての比較を示す。
社常人2名について実施例1と同様にフローサイトメト
リーにより刺激指数、増殖率及びS+G2/MIIIJ
(%)を求めた。結果を表4に示す。
表4 ・  S 十G 2/ M期(%)については、被検I
FとGのサンプルはほぼ同値を示すが、刺激指数及び増
殖率については1」の方がはるかに高い。これは個人に
よって細胞回転の速度に差があることを意味する。
実施例8 本例は81値が1(PI−IA未11i1JIIkコン
トロールサンプルとP HA 114J ?lllサン
プルのDNA量が開開)の場合についての検討を示す。
被検者1]について、実施例1と同様の幼若化試験を行
なった。結果を表5に示す。
表5 以上の結果から、St値が1.01とほぼ1であるので
PHA YIJ激によりI[細胞は幼若化していないよ
うに思われるが、S+Gg/M期(%)が12.5%で
あるので、DNA合成期のlWI胞があることがわかる
。しかし、増殖率を見ると0.92とIII胞数が減少
している。以上のことからP H八が一部のリンパ球に
細胞障害性を示すことがわかる。
友1璽ユ 本例は増殖率が1の場合についての検討を示す。
被検@Iについて実施例1と同様の幼若化試験を行った
。結果を表6に示す。
表6 増殖率が1.00であるので、細胞数の変化はないが、
S + G e / M期(%)は11.6%と低値を
示しているので、PHAによる細胞障害は認められない
。しかし、5Iifiが低いので全体の細胞の幼若化能
が低下しているものと考えられる。
[発明の効果] 以上の通り、本発明のフローサイトメトリーによるリン
パ球の幼若化試験法によれば、細胞(又は細胞核)を破
壊せずにDNAを螢光色素で染色し、1gづつの細胞の
DNAIを測定することによりヒストグラム(細胞周期
)を作成し、これから1a輝処理により得られる総螢光
量から刺激指数(81)を求めるため、死細胞を□除外
した領域(生llll11領域)だtプから81値を求
めることができ、測定誤差が少なく、再現性が良い。ま
た細胞数をカウントするので増殖率を得ることができ、
さらに細胞周期が得られるので、DNA合成期(S+G
*/M期)の割合を求めることができる。
その上、前方散乱光と90°散乱光のサイトグラムから
、1lllA(又は細胞核)の形態学的変化も観察する
ことができる。
このように本発明の方法により、リンパ球の幼若化反応
を複数のパラメータで詳mlに検討することができるの
で、正確な幼若化試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法により得られる螢光強度−細胞数
のヒストグラムを概略的に示す図であり、第2A図はコ
ントロールサンプルの螢光強度−細胞数のヒストグラム
であり 第2B図はP HA i’lJ mサンプルの螢光強度
−細胞数のヒストグラムであり、 第3A図はコントロールサンプルの細胞核の形態学的変
化を示すサイトグラムであり、第3B図はPHA刺激サ
ンプルの細胞核の形態学的変化を示すサイトグラムであ
り、 第4図は本発明の方法と3H−1ily11idine
法との相関関係を表わすグラフであり、 第5図は本発明の方法と核酸−螢光プローブ法との相関
関係を表ねサグラフである。 出願人  オーツ・ダイアグノスティック・システムズ
株式会社 株式会社ジェイ・エム・エル 代理人   弁理士  高 石 橘 馬第1図 第2A図 第3A図 毘IF−,中−一一 内部構5    1灘第3B図 単純←内5礪這→復逼

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リンパ球のDNAと結合する螢光色素を用いてフ
    ローサイトメトリーにより螢光強度のヒストグラムを求
    め、前記ヒストグラムから刺激指数、細胞の増殖率及び
    細胞周期のDNA合成期の百分率を求め、これらのパラ
    メータから前記リンパ球の幼若化現象を解析することを
    特徴とするリンパ球の幼若化試験法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項に記載の方法において、前
    記刺激指数は、前記ヒストグラムを積算することにより
    総螢光量を求め、それと未刺激のコントロールの総螢光
    量との比をとることにより求めることを特徴とする方法
  3. (3)特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の方法に
    おいて、前記リンパ球の幼若化用刺激物質として、フィ
    トヘマグルチニン(PHA)、コンカナバリンA(co
    nA)およびポークウートマイトジェン(PWM)など
    のマイトジェンを使用することを特徴とする方法。
  4. (4)特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記
    載の方法において、前記リンパ球を刺激する前に細胞膜
    を溶解するが細胞核は破壊しない物質で処理することを
    特徴とする方法。
  5. (5)特許請求の範囲第4項に記載の方法において、前
    記細胞膜溶解物質がトリトンX−100であることを特
    徴とする方法。
  6. (6)特許請求の範囲第4項又は第5項に記載の方法に
    おいて、前記細胞核の形態学的変化をあわせて測定する
    ことにより、幼若化現象を解析することを特徴とする方
    法。
  7. (7)特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記
    載の方法において、前記リンパ球を刺激する前に細胞膜
    に穴をあける物質で処理することを特徴とする方法。
  8. (8)特許請求の範囲第7項に記載の方法において、前
    記細胞膜に穴をあける物質がエタノールであることを特
    徴とする方法。
  9. (9)特許請求の範囲第7項又は第8項に記載の方法に
    おいて、前記リンパ球の形態学的変化をあわせて測定す
    ることにより、幼若化現象を解析することを特徴とする
    方法。
  10. (10)特許請求の範囲第1項乃至第9項のいずれかに
    記載の方法において、培養上清の除去にリンパ球洗浄遠
    心機を用いることを特徴とする方法。
JP8753487A 1987-04-09 1987-04-09 フロ−サイトメトリ−によるリンパ球の幼若化試験法 Granted JPS63252251A (ja)

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