JPS63250431A - 銀−金属酸化物系接点用材料およびその製造方法 - Google Patents

銀−金属酸化物系接点用材料およびその製造方法

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JPS63250431A
JPS63250431A JP62084617A JP8461787A JPS63250431A JP S63250431 A JPS63250431 A JP S63250431A JP 62084617 A JP62084617 A JP 62084617A JP 8461787 A JP8461787 A JP 8461787A JP S63250431 A JPS63250431 A JP S63250431A
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oxide
weight
oxides
silver
metal oxide
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JP62084617A
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Hironobu Yamamoto
博信 山本
Takashi Nara
奈良 喬
Hajime Yoshida
肇 吉田
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Original Assignee
Tokuriki Honten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はAgを主成分とし、その中に金属酸化物を分散
した銀−金属酸化物系接点用材料とその製造方法に関す
る。
(従来の技術) Agに卑金属酸化物を配した、所謂Ag−金属酸化物系
接点は、耐溶着性、耐消耗性などの接点特性がすぐれて
おり、特に中負荷用接点として広く用いられている。
Ag中に分散させる酸化物には、Cd、Sb。
Sn、Cu、Mn、Zn、Pb、In、AL Liなど
がある。
本出願人は、蒸気圧理論により、低温度域で蒸気圧の高
いSIJ酸化物と、高温度域で高い蒸気圧をもつS n
酸化物との組合わせを中心として、それにCu、 Zn
、  In、 Mn、pb各酸化物と、更に、これら酸
化物より低い蒸気圧を有するFe、Ni、Go、Tiな
との各酸化物とを配することで、接点表面の清浄作用や
耐アーク性、耐消耗性を改善し得たことは、先の特公昭
52−34247、特公昭52−34248、特公昭5
5−609Lvt開昭54−77219に明示した通り
である。
このようなAg−卑金属酸化物接点材料のgjI遣法と
しては内部酸化法と粉末冶金法とがあるが、現在は量産
品には殆ど内部酸化法が使用されている。
内部酸化法はAgと溶質金属としての卑金属(例、Cd
、Sb、Sn等)との溶製合金をつくり、これを所望の
成形体に加工した後、一般には酸素分圧3αtm以上の
条件で通常740℃以」二の温度で加熱して溶質金属の
みを選択的に酸化する方法であり、少なくとも塑性加工
ができ、かつ内部酸化が可能であるという組成上の条件
の制約を受ける。
この内部酸化法では、外部から強制的に酸素を与えて、
Agマトリックス中を拡散する酸素によって溶質金属を
同相状態で長時間酸化するため、合金内部の溶質金属の
濃度勾配が酸素の拡散方向に対向して厚さ方向に生ずる
。これは接点特性上極めて不都合なことであるが、酸化
の81構上原理的に避けられない現象である。
特に、材料の両面より酸化させる両面酸化の場合には、
中心部に濃度ムラが集中し、そこに酸化物の希薄な層を
生ずることはよく知られている処であり(W公明60−
16505号公報参照)、この希薄層の厚さは溶′!P
I金属の種類、濃度及び酸素分圧や内部酸化温度によっ
て異なるが、0.1〜0.3,11■にも達し、接点特
性を着しく害している。
この方法では、酸素を外部から接点17さ全体にわたっ
て拡散させる為、厚さが増せば増すほど、酸化に−N長
時間を要し、しかも酸化の終了点を決めるのが困難であ
り、不良率が高い等の生産・品fi管理上の欠点ら有し
ている。
また、内部酸化は、高温、高圧力のもとで外部から強制
的に酸素を与えて処理するため、処理終了後も歪みが残
留し、加えて酸素侵入分に相当する容積増加が起こるた
め、微細なりラック性の内部欠陥が発生する。
さらに、内部酸化法の避は得ない欠点の一つは、酸化物
の凝集体で構成される結晶粒界が存在することである。
この結晶粒界は、電気・熱伝導度が極度に劣るため、ジ
ュール熱やアーク熱によって発生した熱の放散率が小さ
くなり、接点が蓄熱傾向となって温度上昇や消耗量の増
加を招来する。
さらにこの内部酸化法においては、溶質金属の量がある
一定量を超えると酸素の侵入が困難となり、内部酸化が
進行しなくなるためAgに対する溶質金属の量や種類が
限定されるという決定的な欠陥を有する。
他方、粉末冶金法は、焼結法ともいわれるが、Ag粉と
卑金属酸化物粉末とを焼結したり、あるいはAg粉と卑
金属粉末とを焼結後に内部酸化するものを総称する呪、
これに属するものとしては、 ■ Ag粉と卑金属の酸化物粉あるいは卑金属の共沈酸
化物粉とを8!械的に混合の上、焼結する″AgAg粉
化酸化物粉混合焼結法 アトマイズ法により製造した未
酸化Ag今金粉を焼結し、これを内部酸化する゛焼結内
部酸化法” ■ 溶製法によって製造した板または線を破砕し、これ
らの細片を内部酸化した後、焼結する”破砕内部酸化焼
結法” ■ Ag合金を溶製後、板または線などに加工した後、
内部酸化し、このノ\g−金属酸化物体を機械的に破砕
したものを焼結する”内部酸化破砕焼結法” 等であるが、■を除き他の方法はいずれも内ff5酸化
を利用していることに変わりはない。
■の場合は典型的な粉末冶金法であり、溶製に必要な大
掛かりな設備が不要の上、必要な酸化物を調達できれば
合金化や内部酸化上の制約なしに各種酸化物粉を用いら
れるという利点があるが、製法上Ag粉と酸化物粉との
機械的、物理的混合工程を省くことがでさないため、重
力圏で製造する限り、粉末の比重差によって均一な混合
が難しく、組成上の偏析を生じ易(、しかも一定の焼結
密度を得ることが困難なため、現在は殆ど用いられてい
ない。
■の場合は内部酸化法の欠点をそのまま受は継ぐことに
なり、 ■の場合は手間が掛かる上、破砕されたものは細片とは
いえ、粉体の大きさは0.51程度であるので、その内
部に生成された酸化物の@薄な層が焼結後にも残存し、
好ましくない接点特性を示すことは前記内部酸化法と同
様である。
また、■の場合は、Ag合金を溶解、匍逍、鍛造、塑性
加工によって線または板となし、完全に内部酸化した後
粉砕するという極めて複雑な工程をとるためコスト的に
も非常に高い。その上機械的粉砕には加工限界があり、
粉体の大きさは0.1−―程度にとどまり、微細粉末と
することは困難であるばかりでなく、粉砕時には不純物
が混入し易く、諸特性に好ましからざる影響を及ぼすと
ともに、内部酸化時の希薄層も破砕されるとはいえ粗粒
として混じり、焼結後の内部組織にもそれが影響して不
均一となり、異常消耗の原因となる等の欠点を有する。
一方、接点の利用上の動向に目を向けると、近時各産業
分野における合理化、8!械vc置の自動化は目覚まし
い発達を逐げているが、これに伴い装置はますます大型
化、複雑化する傾向にあるのに対し、これらの制御系は
むしろ小型化、動作の高頻度化、大容量化が要求されて
いる1周知の通り、機器の頻繁な運転に伴い、その制御
を司るスイッチにあっては、その接、α表面が開閉に伴
うアーク熱、ジュール熱によって、稼動時には局部的に
溶融する程の高温に熱せられ、休止時には室温まで降温
することになり、高温と低温の熱サイクルが繰り返され
ることになる。
このような状況に、内部酸化を利用した製法の宿命であ
る酸化物の希薄な屑を内部に有する接点が道通すると、
#!!繁な膨張、収縮を繰り返し受けることになり、酸
化物希薄層の境界近傍に複雑な応力が集中的に加わり、
接点の表面を凹面にするように弓状の湾曲変形を生じた
り、各応力集中部位にマイクロクラック、ワレが発生し
、逐には欠落消耗へと発展して行くことになる。
また、接点が通常の?)マ耗を続け、酸化物の希薄層が
接触面に出現するようになると耐溶着性が急激に低下し
、異常tlY耗あるいは溶着を招き、重大な事故に発展
することがある。
さらに、通常の両面内部酸化法による接点では、接点内
部の中心部に存在する希薄層の為、々命が接点厚さ全部
の?1′I耗を全うすることが出来ず、寿命が半減して
しまう場合もある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来法において生ずる種々の欠陥、例えば
焼結法の場合の”酸化物の不均一分散”や内部酸化法に
よる”内部酸化時に発生する残留歪”や”酸素侵入時の
容積増加によるクラック性内部欠陥”、0表711付近
と内部との酸化物粒子や結晶粒の不均一性”、”低熱伝
導度、高電気抵抗の結晶粒界”など、接点特性を劣化さ
せる欠陥を排除するとともに、接点特性を左右する酸化
物の均一分散性に優れた接、αを供給することを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、主成分であるAg
に低温度域で蒸気圧の高いSb酸化物と、高温度域でS
ol酸化物より高い蒸気圧をもつSn酸化物および低〜
高温度域でSb酸化物より低い蒸気圧をもつMn、  
In、 Cd酸化物を配し、これらの酸化物の組合わせ
によって、全温度域において最適な接点特性を発揮させ
ようとするものであり、また、必要に応じ、上記元素よ
り更に低い蒸気圧を有するFe、Ni、Co酸化物の一
種以上を配することにより、強いアークが発生するなど
の場合、アークによる揮発損耗量を抑えようとするもの
である。
本発明を更に詳細に説示すれば、本発明の接点用材料は
、主成分であるAgに、0.05〜6゜5重量%のSb
酸化物および0.05〜15′ffi量%のSτ1酸化
物と、M n、In、Cd酸化物をそれぞれ0.05〜
5重量%Cdせしめ、全体の酸化物量を5〜30重量%
とじ、更に必要に応じ、Fe、Ni、Co酸化物の一種
以上を0.05〜2重量%配して、酸化物の総置を5〜
3211%とするもので(但し、不可避不純物を除外す
る)、焼結後の状態においてAgを主成分とするマトリ
ックス中に上記金属酸化物をほぼ一様に、待に5μ以下
の極めて微細な上記酸化物を均一に分散させ、しかも、
これら酸化物の20μ以上の大きさを有する凝集体また
はその酸化物凝集体の連続した凝集層で構成される結晶
粒界を存在させないことを特徴としている。
ここにおいて、S n酸化物量を0.05〜15重量%
に限定しているが、これはSn酸化物が15重量%以上
含有すると、他酸化物の蒸気圧との平衡がくずれで期待
される効果が得られないためであり、0.05重量%未
満では本発明の目的とする効果が発揮できないためであ
る。
また、Sb酸化物の上限を6,5i1 fi1%に限定
した理由は、最大量のSn酸化物との共存状態で、これ
以上の添加は他の酸化物(Mn、  In。
C1)の添加量を圧縮するからであり、0.05重■%
未満では希望する特性が得られないためである。
一方、Mn% In%Cd酸化物のそれぞれの添加量を
5重量%未満に限定した理由は、これを超えると、Sb
とSn酸化物との複合蒸気圧の平衡がくずれ、広い温度
域における接点表面の清浄作用が期待出来ないためであ
り、0.05重量%未満ではその相乗的添加効果を得ら
れないからである。
また、従添加としてのFe、Ni、Coの酸化物が2重
量%を超えると、低い蒸気圧の影響により、上記主添加
酸化物の奏する効果を寧ろ阻害するからであり、0.0
511ifi%未満の添加では強いアークによる揮発損
耗を最早抑制する効果が期待できないためである。
上記酸化物の総添加量を5〜32重量%の範囲に限定し
ているが、この理由は、酸化物の総量が5重量%未γ5
4では耐溶着性、ili!消耗性などの接、α特性が乏
しくなり、本発明の目的とする性能が得られないためで
あり、また、32重量%を超えると焼結性の低下や電気
抵抗の増加などにより、特に、消耗量の増大を招くため
である。
次に、本発明の方法は、AgとSbおよびSnと、Mn
、In、Cdと、必要に応じ、Fe、Ni、Coの一種
以上とをイオン状態で含有する水溶液の水素イオン濃度
をy!4整することによって、Agと上記4r属との酸
化物および水酸化物とを同時または順次に沈澱させて混
合物となし、この沈澱物を乾燥後、適宜な熱処理をする
ことによってAgと上記金属の酸化物との混合粉を生成
させた後、これを成形・焼結することによって前述の如
き組織を有するA8−金属酸化物系接点用材料を!!8
!遣するものである。
かかる本発明の方法によれば、希望する酸化物を必要と
する准添加でき、その材料は1111述の如き従来技術
では製造し得ない組織を有するものであり、これは接点
用材料として以下にのべるような優れた各種の特性を示
す埋[口となるものであろうと考えられるものである。
ここに、従来、酸化物を共沈法により製造することは周
知の手段であり、また銀塩とカドミウム塩との混合水溶
液に苛性アルカリ、炭酸アルカリを添加して、A gz
 OSA gC03やCd(○■()2、CdC0,な
どの塩を作り、これを加熱分解してAgと酸化カドミウ
ムの混合粉末とし、これを加圧成形及び加熱焼結するA
g−酸化カドミウム接点材料の製造方法もあるが(特公
昭33−4706号公報参照)、本発明のようにAgイ
オンとSbおよびSnイオンと更に、Mn、  I n
、Cdイオンの共存する溶液より水素イオン濃度を調整
しながら酸化物、水酸化物として共沈せしめた例はない
、特に、これらの両性酸化物の場合はCdのみの914
 合と異なり、溶液中から一気に酸化物あるいは水酸化
物として沈澱させることが難しい。即ち、単にDHを上
げるのでは、一旦沈澱した酸化物または水酸化物が過剰
の水素イオンと結合して再び水酸化部イオンとなり、再
溶解するためである。
従って、AgイオンとSbイオンおよびSnその他の元
素のイオンを含む水溶液に前記方法をその優遇用しても
酸化物や水酸化物同士が非常に凝集し易く、そのために
二次的な凝集や二次粒子の成長が起こり、所望とする高
分散性の沈澱は得られないのである。
これに対して本発明の方法によれば、AgとSEIおよ
びSnその他の元素を含む原料溶液の水素イオン濃度を
調整し、Sb酸化物とSnその他の元素の水酸化物を生
成させながら前述の偏在を避けて均一な高分散性のAg
−卑4tR酸化物の複合粒子が生成され、斯る一連のイ
オン濃度g整と適正な熱処理、これによって得られる混
合粉末を成形、焼結することによってはじめて極めて微
細な、例えば粒径5μ以下、通常2μ程度の金属酸化物
がマ) 17ツク大中に均一に分散し、従来の内部酸化
法にみられるような酸化物凝集体または凝集層で構J&
される結晶粒界が存在しない組織を有する接点材料を得
ることができるものである。
(実施例) 以下、本発明について詳述する。
本発明は主成分であるAgとSb及びS nと、Mn、
In%Cdと、必要に応じてFe、Ni。
Coの一種以上を所要量、硝酸、硝酸十硫酸の混酸、硝
酸十弗化水素酸の混酸なとで分解して原料溶液とし、こ
の酸性水溶液を攪拌しながらアルカリを添加するか、あ
るいはアルカリ性溶液を攪拌しながら上記原料溶液を添
加することにより、水素イオン濃度を3!!整しながら
Agと上記金属との酸化物及び水酸化物の混合体を溶液
より析出せしめる。
この際、塩酸などのAgイオンと反応して水に不溶性の
塩を生成するような酸の使用は避けねばならず、また添
加金属イオンと沈澱を生成し易い酸の使用も注意する必
要がある。
それは、この沈澱が生成すると所望する酸化物と水酸化
物の微細かつ均一な分散が望めないためである。また、
金属を酸で溶解することな(適当に金属塩を選択して水
または酸に溶解して、所望の金属成分を含有する水溶液
を原料溶液とすることもできる。
本発明は、このように調整された原料溶液を水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどの強塩基性化合物の水溶液
と混ぜて、さらに酸性水溶液によQpHを調整し、所望
の金属との酸化物および水酸化物の沈澱を生成させるの
であるが、特に本発明に用いる金属の場合には、強アル
カリ領域で水酸化錯イオン(M2On−r+)’−とし
て溶解するので、一旦強アルカリ性として溶出させた後
、水素イオン濃度を弱アルカリ領域に戻すことにより、
再沈lt!!Iさせることによって極めて微細な析出物
を得ることが可能になったものである。
ここで用いる強塩基性化合物として、前述のCdの場合
のように炭酸アルカリ水溶液を用いた例(特公昭33−
4706)は、炭酸銀の沈澱を生成するので、焼結の際
にガス抜き等の繰作が必要になり、而も焼結密度を充分
に上げることが難しいので望ましくない、また添加金属
がCdのみの場合は、−気にpH13にして共沈せしめ
ることもできるが、上記添加元素の場合には前述の通り
、一旦pH13以上のアルカリ性とした後、硝酸または
硫酸を少しづつ添加してpHを9〜8に下げることによ
り極めて微細な前記酸化物との水酸化物が沈澱するもの
である。
このような工程によって一度生成した酸化物やその他の
水酸化物が、アルカリや酸の添加でpHを調整すること
により溶解、析出を繰り返しながら徐々に沈澱中に分散
させたものは、待に均一な分散が得られるので一層効果
的である。
また、反応中は均一な沈澱をつくるために溶液を充分攪
拌することが肝要である。
次に生成した沈澱を充分洗浄して酸化物または水酸化物
以外の水溶性塩類を除去し、脱水、乾燥f&さらに不活
性ガスまたは大気中において、たとえば300℃以上で
1〜5時間程度の熱処理を行うことによって水酸化物は
酸化物となり、平均粒径0.1〜5.0μ程度の極く微
細な前記酸化物がAg中に一様に分散した接点用材料が
得られる。洗浄の不足は諸特性に悪影響を及ぼす塩類が
残留するので充分に洗浄する。
熱処理は添加金属成分(溶質金属成分)の酸化物への分
解温度により決定され、工業的には400℃前後が望ま
しいが、その際温度、雰囲気、圧力なども金属により適
当に選択される。しかし、あまり高い温度では粉体同士
の凝集が進行するため、本発明の求める粒径5μ以下の
酸化物が得られず、Agと各種金属酸化物との均一な分
散を望むことが難しくなる。
上記のようにして得られる、微細かつ均一な金属酸化物
とAgとの高分散性混合粉にはこれを成形、焼結後、所
望形状に加工して、Ag−各種金属酸化物系接点用材料
とするものであるが、このようにして得られた材料には
前述のような欠陥がなく極めて理想的な接、α坩材料で
ある。また、本材料は、焼結後あるいは最終段階で60
0℃以上の温度で比較的長い時間熱処理を行うことによ
って、Agの自己拡散を促しで材料の靭性を増すことが
でき、これが接点としてむしろ良い結果が得られる。
次に、本発明に従って行りた各実施例を説明する。
大1目Iユユー A g1840.に硝酸(1+1)47を加えて加熱分
解した溶液に、S b20gに硝酸100mJを加えて
加熱分解した溶液と、S n30gを硝W1300mノ
と弗化水素酸15m2と水120m7の混酸で分解した
溶液およびM n10g、 Cd60g、  I n4
0gに硝酸(1+ 1 )400mAで加熱分解した溶
液を加え、充分攪拌して原料溶液とした。
原料溶液とは別に7に、の水酸化ナトリウムを水20ノ
で溶解した強塩基性水溶液を調整し、原料溶液を充分攪
拌しながら添加してpHを13以上とした。
次に硝酸(1+1)を少量ずつ添加してpHを10に下
げて30分攪拌し、更に硝酸(1+1)を添加してpH
を8.5に調整し、沈澱を生成させた。
この沈澱を水洗後、脱水、乾燥し、更に大気中において
780’Cで3時間加熱した。焼結後、押し出しプレス
で厚さ4争鴫、幅30鵠−の形状に押し出した。更に、
材料の片面にろう付のためのAgを複合し、厚さ1.5
mm、直径8■の円板状に打抜き、650℃×10時間
の安定化処理を行って試験用後、ζχ(1)をつくった
実〕I例」−− A g1844gに硝酸(1+1)4ノを加えて加熱分
解した溶液に、S blo、に硝filoO輸jを加え
て加熱分解した溶液と、S nlogヲ硝酸1oo11
1ノ・ト弗化水素酸5mンと水40mAの混酸で分解し
た溶液及びM n20g、 CdloOH,I nlo
g、 N i6gを硝酸(1+ 1 )800m Iy
で加熱分解した溶液に加え、充分攪拌して原料溶液とし
た。
以下、実施例1と同様の工程により試験用後、α(2)
をつくった。
実31− A g1830.に硝酸(1+1)4ノを加えて加熱分
解した溶液に、S 64gに硝酸4OO+S?を加えて
加熱分解した溶液と、S n40gを硝酸40kAと弗
化水素酸20曽ノと水160曽ノ・の混酸で分解した溶
液およV M n4g、 Cd20g、  I n1o
o)(%F e2gを硝@ (1+ 1)1−’で加熱
分解した溶液に加え、充分攪拌して原料溶液とした。
以下、実施例1と同様の工程により試験用接点(3)を
つくった。
X施」[(−:〕U劃例側一 実施例1〜3と同様の製造方法により試験用接点(4)
〜(9)をつくった。
比較のため上記接点材料と同一組成の材料を従来の内部
酸化法によって(1゛)〜(9゛)をつくり、比較試験
を行った。
試験結果は次表に組成と併せて示す。
比較試験は7− りm耗試験+91 (A C;2oO
v 。
15A)とASTM接点試験機(A C:200V 、
 80A)で行った。
組織は、本発明による(2)材料と従来の内部酸化法に
よる同一組成の(2゛)とで比較した。
図にはこれらの組織写真を示しである。 上表により明
らかなように、従来法による場合は表中(4゛)〜(9
゛)のようにAgへの添加金属の組合わせと量とによっ
て内ff!S酸化が進行しない材料が多く、また添付組
織写真より明らかなように、従来の内部酸化法による材
料は結晶粒が強固な酸化物またはその凝集体で構成され
ているのに対し、本発明による材料は結晶粒もなく極め
て均一微細な組織を示している。
また同一材料で特性を比較すると表に示すように本発明
による材料はアークによる消耗も少なく、またASTM
試験結果に示されるように耐溶着性も著しく向上してい
る。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の接点用材料は、接点特性
を劣化させる各種の欠点が存在せず、また接点特性を左
右する酸化物の均一分散性に優れているという利点を有
している。
また、本発明の方法によれば、簡単に酸化物の均一分散
性を確保することが可能になるという利点を有している
【図面の簡単な説明】
添付図面において、第1図は本発明による材料、i2図
は従来法による材料の組織を示す顕微鏡写真(X350
)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主成分としてAgを含有し、さらに、 Sb酸化物 0.05〜6.5重量% Sn酸化物 0.05〜15重量% Mn酸化物 0.05〜5重量% In酸化物 0.05〜5重量% Cd酸化物 0.05〜5重量% をそれぞれ含有し、且つこれらの酸化物の含有量の総和
    が5〜30重量%の範囲内にあり、焼結状態において、
    上記の酸化物は、Agを主成分とするマトリックス中に
    微細な状態でほぼ一様に分散し、且つ酸化物の凝集体ま
    たはその凝集層で構成される結晶粒界が存在しないこと
    を特徴とする銀−金属酸化物系接点用材料。
  2. (2)主成分としてAgを含有し、 Sb酸化物 0.05〜6.5重量% Sn酸化物 0.05〜15重量% Mn酸化物 0.05〜5重量% In酸化物 0.05〜5重量% Cd酸化物 0.05〜5重量% を含有し、また、 Fe酸化物、Co酸化物、Ni酸化物の内の少なくとも
    一種以上を、0.01〜2重量%含有し、しかも 上記各酸化物の含有量の総和が5〜32重量%の範囲に
    あり、 焼結状態において、上記の酸化物は、Ag を主成分とするマトリックス中に微細な状態でほぼ一様
    に分散し、且つ酸化物の凝集体またはその凝集層で構成
    される結晶粒界が存在しないことを特徴とする銀−金属
    酸化物系接点用材料。
  3. (3)Agイオンと、Sb、Sn、Mn、InおよびC
    dの各イオンを含有する水溶液の水素イオン濃度を調整
    しながら、Agと、上記の各金属の酸化物および水酸化
    物とを沈澱させる工程と、 前記工程で得た沈澱物を乾燥後熱処理する ことによって、Agと上記金属酸化物との混合粉を生成
    する工程と、 前記混合粉を成形および焼結して接点用材 料を得る工程とを有する銀−金属酸化物系接点用材料の
    製造方法。
  4. (4)Agイオンと、Sb、Sn、Mn、InおよびC
    dの各イオンと、Fe、NiおよびCoの各イオンの内
    の少なくとも一種以上のイオンとを含有する水溶液の水
    素イオン濃度を調整しながら、Agと、上記の各金属の
    酸化物および水酸化物とを沈澱させる工程と、 前記工程で得た沈澱物を乾燥後熱処理する ことによって、Agと上記金属酸化物との混合物を生成
    する工程と、 前記混合粉を成形および焼結して接点用材 料を得る工程とを有する銀−金属酸化物系接点用材料の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04128331A (ja) * 1989-12-26 1992-04-28 Sumikou Keiei Kikaku Kk 銀−錫酸化物複合材料の製造方法
JPH08239725A (ja) * 1989-12-26 1996-09-17 Akira Shibata 銀−錫酸化物複合材料

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58110639A (ja) * 1981-12-23 1983-07-01 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk 摺動接点材料

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