JPS63248518A - ベンダ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、金属製パイプ等を曲加工するベンダ装置に関
する。さらに詳しくは、このベンダ装置における加工精
度、加工能力の改良に関する。

（従来の技術） 従来、金属製パイプ等を加工するベンダ装置としては、
例えば第８図ならびに第９図に示すものが知られている
。第８図はパイプおよびこれを加工するベンダ装置の要
部を示す斜視図、第９図はこのベンダ装置でパイプを加
工しているときの平面図である。図示のようにこのベン
ダ装置は、心金Ａに嵌装させたパイプＰの加工点に心金
Ａの先端を位置させそこで心金Ａの位置を固定し、この
パイプＰの片側から締付型Ｂ１反対側から回転型りでパ
イプＰを締め付は挟持するものである。締付型Ｂにはそ
の一側面にパイプＰに嵌合する溝Ｇが穿設されており、
回転型りにはその直線部Ｓと曲線部ＣとにパイプＰに嵌
合する溝Ｇが連続して穿設されており、さらに押え型Ｆ
にも同様の溝Ｇが穿設されている。回転型りは固定軸Ｊ
に回転自在であり、締付型Ｂは回転型りの曲線部Ｃに沿
って回転駆動させられる。すなわち締付型Ｂは回転型り
の直線部ＳでパイプＰを締め付は挟持し、押え型Ｆおよ
び心金Ａを当初の位置に残したまま、回転型りと共に一
体となって回転軸Ｊ上を回転するから、パイプＰは端部
を引っ張られつつ回転型りの曲線部Ｃに沿って曲加工さ
せられることになる。

（発明が解決しようとする問題点） この従来装置は回転型りの曲線部Ｃを曲加工面にしてい
るため、曲加工面を変更する度に回転型−３＝ Ｄを交換しなければならず面倒である。また、曲加工は
回転型りのｉＧに巻き付けて行うため、加工後のパイプ
Ｐ取り外し作業効率上、パイプＰを１８０度以上曲げて
しまうことは避けねばならず、１８０度以上の曲加工の
ためには締付型Ｂおよび回転型りの挟持を一旦解除し、
再度挟持し直す必要があり面倒である。また、押出装置
でパイプＰを回転させることによりパイプＰの曲げ方向
を自在に変更することはできるものの、（渦巻き状に）
曲げ半径に変化をつけるとか、コイルスプリング状に３
次元的な曲加工をするなど、複雑なものはすることがで
きない。かかる曲げ半径の変更とか、コイルスプリング
形状等の３次元的な加工をするには、型Ｂ、Ｄを交換し
なければならず、また、たとえ型Ｂ、Ｄを交換しても機
構上の制約から曲げの種類は単一ないしはきわめて単純
なものに限られ、不自由である。さらにまた、パイプＰ
は締付型Ｂ１回転型りに締め付は挟持され強引に引っ張
られて曲げられるため、挟持が完全でないとスリップす
るおそれがある。

（発明の目的） 本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、その目的は型の交換や挟み直し等の面倒なしに多
種類の複雑な曲加工が行え、かつスリップのない改良さ
れたベンダ装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明に係るベンダ装置は、パイプＰを支持棒２に嵌装
させて押し出す押出装置３と、この押出装置３から押し
出されてくるパイプＰを通過させてパイプＰの加工点に
先端を位置させている上記支持棒２の頭端に取り付けら
れた心金２Ａと、パイプＰの加工点側に設置されパイプ
Ｐを両側から挟持して引込む引込ローラ４Ａ、４Ｂ、４
Ｇ、４Ｄと、パイプＰを介して片側の引込ローラ４Ａ。

４Ｃに付設されパイプＰの延長線を越えてパイプＰの外
壁外側ＰＡを押し付ける進退自在に駆動される曲げロー
ラ５、とを具備する手段を採用する。

（作用） 本発明に係るベンダ装置は、パイプを心金２Ａに嵌装さ
せ所定位置に固定した心金２Ａ周面にパイプをスライド
通過させて押出装置３で送り続けると同時に、この送り
操作と協働して引込ローラ４Ａ、４Ｂ、４Ｃ，４Ｄでパ
イプを挟持しつつ引込むので、パイプの挟持を確保でき
スリップを排除できる。また、これら引込ローラ中の片
側のもの４Ａ、４Ｇに付設された曲げローラ５がバイブ
外壁外側ＰＡに押付け、かつ、同曲げローラ５に対向す
る前記引込ローラ４Ｄがパイプの外壁内側ＰＢを支持し
つつパイプを引込むので、パイプの外壁内側ＰＢでは引
込ローラが、パイプの内壁外側では心金２Ａの先端が夫
々常に支点となり、パイプの外壁外側ＰＡに迫り出して
くる曲げローラ５がこれら支点を介してパイプの外壁外
側ＰＡを押し付けることで、常に加工点に支点を介在さ
せながらパイプの曲加工ができ、もってパイプの潰れを
防止することができる。さらに上記曲げローラ５の位置
如何により、曲げ半径に自在な変化を容易に持たしめる
ことができる。さらにまた、パイプを挟持する曲げロー
ラ５と対向の引込ローラ４Ｂ、４Ｄとをパイプ軸に対し
交軸方向に一体的に傾倒可能にすることで、コイルスプ
リング形成等の複雑な曲加工もできるようにするもので
ある。

（実施例） 以下、本発明に係るベンダ装置の実施例を第１図〜第７
図に基いて説明する。第１図は本発明に係るベンダ装置
の実施例の全体を示す平面図で、基台１上にバイブＰを
嵌装する支持棒２が配設されこの支持棒２周りに後述の
各部材が配置されている。

支持棒２はその根部を基台Ｉの上面端部に設けられた固
定台１１に支持固定されており、基台ｌ上の他端近傍ま
で伸張している。支持棒２の頭端には心金２Ａが交換自
在に取付けられる。心金２ＡはバイブＰの内周太さに合
う太さのものを選んで取り付けられ、好ましくは内周太
さより僅かに細目でパイプＰ内壁との間に微かに遊びが
あるものが選ばれる。心金２Ａの頭端はあたかも野球バ
ットのように、角が削られ丸みを付けて形成されている
。支持棒２にはバイブＰを送り出す押出装置３が添設さ
れ、この押出装置３は移動台３１．チャック３２．エン
ドレスチェン３３とからなる。移動台３１は前記支持棒
２に嵌装され、かつ、支持棒２伸張方向と同一方向に基
台ｌ上に敷設されたレール１２に組み付けられている。

チャック３２は移動台３１の前記固定台１１と反対側面
に設けられ、バイブＰの端部を握持固定するもので、移
動台３１の内部に設けられた開閉機構２回転機構（共に
図示せず）に連結されてバイブＰを取り付は取り外しし
、また、必要に応じパイプ軸に同心円上に３６０度バイ
ブＰを回転させることができるようにされている。エン
ドレスヂエン３３は前記支持棒２に沿って張設されてお
り、前記移動台３１と連結すると共にモータ等（図示せ
ず）の駆動源が設備されている。このような押出装置３
は、エンドレスチェン３３の回動によって移動台３１を
レール１２上に往復動させ、移動台３１に設けられたチ
ャック３２が握持固定するバイブＰの端部を加工点方向
へ押し出すことになる。

支持棒２の頭端に取付けられた心金２Ａ周囲の〜７− パイプＰ加工点側には二対の引込ローラ４Ａ、４Ｂ、４
Ｇ、４Ｄが設けられ、押出装置３によって送られてくる
バイブＰを両側から挟持する。引込ローラはバイブＰの
太さに応じて交換され、常にバイブＰを十分挟持し、次
に述べる回転駆動と共にバイブＰを引込み送り出すこと
ができるようにされている。各引込ローラ４Ａ、４Ｂ、
４Ｃ，４Ｄはモータ等（図示せず）によってパイプＰ送
り方向へ回転駆動され、前記押出装置３と共にバイブＰ
の送り出しを行なう。

バイブＰを挟むバイブＰを介して片側の引込ローラ４Ａ
、４Ｃ側に曲げローラ５が付設される。

この曲げローラ５は第７図に示すように、進退装置６に
取り付けられ、この進退装置６は基台１に組み込まれた
傾倒装置７に固定されている。進退装置６は、モータ等
（図示せず）によって回動されるギア６１に連結したネ
ジ６２を、ガイド６３に螺合してなり、このガイド６３
が同時に曲げローラ５を軸受を介して支持するものであ
る。傾倒装置７は前記進退装置６全体を載置した側面形
状−８〜 が半円形の、円弧を下方に向けた傾倒盤７１からなり、
傾倒盤７Ｉの円弧部にラック７２を刻設しギア７３でバ
イブＰの軸線に対し交軸方向に傾倒運動できるようにな
っている。また、第７図に於いて切欠している左半部に
まで傾倒盤７１が延長され、曲げローラ５に対向する引
込ローラ４Ｂ。

４Ｄが傾倒盤７１のこの左半部に載設されて、それら引
込ローラ４Ｂ、４Ｄは曲げローラ５と一体的に傾倒させ
られるようになっている。しかしながら、これら引込ロ
ーラ４Ｂ、４Ｄは曲げローラ５の進退装置６には連動し
ない。次に第７図に基づいて基台１と傾倒盤７１との組
み込み状態、ならびに各ローラの取り付は状態を説明す
ると、曲げローラ５のローラ５１に軸合するシャフト５
２に対しては、前述の傾倒運動に対応するように駆動源
との間にユニバーサルジヨイント８が設けられ、これと
同様の対応構造が前記引込ローラ４Ｂ。

４Ｄ側でも採用されている。一方、引込ローラ４Ａ、４
Ｃは基台ｌに固定されている。

次に曲げローラ５と対向する引込ローラ４Ｂ。

４Ｄとの動き、およびそれに伴うパイプＰの曲加工状態
を第２図および第３図で説明すると、第２図は傾倒運動
せず単に曲げローラ５がパイプＰの延長線を越えてパイ
プＰの外壁外側ＰＡに迫り出してきた所を示し、引込ロ
ーラ４Ｂ、４Ｄは反対側の引込ローラ４Ａ、４Ｇと相併
ってパイプＰを挟持し、パイプＰを引込んでいる。そし
て片側の引込ローラ４ＤはパイプＰの外壁内側ＰＢに当
接して曲げローラ５の押し出しに対し支点となってパイ
プＰを支え曲加工する。心金２Ａは常に引込ローラ４Ｃ
と４Ｄとを結ぶ線上に配設されている（第１図参照）。

ここで曲加工は、曲げローラ５をパイプＰの延長線を越
えて迫り出させることにより曲げ半径を小さくし、その
迫り出させた位置から逆に曲げローラ５をパイプＰより
離してゆくことにより曲げ半径を大きくすることができ
る。

第３図は傾倒盤７１が傾倒して図の左側が上った所を示
すが、引込ローラ４Ｂ、４Ｄは曲げローラ５と一体的に
傾倒するものの、図に示すようにパイプＰの外壁内側Ｐ
Ｂを傾倒させられた位置でそのまま支持し、曲げローラ
５の進退装置６には連動しないで、パイプＰを曲加工し
ている。曲加工は、引込ローラ４Ｂ、４Ｄおよび曲げロ
ーラ５を傾倒させることでパイプＰは第４図に示すよう
に三次元的曲加工されスプリング形状とすることができ
る。なお、前記傾倒の角度を大、小調節すれば旋回ピッ
チを調節することができ、また前述の曲げ半径の調節を
組み合わせると第５図、第６図に示すような形状とする
こともできる。さらに、前述の各種の調整は曲加工途中
において段階的または徐々に行なうことが可能であり、
前記チャック３２によりパイプＰを軸に同心円上に回転
させることを組み合わせると極めて複雑な曲加工を行な
うことができる。

このような構成の本発明では、パイプＰが押出装置３と
引込ローラ４Ａ、４Ｂ、４Ｇ、４Ｄとの双方によって送
り出されるため、押出装置３側。

引込ローラ４Ａ、４ｂ、４Ｃ，４Ｄ側夫々のスリップ等
の不具合を互いに補完してパイプＰの送り精度を向上す
ることになる。また、引込ローラ４Ａ。

４Ｂ、４Ｃ９４ＤがパイプＰを両側から挟持しているこ
とは、パイプＰ送りの確実性を向上する。

そして、曲げローラ５によるパイプＰに掛る応力に対す
る反力は二対の引込ローラ４Ａ、４Ｂ、４Ｇ、４Ｄなら
びに固定台１１に握持された支持棒２頭端の心金２Ａで
受け、パイプＰの送り出しに伴う曲げローラ５の動き、
もしくは同一位置に於ける回転運動によりパイプＰを常
に心金２Ａの先端で曲加工するため、きわめて加工精度
を高くする。

このような各種調整を伴なう曲加工では、各調整用数値
を入力できる電気的制御機構のコントローラを装備して
自動制御することもできる。

（発明の効果） 以上のように本発明に係るベンダ装置は、各種の複雑な
曲加工を容易に可能とし加工性能を著しく向上するとい
う効果がある。またスリップを防止して曲加工精度を向
上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るベンダ装置の実施例を示す平面図
、第２図および第３図は第１図の要部の側面図、第４図
〜第６図は夫々本発明に係るベンダ装置による曲加工例
を示す正面図、第７図は曲げローラ周りの構造を示す断
面図、第８図および第９図は従来例を示す概念図である
。 ２・・・支持棒 ２Ａ・・心金 ３・・・押出装置 ４Ａ、４Ｂ、４Ｇ、４Ｄ・・引込ローラ５・・・曲げロ
ーラ ６・・・進退装置 ７・・・傾倒装置 Ｐ・・・パイプ 特許出願人　　　正　木　運　平 代理人弁理士　　小　林　孝　次 ＩＩｓ■ 第９１１

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）パイプを曲加工するベンダ装置において、パイプ
   を支持棒に嵌装させて押し出す押出装置と、この押出装
   置から押し出されてくるパイプを通過させてパイプの加
   工点に先端を位置させている上記支持棒の頭端に取り付
   けられた心金と、パイプの加工点側に設置されパイプを
   両側から挟持して引込む引込ローラと、パイプを介して
   片側の引込ローラに付設されパイプの延長線を越えてパ
   イプの外壁外側を押し付ける進退自在に駆動される曲げ
   ローラ、とを特徴とするベンダ装置。
2. （２）パイプを曲加工するベンダ装置において、パイプ
   を支持棒に嵌装させて押し出す押出装置と、この押出装
   置から押し出されてくるパイプを通過させてパイプの加
   工点に先端を位置させている上記支持棒の頭端に取り付
   けられた心金と、パイプの加工点側に設置されパイプを
   両側から挟持して引込む引込ローラと、パイプを介して
   片側の引込ローラに付設されパイプの延長線を越えてパ
   イプの外壁外側を押し付ける進退自在に駆動される曲げ
   ローラと、この曲げローラと対向する側の引込ローラが
   その反対側の引込ローラとのパイプ挟持状態を維持しつ
   つ曲げローラと一体的にパイプ軸に対し交軸方向に傾倒
   する傾倒装置とを具備してなるベンダ装置。