JPS6324678B2 - - Google Patents

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JPS6324678B2
JPS6324678B2 JP17716784A JP17716784A JPS6324678B2 JP S6324678 B2 JPS6324678 B2 JP S6324678B2 JP 17716784 A JP17716784 A JP 17716784A JP 17716784 A JP17716784 A JP 17716784A JP S6324678 B2 JPS6324678 B2 JP S6324678B2
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JP
Japan
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temperature
immobilized
carried out
acid
wastewater
Prior art date
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Application number
JP17716784A
Other languages
English (en)
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JPS6156087A (ja
Inventor
Shigeru Morimura
Makio Kishimoto
Kenji Kida
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Granted legal-status Critical Current

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    • Y02W10/12

Landscapes

  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、酸生成能を有する固定化微生物に
よつて有機物含有廃水を処理して有機酸を生成す
る方法に関するものである。すなわち、この発明
は、有機物含有廃水を単に処理するだけでなく、
有機酸という有用な物質を生成し、必要であれば
これを回収することのできる方法に関するもので
ある。
従来技術およびその問題点 従来、有機物含有廃水の処理は、活性汚泥法な
どの好気的処理による方法や、一般的メタン発酵
法によりなされて来た。
しかし前者の場合には、曝気槽内の溶存酸素を
1〜4mg/存在せしめる必要があり、BODが
高くなるほど大きな曝気動力を必要とし、また生
成される汚泥量も0.5〜0.7g(MLSS)/g
(BOD)と多く、余剰汚泥の処分にも苦慮した。
他方後者の場合には、メタン生成菌の増殖速度が
遅く、また廃水の槽内滞留日数を短縮すると有機
酸が蓄積し、これが直接的にまたはPHを下げるこ
とから間接的にメタン生成菌の増殖を阻害するこ
とになるため、10日〜30日もの滞留日数が必要と
なつた。したがつてこの方法もエネルギー生産プ
ロセスとしては現実的なものではなく、その改善
が望まれていた。
またこれらの方法はいずれも廃水処理ないしメ
タン生成を主目的とするものであり、発酵によつ
て生じる有用な有機酸を積極的に生成せしめるこ
とを企図したものではなかつた。
この発明は、このような実情から上記諸問題を
ことごとく解決して、有機物含有廃水の処理によ
り有用な有機酸を積極的に生成することのできる
方法を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 この発明は、担体に固定化した酸生成能を有す
る微生物を倍養して増殖させ、ついで固定化微生
物を有機物含有廃水と接触させ、上記培養および
接触をPH4.0〜6.0の条件下に行なうことを特徴と
する固定化微生物による酸生成方法である。
種汚泥として下水処理場の中温消化汚泥を用い
る場合には、固定化微生物の培養および固定化微
生物と有機物含有廃水との接触を温度20〜45℃好
ましくは35〜40℃、PH4.0〜6.0好ましくは5.0〜
5.5の条件下に行なう。
また高温消化汚泥を用いる場合には、固定化微
生物の培養および固定化微生物と有機物含有廃水
との接触を温度45〜60℃好ましくは50〜55℃、PH
4.0〜6.0好ましくは5.0〜5.5の条件下に行なう。
微生物の固定化は、ゲル状担体に微生物を包み
込む公知の包括法によりつぎのように行なわれ
る。すなわちゲル基剤の水溶液に所定量の微生物
菌体を混合した後、この混合液を冷却するかある
いはゲル化剤と接触させ、生成したゲルを所要サ
イズの粒状もしくは膜状に成型する。また、ゲル
基質としてポリアクリルアミドを用いる場合に
は、所定量の微生物菌体を含む溶液にアクリルア
ミドモノマー、架橋剤、重合促進剤、重合開始剤
を加えてモノマーを重合させ、生成したゲルを上
述のように成型する。ゲル基剤としては、カラギ
ーナン、アルギン酸ソーダ、、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリルアミド、ポリウレタンなどが
用いられ、ゲル化剤としては塩化カリウム、塩化
カルシウム、塩化マグネシウムなどが用いられ、
架橋剤としてはN,N′−メチレンビスアクリル
アミドなどが用いられ、重合促進剤としてはβ−
ジメチルアミノプロピオニトリルなどが用いら
れ、重合開始剤としては過硫酸カリウムなどが用
いられる。
固定化微生物と有機物含有廃水との接触によつ
て有機酸を生成せしめる発酵は、回分発酵でも連
続発酵でもよい。また発酵槽としては機械撹拌型
発酵槽、固定床型発酵槽、流動床型発酵槽などが
用いられる。
有機物含有廃水としては、都市ごみを含む廃
水、下水汚泥、パルプなどのヘドロ、アルコール
蒸留廃液などの食品加工廃水、し尿などが用いら
れる。
発明の効果 この発明の有機酸生成法によれば、酸生成能を
有する微生物を担体に固定化し、この固定化微生
物を増殖させ、ついで固定化微生物を有機物含有
廃水と接触させ、上記培養および接触をPH4.0〜
6.0の条件下に行なうので、槽内の微生物菌体濃
度を高めることにより、廃水の槽内滞留日数を大
幅に短縮することができる上に、固定化微生物の
使用により余剰汚泥を減少させることができる。
こうしてこの発明によれば、有機物含有廃水の処
理により有用な有機酸を効率よく生成することが
できる。
実施例 つぎにこの発明の実施例を示し、この発明の効
果を例証する。
実施例 1 (1) 固定化酸生成菌の調製 グルコース35g/、コーンスチープリカー
35g/、リン酸水素二カリウム3g/、リ
ン酸二水素カリウム2g/、炭酸アンモニウ
ム5g/、炭酸ナトリウム3g/、塩化第
2鉄・6水塩1g/よりなる合成廃水を調製
し、これを培地として用い、この培地において
下水処理場の中温消化汚泥を温度37℃でPH5.0
〜5.5で馴養し、得られた馴養汚泥100mlを濃縮
して20mlとした。この濃縮汚泥を、温度40℃に
保温した滅菌済み2%カラギーナン水溶液180
mlと混合し、混合液を1.5の0.1M塩化カルシ
ウム水溶液中に滴下した。こうして酸生成菌を
包括した直径約4mmのビーズ状ゲルを形成し
た。
ついで得られた固定化菌を上記組成の培地で
温度37℃でPH5.0〜5.5で24時間培養し、増殖を
行なつた。
(2) 有機酸の生成 発酵槽として添付図面に示す実容積1の流
動床型発酵槽を用いた。同槽はジヤケツト1を
有する小径の流動部2と、これの上に連なる菌
体沈降用の大径の沈降部3とを主体とし、流動
部2には温度およびPHの制御表示装置4が設け
られ、沈降部3には発生したガスを発酵液から
分離させる円筒状のガス分離部材5が内装され
ている。そして有機物含有廃水は槽底部に供給
され、処理廃水は槽頂部からオーバーフローせ
られる。また槽頂部の廃水の一部は槽底部に循
環され、発生したガスの含量は湿式ガスメータ
6でで測定される。
上記構成の発酵槽を上記固定化酸生成菌と上
記合成廃水で満たし、温度37℃でPH5.0〜5.5で
1日回分発酵を行なつた後、合成廃水を連続供
給して、連続発酵を行なつた。そして合成廃水
の供給量を徐々に増し行つたところ、有機物負
荷を最大で350Kg/m3・dayまで上げることが
でき、滞留時間2.6時間においても、有機酸を
濃度約13g/で生成することができた。
実施例 2 (1) 固定化酸生成菌の調製 下水処理場の中温消化汚泥をアルコール蒸留
廃液で温度37℃でPH5.0〜5.5で馴養し、得られ
た馴養汚泥100mlを濃縮して20mlとした。この
濃縮汚泥を、温度40℃に保温した滅菌済み4%
のカラギーナン水溶液18mlと混合し、混合液を
1.5の2%塩化カリウム水溶液中に滴下した。
こうして酸生成菌を包括した直径約4mmのビー
ズ状ゲルを形成した。
ついで得られた固定化菌を上記組成の培地で
温度37℃でPH5.0〜5.5で24時間培養し、増殖を
行なつた。
なお、アルコール蒸留廃液はフイリピン産廃
糖蜜280g/と尿素1.4g/とよりなる培地
を用いて24時間アルコール発酵(酵母サツカロ
マイセス・セレビエシエSaccharomyces
cerevisiae IF00224)を行なつた後、発酵液を
約4時間に煮沸してアルコールを飛散させるこ
とにより得られた廃液である。この廃液の
BODは33000mg/であつた。
(2) 有機酸の生成 実容積2の機械撹拌型発酵槽に上記固定化
酸生成菌と上記アルコール蒸留廃液を入れて総
容積を1とし、撹拌下に温度37℃でPH5.0〜
5.5で24時間回分発酵を行なつた。ついで上記
アルコール蒸留廃液を連続供給して連続発酵を
行ない、同廃液の供給量を徐々に増して行つた
ところ、BOD容積負荷を最大で102Kg/m3
dayまで上げることができ、有機酸を濃度約10
g/で生成することができた。
実施例 3 (1) 固定化酸生成菌の調製 実施例1で示した合成廃水を用いて、下水処
理場の高温消化汚泥を温度51℃でPH5.0〜5.5で
馴養し、得られた馴養汚泥100mlを濃縮して20
mlとした後、この濃縮汚泥を滅菌済み生理食塩
水140ml中に懸濁した。
得られた酸生成菌懸濁液にアクリルアミドモ
ノマー15gとN,N−メチレンビスアクリルア
ミド0.8gを混合し、さらに5%β−ジメチル
アミノプロピオニトリル20mlと2.5%過硫酸カ
リウム20mlを添加した。ついで混合液を10cm×
10cmのバツト4枚にそれぞれ注入し、温度25℃
で15分間放置し、モノマーの重合によりポリア
クリルアミドゲルを得、このゲルを1辺約5mm
の立方体に切断した。こうして酸生成菌を固定
化した。
ついで得られた固定化菌を上記合成廃水で温
度51℃でPH5.0〜5.5で24時間培養し、増殖を行
なつた。
(2) 有機酸の生成 実容積2の機械撹拌型発酵槽に上記固定化
酸生成菌と上記合成廃水を入れて、総容積を1
とし、撹拌下に温度51℃でPH5.0〜5.5で24時
間回分発酵を行なつた。ついで上記合成廃水を
連続供給して連続発酵を行ない、同廃液の供給
量を徐々に増して行つたところ、有機物負荷を
最大で180Kg/m3・dayまで上げることができ、
安定した連続運転で有機酸を濃度約9g/で
生成することができた。
実施例 4 (1) 固定化酸生成菌の調製 下水処理場の高温消化汚泥を実施例1で説明
したアルコール蒸留廃液で温度51℃でPH5.0〜
5.5で馴養した。ついで得られた馴養汚泥100ml
を、温度50℃に保温したウレタンプレポリマー
50gの懸濁液に添加し、両者をよく混合してポ
リウレタンゲルを得、このゲルを一辺約5mmの
立方体に切断した。こうして酸生成菌を固定化
した。
ついで得られた固定化菌を上記組成の培地で
温度51℃でPH5.0〜5.5で24時間培養し、増殖を
行なつた。
(2) 有機酸の生成 実容積1の固定床型発酵槽に上記固定化酸
生成菌を充填するとともに上記アルコール蒸留
廃液を入れ、温度51℃でPH5.0〜5.5で24時間回
分発酵を行なつた。ついで上記アルコール蒸留
廃液を連続供給して連続発酵を行ない、同廃液
の供給量を徐々に増して行つたところ、BOD
容積負荷を最大で120Kg/m3・dayまで上げる
ことができ、安定した連続運転で有機酸を濃度
約9g/で生成することができた。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例1において用いた流動床型発酵槽
の縦断面図である。 2……流動部、3……沈降部、5……ガス分離
部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 担体に固定化した酸生成能を有する微生物を
    培養して脱殖させ、ついで固定化微生物を有機物
    含有廃水と接触させ、上記培養および接触をPH
    4.0〜6.0の条件下に行なうことを特徴とする固定
    化微生物による有機酸生成法。 2 温度20〜45℃、PH4.0〜6.0の条件下に操作を
    行なう特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 温度35〜40℃、PH5.0〜5.5の条件下に操作を
    行なう特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 温度45〜60℃、PH4.0〜6.0の条件下に操作を
    行なう特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 温度50〜55℃、PH5.0〜5.5の条件下に操作を
    行なう特許請求の範囲第4項記載の方法。 6 微生物の固定化を包括法により行なう特許請
    求の範囲第1〜5項のうちいずれか1項記載の方
    法。
JP59177167A 1984-08-24 1984-08-24 固定化微生物による有機酸生成法 Granted JPS6156087A (ja)

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CA2654656A1 (en) * 2006-06-30 2008-01-03 Biogasol Ipr Aps Production of fermentation products in biofilm reactors using microorganisms immobilised on sterilised granular sludge
JP2012076000A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Kuraray Co Ltd 一槽式嫌気性排水処理装置

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