JPS63246580A - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JPS63246580A
JPS63246580A JP7603487A JP7603487A JPS63246580A JP S63246580 A JPS63246580 A JP S63246580A JP 7603487 A JP7603487 A JP 7603487A JP 7603487 A JP7603487 A JP 7603487A JP S63246580 A JPS63246580 A JP S63246580A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、形状記憶合金を駆動源として動作する弁に関
する。
〔従来の技術〕
従来、人力以外の駆動源により駆動される弁としては、
通常、電磁弁が使用されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、電磁弁は、コイル、アーマチュアおよび
ステータを具備しなければならないという構造上、必然
的に大型化するとともに、重量が重くなるという問題点
があった。また、動作させるのに比較的に大きな電流お
よび高い電圧を必要とするという問題点もあった。
〔発明の目的〕
本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
もので、従来の電磁弁に比較し、飛躍的に小型化および
軽量化が可能であり、しかも低電圧、低電流で動作させ
ることが可能な弁を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、弁口と、この弁口を開閉する弁体と、この弁
体が前記弁口を閉じる向き(または開く向き)に移動さ
れると、伸び変形を受けることとなる関係で前記弁体に
連係された線材状の形状記憶合金と、前記弁体を前記弁
口を閉じる向き(または開く向き)に付勢する付勢手段
とを有してなるものである。
〔作用〕
本発明においては、形状記憶合金が一定温度以上に加熱
されていないときは、前記付勢手段によって付勢される
ことにより形状記憶合金は伸び変形を受け、弁体は弁口
を閉じている(または開いている)。
しかし、一定温度以上に加熱されると、形状記憶合金は
形状記憶効果を発現し、記憶長さに戻ろうとする形状回
復力を発生し、付勢手段に抗して収縮し、弁体に弁口を
開かせる(または閉じさせる)。
また、形状記憶合金が加熱を停止され、冷却すると、形
状記憶合金は付勢手段によって付勢されることにより再
び伸び変形を受け、弁体は再び弁口を閉じる(または開
く)。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図から4図までは本発明の一実施例を示す。
本実施例の弁は、流量または圧力をアナログ的に制御で
きる。
ケース1は電気絶縁材料からなり、大略筒状をなしてい
る。前記ケース1には、横断面円形の貫通孔2が長手方
向に設けられている。前記ケース1の一端部の外周面に
は、雄ネジ部1aが設けられている。この雄ネジ部1a
には、金属等の導電材料からなるキャップ状の調整ネジ
材3の内周面に設けられた雌ネジ部3aが螺合されてい
る。前記調整ネジ材3の中央部には、横断面円形の凸部
3bが設けられており、この凸部3bは貫通孔2の端部
に回転可能かつ軸方向に移動可能に嵌合されている。
前記ケース1の調整ネジ材3側の端部付近には、図示し
ない空気圧供給源に接続される弁入口4が設けられてお
り、この弁入口4は貫通孔2に連通されている。前記貫
通孔2のネジ材3と反対側の端部付近の壁面には、適当
数の溝5が設けられている。第2図はこれらの溝5設置
部の横断面を示す。
前記ケース1の溝5側の端部には、金属等の導電材料か
らなり、接点としての機能も果す先端部材6が接続され
ている。この先端部材6は、弁出口8と、この弁出口8
と貫通孔2との間に位置する弁ロアとを形成している。
前記弁出口8には図示しない負荷が接続される。
9は金属等の導電材料から構成され、接点としての機能
をも果す弁体であり、円柱状部9aと、この円柱状部9
aの先端側に設けられた円錐状部9bとを一体的に有し
てなる。そして、前記円柱状部9aは、貫通孔2の溝5
設置部に軸方向に移動可能に嵌合されている。前記弁体
9の円錐状部9bは、弁体9が軸方向に移動することに
より弁ロアを開閉するようになっている。
前記弁体9の円柱状部9aには、Ti−Ni合金からな
る線状(ワイヤ状)の形状記憶合金10の一端部が取り
付けられており、この形状記憶合金10の他端部は調整
ネジ材3の凸部3bに、取り付けられている。ただし、
形状記憶合金10は調整ネジ材3に対して相対的に回転
可能な状態で取り付けられている。ここで、前記形状記
憶合金10は第1図の状態より短い長さを記憶している
すなわち、第1図の状態においては、弁体9の円錐状部
9bが弁ロアに接触しているが、形状記憶合金10が記
憶している長さく以下、記憶長さという)に戻ると、形
状記憶合金10の長さは第1図の状態より短くなり、弁
体9は弁ロアから調整ネジ材3側に離ぎれることとなる
ようになっている。
前記調整ネジ材3と弁体9との間には、圧縮コイルバネ
11が貫通孔2内において介装されており、このバネ1
1は弁体9を、弁ロアを閉じさせる方向に付勢している
12は、制御命令信号S、を入力されて該信号を電力増
幅する増幅器であり、この増幅器12の出力は調整ネジ
材3と先端部材6とに電気的に接続されている。第4図
は本実施例の電気的接続関係を示す回路構成図である。
次に、本実施例の作動を説明する。
増幅器12の出力がなく、形状記憶合金10が低温の状
態では、弁体9はバネ11の力により円錐状部9bにお
いて弁ロアに当接し、弁ロアを閉じている。
しかしながら、弁体9が弁ロアを閉じている状態におい
て、増幅器12の出力が一定以上になり、増幅器12か
ら調整ネジ材3−形状記憶合金10−弁体9−先端部材
6の経路(またはその逆の経路)で電流が流れることに
より、形状記憶合金10に一定以上の電力が供給される
と、形状記憶合金10はジュール熱により一定温度以上
に加熱される。
すると、形状記憶合金10は形状記憶効果を発現し、記
憶長さに戻ろうとする形状回復力を発生し、バネ11に
抗して収縮し、第3図のように弁体9に弁ロアを開かせ
る。また、このようにして弁体9が弁ロアから離れると
、形状記憶合金10には電流が流れなくなるので、形状
記憶合金10は冷却し、バネ11の力により再び伸び変
形を受け、弁体9が再び弁ロアに接触し、該弁ロアを閉
じる。すると、また電流が形状記憶合金10に流れ、該
形状記憶合金lOが加熱されて収縮し、弁体9を弁ロア
から離間させて弁ロアを開く。
以下、同様の動作を繰り返すことにより、弁体9は弁ロ
アを繰り返し開閉する。
ここで、適当な範囲内においては、形状記憶合金10に
与えられる電力が大きくなり、形状記憶合金10が大き
く加熱されるほど、形状記憶合金10の形状回復量が大
きくなり、形状記憶合金10は大きく収縮する。したが
って、前述のように弁体9が弁ロアを繰り返し開閉して
いる状態においても、均してみると、形状記憶合金10
に与えられる電力が大きいほど、弁ロアの開度および弁
ロアが開かれている時間が増大する。
このため、前記空気圧源の圧力および負荷側の圧力が一
定であるとすると、形状記憶合金10に与えられる電圧
または電流と弁を流れる流量との関係は第5図のように
なり、一定範囲において電圧または電流が大きくなるほ
ど、流量が大きくなる(この第5図から分るように本実
施例の弁は電圧または電流と流量との関係の直線性が優
れている)。なお、増幅器12の出力は制御命令信号S
1を増幅したものであるから、本実施例では、制御命令
信号Slによって流量または圧力を制御することができ
る。また、自動制御系中で二′の弁を用いれば、一層正
確な流量(または圧力)の制御を行うことができる。
なお、本実施例では、空気は弁入口4−貫通孔32−溝
5−弁ロ7−弁出口8の経路で弁を通過することになる
次に、第6〜8図を用いて本実施例の弁の動作特性につ
いてさらに詳しく説明する。
第6図の曲線Aは弁体9の変位(すなわち、形状記憶合
金10の伸び変形量)と形状記憶合金10が低温時に変
形されるときに示す抵抗力との関係、同図曲線Bは弁体
9の変位と加熱されたときの形状記憶合金10の形状回
復力との関係、曲線Cは弁体9の変位とバネ10の力と
の関係をそれぞれ示している。なお、第6図においては
、形状記憶合金10が記憶長さにある位置を原点として
いる。
第7図の曲線Cは第6図の曲線の一部(この第7図はこ
の弁の動作範囲付近のみを取り出して拡大して示してい
る)、同図曲線りは弁体9の変位と該弁体9の前後の圧
力差(弁入口4と弁出口8との圧力差)により該弁体9
に作用する力との関係の例、同図曲線Eは弁体9の変位
とバネ10の力(曲線Cの力)および前記圧力差による
力(曲線りの力)の合成力との関係をそれぞれ示してい
る。
ここにおいて、前記バネ10の力と圧力差による力との
合成力(曲線Eの力)が弁を閉じさせる方向に作用する
力であり、この力はまた形状記憶合金10に対するパイ
アスカとなっている。
また、形状記憶合金10が低温のときには、前記形状記
憶合金10の変形抵抗力(曲線Aの力)力がそれと反対
方向に作用する。
また、形状記憶合金10が高温のときは、前記形状記憶
合金10の形状回復力(曲線B)が弁を開く方向に作用
する。
第8図は、この弁の動作範囲において前記曲線A、Bお
よびEを拡大して示したもので、形状記憶合金10が低
温時には曲線EとAとの差が弁体9に閉方向に作用し、
形状記憶合金10が高温時には、曲線BとEとの差の力
が弁体9に開方向に作用する。
これらの図から明らかなように、弁閉位置においてはバ
ネ11の変形量が小さくなるため、バネ11による力の
みでは弁を閉じる力が弱くなるが、この弁においては、
バネ11の力のみならず弁体9の前後の圧力差による力
も弁を閉じる方向に作用し、しかもこの圧力差による力
は弁閉位置において最も大きくなるため、形状記憶合金
10冷却時に弁を閉じる力を大きくすることができる。
また、形状記憶合金10加熱時には、弁閉位置において
最も形状記憶合金10の形状回復力が大きくなるので(
これは、弁閉位置において形状記憶合金10の変形量が
最も大きくなっているからである)、上述のようにして
強い力で閉じられている弁を開くことができる。
なお、本実施例では、弁体9の変位と形状記憶合金10
の伸び変形量、ひいては形状回復力との関係は、調整ネ
ジ3を回転することにより調整できる。
また、本実施例では、弁内を流れる空気により形状記憶
合金10が冷却されるので、形状記憶合金10に対する
通電が停止されたとき(弁体9と弁ロアとが離れたとき
)の形状記憶合金10の冷却速度が速くなり、弁の応答
性が向上する。
また、弁入口4に供給される入力空気圧と形状記憶合金
10に供給される電力が一定である場合において、弁出
口8に接続される負荷の圧力が高くなったすると、弁の
開度がそのままでは、空気の流量が減少してしまうが、
本実施例では、上述のように負荷の負圧が高くなると、
弁体9の前後に作用する圧力差が小さくなり、弁体9に
閉方向に作用する力が小さくなるので、弁体9が弁ロア
を開く度合が大きくなり、流量を一定にしようとするフ
ィードバックがかかることになる。
また、この弁においては、形状記憶合金を駆動源とする
ので低電圧、低電流(電圧1v以下でも動作可能である
)で弁を駆動することができる。
なお、形状記憶合金10は、交流でも、直流でも、パル
ス電流でも動作させることができ、パルス電流を用いる
場合はパルス幅変調等のパルス変調方式を用いて弁の動
作を制御することが可能である。
また、前記実施例では空気を弁の制御対象としているが
、本発明による弁は、空気のみならず他の気体や液体も
制御対象とすることができる。
第9図および10図は本発明の他の実施例をボし、この
実施例はオン、オフ的に開閉を行うものである。
ケース21は電気絶縁材料からなり、大略筒状をなして
いる。前記ケース21には、横断面円形の貫通孔22が
長手方向に設けられている。前記ケース21の一端部の
外周面には、雄ネジ部21aが設けられている。この雄
ネジ部21aには、金属等の導電材料からなるキャップ
状の調整ネジ材23の内周面に設けられた雌ネジ部23
aが螺合されている。・前記調整ネジ材23の中央部に
は、横断面円形の凸部23bが設けられており、この凸
部23bは貫通孔22の端部に回転可能かつ軸方向に移
動可能に嵌合されている。
前記ケース21の調整ネジ材23側の端部付近には、図
示しない空気圧供給源に接続される弁入口24が設けら
れており、この弁入口24は貫通孔22に連通されてい
る。前記貫通孔22のネジ材23と反対側の端部付近の
壁面には、前記実施例の溝5と同様の溝25が適当数設
けられている。
前記ケース21の溝25側の端部には、先端部材26が
接続されている。この先端部材26は、弁出口28と、
この弁出口28と貫通孔22との間に位置する弁口27
とを形成している。前記弁出口28には図示しない負荷
が接続される。
29は金属等の導電材料から構成され、接点としての機
能をも果す弁体であり、円柱状部29aと、この円柱状
部29aの先端側に設けられた先細部29bとを一体的
に有してなる。そして、前記円柱状部29aは、貫通孔
22の溝25設置部に軸方向に移動可能に嵌合されてい
る。前記弁体29の先細部29bは、弁体29が軸方向
に移動することにより弁口27を開閉するようになって
いる。
前記弁体29の円柱状部29Hには、TL−Ni合金か
らなる線状の形状記憶合金30の一端部が取り付けられ
ており、この形状記憶合金30の他端部は調整ネジ材2
3の凸部23bに取り付けられている。ただし、形状記
憶合金30は調整ネジ材33に対して相対的に回転可能
な状態で取り付けられている。ここで、前記形状記憶合
金30は第9図の状態より短い長さを記憶している。す
なわち、第9図の状態においては、弁体29の先細部2
9bが弁口27に接触しているが、形状記憶合金30が
記憶長さに戻ると、形状記憶合金30の長さは第9図の
状態より短くなり、弁体29は弁口27から調整ネジ材
23側に離されるようになっている。
前記調整ネジ材23と弁体29との間には、圧縮コイル
バネ31が貫通孔22内において介装されており、この
バネ31は弁体29を、弁口27を閉じさせる方向に付
勢している。
なお、バネ31と調整ネジ材23との間には、電気絶縁
材料からなるワッシャ39が介装されている。
前記先端部材26内には、板バネからなる接点32が取
り付けられている。この接点32は、その弾性により、
弁体29が弁口27に接触している位置(第9図の位置
)から弁体29が弁口27を完全に開放するある位置ま
での間で弁体29に接触するようになっており、弁体2
9が前記弁口27を完全に開放する位置よりさらにに調
整ネジ材23側に移動すると始めて該弁体29と非接触
になるようになっている。前記調整ネジ材23は電源3
4の一方の極に電気的に接続され、この電源34の他方
の極はスイッチ35を介して接点32に電気的に接続さ
れている。なお、図では電源34は直流電源として示し
ているが、本実施例においても、直流電源の代りに交流
電源やパルス電流源を用いることができる。
次に、本実施例の作動を説明する。
スイッチ35が開かれ、形状記憶合金30が冷却してい
る状態においては、形状記憶合金30に電流が流れない
ので、弁体29はバネ31の力および弁体29の前後の
圧力差により弁口27に接触されており、該弁口27を
閉じている。
しかし、この状態からスイッチ35が閉じられると、電
源34からスイッチ35−接点32−弁体29−形状記
憶合金30−調整ネジ材23の経路で電流が流れるので
、形状記憶合金30は加熱され、記憶長さに戻ろうとし
て、バネ31および前記圧力差に抗して収縮するため、
第10図のように弁体29は弁口27から離れて該弁口
27を開く。そして、弁体29が前記弁口27を完全に
開放する位置からさらに調整ネジ材23側に移動しよう
とすると、弁体29が接点32から離れ、形状記憶合金
30に電流が流れなくなるので、形状記憶合金30は冷
却し、バネ31の力により再び伸び変形を受け、弁体2
9が再び接点32に接触する。すると、また電流が形状
記憶合金30に流れ、該形状記憶合金30が加熱されて
収縮し、弁体29を接点32から離間させる。
以下、同様の動作が繰り返されることにより、弁体29
が弁口27を完全に開放している状態において、弁体2
9と接点32は断続を繰り返す。
そして、再びスイッチ35が開かれると、形状記憶合金
30に対する通電が持続的に停止されて該形状記憶合金
30が大きく冷却するので、形状記憶合金30はバネ3
1の力および前記圧力差により大きく変形され、弁体2
9が弁口27を閉じる。
したがって、先に述べたように、本実施例においては、
オン、オフ的に弁が開閉される。
なお、本実施例では、前述のように弁体29が弁口27
を完全に開放している状態においても、弁体29と接点
32とが断続を繰り返し、形状記憶合金30に連続的に
通電がなされないようにするので、形状記憶合金30の
過熱が防止される。
ただし、形状記憶合金3oに連続的に電流を流しても該
合金が過熱する虞がない場合は、弁体29の位置に関わ
らず常に接点32が弁体29に接触し続けるようにして
もよい。
第11図は本発明のさらに他の実施例を示す。
前記各実施例の場合は、弁を流れる流体が接点および通
電される形状記憶合金に触れるため、弁を流れる流体が
可燃性の場合には問題を生じる。しかし、この第11図
の実施例は、可燃性の気体を扱う場合に好適なように防
爆型とされている。
ケース41は電気絶縁材料からなり、大略筒状をなして
いる。前記ケース41には、横断面円形の貫通孔42が
長手方向に設けられている。前記ケース41の一端部の
外肩部には、雄ネジ部41aが設けられている。この雄
ネジ部41aには、金属等の導電材料からなるキャップ
状の調整ネジ材43の内周面に設けられた雌ネジ部43
aが螺合されている。前記貫通孔42のネジ材43と反
対側の端部付近は段階的に径を拡大されている。
前記ケース41のネジ材43と反対側の端部には、先端
部材44が接続されている。この先端部材44は、弁入
口46、弁口45および弁出口47を形成している。
前記先端部材44内に形成される空間と貫通孔42とは
、ダイヤフラム48により仕切られている。前記ダイヤ
フラム48の中心部には、電気絶縁材料からなる弁体4
9が取り付けられており、この弁体49の先端側は先端
部材44内の空間に突出し、弁口45を開閉するように
なっている。
また、前記弁体49の後端側は貫通孔42内に突出して
おり、ケース41に固定された環状かつ板状の第一の接
点51の中心部を貫通している。該弁体49の後端部に
は、円柱状部50aとこの円柱状部50aの先端側に設
けられた皿状部50bとを一体的に有する第二の接点5
0が固定されている。そして、前記円柱状部50aは貫
通孔42に軸方向に移動可能に嵌合されている。また、
前記皿状部50bは弾性に富んでおり、弁体49が弁口
45に接触している位置(第11図の位置)から弁体4
9が弁口45を完全に開放するある位置までの間で第一
の接点51に接触するようになっており、弁体49が前
記弁口45を完全に開放する位置からさらに調整ネジ材
43側に移動すると始めて第一の接点51と非接触にな
るようになっている。
前記弁体49の円柱状部49aには、Ti−Ni合金か
らなる線状の形状記憶合金52の一端部が取り付けられ
ており、この形状記憶合金52の他端部は調整ネジ材4
3に取り付けられている。
ただし、形状記憶合金52は調整ネジ材43に対して相
対的に回転可能な状態で取り付けられている。ここで、
前記形状記憶合金52は第11図の状態より短い長さを
記憶している。すなわち、第11図の状態においては、
弁体49の先細部49aが弁口45に接触しているが、
形状記憶合金52が記憶長さに戻ると、形状記憶合金5
2の長さは第11図の状態より短くなり、弁体49は弁
口45から調整ネジ材43側に離されるようになってい
る。
前記調整ネジ材43と弁体49との間には、圧縮コイル
バネ53が貫通孔42内において介装されており、この
バネ53は弁体49を、弁口45を閉じさせる方向に付
勢している。なお、前記バネ53と調整ネジ材43との
間には、電気絶縁材料からなるワッシャ59が介装され
ている。  ・前記第一の接点51は電源54の一方の
極に電気的に接続されており、この電源54の他方の極
はスイッチ55を介して調整ネジ材43に電気的に接続
されている。なお、図では電源54は直流電源として示
しているが、本実施例においても、直流電源の代りに交
流電源やパルス電流源を用いることができる。
次に、本実施例の作動を説明する。
スイッチ55が開かれ、形状記憶合金52が冷却してい
る状態においては、形状記憶合金52に電流が流れない
ので、弁体49はバネ53の力および弁体49の前後の
圧力差により弁口45に接触されて、該弁口45を閉じ
ている。
しかし、この状態からスイッチ55が閉じられると、電
源54から第一の接点51−第二の接点5〇−弁体49
−形状記憶合金52−調整ネジ材43−スイッチ55の
経路で電流が流れるので、形状記憶合金52は加熱され
、記憶長さに戻ろうとして、バネ53および前記圧力差
に抗して収縮するため、弁体49は弁口45から離れて
該弁口45を開く。そして、弁体49が前記弁口45を
完全に開放する位置からさらに調整ネジ材43側に移動
しようとすると、第二の接点50が第一の接点51から
離れ、形状記憶合金52に電流が流れなくなるので、形
状記憶合金52は冷却し、バネ53の力により再び伸び
変形を受け、第二の接点50が再び第一の接点51に接
触する。すると、また電流が形状記憶合金52に流れ、
該形状記憶合金52が加熱されて収縮し、第二の接点5
0を第一の接点51から離間させる。
以下、同様の動作が繰り返されることにより、弁体49
が弁口45を完全に開放している状態において、第二の
接点50と第一の接点51が断続を繰り返す。
そして、再びスイッチ55が開かれると、形状記憶合金
52に対する通電が持続的に停止されて形状記憶合金5
2が大きく冷却するので、形状記憶合金52はバネ53
の力および前記圧力差により大きく変形され、弁体49
が弁口45を閉じる。
したがって、本実施例においては、オン、オフ的に弁が
開閉される。
なお、本実施例においても、弁体49の位置に関わらず
常に第一の接点51が第二の接点50に接触し続けるう
にしてもよい。
さて、本実施例においては、接点50.51および形状
記憶合金52は、弁入口46から弁内に入り、弁口45
を経て弁出口47から弁外に流出する流体とダイヤフラ
ム48により仕切られているので、防爆が図られる。
なお、本実施例においても、第二の接点50に大きな弾
性をもたせず、弁体49が弁口45から離れると、第二
の接点50が接点51から離れるようにすれば、最初の
実施例の場合と同様にアナログ的な動作を行わせること
が可能である。
第12図および13図は、本発明のさらに別の実施例を
示し、この実施例は本発明をスプール弁に適用したもの
である。
ケース61は電気絶縁材料からなり、大略筒状をなして
いる。前記ケース61には、横断面円形の貫通孔62が
長手方向に設けられている。前記ケース61の一端部の
内周面には、雌ネジ部61 ・aが設けられている。こ
の雌ネジ部61aには、金属等の導電材料からなる調整
ネジ材63に設けられた雄ネジ部63aが螺合されてい
る。前記ケース61には、調整ネジ材63と反対側の端
部付近において、第一の給気口64、第二の給気口65
、第一の排気口66、および第二の排気口67が設けら
れており、第一〇給気ロ64と第一の排気口66および
第二の給気口65と第二の排気口67とはそれぞれケー
ス61の長さ方向に関し同一位置において互いに対向さ
れている。前記ケー′  ス61の給気口64,65お
よび排気口66.67側の端部には、金属等の導電材料
からなる蓋材68が結合されている。そして、この蓋材
68内には貫通孔62に連続する横断面円形の孔が形成
されている。
前記貫通孔62には、金属等の導電材料からなるスプー
ル69が軸゛線方向に移動可能に嵌合されている。なお
、本実施例においては、スプール69が本発明における
弁体、第一の給気口64、第二の給気口65、第一の排
気口66および第二の排気口67が本発明における弁口
を構成する。
前記スプール69の蓋材68側の端面には、第一の接点
70が固定されている。72は第二の接点であり、この
第二の接点72は該第二の接点72と蓋材68との間に
設けられた導電材料からなる圧縮コイルバネ71により
、スプール69が第一の吸気口64および第一の排気口
66を開き、第二の吸気口65および第二の排気口67
を閉じる位置(第12図の位置)から第一の吸気口64
および第一の排気口66を閉じ、第二の吸気口65およ
び第二の排気口67を開く位置(第13図の位置)まで
の間で第一の接点70に接触するようになっており、ス
プール69が第13図の位置からさらに調整ネジ材63
側に移動すると始めて第一の接点70と非接触になるよ
うになっている。
前記スプール69の調整ネジ材63側の端部には、Ti
−Ni合金からなる線状の形状記憶合金″ 73の一端
部が取り付けられており、この形状記憶合金73の他端
部は調整ネジ材63に取り付けられている。ただし、形
状記憶合金73は調整ネ部材63に対して相対的に回転
可能な状態で取り付けられている。ここで、前記形状記
憶合金73は第12図の状態より短い長さを記憶してお
り、形状記憶合金73が記憶長さに戻ると、スプール6
9は第13図の位置よりさらに若干調整ネジ材63側に
移動されることとなっている。
前記調整ネジ材63とスプール69との間には、圧縮コ
イルバネ74が貫通孔62内において介装されており、
このバネ74はスプール69を第12図の位置に向かつ
て付勢している。なお、前記バネ74と調整ネジ材63
との間には、電気絶縁材料からなるワッシャ79が介装
されている。
前記蓋材68は電源75の一方の極に電気的に接続され
ており、該電源75の他方の極はスイッチ76を介して
調整ネジ部材63に電気的に接続されている。なお、図
では電源54は直流電源として示しているが、本実施例
においても、直流電源の代りに交流電源やパルス電流源
を用いることができる。
次に、本実施例の作動を説明する。
本実施例においては、スイッチ76が開かれているとき
は、形状記憶合金73に電流が流れないため、形状記憶
合金73はバネ74の力により伸び変形を受け、スプー
ル26は第12図の位置に移動されており、該スプール
69は第一〇給気ロ64および第一の排気口66を開き
、第二の給気口65および第二の排気口67を閉じてい
る。
しかしながら、スイッチ76が閉じられると、電源75
−蓋材68−バネ71−第二の接点72−第一の接点7
0−スプール69−形状記憶合金73−、m整ネ部材6
3−スイッチ76−電源75の経路で電流が流れ、形状
記憶合金73が加熱されるので、形状記憶合金73は記
憶長さに戻ろうとして収縮し、スプール69を第13図
の位置まで調整ネジ部材63側に移動させる。これによ
り、今度はスプール69は第一の給気口64および第一
の排気口66を閉じる一方、第二〇給気ロ65および第
二の排気口67を開く。
また、スプール69がそれよりさらに調整ネジ部材63
側に移動しようとすると、第一の接点70と第二の接点
72が離間する。したがって、以後、スイッチ76が閉
じられている間、スプール69が第一の給気口64およ
び第一の排気口66を閉じる一方、第二の給気口65お
よび第二の排気口67を開いている状態において、第一
の接点70と第二の接点72が断続を繰り返す(ただし
、本実施例においても、スプール69の位置に関わら″
ず常に第一の接点70と第二の接点72が接触し続ける
ようにすることも可能である)。
そして、再びスイッチ76が開かれると、形状記憶合金
74に対する通電が持続的に停止されて形状記憶合金7
3が大きく冷却するので、形状記憶合金73はバネ74
の力により大きく変形され、スプール69は第12図の
位置に移動されて、第一〇給気ロ64および第一の排気
口66を開き、第二の給気口65および第二の排気口6
7を閉じる。
なお、前記各実施例においては、電流により形状記憶合
金を加熱するようにしているが、本発明においては、電
気以外の手段により形状記憶合金を加熱してもよい。ま
た、所定以上の温度の流体が弁に浸入したとき、該流体
により形状記憶合金が加熱されて、形状記憶合金が動作
するような構成とすることもできる。
また、前記各実施例においては、弁体および形状記憶合
金をバネにより付勢しているが、バネ以外の手段により
形状記憶合金を付勢してもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明による弁は、線状の形状記憶合金を
駆動源とするので、従来の電磁弁に比較し、飛躍的に小
型化および軽量化が可能であり、しかも低電圧、低電流
で動作させることが可能であるという優れた効果を得ら
れるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による弁の一実施例を閉状態において示
す断面図、第2図は第1図の■−■線における断面図、
第3図は開状態における該実施例の弁体付近を示す断面
図、第4図は該実施例の電気的接続関係を示す回路構成
図、第5図は該実施例における、形状記憶合金に与えら
れる電圧(または電流)と流量との関係を示す特性図、
第6図は該実施例における弁体の変位と形状記憶合金の
低温時の変形抵抗力、形状記憶合金の高温時の形状回復
力およびバネの力との関係を示す特性図、第7図は該実
施例における弁体の変位とバネの力、弁体の前後の圧力
差により弁体に作用する力、バネの力および前記圧力差
による力を合成した力との関係を示す特性図、第8図は
弁体の変位と形状記憶合金の低温時の変形抵抗力、形状
記憶合金の高温時の形状回復力、およびバネの力および
前記圧力差による力を合成した力との関係を示す特性図
、第9図は本発明の他の実施例を閉状態において示す断
面図、第10図は開状態における該施例の弁体付近を示
す断面図、第11図は本発明のさらに他の実施例を示す
断面図、第12図は本発明のさらに別の実施例を示す断
面図、第13図はスプールの位置が切り換えられた状態
における該実施例を示す断面図である。 7・・・弁口、9・・・弁体、10・・・形状記憶合金
、11・・・バネ、27・・・弁口、29・・・弁体、
30・・・形状記憶合金、31・・・バネ、45・・・
弁口、49・・・弁体、52・・・形状記憶合金、53
・・・バネ、64・・・第一の給気口、65・・・第二
の給気口、66・・・第一の排気口、67・・・第二の
排気口、69・・・スプール、73・・・形状記憶合金
、74・・・バネ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 弁口と、この弁口を開閉する弁体と、この弁体が前記弁
    口を閉じる向き(または開く向き)に移動されると、伸
    び変形を受けることとなる関係で前記弁体に連係された
    線材状の形状記憶合金と、前記弁体を前記弁口を閉じる
    向き(または開く向き)に付勢する付勢手段とを有して
    なる弁。
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