JPS63244544A - マグネトロンの陽極構造及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子レンジ等に用いられる多分割陽極型マグ
ネトロンの陽極構造とその製造方法に関“　するもので
ある。

従来の技術 一般的にマグネトロンは陰極と陽極とから構成されてお
シ、この内陽極は陽極円筒に予め別につくられたベイン
を放射状に配設し、ろう接結合して製造される。

またマグネトロンにおいては最も安定で高効率なπモー
ド発振を得るために各ベインを１つおきに接続するスト
ラップリングが設けられる。このストラップリングの配
設構造にはベインの軸方向の両端面に二対配設するもの
及びベインの軸方向の略中央部に一対配設するもの等が
ある。前者の場合現在最も普及している構造であるが、
ベインの軸方向の両端面が複雑な形状となシ、相対向す
る２つのベインの先端面の電界分布がみだれ、その結果
陰極にマイクロ波エネルギーが結合され電波漏洩量が増
加するという問題がある。一方後者の場合、ベインの軸
方向両端面はフラットであシまた１つのベインに接続さ
れるストラップリングは一種類であり、相対向するベイ
ンの先端面の電位はほぼ等電位となる。したがって陰極
にマイクロ波エネルギーが結合される絶対量を低減でき
電波漏洩量を低減できるメリットがある。しかしながら
この構造では複数のベインの軸方向の略中央部にストラ
ップリングを配設するため組立性が悪く貴意化に不適で
ある。

これを解決する手段としては例えば米国特許第３．０５
８，０２９号明細書に開示されたものがある。

第６図及び第７図はこのマグネトロン陽極の要部断面図
を示し、１は陽極円筒であシ、内部には陰極２及び放射
状に配設された複数のベイン３を有している。４及び５
はベイン３の軸方向略中央部に配設したストラップリン
グであシ、１つおきのベイン３に生ずる高周波振動の同
位相点を接続する。ここでベイン３は上側のベイン３ａ
、３ｂと下（ｉｌｌｌ（７）ベイン３ｃ、３ｄにストラ
ップリング４゜５の接続部で２分割されておシ、組立に
際してはまず陽極円筒１内に下側のベイン３ｃ、３ｄを
挿入シ、次にストラップリング４．５を取付溝６゜７に
挿入する。さらに上側のベイン３ａ、３ｂを挿入し、各
接合面をろう接結台して行われる。

この方法によれば、部品を積重ねることによシ組立が行
えるため多量生産に対応することができるが次のような
問題点がある。

（１）部品点数が多くなシ組立に際して特別な組立装置
が必要となる。

（２）ろう接個所が多くなシ、かつ作業空間がせまいた
め作業性が悪い。

（３）ベイン３によって形成される共振空胴の仕上がシ
精度が悪く、特性ばらつきが大きくなり歩留りが悪くな
る。

発明が解決しようとする問題点 すなわち従来例においては、部品点数が増加して組立性
が悪く製造コストが高くなるとともに、共振空胴の仕上
がシ精度が悪く特性ばらつきが大きくなるという間粗点
があった。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するものであシ、陽極円筒と
、前記陽極円筒の内周壁に固定され、複数のベインが放
射状に配設されるとともに前記ベインの軸方向路中央部
で２分割された同一形状の一対の円筒状陽極素子と、そ
の陽極素子に挟持され、前記ベインを１つおきに接続す
るための複数の突出部を有する一対のストラップリング
とから構成され、また前記陽極素子を押出し、もしくは
引抜き等の一般的な成形法によシ連続的に加工した後に
所定寸法に切断するとともに前記ストラップリングの取
付溝を旋削加工し、さらにろう材となる銀メッキ層を形
成する。その後前記一対の陽極素子でストラップリング
を挟持し一体的にろう接して製造されるものである。

作　　用 この構成及び製造方法によれば、押出し、引抜き等の一
般的な加工法によシ容易に高精度な共振空胴をもった陽
極素子が得られるとともに、その陽極素子は１種類とな
シ部品点数が減少し組立が容易となる。また陽極素子に
銀メッキ層を形成することにより複雑なろう抜加工が容
易に行える。

実施例 以下本発明の一実施例を図面とともに説明する。

第１図〜第４図は本発明の一実施例を示すものであシ、
第１図及び第２図はマグネトロンの陽極の要部断面図、
第３図は陽極素子の全体斜視図、第４図はストラップリ
ングの上面図を示す。図において６は円筒状の陽極円筒
７ａ及び７ｂは陽極円筒６の内周壁にろう接固定された
一対の円筒状陽極素子であシ、その内側には放射状に複
数のベイン８が配設されておシ共振空胴９を形成してい
る。

１０．１１は１つおきのベイン８に生ずる高周波振動の
同位相点（等電位点）を接続する一対のストラップリン
グであシ、ベイン８に設けられた取付溝１２によって構
成される貫通孔を貫通し、各ベイン８を１つおきに接続
するための複数の突高部１３がベイン８の配設位置に対
応して設けられている。なお１４は陰極（図示せず）の
挿入孔である。

以上の構成において次に製造方法を説明する。

第５図は本実施例における加工工程図を示し、まず陽極
円筒６及び複数のベイン８、陰極挿入孔１４を有す陽極
素子７ａ、７ｂはいずれも押出し、もしくは引抜き等の
成形方法により連続的な素材として成形し、その後所定
の寸法に切断して陽極円筒６及び陽極素子−次加工品ａ
を得る。そして陽極素子−次加工品ａの軸方向片側にス
トラップリングｉｏ、ｉ１を取付けるための取付溝１２
を旋削によシ形成して陽極素子７ａ、７ｂを得る。

ここで陽極素子７ａ　、７ｂは同一のものであシ実質的
な部品数としては一種類である。その後陽極素子７ａ、
７ｂに３〜１０μｍの銀メッキ層を全面に設け、最終的
に２つの陽極素子７ａ　、７ｂによりストラップリング
１０．１１を挟持し、またそれらの組立構体を予め準備
した陽極円筒６の内周壁面へ挿入し、炉中ろう接して完
成する。

以上説明した本実施例では押出し、引抜き等の比較的容
易な加工法によシ高精度な共振空胴９をもった陽極素子
７ａ　、７ｂが容易に得られるとともに陽極素子７ａ、
７ｂは同一のものであり、部品点数を大巾に減少できる
。したがって組立性が大巾に向上するとともに共振空胴
の精度が向上するため品質が安定し、また回路効率が向
上する。

さらに陽極素子７ａ、７ｂにろう接待にろう材となる銀
メッキ層を形成してろう接を行うため複雑な部分のろう
抜加工が容易に行える。

発明の詳細 な説明したように本発明によれば以下の効果が得られる
。

（１）陽極円筒と、放射状にベインが配設された同一形
状の一対の円筒状陽極素子とから陽極を構成するため部
品点数が大巾の減少できる。そのため組立性が大巾に向
上し、低コストなマグネトロンを提供できる。

（２）陽極素子を押出し、引抜き等の加工法によって連
続的に成形し、その後所定寸法に切断して使゛用するた
め共振空胴の加工精度が向上する。したがって品質が安
定して歩留りが向上するとともに回路効率が大巾に向上
する。

（３）陽極素子の全面に銀メッキ層を形成してろう接を
行うため複雑なろう抜加工を容易に行うことができるた
め作業性が大巾に改善される。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の一実施例におけるマグネトロ
ンの陽極構造の要部断面図、第３図は同陽極円筒の全体
斜視図、第４図は同ストラップリングの上面図、第５図
は同加工工程図、第６図、第７図は従来の陽極の要部断
面図である。 ６・・・・・・陽極円筒、７＆、７ｂ・・・・・・陽極
素子、８・・・・・・ベイン、１０．１１ストラツプリ
ング、１２・・・・−・取付溝、１３・・・・・・突出
部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名６−
−−陽稚Ｆｌ筒 ７ａ、７ｂ−一渇る東予 ３−−−ベイン １３−シー女出祢 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）円筒状の陽極円筒と、前記陽極円筒の内周壁に固
   定され、複数のベインが放射状に配設されるとともに前
   記ベインの軸方向の略中央部で２分割された同一形状の
   一対の円筒状陽極素子と、前記一対の陽極素子に挟持さ
   れ、前記ベインを１つおきに接続するための複数の突出
   部を有する一対のストラップリングとから構成したマグ
   ネトロンの陽極構造。
2. （２）陽極素子を引抜き、もしくは押出し成形により連
   続的に加工した後所定寸法に切断し、次に軸方向の片側
   端部にストラップリングの取付溝を旋削加工し、さらに
   ろう接を行う際のろう材となる銀メッキ層を形成した後
   、前記一対の陽極素子の取付溝に前記ストラップリング
   を挿入して挟持するとともに陽極円筒内に挿入し、前記
   陽極円筒、一対の陽極素子及びストラップリングを同時
   にろう接結合して一体的に構成するマグネトロンの陽極
   構造の製造方法。