JPS63242952A - セメント用添加剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、セメント用添加剤すなわち促進剤あるいは防
凍剤などに利用する塩素イオンを主成分としないセメン
ト用添加剤に関する。

［従来の技術及びその問題点］ セメント組成物やコンクリート等における強度発現を促
進するための促進剤や低温時での凍結を防止し所定の強
度を得ること等を目的とした防凍剤は、左官工事やコン
クリート製品工場などにおいて多量に使用されている。

又、冬期においては、減水剤や流動化剤と併用して生コ
ンクリート等にも利用されている。

従来、促進剤あるいは防凍剤などに塩化カルシウムが、
経済的であり、かつ性能的にも優れていることから使用
されてきた。しかしながら、鉄筋コンクリート構造物に
おける鉄筋の発錆が塩素イオンによることが明らかにな
ってきており、土木、建築両分野において塩素イオン含
有量の規制値が設定され、塩化カルシウムの使用は不可
能になりつつあるのが現状である。このような状況下に
おいて、それに代りつるべきものとしてロダン酸塩が注
目されているが、塩化カルシウムに比して強度発現促進
効果か弱く、同等の性能を示す塩素イオンを含まない添
加剤の出現が望まれていた。

本発明の目的は、塩素イオンを含まないで、しかも塩化
カルシウムと同等か、それ以上の性能を有する強度発現
促進効果や防凍効果を有するセメント用添加剤を提供す
ることにある。

本発明者等は、上記問題点を解決すべく種々検討を加え
た結果、ロダン酸塩に、さらに塩素イオンより極限当量
イオン導電率の大きな陰イオン、すなわち移動度の大き
な陰イオンを添加してやることにより強度発現促進効果
や防凍効果が著しく改善されることを見出し本発明を完
成させるに至った。

［問題点を解決するための手段］ すなわち、本発明はロダン酸塩と２５℃における水溶液
中の極限出足イオン導電率が８０Ω−１ｃｍ”　ｍｏｌ
−’以上である陰イオンを含有する化合物とを主成分と
することを特徴とするセメント用添加剤である。

以下１本発明の詳細な説明する。

本発明におけるロダン塩酸ＪＪ３は、特に限定されるも
のてはなく１通常、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩あるいは、アンモニウム塩として用いるが、溶解性や
臭気の点を考えるとアルカリ金属塩の使用が好ましい。

本発明における２５℃における水溶液中の極限当量イオ
ン導電率が８０Ω−１ｃ■２■ｏ１−１以上である陰イ
オン（以下陰イオンという）とは、例えばＳＱ、２−、
Ｓ２０．”−、Ｃｒｙ、”−イオン等である。化合物中
に上記陰イオンを含有するものてあれば、特に限定はさ
れないか、通常これらは、アルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩あるいは、アンモニウム塩として用いるが、溶
解性や臭気の点を考えるとアルカリ金属塩の使用が好ま
しい、ここで極限当量イオン導電率とはイオンの動き易
さを表すもので、化学便覧に記載されているものである
。従って、この数値が大きいことは、イオンが溶液中で
拡散しやすいことを示している。

ロダン酸塩が促進効果を持つものの塩素イオンを含有す
る化合物に比べてその強度発現促進効果（以下単に促進
効果という）が低いのは、ロダン酸塩の陰イオンか塩素
イオンに比べ動きにくいためと考えることか出来る。促
進効果とは、セメントの水和反応を速めることにより可
能となるものであり、又、低温での強度発現が優れてい
ることも陰イオンの動きによるものである。セメントの
水和反応速度は、ＯＨ−イオンの水和物層をとうしての
拡散により支配されると考えることが出来る。ロダン酸
塩と他の陰イオンとを併用すすると、０１［イオンの溶
出は相互拡散により速くなり、その結果としてセメント
の水和反応促進される。この際、動き易いイオン程芝の
促進効果は大きくなると推定される。ロダン酸塩の促進
効果は知られているか、上記のような水和反応促進に関
する考えのちとに塩素イオンを含有する化合物と同等以
」二の促進効果を示すには、塩素イオンより、より動き
やすい陰イオン、即ち、２５℃における水溶液中の極限
当りイオン導電率（以下導電率という）か塩素イオンの
７６．３５より大きな陰イオンを組み合わせてやること
が必要である。その際ロダンｍ塩と木陰イオンを含有す
る化合物（以下本化合物という）の組合わせ比率は、本
化合物か３２０３″−の場合、好ましくは２０ｆｆｉｆ
ｆｉ％以上である０本化合物か２０重量％未満において
は、その効果は殆ど見られない。

本化合物として、Ｓ０４！−（導電率８０）、Ｓ、（ｈ
”−（８５）　、　（：ｒＯ，”−（８５）　、　３２
０１１”−イオン（８６）等を含む化合物が考えられ、
防錆の面からＳｔ’ｓ”−の使用が最も好ましい。ロダ
ン酸塩と５ｔＯｓ”−を含む液としてコークス炉ガスの
湿式脱硫設備から排出される脱硫廃液（以下副生液とい
う）が挙げられる。

本発明のセメント用添加剤（以下単に添加剤という）の
使用琶は、セメントなどの水硬性材料に対して０．０２
〜５兎量％程度である。

ここで水硬性材料としては１通常のポルトランドセメン
トの他、高炉スラグ、シリカ賀材料およびフライアッシ
ュ等を混合した混合セメントさらには白色セメント等が
挙げられる。

本発明のセメント用添加剤は、セメントペースト、モル
タルおよびコンクリートの何れにも用いることができる
。また２他の化学混和剤お混和材などと併用することも
可能である。

［実施例］ 以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明する。

実施例１ セメントとして、秩父普通ポルトランドセメントを、砂
として相模用産／木更津産（１，１５７Ｇ、ＢＳ混金品
な用いて、セメントと砂の比率を１対３．水セメント比
０．６とし、ＪＩＳ　Ｒ５２０１に串じて圧縮強度試験
を実施した。養生は２０℃水中とした。結果を表−１に
示す。

使用した添加剤成分は試薬一級品である。

表−１ 添加量はセメントに対するｆｆｌｆｉ％である。

実施例２ ０ダン産ソーダ（ＮａＳＣＮ）　１８．１重量％、Ｎａ
、Ｓ、０３２１、ｌｆｉ葦％含有する副生液と減水剤を
併用したときの効果について検討した。配合および材料
は以下のごとくである。

Ｗ／Ｃ：　４５％　、　Ｓ／Ｃ：　２／１セメント（Ｃ
）：住友、普通ポルトランドセメント、砂（Ｓ）：相模
用産（Ｏ，ａ）十木更津産（０，２）混合品、減水剤：
セル７０−Ｒ１５５（商品名）、第−工業薬品製（固形
分４０％） 養生は２０℃水中とし、所定の材令において圧縮強度試
験を実施した。減水剤の配合量は４０％溶液としてセメ
ントに対する重量％である。

結果を表−２に示す。

表−２ 実施例３ 減水剤０．８　ｆｆｉ量％と防錆剤二山宗化学製ＡＦ剤
、商品名「ヴインンルＪ　Ｏ，１ｌｆｉ量％とを併用し
たこと以外は実施例２と同様に行い、養生条件を変化さ
せ、圧縮強度試験を実施した。結果を表−３に示す、防
錆剤の配合量はセメントに対する重量％である。

表−３ａ 表−３ｂ 尚、養生は、養生Ｉ：２０℃水中１日、養生養生■：２
０℃８２０℃水中７ｍ：６０℃６時間、養生■：６０℃
６時間養生後、２０℃水中１日、養生Ｖ：６０℃６時間
後、２０℃水中１４日とした。

又、実験Ｎｏ、２５は更にＮａＮＯ２をセメントに対し
０．５瓜１％併用した。

実施例４ 水酸化カルシウム飽和水溶液５０■文中に、下記の添加
剤を添加し、混合溶液させたものに、５０°Ｃで鉄筋の
発錆テストを実施した、なお、φ１３ｍｍＸ文４５ｍｍ
のみがき鋼棒の表面なＪＩＳ　Ｒ６２５２て測定する６
００番の研府紙て研磨後アセトンで脱脂し試料とした。

５０℃で２８日間浸漬しワイヤーブラシで錆を落し重量
減少率（重量％）を測定した。結果を表−４に示す。

表−４ ［発明の効果］ 以上から明らかな如く、本発明によれば塩素イオンを含
まない、すなわち発錆の少ないかつ塩化カルシウムと同
程度以上の促進効果や防凍効果を有するセメント用添加
剤の提供か可能となった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ロダン酸塩と２５℃における水溶液中の極限当量イオン
   導電率が８０Ω＾−＾１ｃｍ＾２ｍｏｌ＾−＾１以上で
   ある陰イオンを含有する化合物とを主成分とすることを
   特徴とするセメント用添加剤。