JPS6323629Y2 - - Google Patents

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JPS6323629Y2
JPS6323629Y2 JP18382383U JP18382383U JPS6323629Y2 JP S6323629 Y2 JPS6323629 Y2 JP S6323629Y2 JP 18382383 U JP18382383 U JP 18382383U JP 18382383 U JP18382383 U JP 18382383U JP S6323629 Y2 JPS6323629 Y2 JP S6323629Y2
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shaped member
belt
shaped
transmission piece
endless band
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JP18382383U
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JPS6091834U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は動力伝達用Vベルト装置に関する。
従来技術 金属からなる無端帯にその長さ方向に摺動可能
に取付けられる多数の金属部材からなる動力伝達
用Vベルト装置は、特公昭55−6783号から公知で
ある。第1図はこのようなVベルト装置110を
示し、複数枚の金属帯板を重ねて構成された可撓
性無端帯111上には、多数の金属部材112が
通されている。無端帯111を通される金属部材
112の穴113の無端帯曲率中心側の壁は丸み
をつけられている。
しかしながらこのような構成では、金属部材1
12の傾動運動により金属無端帯111に過大な
曲げ応力が作用して、その耐久性を著しく低下さ
せる。また金属部材112の傾動運動の際、金属
部材相互間の接触面114にすべりを生じて伝達
効率を低下し、金属部材の接触面114の摩耗よ
りベルト伝動装置の耐久性を低下する。さらに金
属部材112がベルト車のV字状溝にかみ込まれ
る際に生ずるかみ込み損失による伝達効率の悪化
や、かみ合い面におけるすべりによる耐久性の低
下がおこる。
考案の要旨 本考案は、これらの欠点がなく組立て簡単で無
端帯の摩耗の少ないVベルト装置を提供するもの
で、可撓性無端帯と、この無端帯を包囲してその
長さ方向に摺動可能な多数の枠形懸架部材と、こ
れらの懸架部材にそれぞれ揺動可能に支持されか
つVベルト車のV字状溝に係合可能な伝動駒とを
備え、各懸架部材が、U字状部材と、このU字状
部材の両脚辺を貫通するピンからなり、U字状部
材の両側から側方へ突出する枢着突起が、U字状
部材の一部を包囲するほぼU字状の伝動駒の両脚
辺にある穴にはまつて、伝動駒を揺動可能に支持
し、U字状部材の脚辺と伝動駒の脚辺との間隔
が、U字状部材の枢着突起の先端とVベルト車の
V字状溝の側壁との間隔より小さくされている。
実施例 第2図ないし第6図においてVベルト装置1の
複数層の例えば金属または織布の帯片からなる可
撓性無端帯2には、これを包囲してその長さ方向
に摺動可能に多数の枠形懸架部材3が取付けられ
ている。これらの懸架部材3は剛性のある金属ま
たはセラミツクからなるU字状部材4をもち、こ
のUの底辺4a上において両脚辺4bの間に無端
帯2があり、脚辺4bにある穴4cに通されるピ
ン5により、その断面を包囲されている。底辺4
aの上面すなわち無端帯2に接する面4dは、第
2図からわかるように無端帯2の長さ方向に丸め
られて、懸架部材3がピン5に対して平行な軸線
のまわりに揺動するとき、無端帯2を曲げること
なくこれに接触するようにしている。U字状部材
4の両側には、底辺4aから側方へ突出する枢着
突起4eが形成され、Vベルト車6のV字状溝6
aの側壁6bに対応する側面7aをもつほぼU字
状の伝動駒7が、その脚辺7bにある穴7cを枢
着突起4e上にはめられて、U字状部材4に揺動
可能に支持されている。図からわかるように穴7
cの直径は枢着突起4eの直径より少し大きくさ
れて、遊びが生ずるようになつている。この伝動
駒7も剛性のある金属またはセラミツクからでき
ている。第5図からわかるように、U字状部材4
の脚辺4bと伝動駒7の脚辺7bとの間隔lは、
U字状部材4の枢着突起4eの先端とVベルト車
6のV字状溝6aの側壁6bとの間隔sより小さ
く選ばれている。さらに枢着突起4eには、電解
浸流処理により硫化鉄からなる減摩材層4gが形
成されている。第6図からわかるように無端帯2
の長さ方向にとつた伝動駒の厚さdは、少なくと
も穴7cの範囲から無端帯2の曲率中心側へ向か
つて減少している。また第5図からわかるよう
に、U字状伝動駒7は無端帯2の縦中心面Y−Y
で分割された2つのL字状駒片71,72からな
り、Uの底辺7dにおいて一方の駒片71にある
穴7eへ、他方の駒片72に形成された突起7f
が圧入されて、U字状伝動駒7を構成している。
懸架部材3のU字状部材4の底辺4aには、無端
帯2の長さ方向に一方向または両方向へ伝動駒7
から少し突出する接触隆起4fが形成され、した
がつてまつすぐな状態にある無端帯2の長さ方向
において隣接するU字状部材4が接触隆起4fで
互いに接触し、伝動駒7は相互接触しないように
なつている。
第7図はこのようなVベルト装置1を自動車用
無段変速機に使用した例を示し、内燃機関10
は、クラツチ11を介して駆動Vベルト車6に連
結可能になつている。このVベルト車6は、クラ
ツチ11の出力軸12に固定的に結合された円板
61と、この円板61に対して軸線方向にのみ移
動可能に出力軸12上に支持された対向可動円板
62とから構成されている。円板61,62の相
互間隔を変える装置は図示してない。この駆動V
ベルト車6にかけ回されるVベルト装置1は、ベ
ルト車6と同じ構成の従動Vベルト車6′にもか
け回され、このベルト車6′の従動軸13は、減
速歯車装置14を介して差動歯車装置15を駆動
する。
作 用 駆動ベルト車6のV字状溝側壁6bは、伝動駒
7の両側面7aに挟圧を加えながら、駆動力を伝
動駒7へ伝達する。この駆動力は、伝動駒7の穴
7cからU字状部材4の枢着突起4eに伝えら
れ、このU字状部材の接触隆起4fを介して、無
端帯2の長さ方向において次のU字状部材4に推
力の形で伝えられる。こうして駆動ベルト車6の
範囲外にあるU字状部材4は、隣接するU字状部
材から順次推力を受けている。
従動Vベルト車6′にかみ込まれる寸前の伝動
駒7およびU字状部材4は、第8図に示すよう
に、従動Vベルト車6′の中心を向くように傾動
運動せねばならないが、伝動駒7はU字状部材の
枢着突起4eに遊びをもつて揺動可能に支持され
ているので、伝動駒7の傾動運動により伝動駒7
またはU字状部材が無端帯2を突き上げることが
なく、円滑に傾動できるので、無端帯2に大きな
曲げ応力を加えることがない。したがつてVベル
ト車へのかみ込み損失も小さくなる。また伝動駒
7の傾動運動の際における伝動駒7と無端帯2と
の相対運動が小さくなるので、無端帯2の摩耗が
少なくなる。さらに接触隆起4fにより、伝動駒
7の傾動運動の際隣接する伝動駒7の相互すべり
接触がないので、これによる摩耗もなく、Vベル
ト装置の耐久性を向上させることができる。
さて第7図において変速のため、例えば駆動ベ
ルト車6の可動円板62を右方へ変位させて、V
ベルト装置1を反対側の固定円板61の方へ変位
させる。これにより従動ベルト車6′の可動円板
は、ベルト装置1の張力により生ずるくさび作用
のため押広げられるようにして右方へ移動する。
こうしてベルト装置1の駆動ベルト車6のピツチ
径が増大し、従動ベルト車6′のピツチ径は小さ
くなる。その際駆動ベルト車6に巻付くベルト装
置の縦中心と従動ベルト6′に巻付くベルト装置
の縦中心とがずれて、いわゆる中心ずれを生ず
る。第9図に模式図としてこれを示してある。
いま駆動ベルト車6のピツチ径と従動ベルト車
6′のピツチ径との比がe=1、すなわち両方の
ピツチ径が等しく、中心ずれがないものと仮定す
る。変速のため両方のピツチ径が変化したとき、
中心ずれ量Δは、 Δ=−De2=1/πDs・(e−1/e+1)2・tan
α ここでDe=1はe=1における両ベルト車6,
6′のピツチ径、Dsは両方のベルト車6,6′の
軸間距離、αは円板61および62の円錐角度で
ある。
こうして両ベルト車6,6′の範囲における中
心ずれがおこると、両ベルト車6と6′の間の直
線範囲において、この中心ずれの分だけ伝動駒7
が相互に側方にずれることになる。しかしながら
減摩材層4gで被覆された枢着突起4eと、U字
状部材4の脚辺4bと伝動駒7の脚辺7bとの間
隔lとのため、伝動駒7はU字状部材4に対しな
めらかに側方へ相対移動できるので、前述の中心
ずれによる伝動駒7の側方ずれがあつても、U字
状部材4自体は側方へずれることがなく、したが
つてその脚辺4bが無端帯2の側縁をしごいてこ
れを摩耗または破壊させることがない。しかも前
述の間隔lは枢着突起4eの先端とベルト車6の
V字状溝6aの側壁6bとの間隔sより小さくし
てあるので、伝動駒7に対するU字状部材4の側
方移動の際、枢着突起4eの先端がベルト車のV
字状溝側壁6bに当つてこれを摩耗または損傷さ
せることもないという利点がある。
なお枢着突起4eにおける減摩材層4gの形成
のためには、硫黄化合物(KSCNとNaSCN)の
塩浴を185〜195℃に保ち、この中へ鋼製U字状部
材4の枢着突起4eを約10分間浸漬して電解処理
し、突起eの表面に減摩材層として数μmのFeS
層を形成する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のVベルト装置の一部を切欠いた
側面図、第2図は本考案によるVベルト装置の第
4図−線に沿う断面図、第3図はそのU字状
部材の斜視図、第4図は第1図の−線に沿う
断面図、第5図はU字状部材および伝動駒の一部
を切欠いた正面図、第6図はその側面図、第7図
はVベルト装置を用いた無段変速機をもつ自動車
駆動系の構成図、第8図はベルト車にかけ回され
たVベルト装置の一部の側面図、第9図はVベル
ト装置の中心ずれを説明するための模式図であ
る。 1……Vベルト装置、2……無端帯、3……懸
架部材、4……U字状部材、4b……脚辺、4e
……枢着突起、5……ピン、6……ベルト車、6
a……V字状溝、6b……側壁、7……伝動駒、
7b……脚辺、7c……穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 Vベルト車にかけ回されるVベルト装置が、
    可撓性無端帯と、この無端帯を包囲してその長
    さ方向に摺動可能な多数の枠形懸架部材と、こ
    れらの懸架部材にそれぞれ揺動可能に支持され
    かつVベルト車のV字状溝に係合可能な伝動駒
    とを備え、各懸架部材が、U字状部材と、この
    U字状部材の両脚辺を貫通するピンとからな
    り、U字状部材の両側から側方へ突出する枢着
    突起が、U字状部材の一部を包囲するほぼU字
    状の伝動駒の両脚辺にある穴にはまつて伝動駒
    を揺動可能に支持し、U字状部材の脚辺と伝動
    駒の脚辺との間隔が、U字状部材の枢着突起の
    先端とVベルト車のV字状溝の側壁との間隔よ
    り小さくされていることを特徴とする、動力伝
    達用Vベルト装置。 2 枢着突起上に減摩材層を形成してあることを
    特徴とする、実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の装置。 3 減摩材として硫化鉄を用いることを特徴とす
    る、実用新案登録請求の範囲第2項に記載の装
    置。
JP18382383U 1983-10-26 1983-11-30 動力伝達用vベルト装置 Granted JPS6091834U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18382383U JPS6091834U (ja) 1983-11-30 1983-11-30 動力伝達用vベルト装置
US06/662,617 US4618337A (en) 1983-10-26 1984-10-19 V-belt assembly for transmitting power

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18382383U JPS6091834U (ja) 1983-11-30 1983-11-30 動力伝達用vベルト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6091834U JPS6091834U (ja) 1985-06-22
JPS6323629Y2 true JPS6323629Y2 (ja) 1988-06-29

Family

ID=30397742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18382383U Granted JPS6091834U (ja) 1983-10-26 1983-11-30 動力伝達用vベルト装置

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JP (1) JPS6091834U (ja)

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JPS6091834U (ja) 1985-06-22

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