JPS6323455Y2 - - Google Patents

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JPS6323455Y2
JPS6323455Y2 JP15435283U JP15435283U JPS6323455Y2 JP S6323455 Y2 JPS6323455 Y2 JP S6323455Y2 JP 15435283 U JP15435283 U JP 15435283U JP 15435283 U JP15435283 U JP 15435283U JP S6323455 Y2 JPS6323455 Y2 JP S6323455Y2
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JP
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erosion control
sediment
water
dam
drain hole
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JP15435283U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は砂防ダムの流出土砂調節用水抜孔の閉
塞防止装置に関する。
本考案は砂防ダムの流出土砂調節用水抜孔の閉
塞を防止することにより、砂防ダムに堆積した土
砂の自然流出を促進し、同時に流出土砂粒子寸法
の細粒化を図ることを目的とする。
常時流水を有する溪流に設けられる貯砂調節用
砂防ダムは洪水時等に発生する土石流、含砂流等
の異常土砂流出により一時的に砂防ダムに貯留し
た土砂を、その後の通常の流水により徐徐に安全
に流出させる機能および流出する土砂の粒子寸法
を細粒化する機能をもつことが好ましい。
最近の砂防ダムでは、水抜のためのスリツトを
設けて自然の流水による貯留土砂流出機能をもた
らせるように作る例が増えている。また、流出土
砂の量、寸法等を最適調節するための水抜孔の形
状、寸法および位置等についても各種の研究が行
われている。
ところが、これらの研究の結果最適とされた形
状、寸法および位置の水抜孔を採用しても、流木
や転石のために、砂防ダム完工後まもなく閉塞し
てしまうことが非常に多い。水抜孔が一度閉塞し
てしまうと、このような砂防ダムは一般に立入不
便な場所に位置していることがほとんどであるの
で、その修復は非常に困難である。水抜孔が閉塞
すれば、比較的短期間の内に、砂防ダム天端を下
流端とする安定堆砂勾配まで、土砂がたまつてし
まう。砂防ダムに多量の土砂の流入があつたとき
に一時的にこの安定勾配より急な勾配まで土砂が
堆積するが、この2つの勾配で挟まれた区間に一
時的にとどめておくことのできる土砂の量(これ
を調節土砂量という)には限界がある(一般にこ
の安定勾配より下に堆積した土砂の量の5〜15%
程度といわれている)ので、平常時の堆砂面は下
流端が、砂防ダムの天端の位置ではなくより低い
水抜孔の位置にある、安定堆砂勾配に維持するべ
きである。このためには水抜孔が閉塞してはなら
ない。
本考案者は研究を重ねた結果、水抜孔の閉塞を
未然に防止しあわせて流出土砂の粒子寸法を細粒
化することができる装置を開発することに成功し
た。
すなわち本考案は、 砂防ダムの流出土砂調節用水抜孔の閉塞防止装
置であつて、砂防ダム上流側に設けた (イ) 砂防ダム水通し天端部またはその付近から水
抜孔まで延びて水案内路を形成する、細目の格
子部片から成る第1の閉塞防止部材と、 (ロ) 砂防ダム水通し天端部またはその付近から水
抜孔を越してさらに下方まで延びて水抜孔およ
び水案内路の保護カバーを形成する、粗目の格
子部片から成る第2の閉塞防止部材と を含んで成る、前記閉塞防止装置を提供する。
第1の閉塞防止部材は流水が水抜孔に至る一定
の流水路を確保する。
第2の閉塞防止部材は通常の流水により水抜孔
から流出させるべき小型の岩石、土砂等のみを水
抜孔付近に送ると共に、第1の閉塞防止部材を洪
水時の流木や岩石等による衝撃から守る。
第1の閉塞防止部材の内部または第1の閉塞防
止部材と第2の閉塞防止部材との間に、第3の閉
塞防止部材を設けることができる。この第3の閉
塞防止部材は、第1の閉塞防止部材の形成する水
案内路および(または)水抜孔が万一閉塞した場
合に、詰つている土砂を強制的に洗い流す人為的
な水流を導くことのできる案内路を形成するもの
であり、砂防ダム水通し天端部またはその付近か
ら水抜孔まで延びる管部材から成る。この管部材
は多数の小孔を管壁に設けたものまたは網目材料
で作つたものが好ましい。
上記の第1、第2および第3の閉塞防止部材は
場合により複数個使うことができる。施工する現
地の条件を考慮に入れ、これらの組合わせを適宜
決定する。
以下本考案を添付の図面に示した1具体例につ
きさらに詳細に説明する。
第1図は本考案装置を設置した砂防ダムの側面
図である。
砂防ダム1は上流側法面傾斜が約5分(1:
0.5)であり、水通し天端部4から上流側法面3
上約4〜6mの位置に水平方向に砂防ダム1を貫
通する横断面が1辺約1mの正方形である水抜孔
2をもつている。法面3には、水通し天端部4付
近から水抜孔2まで延びる内枠5、水通し天端部
4付近から水抜孔2を越してさらに約1m程下方
まで延びる外枠6および内枠5の内部にあつて水
通し天端部4付近から水抜孔2まで延びる有孔管
7が設置してある。
内枠5は直径約1mの半円形横断面をもつ縦割
筒状の格子部片であり、アーチ状のみぞ形鋼8と
直径70〜90mmの鋼管9とから成つている。格子寸
法は約(0.2〜0.4m)×約(0.60〜1.50m)程度と
するのが好ましい。資材は現地組立が可能な形に
分割しておくと、施工現場までの運搬の便利が良
い。10は継手である。
外枠5は直径約4mの半円形横断面をもつ縦割
筒状の格子部片であり、アーチ状のみぞ形鋼11
と直径130〜170mmの鋼管12とから成る。格子寸
法は約(0.50〜0.80m)×約(1.00〜1.60m)程度
とするのが好ましい。内枠5と同様に現地組立方
式とするのが良い。13は継手である。
内枠5の内側には、砂防ダム法面に近接して、
管壁に多数の小孔を設けた直径約80mmの鋼管7が
設置してあり、その上端には蓋14が付けてあ
る。
第2図は第1図の矢印A方向から見た正面図で
ある。
第2図に見られるように、外枠上端の面15に
は、内枠5との間に、鋼管による格子16が組ん
である。また外枠下端の面17にも同様のしかし
より簡単な鋼管格子18が組んである。
第3図は第2図のA−A線断面図である。
上記具体例において内枠5、外枠6および有孔
管7の位置、形状および寸法は目的により適宜変
更することが可能である。たとえば内枠5および
外枠6の横断面は半長円径、台形、三角形等とす
ることができる。各格子寸法も同様に適宜変更す
ることができるが、水抜孔2の径より小さくする
ことが必要である。
上記具体例によれば、砂防ダム1に寸法大なる
岩石、流木等が洪水等で運ばれてきても、外枠6
の格子により、水抜孔2に至ることなく、とどめ
られる。外枠6の格子を通過した小型の岩石、土
砂等は一時的に外枠6内にあつても、通常の流水
の作用により徐徐に水抜孔2から排出される。こ
の流水の水抜孔2に向う流れを、内枠5が案内す
る。内枠5の格子は外枠6の格子より網目が小さ
いので、その内部に侵入する土砂は外枠6内に入
つたものの中でも最も細粒化したものであり、従
つて内枠5は最も閉塞しにくい。内枠5が水抜孔
2への流水案内路を確保するので、その流水によ
り外枠6内のそして次次に外枠6外の小型の岩
石、土砂等が水抜孔から排出されるのである。万
一、内枠5が細粒土砂で閉塞する事態が起きて
も、浸透水流により自然に、または有孔管7に一
時的に加圧水を送ることにより人為的に、内枠の
流水案内機能を回復することができる。
本考案はこのようにして巧みに水抜孔の閉塞を
防止することにより、砂防ダムに一時的に堆積し
た小型の岩石、土砂等の自然流出を促進し、砂防
ダムの貯砂能力(貯砂量+調節土砂量)の回復を
大幅に促進することに成功した。同時に、水抜孔
を通つて流出する土砂を、第2閉塞防止部材とい
う一定の網目でふるうことにより、流出土砂寸法
を細粒化することにも成功した。
なお、第2の閉塞防止部材には大型の岩石、流
木等の衝突に耐えられる充分な強度を、そして水
抜孔底面には小型の岩石、土砂等の通過に伴う摩
耗に耐えられる充分な強度を、もたせるように注
意するべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の1具体例を設置した砂防
ダムの側面図である。第2図は第1図の矢印A方
向から見た正面図である。第3図は第2図のA−
A線断面図である。 1……砂防ダム、2……水抜孔、4……水通し
天端部、5……内枠、6……外枠、7……有孔
管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 砂防ダムの流出土砂調節用水抜孔の閉塞防止装
    置であつて、砂防ダム上流側に設けた (イ) 砂防ダム水通し天端部またはその付近から水
    抜孔まで延びて水案内路を形成する、細目の格
    子部片から成る第1の閉塞防止部材と、 (ロ) 砂防ダム水通し天端部またはその付近から水
    抜孔を越してさらに下方まで延びて水抜孔およ
    び水案内路の保護カバーを形成する、粗目の格
    子部片から成る第2の閉塞防止部材と を含んで成る、前記閉塞防止装置。
JP15435283U 1983-10-06 1983-10-06 砂防ダム流出土砂調節用水抜孔の閉塞防止装置 Granted JPS6062535U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15435283U JPS6062535U (ja) 1983-10-06 1983-10-06 砂防ダム流出土砂調節用水抜孔の閉塞防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15435283U JPS6062535U (ja) 1983-10-06 1983-10-06 砂防ダム流出土砂調節用水抜孔の閉塞防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6062535U JPS6062535U (ja) 1985-05-01
JPS6323455Y2 true JPS6323455Y2 (ja) 1988-06-28

Family

ID=30341221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15435283U Granted JPS6062535U (ja) 1983-10-06 1983-10-06 砂防ダム流出土砂調節用水抜孔の閉塞防止装置

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0631938Y2 (ja) * 1987-04-02 1994-08-24 松下電器産業株式会社 ハンドポリツシヤ−ブラシ
JP5205146B2 (ja) * 2008-07-03 2013-06-05 シバタ工業株式会社 閉塞防止装置
JP5205147B2 (ja) * 2008-07-03 2013-06-05 シバタ工業株式会社 閉塞防止装置
JP6616709B2 (ja) * 2016-02-23 2019-12-04 株式会社やまびこ 携帯型動力作業機

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JPS6062535U (ja) 1985-05-01

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