JPS63233279A - すし店用シヨ−ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はずし店用のショーケース、特に内部に収納した
ずし種を加湿冷臓することによってずし種を生かすよう
にしたショーケースに関するものである。

（従来の技術） 従来、すし店においですし種（通常ネタと呼ばれている
）を入れておくショーケースとしては、ガラス製の透明
なケース本体の内部の上部に２本、下部に４本の冷却パ
イプを配設したものが広く用いられている。このような
ショーケースでは、特に夏場におけるずし種の劣化を防
ぐために、例えば外気温度が３０°Ｃ前後においてショ
ーケース内温度が１０〜１５°Ｃに保たれるようにして
いる。

（発明が解決しようとする問題点） 上述した従来のショーケースにおいては、夏の温度を基
準として設計されているので、冬場はケース内温度がき
わめて低くなり３、すし種が凍ってしまうような不具合
がある。このため、ショーケースの引戸を外したり、冷
却パイプの上にビニール製の引物を敷いたりしてケース
内温度の低下を防いでいるが、最適な状態に保つことは
きわめて困難で、ケース内温度が必要以上に低くなった
り、過度に高くなったりすることば避けられなかった。

本発明者はこのような欠点を除くべく、冷却温度をコン
トロールできるショーケースを試作して実験を重ねたが
、単に温度調整だけでは新鮮な魚貝類を主体とするずし
種を良好な状態で、すなわち生かした状態で長期に亘っ
て保存することはできないことを確めた。したがって材
料のロスが大きく、ずし店経営上でも問題となっていた
。

また１、従来のショーケースではずし種の乾燥が著しく
、材料のドロップ、目減り、変色などが避けられなかっ
た。周知のようにずし店の命はネタの新鮮さであるが、
従来のショーケースでは、この新鮮さを長期に亘って保
つことが困難であった。

また、従来のショーケースではずし種を入れる空間の上
下に冷却パイプを配置しているので、空間の利用効率が
悪く、ケースの大きさの割には収容し得る材料の量は少
ないという欠点もあった。

そこで本発明の目的は、ケース内温度を最適に維持する
とともに湿度を最適に維持することによってずし種を生
かした状態で長期に亘って保存しておくことができると
ともにスペース利用効率が高いすし店用ショーケースを
提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明によるすし店用ショーケースは、ケース本体の内
部の、仕切板によって仕切られた下部空間内に冷却コイ
ルを配置するとともに仕切板の中央に開口を形成し、ケ
ース本体の両側部分に、ケース本体内部の仕切り板によ
って仕切られた上部空間から空気を前記開口を経て下部
空間に吸引し、上部空間へ噴出する空気循環手段を設け
るとともにケース本体の両側部分から上部空間へ噴出さ
れる空気流に霧化した水分を加える加湿手段を設けたこ
とを特徴とするものである。

（作　用） 上述した本発明のショーケースによれば、すし種を入れ
るケース本体内の上部空間と、冷却コイルを配置した下
部空間とを仕切板によって仕切り、この仕切板の中央に
あけた開口を経てケース本体の両側部分から空気を循環
させるようにするとともにこの循環空気流の中に霧化し
た水分を含ませるようにしたたため、ケース本体内部の
上部空間の温度および湿度を最適の値に維持することが
できる。すなわち、冷却、湿度、風圧の三つの要素を巧
みにミックスさせることによりすし種、例えばまぐろを
その肉厚を通して全体を最適の状態に保つことができ、
物質全体を生きている状態、すなわち生体要素が活動し
ている状態に保つことができる。

（実施例） 第１図〜第３図は本発明によるすし店用ショーケースの
一実施例を示すものである。第１図は本例のショーケー
スの全体の構成を示すものである。

ショーケースは底板１１両側板２，３を具えており、こ
れらは、例えば黒色のアクリル板で造ることができる。

また透明なガラス製の天板４および前板５を設け、ケー
ス内のずし種を外から見ることができるようにする。ま
た、天板４と前板５とは一体的に構成することもできる
。さらに調理人側の側面には引き違いのガラス戸が設け
であるが、第１図には示されていない。これらの底板、
側板。

天板、前板およびガラス戸によってショーケース本体を
構成する。このケース本体の内部は仕切板６によって上
部空間と下部空間に分割する。仕切板６のほぼ中央には
開口６ａを形成し、これによって上部空間と下部空間と
を連通させる。ケース本体内部の仕切板６によって仕切
られた下部空間には冷却コイル７を配置し、この冷却コ
イルはショーケースの外に配置した冷凍機８に連結する
。また、ケース本体内部の両側部分には、空気循環装置
９および１０を配置する。これらの空気循環装置９およ
び１０の構成は同じであるから、その一方についてのみ
詳細に説明する。空気循環装置９は仕切板６の下側に配
置された空気吸引ダク）ｌｌａ。

送気ファン、本例ではシロッコファン１２ａ、このファ
ンを回転させるモーフ１３ａ、フアンにより送給される
空気流を仕切板６の上部まで導びくダグｌ−１４ａ、ケ
ース本体の上部空間に空気流を噴出する空気噴出ダクト
１５ａおよびこの噴出ダクト内に配置された整風板１６
ａを具えている。したがって、ケース本体内部の上部空
間にある空気ば仕切板６の開口６ａを経て下部空間に吸
引され、冷却コイル７を経て吸引ダクｔ・１１ａから空
気循環装置９の内部に吸込まれる。この空気はファン１
２ａおよびダク）　１４ａにより仕切板６の上方へ送ら
れ、噴出ダクト１５ａを経てケース本体内の上部空間に
噴出される。このようにして、冷却コイル７によって冷
却された空気をケース本体内部で循環させることにより
、ケース本体内部の上部空間を所定の温度に維持するこ
とができる。

本発明においてはさらに、空気循環装置９のダクト１４
ａにパイプ１７ａおよび１８ａを経て超音波加湿機１９
を連結し、ケース本体の上部空間に噴出される空気流に
霧化された水分を加えることができるようにする。すな
わち、ダクｌ−１４ａ内の空気を吸引口２０ａおよびパ
イプ１７ａを経て加湿機１９に導びき、超音波の作用に
よって霧化した水分を加えた後、パイプ１８ａおよび噴
出口２１ａを経て再びダクト１４ａ内に戻すようにして
いる。このようにしてケース本体の上部空間に噴出され
る空気流の湿度を最適の値に設定することができる。

なお、他方の空気循環装置１０およびそれと関連する加
湿機構は上述した空気循環装置９および加湿機構と同一
の符号にｒｌ）」を添えて示す。

第２図は一方の空気循環装置９の構成を示すものであり
、ダクト］、４ａに連結された空気噴出ダクト１５ａ内
に設けた整風板１６ａは横方向に延在する複数の板で構
成されている。またシロッコファン１２ａの幅はそれを
駆動するモータ１３ａの幅よりも遥かに大きくなってお
り、十分な空気流をケース本体の上部空間に噴出するこ
とができるようになっている。なお、第２図にはケース
本体を構成する引き違いのガラス戸２３．２４も示しで
ある。

第３図は上述したショーケースをカウンタに据え付けた
状態を示すものであり、ショーケース３０は調理人側の
カウンタ３１の上に載せられている。

また、このカウンタ３１の下部の空間には冷凍機８、超
音波加湿機１９およびこれらに拐帯する機器を配置する
とともに中央制御装置２２を配置する。また、ショーケ
ース３工の前方にはすしを置くための台３３と、客側の
カウンタ３４とが設けられている。

本実施例においてはケース本体内に温度センサ（図示せ
ず）を配置し、その出力を中央制御装置２２に供給し、
検出した温度に応じて冷凍機８の運転を制御し、ケース
本体の上部空間の温度を年間を通して３〜８”Ｃの温度
に保つようにしている。

また、加湿機１９は中央制御装Ｗ２２に設けたオン・オ
フ・スイッチによって選択的に駆動できるようになって
いるが、運転中はケース本体の上部空間の湿度は８０〜
９０％に保たれるようになっている。

また、ファン１２ａ、　］、２ｂを駆動するモーター３
ａ、　１３ｂの運転も中央制？ｆｆ１ｌ装置２２に設け
たスイッチによって制御できるようになっており、本例
ではこのスイッチは停止１弱風１強風の制御位置を有す
るものである。さらに、冷却を続けて行くと冷却コイル
７の表面に霜が付着し、冷却効率が低下して来るので、
時々冷却コイルに加熱媒体を流して霜取りを行なうこと
ができるようになっており、この霜取りスイッチも中央
制御装置２２に設けである。

（発明の効果） 上述した本発明のショーケースによれば、ケース本体の
上部空間に両側部分から、所定の温度に冷却されている
とともに霧化した水分を適度に含む空気を所定の風量で
噴出し、仕切板にあけた開口を経て下部空間に導びいて
循環さ−Ｕるよにしているため、仕切板の上に載せられ
たずし種は最適な温度および湿度下に置かれることにな
り、所謂生きた状態で長期間に亘って保存しておくこと
ができる。また、仕切板のほぼ中央にあげられた開口を
経て上部空間から下部空間へ空気流が吸引される際に一
種の渦巻き状態が生ずるが、このような乱流によって上
部空間に導入された霧はその隅々まで行き渡るようにな
り、ケース内に入れたずし種全体をきわめて良好な状態
に維持することができる。

したがって、従来のようにケース本体の内部温度を調整
するためにガラス戸を開閉したり、ビニールや布を敷い
たりする必要がなく、ずし種保存のための手間を大幅に
省くことができる。さらにすし種を長期に亘って最適な
状態に維持することができるので、長期に亘ってずし種
にドリップ、目減り、変色などが生ずることがなくなり
、材料のロスが少なくなる。

さらに、ケース本体を仕切板によって上下に分け、下部
空間に冷却コイルを配置したため、上部空間を十分有効
に利用することができるようになり、最小のスペースで
最大量の材料を収納することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のずし吉川ショーケースの一実施例の全
体の構成を示す図、 第２図は同じくその空気循環装置の構成を示す図、 第３図はショーケースをカウンタに据え付けた状態を示
す図である。 １・・・底板　　　　　　　２，３・・・側板４・・・
天板　　　　　　　５・・・前板６・・・仕切板　　　
　　　６ａ・・・開ロア・・・冷却コイル　　　　８・
・・冷凍機９．１０・・・空気循環装置 １１ａ、　Ｉｌｂ・・・空気吸引ダクト１２ａ、　１２
ｂ・・・ファン　　　１９・・・超音波力面界機２２・
・・中央制御装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ケース本体の内部の、仕切板によって仕切られた下
   部空間内に冷却コイルを配置するとともに仕切板の中央
   に開口を形成し、ケース本体の両側部分に、ケース本体
   内部の仕切板によって仕切られた上部空間から空気を前
   記開口を経て下部空間に吸引し、上部空間へ噴出する空
   気循環手段を設けるとともにケース本体の両側部分から
   上部空間へ噴出される空気流に霧化した水分を加える加
   湿手段を設けたことを特徴とするすし店用ショーケース
   。