JPS63233039A - 射出成形用組成物および使用法 - Google Patents

射出成形用組成物および使用法

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JPS63233039A
JPS63233039A JP62280049A JP28004987A JPS63233039A JP S63233039 A JPS63233039 A JP S63233039A JP 62280049 A JP62280049 A JP 62280049A JP 28004987 A JP28004987 A JP 28004987A JP S63233039 A JPS63233039 A JP S63233039A
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injection molding
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川元 公志
桑江 良輝
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、射出成形用組成物および使用法に関する。さ
らに詳しくは、セラミック粉末や金属粉末の射出成形用
組成物および使用法に関する。
[従来の技術] 42.従来、射出成形用組成物、たとえば、金属粉末射
出成形用組成物として、メタクリル酸エステル共重合体
とエチレン−酢酸ビニル共重合体またはメタクリル酸エ
ステル共重合体と低密度ポリエチレンをバインダーとし
て用いたものがある(特開昭59−229403号公報
)。
[発明が解決しようとする問題点] しかしこのものは、成形体から有機物を除去する(以下
脱脂と略記)のに高温を要し、また長時間を要する。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、成形体を脱脂する温度を低くし、脱脂時
間を短時間にする射出成形用組成物を得るべく鋭意検討
した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明はセラミック粉末および/または金属
粉末(a)、ポリエーテル(b1)および熱可塑性樹脂
(b2)からなる有機バインダー(b)、必要により添
加剤として滑剤(c)および/または可塑剤(d)から
なることを特徴とする射出成形用組成物(以下、本発明
の組成物と略記)(第一発明)およびセラミック粉末お
よび/または金属粉末(a)、ポリエーテル(b1)お
よび熱可塑性樹脂(b2)からなる有機バイダー(b)
、必要により添加剤として滑剤(c)および/または可
塑剤(d>からなる射出成形用組成物を用いて射出成馬
し、次いで、昇温速度:1〜100’C/hr、加熱最
高温度:230〜400℃、加熱最高温度保持時間:0
〜10時間の条件下で脱脂し、焼結することにより成形
品を得る前記射出成形用組成物の使用法(第二発明)で
ある。
本発明において、ポリエーテルとしては一般式%式%(
1) (式中、R1は活性水素原子含有化合物の残基;R2は
水素原子、アルキル基、芳香族炭化水素基またはアシル
基;Aは炭素数1〜4のアルキレン基またはアリール基
を側頷にもった炭素数2〜4のアルキレン基である。n
は一般式(1)の化合物の分子量が1,000〜1,0
00万になるような整数である。mは1〜8である。)
で示される化合物があげられる。
一般式(1)において、R1の活性水素原子含有化合物
の残基を構成する活性水素源キ含有化合物としては、水
、アルコール類たとえば低分子ポリオール(エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−または1.
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキシレングリコール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール、シュークローズなど)および−価
アルコール[脂肪族(炭素数1〜20)または芳香族−
価アルコールなど]、フェノール類たとえば、多価フェ
ノール類[ビスフェノールAなどのビスフェノールなど
〉]および−価フエノール類[フェノール、ナフトール
;アルキル基(炭素数1〜12)またはアリール基を有
するフェノール類たとえばオクチルフェノール、ノニル
フェノール、ドデシルフェノールおよびフェニルフェノ
ール];アミン類たとえばアルカノールアミン;脂肪族
または芳香族ポリアミン(エチレンジアミン、ジエチレ
ントリアミンなど)および脂肪族モノアミン[モノまた
はジアルキル(炭素数1〜20)アミンなど]があげら
れる。
活性水素原子含有化合物のうち好ましいものは、水およ
び低分子ポリオールであり、とくに好ましいものはエチ
レングリコールおよびプロピレングリコールである。
一般式(1)で、R2におけるアルキル基としては、炭
素数1〜20のアルキル基たとえばメチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基およ
びデシル基があげられる。芳香族炭化水素基としてはア
リール基(フェニル基、ナフチル基など)ニアリールア
ルキル基(ベンジル基、フェネチル基など);アルキル
アリール基(オクチルフェニル基、ノニルフェニル基な
ど)があげられる。アシル基としては、炭素数2〜20
のカルボン酸からのアシル基があげられる。
R2のうち好ましいものは水素原子および炭素数1〜4
のアルキル基であり、さらに好ましくは水素原子、メチ
ル基およびエチル基である。
Aの炭素数1〜4のアルキレン基としては、メチレン基
、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などがあげら
れ、アリール基を側頷にもった炭素数2〜4のアルキレ
ン基としては、フェニルエチレン基などがあげられる。
n個のAは同一でも異なっていてもよい。
Aのうち好ましくは、エチレン基、プロピレン基、ブチ
レン基およびエチレン基とプロピレン基の併用の基であ
り、さらに好ましくは、エチレン基である。
nは、一般式(1)の化合物の分子量が好ましくは5.
000〜500万になるような整数である。
一般式(1)で示されるポリエーテルの具体例としては
、前記活性水素原子含有化合物のアルキレンオキサイド
(炭素数2〜4)付加物もしくはアルキレンオキサイド
(炭素数2〜4)の開環重合物[ポリエチレンオキサイ
ド(分子量は通常6,000〜400万)、ポリプロピ
レンオキサイド(分子量は通常i 、 ooo〜5,0
00) 、ポリテトラメチレンゲ1、Jニア−/l/(
分子量は通常1,000〜3,000) 、JJ−レン
オキサイドープロピレンオキサイド共重合体(分子量は
通常2,000〜2万)など]および環状ホルマールの
開環重合物[ポリオキシメチレン(分子量は通常3.0
00〜10万)などコなとおよびこれらの2種以上の混
合物があげられる。
これらのうち好ましくは、ポリエチレンオキサイド、ポ
リプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイド−プ
ロピレンオキサイド共重合体であり、さらに好ましくは
ポリエチレンオキサイドである。
熱可塑性樹脂(b2)としては不飽和重合型樹脂、縮合
重金型樹脂などがあげられる。
不飽和重合型樹脂としては、一般式 (式中、Xは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、芳
香族炭化水素基、シアン基またはハロゲン原子;Yは水
素原子、炭素数1〜15のアルキル基、芳香族炭化水素
基、カルボン酸エステル基、シアン基、アミド基または
ハロゲン原子である。)で示されるビニルモノマーの重
合体があげられる。
一般式(2)でXにおける炭素数1〜4のアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どがあげられる。芳香族炭化水素基としては、アリール
基(フェニル基、ナフチル基など)、アリールアルキル
基(ベンジル基、フェネチル基など)、アルキルアリー
ル基(メチルフェニル基、エチルフェニル基など)があ
げられる。
Xのうち好ましくは、水素原子、−アルキル基およびシ
アン基であり、さらに好ましくはメチル基である。
Yにおける炭素数1〜15のアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基な
どがあげられる。芳香族炭化水素基としては、アリール
基(フェニル基、ナフチル基など)、アリールアルキル
基(ベンジル基、フェネチル基など)、アルキルアリー
ル基(メチルフェニル基、エチルフェニル基など)があ
げられる。
カルボン酸エステル基(−COOR基またはアルキルエ
ステル基(メチルエステル基、エチルエステル基、ブチ
ルエステル基、オクチルエステル基、ドデシルエステル
基、オクタデシルエステル基など〉、シクロアルキルエ
ステル基(シクロヘキシルエステル基など)、ヒドロキ
シアルキルエステル基(ヒドロキシエチルエステル基な
ど)、N、N−ジアルキルアミノ(アルコキシ)アルキ
ルエステル基(N、N−ジメチルアミンエチルエステル
基など)があげられる。アミド基としては、炭素数1〜
4のアルキル基)などがあげられる。
Yのうち好ましくはメチル基、フェニル基およびカルボ
ン酸エステル基であり、さらに好ましくはカルボン酸エ
ステル基である。
不飽和重合型樹脂の具体例としては、アクリル酸系樹脂
[ポリアクリル酸エステル(ポリアクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸ブチルなど)、アクリル酸ブチル−アクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸メチル−アクリルアミ
ド共重合体、アクリル酸エチル−2−クロロエチルビニ
ルエーテル共重合体、アクリル酸メチル−アクリル酸共
重合体、ポリメタクリル酸エステル(ポリメタクリル酸
メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブ
チル、ポリメタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
メチル−メタクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸ブ
チル−メタクリル酸オクタデシル共重合体、メタクリル
酸メチル−メタクリル酸しドロキシエチル共重合体、メ
タクリル酸ブチル−メタクリル酸N、N−ジメチルアミ
ノエチル共重合体など)など]、炭化水素系樹脂[ポリ
エチレン、エチレン共重合体(エチレン−酢酸ビニル共
重合体など)、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリα
−メチルスチレン、スチレン共重合体(スチレン−アク
リロニトリル共重合体など)など]、]炭化水素系−ア
クリル酸系共重合樹脂エチレン−アクリル酸エステル共
重合体(エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸ブチル共重合体など)、エチレン−アク
リル酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共単合
体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体など)、スチレン−メタクリ
ル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体など
)、スチレン−メタクリル酸共重合体など]、ビニルア
ルコール系樹脂[ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセクー
ル(ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール
、ポリビニルへキシラールなど)、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルエーテル(ポリビニルメチルエーテル、
ポリビニルブチルエーテルなど)など]、含ハロゲン系
尉脂(ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−アクリル酸メチル共重合体、塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−エチレン
共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ4−フッ化エチレ
ン、ポリ3−フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、
ポリフッ化ビニルなど)、含窒素ビニル系樹脂(ポリア
クリロニトリル、ポリアクリロニトリル、ポリシアノア
クリル酸メチル、ポリビニリデンサイアナイドなど)な
どがあげられる。 締金型樹脂の具体例としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタ
レート、ポリエチレンセパテートなどがあげられる。ま
た半合成高分子物たとえば、ニトロセルローズ、酢酸セ
ルローズ、エチル繊維素なども使用することができる。
これら熱可塑性樹脂は2種以上の混合物として使用する
ことができる。これらのうち好ましくは、ポリイソブチ
レン、ポリメタクリル酸エステルおよびポリα−メチル
スチレンであり、さらに好ましくはポリメタクリル酸エ
ステルである。
ポリメタクリル酸エステルとしては、一般式H3 【 CH2=C−COOR3(3) [式中、R3は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1
〜20のシクロアルキル基、 (Zは炭素数1〜4のアルキレン基、R4、R5は炭素
数1〜5のアルキル基である。k、iはO〜5の整数で
ある。)コで示されるモノマーの重合体があげられる。
ポリメタクリル酸エステルのうち好ましくはポリメタク
リル酸アルキルであり、さらに好ましくはR3が炭素数
1〜8のアルキル基であるポリメタクリル酸アルキルで
ある。
セラミック粉末としては、酸化物(酸化アルミニウム、
酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム、ムラ
イト、コーディエライト、酸化ベリリウム、酸化マグネ
シウム、チタン酸バリウムなど)、炭化物(炭化ケイ素
、炭化ホウ素、炭化アルミニウム、炭化タングステン、
炭化チタンシ炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化
クロム、炭化バナジウム、炭素など)、窒化物(窒化ケ
イ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化チタンなど
)、ケイ化物(2ケイ化モリブデンなど)、硫化物(硫
化カドミウム、硫化亜鉛など)などおよびこれら2種以
上の混合物があげられる。
セラミック粉末の粒径は、通常0.01μm〜100μ
m、好ましくは0.1μm〜50μmである。
金属粉末としては、鉄粉(カルボニル鉄、アトマイズド
鉄、還元鉄など)、ニッケル粉(カルボニルニッケルな
ど)、アルミニウム粉、銅粉、チタン粉、ジルコニウム
粉、亜鉛粉、クロム粉、モリブデン粉、タング、ステン
粉、ベリリウム粉、ゲルマニウム粉および合金粉(鉄−
ニッケル合金、ステンレス、鉄−シリコン合金、鉄−ボ
ロン合金など)などの金属粉末の他にシリコン粉、ボロ
ン粉などの非金属粉末も含むものとする。
金属粉末の粒径は通常0.1μm〜100μm、好まし
くは1μm〜50μmである。
セラミック粉末と金属粉末の合金も使用できる。
この合金としては、炭化タングステン−コバルト合金、
炭化タングステン−炭化チタン−コバルト合金、炭化チ
タン−炭化バナジウム−鉄−ニッケル合金、炭化ホウ素
−鉄合金などがあげられる。
セラミック粉末と金属粉末の合金の粒径は通常0.1μ
m〜100μm、好ましくは0゜りμm〜100μmで
ある。
可塑剤としては、フタル酸エステル(フタル酸ジメチル
、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘ
ブチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジー2−
エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイ
ソデシル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ジシクロヘキ
シル、フタル酸ブチルベンジルなど)、脂肪族−塩基酸
エステル(オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン
酸エステルなど)、脂肪族二塩基酸エステル(アジピン
酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸
ジオクチル、アジピン酸ジー2−エチルへキシル、アジ
ピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジアルキル(ジヘキシ
ル、ジオクチル、ジデシルなど)、アジピン酸ジブチル
ジグリコール、アゼライン酸ジー2−エチルブチル、ア
ゼライン酸ジー2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチ
ル、セバシン酸ジー2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ
オクチルなど)、二価アルコールエステル(ジエチレン
グリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ
ー2−エチルブチラードなど)、オキシ酸エステル(ア
セチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチ
ル、ブチルフタリルブチルグリコレート、クエン酸アセ
チルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチルなど)、
リン酸エステル(リン酸トリエチル、リン酸トリブチル
、リン酸トリオクチル、リン酸トリクロロエチル、リン
酸トリクレジル、リン酸トリブトキシエチル、リン酸ト
リスジクロロプロピル、リン酸トリス−(β−クロロプ
ロピル)、リン酸トリフェニル、リン酸オクチルジフェ
ニル、リン酸トリスイソプロピルフェニルなど)、マレ
イン酸エステル(マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジー
2−エチルヘキシルなど)、フマル酸ジブチル、トリメ
リット酸トリアルキル(アルキルの炭素数は、通常4〜
11)、トリメリット酸トリス−2−エチルヘキシル、
ポリオキシアルキレン安息香酸エステル(ポリオキシエ
チレン安息香酸エステルなど〉、ポリエステル系可塑剤
(ポリアジピン酸プロピレングリコールなど)、−エポ
キシ系可塑剤(エポキシ脂肪酸エステルなど)、ステア
リン酸系可塑剤、塩化パラフィンなどおよびこれら2種
以上の混合物があげられる。
これらのうち好ましくは、フタル酸エステル、脂肪族二
塩基酸エステルおよびポリオキシアルキレン安息香酸エ
ステルであり、さらに好ましくはフタル酸ジブチル、フ
タル酸ジオクチルおよびフタル酸ブチルベンジルである
滑剤としては、脂肪族炭化水素(流動パラフィン、マイ
クロクリスタリンワックス、天然パラフィン、合成パラ
フィン、ポリオレフィンワックスおよびこれらの部分酸
化物、フッ化物、塩化物など)、高級脂肪族系アルコー
ル(ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オレ
イルアルコール、混合脂肪族アルコールなど)、高級脂
肪酸「ラウリン酸、ステアリン酸、混合脂肪酸(牛脂、
魚油、ヤシ油、大豆油、ナタネ油、米ヌカ油などからの
脂肪酸)など]、脂肪酸アミド(オレイン酸アミド、ス
テアリン酸アミド、メチレン−ビス−ステアロアミド、
エチレン−ビス−ステアロアミドなど)、金属石けん(
ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸マグネシウムなど)、脂肪酸エステル[−価アルコー
ルの高級脂肪酸エステル(オレイン酸ブチルなど)、多
価アルコールの高級脂肪酸[部分コニステル(モノオレ
イン酸グリセリンなど)、モンタンワックスなど1など
およびこれら2種以上の混合物があげられる。これらの
うち好ましくは脂肪族炭化水素、高級脂肪酸および脂肪
酸エステルであり、さらに好ましくは流動パラフィン、
ステアリン酸およびモンタンワックスである。
本発明の組成物において。各成分の含有量は、組成物の
重量に基づいて(a)は通常50〜99%、好ましくは
、70〜96%である。(a)が50%未満では、成形
体および脱脂後の脱脂体の強度が低下し、99%を越え
ると成形体の形状保持力が低下する。
(b)は通常1〜50%、好ましくは3〜30%である
(b)が1%未満では、成形体の形状保持が不十分であ
り、50%を越えると成形体および脱脂後の脱脂体の強
度が低下する。
有機バインダーの重量に基づいて、ポリエーテル(b1
)は通常0.1〜70%、好ましくは0.5〜30%で
ある。(b1)が0.1%未満では成形用組成物の成形
性が低下・し、70%を越えると成形時の強度が低下す
る。(b1)は通常30%〜99.9%、好ましくは7
0〜99.5%である。(b1)が30%未満では成形
時の強度が低下し、99゜9%を越えると成形用組成物
の成形性が低下する。
(c)は通常0〜10%、好ましくは0.5〜5%であ
る。(c)が10%を越えると成形体および脱脂後の脱
脂体の強度が低下する。
(c1)は通常0〜10%、好ましくは0.5〜5%で
ある。(c1)が10%を越えると成形体および脱脂後
の脱脂体の強度が低下する。
本発明の組成物は(a) (b) (c)および((f
)をプラストミル、ニーダ−1加圧型ニーダ−などの混
練機で混練し、粉砕(粗砕)後、ペレット化して射出成
形する。射出成形後脱脂し、焼結(焼成〉、加工して成
形品を得る。
上記のおいて混練の条件はプラストミルおよびニーダ−
の場合、混練温度は通常60〜200℃、好ましくは1
00〜180℃で、混線時間は通常20分〜2時間、好
ましくは30分〜1時間である。加圧型ニーダ−の場合
、混練温度は通常50〜200℃、好ましくは50〜1
50℃、混練時間は通常10分〜2時間、好ましくは1
0分〜30分である。
成形は通常の射出成形機(プランジャ一式、スクリュ一
式など)を用い、射出圧力は通常100〜2.000 
kg/cJ、好ましくは200〜1,500蹟/d、成
形温度は通常70〜200℃、好ましくは100〜20
0°Cで行う。
射出成形後の脱脂は、通常、酸化、非酸化または還元性
雰囲気下で、減圧、常圧または加圧下で、通常1〜10
0℃/hr、好ましくは1〜b昇温速度で230〜40
0℃まで昇温し、230〜400℃で通常0〜10時間
、好ましくは1〜10時間保持することにより行われる
。焼結(焼成〉は酸化、非酸化または還元性雰囲気下で
減圧、常圧または加圧下で600°C〜2,500℃で
行う。
加工は特に必要ではないが、精密仕上げを必要とする時
はダイヤモンドカッターなどで切削、研削仕上げなどを
する。
[実施例] 以下、実施例および比較例により本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない、実施例
および比較例中の部は重量部であり、使用したアルミナ
粉末の平均粒径は1μm以下、またステンレス粉末の平
均粒径は10μmである。
実施例1 ラボプラストミルを用い、130℃、ローター回転数3
Orpmでポリメタクリル酸ブチルおよびポリエチレン
オキサイド(分子量2万)を仕込み、溶融させたのち、
アルミナ粉末、モンタンワックスおよびフタル酸ジブチ
ルを徐々に加え、全量投入後、130℃、ローター回転
数5Orpmで30分間混練した。この混練物を粉砕し
、射出成形用組成物(1)を得た。配合割合を次に示す
アルミナ粉末            100部ポリメ
タクリル酸ブチル       11.2部ポリエチレ
ンオキサイド(分子量2万)1.8部フタル酸ジブチル
           2.5部モンタンワックス  
         2.9部実施例2〜4および比較例
1.2 実施例1と同様にして、混練、粉砕を行い、下記の組成
の本発明の射出成形用組成物(2)〜(4)および比較
例の組成物(a)および(b)を得た。
実施例2 アルミナ粉末            100部ポリメ
タクリル酸ブチル       9.7部ポリエチレン
オキサイド(分子12万)3.6部フタル酸ジブチル 
          2.5部モンタンワックス   
        2.9部実施例3 アルミナ粉末            ioo部ポリメ
タクリル酸ブチル       9.7部ポリエチレン
オキサイド(分子i 400万)3.6部 フタル酸ジブチル           2.5部モン
タンワックス           2.9部実施例4 ステンレス粉末           ioo部ポリメ
タクリル酸ブチル       5.6部ポリエチレン
オキサイド(分子量2万)0.9部フタル酸ジブチル 
          1.4部モンタンワックス   
        1,4部比敦例1 アルミナ粉末            ioo部ポリメ
タクリル酸ブチル       6.5部エチレン−酢
酸ビニル共重合体    5.6部フタル酸ジブチル 
          2.5部モンタンワックス   
        2.9部比較例2 ステンレス粉末           100部ポリメ
タクリル酸ブチル       3.2部エチレン−酢
酸ビニル共重合体    2.8部フタル酸ジブチル 
          1.3部モンタンワックス   
        1.3部実施例5〜8、比較例3〜6 実施例1〜4の本発明の組成物(1)〜(4)および比
較例1.2の組成物(a)および(1))を射出成形機
(プランジャ一式)を用いて、射出圧力6001qr/
 aa、成形温度150℃で射出成形し、射出成形体を
得た。
この射出成形体を脱脂、焼結(焼成)し、成形品を得な
。この成形品のミクロクラック発生状況、嵩比重および
相対密度を調べた。その結果を表−1および表−2に示
す。
表−1 表−1,2の説明(表−3,4も同様)O脱脂条件 0840℃から250℃まで19時間で昇温、250℃
で5時間保持。250℃から40℃まで7時間で冷却。
■ 40℃から400℃まで38時間で昇温、400℃
で2時間保持、400℃から40℃まで12時間で冷却
O焼結 イ:空気中、1 、600℃×2時間 ロ:減圧下、1 、250℃×2時間 0ミクロクラック発生状況 O:発生せず、 X:発生 実施例9〜12、比較例7.8 実施例1〜4の本発明の組成物および比較例2の組成物
を射出成形機(スクリュ一式)を用いて、射出圧力1 
、500kg / −1成形製度150℃で射出成形し
、射出成形体を得た。この射出成形体を脱脂、焼結(焼
成)し、成形品を得た。この成形品のミクロクラック発
生状況、嵩比重および相対表−4 [発明の効果] 本発明の組成物は、下記の効果を奏する。
■ 本発明の組成物は、成形体脱脂時の脱脂温度を低下
し、また、脱脂時間を短縮することができる。
■ 焼成体中には、炭素分等不純物をほとんど残さない
■ 射出成形により密度の高い成形体が得られる。
■ 緻密な焼成体が得られる。
■ 本発明の組成物を使用して製造された成形品は、相
対密度が高く、高い強度を有する。
従来、セラミック粉末や金属粉末の複雑形状の射出成形
体を脱脂するのに、高温、長時間を要した。これはバイ
ンダー等、有機物が急激に分解気化することから生じる
成形体のワレを防止するなめにとらざるを得ない方策で
あった。本発明の組成物は、比較的低温で脱脂できるこ
とから、脱脂時間の短縮がはかれる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、セラミック粉末および/または金属粉末(a)、ポ
    リエーテル(b1)および熱可塑性樹脂(b2)からな
    る有機バインダー(b)、必要により添加剤として滑剤
    (c)および/または可塑剤(d)からなることを特徴
    とする射出成形用組成物。 2、(a)、(b)、(c)、(d)の含量が組成物の
    重量に基づいて(a)が50〜99%、(b)が1〜5
    0%、(c)が0〜10%、(d)が0〜10%である
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3、有機バインダー(b)の重量に基づいて(b1)が
    0.1〜70%、(b2)が30〜99.9%である特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の組成物。 4、(b1)の分子量が1,000〜1,000万であ
    る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一項に記載
    の組成物。 5、(b1)が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、R_1は活性水素原子含有化合物の残基;R_
    2は水素原子、アルキル基、芳香族炭化水素基またはア
    シル基;Aは炭素数1〜4のアルキレン基またはアリー
    ル基を側鎖にもった炭素数2〜4のアルキレン基である
    、nは一般式(1)の化合物の分子量が1,000〜1
    ,000万になるような整数である。mは1〜8である
    。)で示される化合物である特許請求の範囲第1項〜第
    4項のいずれか一項に記載の組成物。 6、(b1)がポリエチレンオキサイド、ポリプロピレ
    ンオキサイドまたはエチレンオキサイド−プロピレンオ
    キサイドの共重合体である特許請求の範囲第1項〜第5
    項のいずれか一項に記載の組成物。 7、(b2)が不飽和重合型樹脂である特許請求の範囲
    第1項〜第6項のいずれか一項に記載の組成物。 8、(b2)が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (式中、Xは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、芳
    香族炭化水素基、シアノ基またはハロゲン原子;Yは水
    素原子、炭素数1〜15のアルキル基、芳香族炭化水素
    基、カルボン酸エステル基、シアノ基、アミド基または
    ハロゲン原子である。)で示されるビニルモノマーの重
    合体である特許請求の範囲第1項〜第7項のいずれか一
    項に記載の組成物。 9、(b2)がイソブチレン、メタクリル酸エステルお
    よびα−メチルスチレンからなる群より選ばれるモノマ
    ーの重合体である特許請求の範囲第1項〜第8項のいず
    れか一項に記載の組成物。 10、メタクリル酸エステルの重合体が一般式▲数式、
    化学式、表等があります▼(3) [式中、R_3は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
    1〜20のシクロアルキル基、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (Zは炭素数1〜4のアルキレン基、R_4、R_5は
    炭素数1〜5のアルキル基である。k、lは0〜5の整
    数である。)]で示されるモノマーの重合体である特許
    請求の範囲第9項記載の組成物。 11、セラミック粉末および/または金属粉末(a)、
    ポリエーテル(b1)および熱可塑性樹脂(b2)から
    なる有機バインダー(b)、必要により添加剤として滑
    剤(c)および/または可塑剤(d)からなる射出成形
    用組成物を用いて射出成形し、次いで、昇温速度:1〜
    100℃/hr、加熱最高温度:230〜400℃、加
    熱最高温度保持時間:0〜10時間の条件下で脱脂し、
    焼結することにより成形品を得る前記射出成形用組成物
    の使用法。 12、射出成形を、成形圧力:100〜2,000kg
    /cm^2、成形温度:70〜200℃の条件下で行う
    特許請求の範囲第11項記載の使用法。 13、焼結を焼結温度:600〜2,500℃の条件下
    で行う特許請求の範囲第11項または第12項記載の使
    用法。
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