JPS63231740A

JPS63231740A - 情報記録媒体

Info

Publication number: JPS63231740A
Application number: JP62065461A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Masuda; 敏幸増田
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1987-03-19
Filing date: 1987-03-19
Publication date: 1988-09-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の分野］本発明は、情報記録媒体に関するものである。

さらに詳しくは本発明は、円盤状樹脂基板に円盤状樹脂
フィルムを接合した情報記録媒体の改良に関するもので
ある。

［発明の技術的背景］近年において、レーザービーム等の高エネルギー密度の
ビームを用いる情報記録媒体が開発され、実用化されて
いる。この情報記録媒体は光ディスクと称され、ビデオ
・ディスク、オーディオ・ディスク、さらには大容量静
止画像ファイルおよび大容量コンピュータ用ディスク・
メモリーとして使用されうるものである。

光ディスクは、基本構造としてプラスチック、ガラス等
からなる円盤状の透明基板と、この上に設けられた記録
層とを有する。記録層か設けられる側の基板表面には、
基板の平面性の改善、記録層との接着力の向上あるいは
光ディスクの感度の向上などの点から、高分子物質から
なるド塗層または中間層が設けられていることがある。

また、記録層は、外界の影響を受は易いため、外界から
保護する必要があった。このため、近年ては、基板を記
録層か内側になるようにして、内外のスペーサを介して
接合したエアーサンドイッチ構造の光ディスクが一般的
となっている。

ところが、エアーサンドイッチ構造の光ディスクは上記
のように製造工程が複雑であるため、コストが高くなり
、また、ディスクの厚さか大きくなって、取り扱い性が
悪くなる等の問題かあった。

」二記の問題を解決するために、基板の記録層が備えら
れた側に円盤状の樹脂フィルムを接合する技術か示され
ている。（例、特開昭５１−７５５２３号公報）。この
場合における、フィルムを基板に接着する光ディスクの
組立は、ディスク基板にフィルムを接着剤を用いて接合
して行なっている。しかし、接着剤を用いて各部材を接
合する場合には、−ディスク当りの接着剤塗布および接
着剤固化に各々数十秒から数分の時間を要し、量産性に
乏しい。また、基板とフィルムとの接合に際して、接着
剤が基板の外周および内周の周縁部側や記録層を備えた
側に、はみ出すことがあり、記録層側にはみ出した場合
には記録層に付着して記録層の劣化を引き起こすことか
あった。また、この接着剤による接合では、環境状況の
変化および経時によって、シート状フィルムが基板から
剥離することかあるとの問題もある。

そのほが、特開昭６１−１０４３４５号公報中において
、基板とシート状フィルムの接着剤による接合の他にぬ
い合わせ、焼き付け、接着テープ巻き、ピン止めおよび
くぎ止めによる接合方法が提案されている。

この場合において、これらは次の様な問題がある。たと
えば、焼き付けはディスク基板に対して熱およびまたは
荷重などの負担をかけ、基板の精度上にも問題かあり、
その焼き付は時の熱が接合部に近い側の記録層の記録特
性を劣化させることかある。また、ピン止めおよびくぎ
止めによる接合は、製造工程が複雑であり、フィルムが
薄いため取り扱い中にフィルムを止めた部分から破れを
生じることもある。ぬい合わせや接着テープ巻きによる
接合も製造工程が複雑であり、経時による糸やテープの
老化で、接合状態が悪化したり見た目の美しさが損なわ
れるなどの問題がある。

［発明の目的１本発明は、基板とフィルムの接合を長期間にわたり良好
に維持することか可能で、これにより記録特性の劣化が
低減された情報記録媒体を提供することを目的とする。

［発明の要旨］本発明は、中央に孔部な備え、記録層を該孔部の周縁の
外側および外周縁部の内側にそれぞれ設定した内周側非
記録領域および外周側非記録債城以外の領域に設けてな
る円盤状樹脂基板の記録層側の表面に、中央に孔部な備
えた柔軟性の円盤状樹脂フィルムが、上記基板およびフ
ィルムの少なくとも一方の各非記録領域に備えられたリ
ング状突起の超音波融着により接合されてなる情報記録
媒体にある。

［発明の詳細な記述］本発明を、添付した図面を参照しながら詳しく説明する
。本発明の情報記録媒体の代表的な態様を、第１図に示
す。

すなわち、本発明の情報記録媒体１０は、円盤状樹脂基
板１１と円盤状樹脂フィルム１２とが接合された構成と
なっている。

第１図において、円盤状樹脂フィルム１２が円盤状樹脂
基板１１の記録層１３が備えられている側の表面の各非
記録領域のそれぞれに備えられていたリング状突起を超
音波融着することにより接合された状態となっている。

基板とフィルムとの接合は、内外の各リング状突起が溶
融してできた融着部１４および融着部１５のように、リ
ング状突起か設けられていた位置で実現している。円盤
状樹脂基板１１は孔部１６を備えており、円盤状樹脂フ
ィルム１２は孔部１７を備えている。

本発明の情報記録媒体１０は次のようにして得ることが
できる。

第２図において、円盤状樹脂基板１１には、中央に孔部
１６が備えられており、記録層１３が該孔部１６の周縁
の外側と外周縁部の内側にそれぞれ設定した内周側非記
録領域１８と外周側非記録領域１９との間の領域に設け
られている。内周側非記録領域１８には、内周側リング
状突起２０が備えられている。そして外周側非記録領域
１９には外周側リング状突起２１か備えられている。内
周側リング状突起２０および外周側リンク状突起２１（
すなわちエネルギーダイレクタ−）の形状は三角形であ
ることが好ましく、高さは０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの
範囲が好ましく、さらに好ましい範囲は、０．０８ｍｍ
　〜０．２ｍｍである。

また、円盤状樹脂フィルム１２は、柔軟性かあり、中央
に孔部１７を備えている。

そして、円盤状樹脂フィルム１２が、円盤状樹脂基板１
１の記録層１３が設けられている側の表面で、上記の円
盤状樹脂基板１１のリング状突起を超音波て融着するこ
とにより接合されている。

本発明ては、このように、各部材の接合が超音波を使用
して短時間に融着して行なわれているため、融着時の熱
による記録層の記録特性の劣化は実質的に発生しない。

また、本発明の情報記録媒体は別の方法によって得るこ
ともできる。すなわち第３図のような円盤状樹脂基板３
１とリング状突起を備えた円盤状樹脂フィルム３２とを
接合したものである。

まず、円盤状樹脂基板３１には、中央に孔部３３が備え
られており、記録層３４が該孔部３３の周縁の外側と外
周縁部の内側とにそれぞれ設定した内周側非記録領域３
５と外周側非記録領域３６との間の領域に備えられてい
る。また、円盤状樹脂フィルム３２は、柔軟性があり、
中央に孔部３７を備えており、基板の内周側非記録領域
に対応する位置に内周側リング状突起３８が備えられ、
外周側非記録領域３６に対応する位置に外周側リング状
突起３９が備えられている。内周側リング状突起２０お
よび外周側リング状突起２１（すなわちエネルギーダイ
レクタ−）の形状は三角形であることが好ましく、高さ
は０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの範囲が好ましく、さらに
好ましい範囲は、０．０８ｍｍ　〜０．２ｍｍである。

そして、円盤状樹脂フィルム３２を、円盤状樹脂基板３
１の記録層３４か設けられている側の表面に、上記のリ
ング状突起を備えた円盤状樹脂フィルム３２を超音波で
融着して接合することにより、本発明の情報記録媒体を
得ることができる。このようにして得られた情報記録媒
体もまた第１図と同様の構成となっている。

このように、樹脂フィルムにリング状突起を備え、その
突起を超音波融着により融着して樹脂基板に接合した情
報記録媒体は、基板の歪みが少なくより好ましい。

すなわち、平板状の樹脂基板はリング状突起を備えた樹
脂基板と比較した場合その調製工程において光学的特性
が悪影響を受けにくく、本発明の情報記録媒体にはその
ような基板を使用することが望まれるからである。

なお、第１．２および３図に示した情報記録媒体は本発
明に従う情報記録媒体の構成例であり本発明の情報記録
媒体は上記のような構成に限定されるものてはない。た
とえば、突起の数は、それぞれの非記録領域に一個づつ
である必要はなく、リング状突起も基板およびフィルム
の双方に備えであるものを融着して接合を行なってもよ
い。

本発明の情報記録媒体を構成する基板、記録層およびフ
ィルムとしては、本発明の特徴的構成の部分以外につい
ては、公知のものか任意に利用できるので、これらにつ
いて、以下に簡単に説明する。

まず、本発明において使用する樹脂基板は、従来より情
報記録媒体の基板として用いられている各種の樹脂材料
から任意に選択することができる。基板の光学的特性、
平面性、加工性、取扱い性、経時安定性および製造コス
トなどの点から、基板材料の例としては、セルキャスト
ポリメチルメタクリレート、射出成形ポリメチルメタク
リレート、ポリメチルアクリレート等のアクリル系樹脂
：ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル
系樹脂：エボキシ樹脂：非晶質ポリオレフィン樹脂；お
よびポリカーボネートなどの合成樹脂を好ましく挙げる
ことができる。これらのうちで寸度安定性、透明性およ
び平面性などの点から、好ましいものはポリメチルメタ
クリレート、ポリカーボネート、およびエポキシ樹脂で
ある。

記録層が設けられる側の基板表面には、平面性の改善、
接着力の向上および記録層の変質の防止の目的で、下塗
層（および／または中間層）が設けられていてもよい。

下塗層（および／または中間層）の材料としては、たと
えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタク
リル酸共重合体、ニトロセルロース、ポリエチレン、塩
素化ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト等の高分子物質ニジランカップリング剤などの有機物
質：および無機酸化物（Ｓｉ０２、Ａ　１１２０３等）
、無機弗化物（ＭｇＦ２）などの無機物質を挙げること
ができる。

記録層に用いられる材料の例としては、Ｔｅ、Ｚｎ、Ｉ
ｎ、Ｓｎ、Ｚｒ、Ａｕ、Ｔｉ、Ｃｕ、Ｇｅ、Ａｕ、Ｐｔ
等の金属；Ｂｉ、Ａｓ、Ｓｂ等の半金属：Ｓｉ等の半導
体：およびこれらの合金またはこれらの組合わせを挙げ
ることがてきる。

また、これらの金属、半金属または半導体の硫化物、酸
化物、ホウ化物、ケイ素化合物、炭化物および窒化物等
の化合物：およびこれらの化合物と金属との混合物も記
録層に用いることかてきる。あるいは、色素、色素とポ
リマー、色素と前掲の金属および半金属との組合わせを
利用することもできる。

記録層には、さらに記録層材料として公知の各種の金属
、半金属あるいはそれらの化合物などが含有されていて
もよい。

記録層は、上記材料を蒸着、スパッタリング、イオンブ
レーティング、塗布などの方法により基板上に直接にま
たは下塗層を介して形成することがてきる。記録層は単
層または重層でもよいが、その層厚は光情報記録に要求
される光学濃度の点から一般にｌＯＯ〜５５００Ｘの範
囲であり、好ましくは１５０〜１０００又の範囲である
。

なお、基板の記録層が設けられる側とは反対側の表面に
は耐傷性、防湿性などを高めるために、たとえば二酸化
ケイ素、酸化スズ、弗化マグネシウムなどの無機物質；
熱可塑性樹脂、光硬化型樹脂などの高分子物質からなる
薄膜が真空蒸着、スパッタリングまたは塗布等の方法に
より設けられていてもよい。さらにまた、記録層は記録
領域以外の融着部に設けられていてもよい。

円盤状樹脂フィルムの材質としては、アクリル系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂（例、ポリプロピレン、ポ
リエチレン）、ポリカーボネート、ポリエステル系樹脂
、およびポリ塩化ビニリデン等の熱可塑性樹脂を挙げる
ことができる。超音波融着法により、基板と良好に融着
するものであれば、その材料に特に限定はない。

本発明の目的−ｈ、基板材料と同一の材料を使用するこ
とが特に好ましい。また、樹脂フィルムの厚さは１０〜
５００ＩＬｍの範囲であり、好ましい範囲は、５０〜ｌ
１００ＩＬである。

［発明の効果］本発明の情報記録媒体では、基板とフィルムとの接合が
超音波融着により行なわれているため、経時に伴う環境
状況の変化などによる基板からのフィルムの剥離に対し
て耐久性があり、長期間にわたり良好な接合を維持する
ことができる。それによって、記録層はフィルムに保護
されて記録特性の長期的安定性を得ることがてきる。こ
のような超音波融着による情報記録媒体は、製造工程か
簡素であり、大量生産が可使である。

また、本発明の情報記録媒体は接着剤や熱圧着等による
接合て製造された情報記録媒体と異なり、製造時の記録
層の劣化は殆ど発生しない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の情報記録媒体を構成例を示す断面図
である。第２および３図は、本発明の情報記録媒体を構成する円
盤状樹脂基板および円盤状樹脂フィルムの融着前の断面
図である。ｌＯ：情報記録媒体１６．１７．３３．３７：孔部１３．３４：記録層１１．３１：円盤状樹脂基板１２．３２：円盤状樹脂フィルム１８．３５：内周側非記録領域１９．３６：外周側非記録領域２０．３８：内周側リング状突起２１．３９：外周側リング状突起１４．１５：融着部特許出願人　富士写真フィルム株式会社代　理　人　弁
理士　　柳　川　泰　男第１図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】１。中央に孔部を備え、記録層を該孔部の周縁の外側お
よび外周縁部の内側にそれぞれ設定した内周側非記録領
域および外周側非記録領域以外の領域に設けてなる円盤
状樹脂基板の記録層側の表面に、中央に孔部を備えた柔
軟性の円盤状樹脂フィルムが、上記基板およびフィルム
の少なくとも一方の各非記録領域に備えられたリング状
突起の超音波融着により接合されてなる情報記録媒体。２。上記基板とフィルムとの接合が、該基板の非記録領
域に備えられたリング状突起の超音波融着によりなされ
ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の情
報記録媒体。３。上記基板とフィルムとの接合が、該フィルムの非記
録領域に備えられたリング状突起の超音波融着によりな
されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
の情報記録媒体。