JPS6323066A - ベロ−ズカツプリングとその製造方法 - Google Patents

ベロ−ズカツプリングとその製造方法

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JPS6323066A
JPS6323066A JP16458486A JP16458486A JPS6323066A JP S6323066 A JPS6323066 A JP S6323066A JP 16458486 A JP16458486 A JP 16458486A JP 16458486 A JP16458486 A JP 16458486A JP S6323066 A JPS6323066 A JP S6323066A
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JP
Japan
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bellows
coupling
boss
movable mold
fixed mold
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JP16458486A
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Teruo Okano
照夫 岡野
Hiromitsu Ogasawara
紘充 小笠原
Hiroo Shimanaka
島中 広夫
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Nibex Co Ltd
Original Assignee
Nibex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野1 本発明は、動力伝達用の撓み@継手、特に軸方向寸法の
小さな撓み軸継手としで用いられるベローズカップリン
グとその製造方法に関する。
[従来の技術] 撓み軸継手またはカップリングは、2軸間に連結されて
両軸心のずれや回転振動を吸収しながら動力を伝達する
ものである。また、撓み作用を有するカップリングには
、一対のボスやフランジ間に蛇腹形状のベローズ、コイ
ルばね、金属ダイヤフラム、ラバー等を連結したり、金
属円筒の外周に螺旋状に切込みを入れたヘリカルカップ
リング等がある。
更に、これらのカップリングを製造するに当たっては、
一対のフランジあるいはボスの間に、ベローズ、ダイヤ
フラム、コイルばね等を溶接、圧着、リベット等で連結
している。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、従来のベローズカップリングやヘリカルカップ
リングは、可撓性に優れる反面、可撓部分の展開長が長
く面間寸法が必然的に大きくなる難点がある。このため
、カップリングのねじり剛性が低くなり、特に正逆転時
のバックラッシュが避けられず、また可撓部分のばね定
数が小さいので共振が発生し易くなる。
一方、グイヤフラムカップリングやラバーカップリング
にあっては、ねじり剛性は高いが可撓性に劣る欠点があ
り、更に慣性モーメントが大きいので、高回転域及び繰
返し正逆転の使用には不向きである。
また、従来におりるカップリングの411 N t、法
は、加工工程が多くコスト高になると共に、フランジ(
又はボス)と可撓性部材を溶接等で接合する際、軸心及
び面間の寸法精度を保持するのが困難である。
[発明の目的] 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、従来のベローズカップリングとダイセフラム
カップリング双方のメリットを具備した新規のぺO−ズ
カップリングとその製造方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明のベローズカップリン
グは、断面が略Ω形状で1山のベローズと、ベローズの
軸方向両端に各々連結されたカップリング金具とで構成
されている。
また、このべ0−ズカップリングは、ベローズ用素管の
両端にカップリング金具を各々連結する工程と、このベ
ローズカップリング半製品を固定金型及び可動金型との
間へ同軸状態でセットすると共に素管内部に密封空間を
形成する工程と、この密封空間に高圧流体を導入して半
径方向に膨張させる工程と、前記可動金型を固定金型方
向に移動さ「て素管と断面略Ω形状に成形する工程によ
って製造される。
[作 用1 これらの構成により、ベローズカップリングの面間寸法
が小さくなり、原動側の高速回転や正逆回転に追従して
従動側へバックラッシュが生ずることな(動力を伝達す
る。
また、本発明の製造方法より、両側のカップリング金具
とベローズ間の軸心が一致すると共に、断面Ω形状の可
撓部分が成形されて面間寸法が小さくなる。
[実施例] 第1図には、本発明が適用されたベローズカップリング
10 $vされており、このベローズカップリング10
は、ベローズ11と一対のボス12とで構成されている
ベローズ11は、通常蛇腹形であるがこの実施例では山
が1個であり、しかも断面がΩ状に形成されている。ベ
ローズ11の両側開口には、各々ビーディング成形によ
りボス12が連結されている。ボス12には、各々原動
軸13A及び従動軸13B@嵌合させるための孔14が
同軸上に形成されている。また、各ボス12には、半径
方向に蟻孔15が穿設され、蟻孔15に挿入された止め
ねじ16によって原動軸13A、従動@13Bが各ボス
12に固着される。
従って、原動軸13△からの回転は、ベローズカップリ
ング10を経て従動軸13Bへと伝達され、両lN11
3A、13Bの軸方向に伸縮や曲げが生じてもベローズ
カップリング10にて吸収される。また、ベローズ11
は、断面がΩ形状でしがも1山であるから軸方向長さが
短かく、両軸13A、138間の距1111(面間寸法
)が小さくても充分に対応できる。更に、これに伴なっ
てベローズカップリング10の慣性モーメントが小さく
なり、ねじり剛性は逆に大きくなるから、高速回転や反
覆正逆回転の伝達ら可能となる。
第2図の実施例では、ベローズ11の外面をシリコンゴ
ムの保護膜17にて被覆し、内部にシリコンゲル18を
充填しである。シリコンゲル18は、ゼリー状に固化し
た非圧縮性のシリコンで弾性及び耐熱性を有し、優れた
防振特性及び緩衝特性を示η物質である。この構成によ
り、ベローズ11の共娠とtti動伝達を大幅に抑制す
ることができ、上記実施例の作用効果に加えて防振効果
も得られる。
第3図では、ボス12の対向面を環状に切欠き、これら
の切欠き部分に環状のシリコンゲル18をblliさせ
である。シリコンゲル18は、柔軟性を有するから、ベ
ローズカップリング10の伸縮性や可撓性を妨げること
はない。この構成によってら、前述と同様の防振効果が
得られる。
尚、第1図〜第3図“Cは、カップリング金具としてボ
ス12を示しであるが、必要に応じてボス12の代わり
にフランジを採用してもよい。
第4図(八)、 (B)、 (C)には、ベローズカッ
プリング10の製造方法のうちベローズ11とボス12
の連結工程が示されている。この連結に用いるビーディ
ング成形装置は、第4図(A)に示すように固定金型1
9.可動金型20及び弾性シール21から構成されIい
る。
固定金型19は、断面り字状の円筒形で内面に段部22
を有し、支台23上に載置されCいる。
固定金型19の上方外側には、円筒形の可動金型20が
嵌合し、両金型19,20間には軸方向に沿ったリング
状の弾性シール21が介装されている。
連結に際しては、まず1個のボス12を両金型19.2
0の孔内に嵌合さUo、ボス12のF端を段部22で支
持する。ボス12の外面には、予めリング状にかしめ湛
24と溶接しろ25が形成されている。次いでベローズ
用の素管11′の一端を弾性シール21とボス12との
間に嵌め込み、固定金型19の上面に°【これを支持す
る。
次に、可動金型20を第4図(B)に矢印で示すように
下方へ押圧すると、弾性シール21は圧縮されて内径方
向に張出し、第4図(C)に示すように素管11′の端
部をボス12のかしめ溝24に圧着ざ「る。
このビーディング成形が終了したら、可動金型20を上
昇さUてボス付きの素管11′を取出し、素管11′の
他端も同様の工程でボス12を連結すればよい。あとは
、溶接しろ25の全周に亘って溶接し、素管11′とボ
ス12を固着するが、材質や条件によりロウ付やハンダ
を採用してもよい。
第5図には、素管11′をベローズ加工するバルジ成形
装置30が示されでおり、この成形装置30は、固定金
型26.可動金型27.ガイドロッド28から構成され
ている。固定金型26は基礎枠29上に固定され、固定
金型26の中央にはガイド[1ツド28が上方に向かっ
て一体形成されている。固定金型26の内部は空洞で半
製品10′のボス12を受容できるようになつでおり、
外周の上端には成形フランジ31が形成されている。
ガイドロッド28の下方内部には、高圧流体導入用の通
路32が穿設され、通路32の入口33は底部に開口し
、出【」34は半径方向へ屈曲しζガイドロッド28の
側面に開口している。また、ガイドロッド28の外面に
は、密封用のリングシール35とストッパ36が設けら
れている。
固定金型26の上方には、これと対向して可動金型27
が配置され、中央には孔37が形成されて可動金型27
がガイドロッド28に沿っ(上下動できるようになって
いる。孔37の内面には、2個のリングシール38が嵌
着され、外面にもリングシール39が嵌込まれている。
また、可動金型27の周囲下端には、固定金型26の成
形フランジ31と同形状の成形フランジ40が対向しで
形成されている。
以上のように構成された成形装置30により、半製品1
0′は次の順序で成形加工される。
まず、第5図のガイドロッド28を通じて半製品10’
の一端を固定金型26に嵌込み、可動金を27をガイド
ロッド28に嵌合させる。次いで、第6図(A)に示す
ように可動金型27の上端にラム41を押し当てると、
素管11′の内部に所定の密封空間42が形成される。
次に、固定金型26の入口33に高圧流体供給装置(図
示せず)のホースを接続し、ここから高圧流体を送り込
むと、高圧流体は、入口331通路32及び出口34を
通って密封空間42へ流入Jる。半製品10′の軸方向
は両金型26.27及びラム41によって固定され、各
部材の隙間はリングシール35,38.39でシールさ
れているので、素管11′の密封空間42は、第6図(
B)に示Jように内圧で半径方向へ膨張する。
次いで、第6図(C)に示すようにラム41を下降させ
ると、素管11′は、両金型26.27によってまず断
面がU字状に成形され、続いて両金型26.27の成形
フランジ31.40により断面がΩ形状に加工される(
第6図(D))。このとぎ、可6)+金型27の移動は
ガイドロッド28のストッパ36によって規制されるか
ら成形誤差は殆んど生じない。尚、必要ならば、密封空
間42内の流体を更に高圧にしてΩ部分を真円状態に矯
正する。
あとは、第6図(E)に示すように高圧流体を排出させ
、ラム41を後退させて可動金型27をガイドロッド2
8から抜ぎ、完成したベローズカップリング10を取出
せばよい。
上記実施例では、素管11′ とボス12との速結にビ
ーディング成形を使用しているから、溶接部分が少なく
なって熱変形も極力抑えられる。また、先に素管11′
とボス12とを連結してからベローズ形に加■するので
、製造が容易となっ(コストも低下する。更に、固定金
型27上に一体形成されたガイドロッド28を中心に可
動金型27.2つのボス12が嵌合した状態でベローズ
成形が行なわれるので、完成したベローズカップリング
10に軸心のずれは殆んど生じない。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明のベローズカップリングは、
断面が略Ω形状で1山のベローズと、ベローズの軸方向
両端に各々連結されたカップリング金具とで構成されて
いるから、面間寸法や慣性モーメントが小さくなると共
にねじり剛性は大きくなり、従って高速回転や反覆正逆
回転の伝達を一方、ベローズカップリングの製造方法に
あっては、ベローズ用木管の両端にカップリング金具を
各々連結する工程と、この半製品を固定金型及び可動金
型との間へ同軸状態でセットJ゛ると共に前記素管内部
に密封空間を形成Jる工程と、この密封空間に高圧流体
を導入して素管を半径方向に膨張さUる工程と、前記可
動金型を固定金型方向に移動させて素管を断面略Ω形状
に成形する工程にしたから、ベローズカップリングに軸
心のずれがなくなって使用に際してもバックラッシュは
殆んど発生しない。
また、仝休の製造工程が減少するので、コストダウンを
図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るベローズカップリングの第1実
施例を示す−・部所面図、第2図は第2実施例の一部断
面図、第3図は第3実施例の一部断面図、第4図(^)
、 (B)、 (C)はボスの連結工程を示す断面図、
第5図はベローズの成形装置をポリ−縦断面図、第6図
(A)〜(E)はべ[1−ズの成形工程を示す縦断面図
ぐある。 10・・・ベローズカップリング、10’ ・・・半製
品、11・・・ベローズ、11′・・・べ[1−ズ用素
管、12・・・ボス、18・・・シリコンゲル、19.
26・・・固定金型、20.27・・・可動金型、28
・・・ガイド〔1ツド、30・・・成形装置、31・・
・成形フランジ、32・・・高圧流体用通路、40・・
・成形フランジ、41・・・ラム、42・・・密封空間 第1図 第2図 第61 (A) 図 (B) 第6図 (E) 手続補正書(自発) 昭和62年 4月30日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第164584号 2、考案の名称 ベローズカップリングとその製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所 東京都港区虎ノ門2丁目5番9号名 称 ニペ
ックス株式会社 代表者岡野照夫 4、代理人〒105電(03) 508−9866「明
細書の特許請求の範囲、発明の詳細な説明、及び図面の
簡単な説明の欄」 6、補正の内容 明細書の全文を別紙の通り補正する。(但し、補正の対
象の欄に:c!載した項目以外変更なし。)−2曳、\ ・て、−;J 明     細     書 1、発明の名称 ベローズカップリングとその製造方法 2、特許請求の範囲 (1)断面が略Ω形状で1山のベローズと、ベローズの
軸方向両端に各々連結されたカップリング金具とから成
るベローズカップリング。 (2)前記カップリング金具がボスである特許請求の範
囲第(1)項に記載のベローズカップリング。 (3)前記カップリング金具がフランジである特許請求
の範囲第(1)項に記載のベローズカップリング。 (4)前記ベローズは、外面をシリコーンゲルで被覆さ
れている特許請求の範囲第(1)項に記載のベローズカ
ップリング。 (5)前記両カップリング金具の間にリング状のシリコ
ーンゲルが介装されている特許請求の範囲m(1)項に
記載のベローズカップリング。 (6)ベローズ用素管の両端にカップリング金具を各々
連結する工程と、このベローズカップリング半製品を固
定金型及び可動金型との間へ同軸状態でセットすると共
に素管内部に密封空間を形成する工程と、この密封空間
に高圧流体を導入して素管を半径方向に膨張させる工程
と、前記可動金型を固定金型方向に移動させて素管を断
面略Ω形状に成形する工程と、から成るベローズカップ
リングの製造方法。 (7)前記連結工程が、ビーティング成形と溶接によっ
て行なわれる特許請求の範囲第(6)項に記載のベロー
ズカップリングの製造方法。 (8)前記ベローズの成形工程は、固定金型に一体形成
されたガイドロッドを中心に前記可動金型。 素管及び2つのボスが嵌合した状態で行なわれる特許請
求の範囲第(6)項に記載のベローズカップリングの製
造方法。 3、発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明は、動力伝達用の撓み軸継手、特に軸方向寸法の
小さな撓み軸継手として用いられるベローズカップリン
グとその製造方法に関する。 [従来の技術] 撓み軸継手またはカップリングは、2軸間に連結されて
両輪心のずれや回転振動を吸収しながら動力を伝達する
ものである。また、撓み作用を有するカップリングには
、一対のボスやフランジ間に蛇腹形状のベローズ、コイ
ルばね、金属ダイヤフラム、ラバー等を連結したり、金
属円筒の外周に螺旋状に切込みを入れたヘリカルカップ
リング等がある。 更に、これらのカップリングを製造するに当たっては、
一対のフランジあるいはボスの間に、ベローズ、ダイヤ
フラム、コイルばね等を溶接、圧着、リベット等で連結
している。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、従来のベローズカップリングやヘリカルカップ
リングは、可撓性に優れる反面、可撓部分の展開長が長
く面間寸法が必然的に大きくなる難点がある。このため
、カップリングのねじり剛性が低くなり、特に正逆転時
のバックラッシュが避けられず、また可撓部分のばね定
数が小さいので共振が発生し易くなる。 一方、ダイヤフラムカップリングやラバーカップリング
にあっては、ねじり剛性は高いが可撓性に劣る欠点があ
り、更に慣性モーメントが大きいので、高回転域及び繰
返し正逆転の使用には不向きである。 また、従来におけるカップリングの製造方法は、加工工
程が多くコスト高になると共に、フランジ(又はボス)
と可撓性部材を溶接等で接合する際、軸心及び面間の寸
法精度を保持するのが困難である。 [発明の目的] 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、従来のベローズカップリングとダイヤフラム
カップリング双方のメリットを具備した新規のベローズ
カップリングとその製造方法を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明のベローズカップリン
グは、断面が略Ω形状で1山のベローズと、ベローズの
軸方向両端に各々連結されたカップリング金具とで構成
されている。 また、このベローズカップリングは、ベローズ用素管の
両端にカップリング金具を各々連結する工程と、このベ
ローズカップリング半製品を固定金型及び可動金型との
間へ同軸状態でセットすると共に素管内部に密封空間を
形成する工程と、この密封空間に高圧流体を導入して半
径方向に膨張させる工程と、前記可動金型を固定金型方
向に移動させて素管と断面略Ω形状に成形する工程によ
って製造される。 [作 用] これらの構成により、ベローズカップリングの面間寸法
が小さくなり、原動側の高速回転や正逆回転に追従して
従動側へバックラッシュが生ずることなく動力を伝達す
る。 また、本発明の製造方法より、両側のカップリング金具
とベローズ間の軸心が一致すると共に、断面Ω形状の可
撓部分が成形されて面間寸法が小さくなる。 [実施例] 第1図には、本発明が適用されたベローズカップリング
10が示されており、このベローズカップリング10は
、ベローズ11と一対のボス12とで構成されている。 ベローズ11は、通常蛇腹形であるがこの実施例では山
が1個であり、しかも断面がΩ状に形成されている。ベ
ローズ11の両側開口には、各々ビーディング成形によ
゛リボス12が連結されている。ボス12には、各々原
動軸13A及び従動軸13Bを嵌合させるための孔14
が同軸上に形成されている。また、各ボス12には、半
径方向に蟻孔15が穿設され、蟻孔15に挿入された止
めねじ16によって原動軸13A、従動軸13Bが各ボ
ス12に固着される。 従って、原動軸13Aからの回転は、ベローズカップリ
ング10を経て従動輪13Bへと伝達され、両軸13A
、13Bの軸方向に伸縮や曲げが生じてもベローズカッ
プリング10にて吸収される。また、ベローズ11は、
断面がΩ形状でしがも1山であるから軸方向長さが短か
く、両軸13A、13B間の距離(面間寸法)が小さく
ても充分に対応できる。更に、これに伴なってベローズ
カップリング10の慣性モーメントが小さくなり、ねじ
り剛性は逆に大きくなるから、高速回転や反覆正逆回転
の伝達も可能となる。 第2図の実施例では、ベローズ11の外面をシリコーン
ゴムの保護膜17にて被覆し、内部にシリコーンゲル1
8を充填しである。シリコーンゲル18は、ゼリー状に
固化した非圧縮性のシリコーンで弾性及び耐熱性を有し
、優れた防振特性及び緩衝特性を示す物質である。この
構成により、ベローズ11の共振と振動伝達を大幅に抑
制することができ、上記実施例の作用効果に加えて防振
効果も得られる。 第3図では、ボス12の対向面を環状に切欠き、これら
の切欠き部分に環状のシリコーンゲル18を嵌着させで
ある。シリコーンゲル18は、柔軟性を有するから、ベ
ローズカップリング1oの伸縮性や可撓性を妨げる4と
はない。この構成によっても、前述と同様の防振効果が
得られる。 尚、第1図〜第3図では、カップリング金具としてボス
12を示しであるが、必要に応じてボス12の代わりに
フランジを採用してもよい。 第4図(A) 、 (B) 、 (C)には、ベローズ
カップリング10の製造方法のうちベローズ11とボス
12の連結工程が示されている。この連結に用いるビー
ディング成形装置は、第4図(A)に示すように固定金
型19.可動金型20及び弾性シール21から構成され
ている。 固定金型19は、断面り字状の円筒形で内面に段部22
を有し、支台23上に載置されている。 固定金型19の上方外側には、円筒形の可動金型20が
嵌合し、両全型19.20間には軸方向に沿ったリング
状の弾性シール21が介装されている。 連結に際しては、まず1個のボス12を両金型19.2
0の孔内に嵌合させ、ボス12の下端を段部22で支持
する。ボス12の外面には、予めリング状にかしめ溝2
4と溶接しろ25が形成されている。次いでベローズ用
の素管11′の一端を弾性シール21とボス12との間
に嵌め込み、固定金型19の上面にてこれを支持する。 次に、可動金型20を第4図(B)に矢印で示すように
下方へ押圧すると、弾性シール21は圧縮されて内径方
向に張出し、第4図(C)に示すように素管11′の端
部をボス12のかしめ溝24に圧着させる。 このビーディング成形が終了したら、可動金型20を上
昇させてボス付きの素管11′を取出し、素管11′の
他端も同様の工程でボス12を連結すればよい。あとは
、溶接しろ25の全周に亘って溶接し、素管11′とボ
ス12を固着するが、材質や条件によりロウ付やハンダ
を採用してもよい。 第5図には、素管11′をベローズ加工するバルジ成形
装置30が示されており、この成形装置30は、固定金
型26.可動金型27.ガイドロッド28から構成され
ている。固定金型26は基礎枠29上に固定され、固定
金型26の中央にはガイドロッド28が上方に向かって
一体形成されている。固定金型26の内部は空洞で半製
品10′のボス12を受容できるようになっており、外
周の上端には成形フランジ31が形成されている。 ガイドロッド28の下方内部には、高圧流体導入用の通
路32が穿設され、通路32の入口33は底部に開口し
、出口34は半径方向へ屈曲してガイドロッド28の側
面に開口している。また、ガイドロッド28の外面には
、密封用のリングシール35とストッパ36が設けられ
ている。 固定金型26の上方には、これと対向して可動金型27
が配置され、中央には孔37が形成されて可動金型27
がガイドロッド28に沿って上下動できるようになって
いる。孔37の内面には、2個のリングシール38が嵌
着され、外面にもリングシール39が嵌込まれている。 また、可動金型27の周囲下端には、固定金型26の成
形フランジ31と同形状の成形フランジ40が対向して
形成されている。 以上のように構成された成形装置30により、半製品1
0′は次の順序で成形加工される。 まず、第5図のガイドロッド28を通じて半製品10′
の一端を固定金型26に嵌込み、可動金型27をガイド
ロッド28に嵌合させる。次いで、第6図(A)に示す
ように可動金型27の上端にラム41を押し当てると、
素管11′の内部に所定の密封空間42が形成される。 次に、固定金型26の入口33に高圧流体供給装置(図
示せず)のホースを接続し、ここから高圧流体を送り込
むと、高圧流体は、入口331通路32及び出口34を
通って密封空間42へ流入する。半製品10′の軸方向
は両金型26.27゛及びラム41によって固定され、
各部材の隙間はリングシール35.38.39でシール
されているので、素管11′の密封空間42は、第6図
(B)に示すように内圧で半径方向へ膨張する。 次いで、第6図(C)に示すようにラム41を下降させ
ると、素管11′は、両金型26.27によってまず断
面がU字状に成形され、続いて両全型26.27の成形
フランジ31.40により断面がΩ形状に加工される(
第6図(D))。このとき、可動金型27の移動はガイ
ドロッド28のストッパ36によって規制されるから成
形誤差は殆んど生じない。尚、必要ならば、密封空間4
2内の流体を更に高圧にしてΩ部分を真円状態に矯正す
る。 あとは、第6図(E)に示すように高圧流体を排出させ
、ラム41を後退させて可動金型27をガイドロッド2
8から抜き、完成したベローズカップリング10を取出
せばよい。 上記実施例では、素管11′とボス12との連結にビー
ディング成形を使用しているから、溶接部分が少なくな
って熱変形も極力抑えられる。また、先に素管11′と
ボス12とを連結してからベローズ形に加工するので、
製造が容易となってコストも低下する。更に、固定金型
27上に一体形成されたガイドロッド28を中心に可動
金型27.2つのボス12が嵌合した状態でベローズ成
形が行なわれるので、完成したベローズカップリング1
0に軸心のずれは殆んど生じない。 [発明の効果] 以上詳述したように本発明のベローズカップリングは、
断面が略Ω形状で1山のベローズと、ベローズの軸方向
両端に各々連結されたカップリング金具とで構成されて
いるから、面間寸法や慣性モーメントが小さくなると共
にねじり剛性は大きくなり、従って高速回転や反覆正逆
回転の伝達を有効に行なえる。また、ベローズの内外に
シリコーンゲルを設けたことにより、ベローズの共振と
振動伝達を大幅に抑制できる効果がある。 一方、ベローズカップリングの製造方法にあっては、ベ
ローズ用素管の両端にカップリング金具を各々連結する
工程と、二の半製品を固定金型及び可動金型との間へ同
軸状態でセットすると共に前記素管内部に密封空間を形
成する工程と、この密封空間に高圧流体を導入して素管
を半径方向に膨張させる工程と、前記可動金型を固定金
型方向に移動させて素管を断面略Ω形状に成形する工程
にしたから、ベローズカップリングに軸心のずれがなく
なって使用に際してもバックラッシュは殆んど発生しな
い。 また、全体の製造工程が減少するので、コストダウンを
図れる効果がある。 4、図面の簡単な説明 第1図は、本発明に係るベローズカップリングの第1実
施例を示す一部断面図、第2図は第2実施例の一部断面
図、第3図は第3実施例の一部断面図、第4図(^)、
(B)、(C)はボスの連結工程を示す断面図、第5図
はベローズの成形装置を示す縦断面図、第6図(A)〜
(E)はベローズの成形工程を示す縦断面図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)断面が略Ω形状で1山のベローズと、ベローズの
    軸方向両端に各々連結されたカップリング金具とから成
    るベローズカップリング。
  2. (2)前記カップリング金具がボスである特許請求の範
    囲第(1)項に記載のベローズカップリング。
  3. (3)前記カップリング金具がフランジである特許請求
    の範囲第(1)項に記載のベローズカップリング。
  4. (4)前記ベローズは、外面をシリコンゲルで被覆され
    ている特許請求の範囲第(1)項に記載のベローズカッ
    プリング。
  5. (5)前記両カップリング金具の間にリング状のシリコ
    ンゲルが介装されている特許請求の範囲第(1)項に記
    載のベローズカップリング。
  6. (6)ベローズ用素管の両端にカップリング金具を各々
    連結する工程と、このベローズカップリング半製品を固
    定金型及び可動金型との間へ同軸状態でセットすると共
    に素管内部に密封空間を形成する工程と、この密封空間
    に高圧流体を導入して素管を半径方向に膨張させる工程
    と、前記可動金型を固定金型方向に移動させて素管を断
    面略Ω形状に成形する工程と、から成るベローズカップ
    リングの製造方法。
  7. (7)前記連結工程が、ビーティング成形と溶接によつ
    て行なわれる特許請求の範囲第(6)項に記載のベロー
    ズカップリングの製造方法。
  8. (8)前記ベローズの成形工程は、固定金型に一体形成
    されたガイドロッドを中心に前記可動金型、素管及び2
    つのボスが嵌合した状態で行なわれる特許請求の範囲第
    (6)項に記載のベローズカップリングの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5431295A (en) * 1989-03-31 1995-07-11 Westinghouse Electric Corporation Storage module for nuclear waste with improved liner

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5431295A (en) * 1989-03-31 1995-07-11 Westinghouse Electric Corporation Storage module for nuclear waste with improved liner

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