JPS63229363A - 携帯用採尿容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は尿の採取が容易で、悪臭の発生が防止され、衛
生的で運搬、保管に便利な携帯用採尿容器に関する。

（従来の技術〕 尿は血液が腎臓で濾過され、濃縮されて排出されたもの
でおるから、これを検査することにより、腎臓、肝臓等
の機能はもとより、血液の状態或いは糖尿病、高血圧等
に関する重要な情報を得ることができる。しかも尿の採
取は被検者にとって肉体的な負担がなく、最近の検査分
析技術の非常な進歩もあって、近年尿検査はますます多
用されるようになってきている。

しかるに、尿の採取、保管方法は前述の検査分析技術の
発展とは裏腹に旧態然としており、被検者がコツプに尿
を採取、それを所定の棚等においておくといった昔なが
らの方法がとられている。

ために、該棚周辺は悪臭がたちこめ、人々に不快感を与
える他、保存上も問題がおり、且つ辺りに尿がこぼれた
りして衛生上も問題であった。

特に、これを検査室まで運搬する際、こぼしたり、衣服
に付着したりしないようにするのがなかなか難しく、採
尿場所が限定されるという問題点があった。

゛　　〔発明が解決しようとする問題点〕本発明は尿検
査に必須の採尿が抱える上記の問題点、すなわら検尿コ
ツプ置場の悪臭、保存上の問題、更に衛生上の問題及び
採尿場所が限定され、且つ運搬が難しいという問題を解
決することを目的としてなされたものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明者は該目的を達成すべく種々検討を重ねた結果、
容器の構造を工夫し、高吸水性化合物を活用することに
より上記の諸問題が一挙に解決できることを見出し本発
明をなした。

すなわち本発明は、尿を採取保持する採尿具とこれを密
封収納する容器とからなり、該採尿具が下部に少なくと
も一個以上の孔を有する尿採取管、及び高吸水性化合物
が収納された検体取出装置付体保持部、及び上記尿採取
管上端に楔着した栓で構成されていることを特徴とする
携帯用採は容器を提供するものである。

以下本発明の携帯用採尿用容器を一実施例の図面ととも
に説明する。

第１図は本発明の携帯用採尿用容器の縦割り断面図であ
り、図中１は採尿具２の収納容器であり、２は採尿具で
ある。

採尿具２はその上に設けられた栓５を容器１の開口部に
嵌合することによって１の中に密封状態で収納される。

これによって使用前における後述する高吸水性化合物の
吸湿又は吸水が防止できるとともに、尿吸収後の保管持
ち運びが極めて簡単になるという効果かえられる。

１の材質は特に限定されないが、プラスチックス、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂
、ポリスチレン等の芳香族炭化水素系樹脂、ポリアクリ
ロニトリル、ポリメチルメタアクリレート等のアクリル
系樹脂、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の含ハロゲン系
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート
等のポリエステル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、
ナイロン系樹脂等若しくはそれらの混合物、又はガラス
、天然木材、＠磁器等が好ましい。

なお、この材質については２の採尿具も１と同様な材質
でよい。

１の形状は試験管のような円筒形状が好ましいが仙に四
角柱もしくは多角柱状のものでもよい。大きさも目的に
応じて適宜選べるが一般には１５〜２５馴φＸ　１３０
〜１４０＃のものが使いやすい。

採尿具２は栓５と尿採取管３と体保持部４とで構成され
ている。

栓５は３の上端部をｒ＠ＶＬめることによって固定され
ている。この５の材質は天然ｂｔ、＜は合成ゴム、プラ
スチックス、コルク等が好ましい。

尿採取管３は下部に少なくとも１個以上の尿採取孔６を
有する。孔６の周辺に尿をかけると孔を通過して尿が４
の体保持部に流入し、そこにある高吸収性化合物７に吸
収保持される。

孔６は多数個、例えば３〜８個ある方が効率的である。

また孔６の径は高吸収性化合物の粒子がこぼれ出ない程
度の大きさにしておくことが望ましい。

尿採取管３の内径は５〜Ｂ馴が好ましい。艮ざはその下
端に設けられた体保持部４を含めた仝艮が収納容器１の
底から２〜１０ｍ離れる程度の長さが好ましい。

体保持部４は３の下端に設けられた球状もしくは楕円球
状（球根状）又は四面体状もしくは多面体状のいわゆる
溜的機能を有する部分である。

体保持部４の中には高吸収性化合物７が収納されている
。

本発明の携帯用採尿容器にとって最も重要な点は容器の
底部に高吸水性化合物の扮末を入れる点にある。ここで
用いる高吸水性化合物は天然及び合成高分子化合物であ
り、例えば天然高分子化合物の例としてはアルギン酸又
はその塩がめげられ、また合成高分子化合物の例として
はデンプンにアクリロニトリルをグラフト重合しこれを
母性ソーダで加水分解して一〇Ｎ基を一〇〇〇−Ｗに変
換したデンプン−アクリル酸塩のグラフト重合体系の高
吸水性樹脂、或いは架橋イソブチレンー無水マレイン酸
塩系、架橋ポリアクリル酸塩系、ビニルアルコール・ア
クリル酸塩共重合体系、架橋ホバール系、アクリル酸ポ
リマー系等の高吸水性樹脂が好適に用いられるＵなお、
これ等の中で架橋ポリアクリル酸塩系の高吸水性樹脂が
最も好ましいものである。

これ等の高吸水性化合物は粒径は特に制限されないが細
粒状のものが使用しやすい。

該化合物粒子の量は検査の目的によって必要とする尿量
に比例するが、通常は０．１９・〜１０ｇあればよい。

この尿保持部４には尿検査時に中の検体すなわち尿を吸
収した高吸水性化合物を取り出すための検体取出し装置
が設けられている。該装置は４の壁の一部を引き裂き又
は除去せしめる装置であって、第２図（八）及び（８）
に示すようなミシン目８、又は弱め線８′と摘み片９か
ら構成されたものか、或いは第２図（Ｃ）のような摘み
片をつけるか又はつけない除去自在の蓋的部材１０で出
来ている。

〔実施例〕

以下実施例で本発明を具体的に説明する。

実施例１ 第１図に示す携帯用採尿容器の尿保持部４に架橋ポリア
クリル酸ソーダー系高吸水性樹脂（日本触媒化学工業（
体製アクアリックＲＣＡ）０．５　ｇを収納した。収納
容器１から採尿具２を取り出し尿採取管３の尿採取孔６
付近に尿をかけたところ、尿は孔６から管内に入り直ち
に尿保持部４に流下し、上記の高吸水性樹脂に吸収され
、膨潤してゼラチン状に固まった。このものは臭いが全
く無く、水分も全く観察されなかった。

この採尿具２を再び収納容器１にもどし、栓をした後、
カバンにいれて検査室まで運び、該採尿具２を取り出す
。これの尿保持部４におる摘み片９を引っばり、ミシン
目８から４の壁の１部を除去し、露出した尿を吸収した
ビリー状の検体を必要重数る。次ぎに含有されている尿
を蒸溜水で洗い出し、通常の尿検査を行ったところ、尿
中の蛋白質、糖、アルブミン、ウロビリノーゲン等全検
査項目において、従来と同じ方法でとっておいた同一の
尿の検査結果と全く同一の値を示すことが確認された。

なお、必要により蒸溜水に上記［ナンプルを懸濁させ、
濾過又は遠心分離によってポリマーを除去した後、従来
の方法で検査することもできる。

（発明の効果〕 本発明の携帯用採尿容器によって、採尿に関わる悪臭の
問題、こぼれ等による衛生の問題、採尿場所が限定され
るという問題か解決されるとともに、検査室までの運搬
及び保管も極めて行い易くなるという効果が得られた。

かくして、本発明により尿の検査、分析技術の自動化等
に見合った、合理的な採尿、保管方法が具現化され、成
人病（の他の疾患の７期発児の一部となることか１Ｉｆ
Ｊ侍される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明携帯用採尿容器の縦刈り断面図であり、
第２図の（Ａ）及び（Ｂ）及び（Ｃ）は本発明携帯用採
尿容器の尿保持部に設置された検体取出装置の実施態様
を示す斜視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　尿を採取保持する採尿具とこれを密封収納する容器
   とからなり、該採尿具が下部に少なくとも一個以上の孔
   を有する尿採取管、及び高吸水性化合物が収納された検
   体取出装置付尿保持部、及び上記尿採取管上端に楔着し
   た栓で構成されていることを特徴とする携帯用採尿容器
   。 ２　容器がプラスチックス製若しくはガラス製であるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の携帯用採尿
   容器。 ３　検体取出装置が摘み片とミシン目もしくは弱め線、
   又は除去自在の蓋的部材からなることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の携帯用採尿容器。 ４　高吸水性化合物がアルギン酸若しくはその塩、又は
   デンプン−アクリル酸塩のグラフト重合体系、架橋イソ
   ブチレン−無水マレイン酸塩系、架橋ポリアクリル酸塩
   系、ビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体系、架橋
   ポバール系、アクリル酸ポリマー系の高吸水性樹脂から
   選ばれたものであることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の携帯用採尿容器。