JPS63226603A - 偏光板素材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、偏光能付与剤で処理すると偏光フィルムにな
る親水性高分子フィルムからなり、液晶セルの形成に好
適な偏光板素材に関するものである。

従来の技術及び問題点 従来、一軸延伸親水性高分子フィルムをヨウ素や二色性
物質などの偏光能付与剤で染色処理してなる偏光フィル
ムが知られていた。この偏光フィルムの主用途は液晶表
示素子がある。すなわち、プラスチックフィルムからな
る基板で液晶を封入してなる液晶セルに前記偏光フィル
ムを貼着して液晶表示素子とする際に用いられる。

しかしながら、液晶セルに偏光フィルムを貼着する際に
、気泡が混入しやすかったり、貼着時の押圧力で液晶セ
ルが破壊されたりする問題点があった。また、基板には
延伸フィルムとしたものが一般に用いられ、基板フィル
ムの延伸方向と偏光フィルムの延伸方向（吸収軸）が互
いに平行又は直交関係となるように貼着されるが、その
際に角度調節が困難で平行又は直交関係の精度に劣る問
題点もあった。

問題点を解決するための手段 本発明者は上記の問題点を克服するために鋭意研究を重
ねた結果、一軸延伸親水性高分子フィルムに偏光能付与
剤を印刷等の手段で塗布する方法によっても偏光フィル
ムにしうるという知見に基づき本発明をなすに至った＠ すなわち、本発明は、偏光能付与剤で処理されて偏光フ
ィルムとなる一軸延伸親水性高分子フィルムを透明基材
で支持してなる偏光板素材を提供するものである。

作用 偏光板素材における一軸延伸親水性高分子フィルムを、
印刷等の手段により偏光能付与剤で処理することにより
偏光フィルムとすることができる。

その結果、偏光板素材を基板として用いて先ず液晶セル
を形成し、この液晶セルにおける一軸延伸親水性高分子
フィルムを偏光能付与剤で処理することによって液晶表
示素子とすることが可能になり、偏光フィルムとして貼
着する工程をな（すことができる。

実施例 図は実施例を示したものであり、一軸延伸親水性高分子
フィルム１と透明基材３を接着剤２により貼着したもの
からなる。

本発明において親水性高分子フィルム１としては、偏光
フィルムになりうるちのが用いられる。

その代表例としては、部分ホルマール化された、あるい
はされそないポリビニルアルコール系フィルム、部分ケ
ン化されたエチレン−酢酸ビニル共重合体系フィルムな
どがあげられる。また、本発明では一方向に延伸してな
る一軸延伸フイルムとして用いられる。これにより、偏
光フィルムの形成が可能となる。約２．５〜５倍に延伸
処理したものが好ましく用いられる。なお、一軸延伸親
水性高分子フィルムの厚さとしては、限定するものでな
いが５〜５００ｐ■が一般である。

透明基材３は一軸延伸親水性高分子フィルム１を支持な
いし保護するためのものである。従って、支持機能ない
し保護機能を有する透明物であればよ（、その形成材に
ついて特に限定はない。透明基材の厚さとしては限定す
るものでないが、１０〜８００趨が一般であり、場合に
よっては１　ｃｍを超えるものもある。液晶セル用の基
板を得る場合には、−軸延伸ポリエステルフィルムが好
ましく用いられる。この場合、基板としては一軸延伸親
水性高分子フィルムと一軸延伸ポリエステルフィルムと
における延伸方向が、平行関係にあるものと直交関係に
あるものとが一般に作製される。その際、平行又は直交
関係における角度のズレを小さくするほど、光透過性等
の点で好ましい。

本発明の偏光板素材は、例えば印刷方式などの適宜な処
理手段で、その一軸延伸親水性高分子フィルムの表面を
ヨウ素や二色性物質等の偏光能付与剤で処理することに
より、前記一軸延伸親水性高分子フィルムを偏光フィル
ムとすることができ、これにより偏光板とすることがで
きる。

ちなみに、厚さ８０趨のポリビニルアルコールフィルム
を５％ホウ酸水溶液中で一方向に４倍に延伸処理してな
る一軸延伸親水性高分子フィルムと、リタデーション値
（複屈折度、Δｎ−ｄ）が８０００１の一軸延伸ポリエ
ステルフィ゛ルム（厚さ１００ｎ）とを、硬化剤にイソ
シアネートを用いた不飽和ポリエステル樹脂からなる接
着剤で貼着してなり、延伸方向が平行関係の偏光板素材
と、直交関係の偏光板素材とを作製し、これらを基板に
用いて液晶を封入して液晶セルを製造した。なお、セル
は一軸延伸ポリエステルフィルムが内側となるように、
しかも−゛軸延伸ポリエステルフィルムの延伸方向が上
下の基板間で平行関係となるように対向配置したもので
ある。

得られた液晶セルは偏光機能を有しないものであったが
、そのセルの表裏面（一軸延伸親水性高分子フィルム面
）をヨウ素水溶液を用いたスクリーン印刷方式で処理す
ると、着色して偏光能を有する液晶セルとなった。すな
わち、各偏光板素材が偏光板となった。なお、セルはそ
の偏光板素材の形成に用いたフィルムの組合せに基づき
ガスバリヤ性に優れていた。

なお、本発明の偏光板素材を作製するに際しては、必要
に応じその接着剤などに例えばサリチル酸エステル系、
ベンゾフェノール系、ベンゾトリアゾール系、シアノア
クリレート系、ニッケル錯塩系のものなどで代表される
紫外線吸収剤を添加して紫外線吸収能を付与してもよい
。

また、液晶表示素子は液晶セル内に透明電極を設けたも
のであるが、その液晶表示素子を得る場合、本発明の偏
光板素材にあっては、予め透明電極を設けた透明基材と
一軸延伸親水性高分子フィルムとを貼着し、これを用い
て液晶セルとする方式などをとってもよい。

発明の効果 本発明の偏光板素材は、気泡の混入がないもの、延伸方
向が高精度に規制されたものの作製が容易であり、また
その生産性にも優れる。しかも、その一軸延伸親水性高
分子フィルムを表面から偏光能付与剤で処理することに
より偏光板とすることができ、偏光板の製造効率にも優
れる。

従って、本発明の偏光板素材を液晶セル等の形成に用い
た場合には、まずは該素材を単なる基板として用いて液
晶セル等を組立てたのち、そのセルを表面処理して偏光
能を付与する方式をとることが可能になり、これにより
偏光フィルムを液晶セル等に貼着する作業を不要にする
゛ことができる。

その結果、液晶セルに偏光フィルムを貼着することに伴
う気泡の混入、押圧力によるセルの破壊、基板と偏光フ
ィルムとの延伸方向の大きなズレなどを回避することが
できる。

生国面の簡単な説明 図は、本発明の偏光板素材の実施例を示した斜視断面図
である。

に一軸延伸親水性高分子フィルム ３：透明基材 矢印；延伸方向

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、偏光能付与剤で処理されて偏光フィルムとなる一軸
   延伸親水性高分子フィルムを透明基材で支持してなる偏
   光板素材。 ２、透明基材が一軸延伸ポリエステルフィルムである特
   許請求の範囲第１項記載の素材。 ３、一軸延伸親水性高分子フィルムと一軸延伸ポリエス
   テルフィルムとの延伸方向が平行関係にある特許請求の
   範囲第２項記載の素材。 ４、一軸延伸親水性高分子フィルムと一軸延伸ポリエス
   テルフィルムとの延伸方向が直交関係にある特許請求の
   範囲第２項記載の素材。