JPS63221837A - 脂質膜構造体 - Google Patents

脂質膜構造体

Info

Publication number
JPS63221837A
JPS63221837A JP5367687A JP5367687A JPS63221837A JP S63221837 A JPS63221837 A JP S63221837A JP 5367687 A JP5367687 A JP 5367687A JP 5367687 A JP5367687 A JP 5367687A JP S63221837 A JPS63221837 A JP S63221837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glycophorin
ganglioside
control example
liposomes
lipid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5367687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0651109B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kikuchi
寛 菊池
Hitoshi Yamauchi
仁史 山内
Sadao Hirota
貞雄 広田
Hideo Uchiumi
英雄 内海
Akira Hamada
濱田 昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP5367687A priority Critical patent/JPH0651109B2/ja
Publication of JPS63221837A publication Critical patent/JPS63221837A/ja
Publication of JPH0651109B2 publication Critical patent/JPH0651109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers
    • A61K9/1272Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers with substantial amounts of non-phosphatidyl, i.e. non-acylglycerophosphate, surfactants as bilayer-forming substances, e.g. cationic lipids

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脂質膜構造体、更に詳しくはグリコホリン及び
ガングリオシドを含有する脂質膜構造体に関する。
〈産業上の利用分野〉 本発明の脂質膜構造体は肝、牌、肺などの細網内皮系組
織に捕捉されにくく、体内で微小循環性を有し、血中で
の薬物濃度を高く維持することのできる医療上有用なも
のである。
〈従来の技術〉 一般に静脈内投与されたリポソームは、肝臓、肝臓、肺
臓などの細網内皮系組織(以下、RES )に分布しや
すいことが知られている。この性買はリポソームに限ら
ず脂肪乳剤、エマルシコン製剤、マイクロカプセルなど
に共通のものであり、これは木製剤が生体にとっては非
自己である異物であるための必然的な結果であるともい
える。またこのことが、上記の剤型を静脈内投与などの
全身投与において薬物の放出をコントロールできる徐放
性製剤として利用するのに、大きな障壁となっていると
言っても過言ではない。
従来から、上記製剤が全身投与においても体内で微小循
環性を有するようにする工夫はなされてとている0例え
ばリポソームの場合、他の製剤に比べてサイズのコント
ロールがしやすいことやサイズを小さくできることを利
用し、小さな一枚膜リポソームを用いて肝や牌などのR
ESへの分布を抑制させ薬物の血中濃度を高く維持させ
る例[バイオキミカ・エト・バイオフィジカ・アクタ。
761、142(1983)]が報告されている。また
リポソームの場合は、その膜組成を比較的自由に変えら
れることを利用して血中での安定性を向上させ、微小循
環性を有するようにする工夫もなされている。即ち相転
穆温度の高いレシチンを利用する例[バイオケミカルフ
ァーマコロジー、 32.3381(1983)] 、
レシチンの代りにスフィンゴミエリンを用いる例[Bi
ochemical Pharmacology、 3
2,609(1983)] 、膜成分としてコレステロ
ールを添加する例[バイオキミカ・エト・バイオフィジ
カ・アクタ、土、 142 (1983)]などがある
更に近年は赤血球膜由来である糖蛋白質、グリコホリン
が注目され、これをリポソーム膜に再構成すると、リポ
ソームはRESに存在する貧食細胞に貧食されにくくな
り[砂本順三、第8回生体膜と薬物の相互作用シンポジ
ウム講演要旨系、P、19(岡山、1985年)]、静
脈内投与すると比較的安定に血中を微小循環できるよう
になる[内海英雄、濱田昭ら、日本薬学会′fStoa
年会講演要旨集、P。
336(千葉、1986年)]と報告されている。
しかしながら以上記した如く静脈内投与した場合でも、
RESを回避して血中を微小循環できるリポソーム製剤
の研究は盛んに行われてきているが、その効率の面を考
えると、必ずしもその目的が充分に達成されたとは言い
難い現状にある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者等は、効率的にかつ再現性よく、肝、牌、腫な
どの細網内皮系組織に捕捉されずに体内を微小循環でき
る脂質膜構造体について鋭意検討した結果、本発明を完
成した。
〈発明の構成〉 本発明はグリコホリン及びガングリオシドを含有する脂
質膜構造体に関する。
本発明にかかわるグリコホリンとは、シアロ糖蛋白質で
あり一般には動物の赤血球膜から抽出して得られる。赤
血球としてはヒト、ブタ、ウマ、イヌ由来のものなどが
あげられるが、本脂質膜構造体を臨床の場でヒトに投与
する場合にはヒト赤血球由来のグリコホリンを、動物薬
として動物に投与する場合にはその動物由来のグリコホ
リンを用いることが望ましい。またヒト赤血球グリコホ
リンの場合には、現在その蛋白質部分のアミノ酸配列の
違いによりグリコホリンA1グリコホリンB1グリコホ
リンCの3種が同定されているが、本発明においてはそ
れらを単独で用いても良く、又、それらの混合物を用い
ても良い。
ガングリオシドとは、シアロ糖脂質であり!!鎖端にシ
アル酸を有するガングリオシドGM、。
0M2  、 0M3  、  GDla %  GD
lb   、   GD3  、GQlb、GTlbな
どが例としてあげられるが、これらを単独でもしくは混
合物として用いればよい。
本発明にかかわる脂質膜構造体としては極性脂質の極性
基が界面の水相に向って配列した膜構造を有する粒子を
意味し、その例としてはリポソーム、マイクロエマルジ
ョン、脂肪乳剤等があげられる。
本発明のグリコホリン及びガングリオシドを含有する脂
質膜構造体の調製は公知の方法に従えばよい。即ちグリ
コホリン及びガングリオシドを、分子内に極性部及び非
極性部を有し水及び油のいずれにも親和性を有する両親
媒性物質である他のと 脂質膜成分をともに脂質膜構造体調製時にあらかしめ溶
媒に溶解または分散混合して用いればよい。
例えばリポソームの場合、ホスファチジルコリン、スフ
ィンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミン等の
リン脂質やジアルキル型合成界面活性剤等の膜形成主成
分物質とグリコホリン及びガングリオシドとをあらかじ
め混合し、これを公知の〔アニュアル・レビュー・才ブ
・バイオフィジックス・アンド・バイオエンジニアリン
グ9゜4a7(1980) ]  リポソームの調製法
に従い処理することにより目的のリポソームを製造する
ことができる。かかるリポソームは他の膜成分物質に膜
安定化剤としてコレステロール、コレスタノール等のス
テロール類、ジアルキルホスフェート、ジアシルホスフ
ァチジン酸、ステアリルアミン等の荷電物質及びα−ト
コフェロール等の酸化防止剤等を含んでいても良い。
マイクロエマルジョンの場合、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル(Tween) 、脂肪酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレン、硬化ヒマシ油等の界面活性
物質とグリコホリン及びガングリオシドとをあらかじめ
混合し、これに大豆油等の油脂を加えて公知のマイクロ
エマルジョンの調製法に従い処理することにより目的の
マイクロエマルジョンを製造することができる。
また、脂肪乳剤の場合、ホスファチジルコリンとグリコ
ホリン及びガングリオシドとをあらかじめ混合し、これ
に大豆油を加えて公知の脂肪乳剤の調製法に従い処理す
ることにより目的の脂肪乳剤を製造することができる。
このようにして調製される本発明の脂質膜構造体が、R
ESを回避し、血中での微小循環性を有するようにする
には、通常その調製工程において、グリコホリンの全脂
質膜成分に対する割合を、重量分率で1/100以上に
することが望ましく、またガングリオシドは、グリコホ
リンに対して、重量比で0.02〜2倍量にすることが
望ましい。
本発明の脂質膜構造体が保持しうる薬物は脂質膜構造体
の種類によって異なる0例えばリポソームが保持しうる
ものとしては特に制限がなく、水溶性薬物及び脂溶性薬
物をあげることができる。
またマイクロエマルジョンの場合には脂溶性薬物を保持
可能なものとしてあげることができ、中で;己 も体内での代謝分解が速い薬物、尿中排巷が速い薬物な
ど体内で有効に薬効を発現しにくいものが本発明の脂質
膜構造体に保持させる薬物として適当と考えられる。具
体的にはインターフェロン、インターロイキン、MfI
Ii壊死因子(TNF) 、上皮成長因子(EGF) 
、エリスロボエチンなどの生理活性物質、プロスタグラ
ンジン、ステロイドなどのホルモン類、シトシンアラビ
ノシドなどの制癌剤等が適当な薬物としてあげられる。
本発明の脂質膜構造体において、グリコホリン及びガン
グリオシドは脂質膜構造体に疎水性相互作用を介して強
固に結合して組込まれており、またモノマーとして遊離
するものはほとんどないことをゲル濾過法により確認し
た。
〈発明の効果〉 本発明の脂質膜構造体は、優れた体内での微小循環性を
有し、血中での薬物濃度を高く維持することができ、か
つ再現性よく調製することができる。また従来の技術に
おいて、全身投与後RESを回避して体内を微小循環さ
せる新しい剤形の試みはリポソームにおいてのみ行われ
ていたが、本発明においては、リポソームのみならず脂
肪乳剤、マイクロエマルジョン等にも体内での微小循環
性を付与することができる。
更に本発明の脂質膜構造体は、静脈内投与などの全身投
与において微小循環性を宥することができるが、皮下注
射、筋肉内注射、関節腔内注射などにおいては本脂賀膜
構造体が体液中において安定であることを利用し局所投
与における徐放性製剤として使用することも期待できる
〈実施例〉 本発明を更に対照例、実施例及び試験例により説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
対照例I し−α−ジパルミトイルホスファチジルコリン60μm
at 、コレステロール60μmol及びL−α−ジパ
ルミトイルホスファチジン酸6μmolをクロロホルム
及びメタノールの混液(容積比2:1)に溶かした0次
に窒素ガス気流中で有機溶媒を除去してナス型コルベン
のガラス壁に1ipid film  を生成させた。
ここに3トイヌリン300μCiを含有するl mMイ
ヌリンのリン酸緩衝化生理食塩水(pH7,4以下PB
Sと略す)溶液7.5  mfLを加えてポルテックス
・ミキサーで攪拌振盪し、更に軽く超音波処理してリポ
ソームの懸濁液を調製した。これを4θ〜45℃に加温
し、次いで0.4μlの孔径を有するポリカーボネート
製メンブランフィルタ−に通過させ、粒径0.2μm以
下のリポソームの懸濁液を調製した0次にこれを超遠心
分離(15万×g、1時間、2回)し、上澄みを除去す
ることによりリポソームに保持されなかったイヌリンを
除去し、PBSを加えて最終的にイヌリンをその内水相
に保持するリポソーム懸濁液を得た。この時PBSは、
L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリンのコリン
基を酵素法により定量することによりホスファチジルコ
リン濃度が60μmol /7.5 mjE−8uma
t/ muとなるように、量を加減して加えた。
対照例2 対照例1の脂質に更にヒト赤血球由来グリコホリンAを
6μg加えて、これをクロロホルム、メタノール及び水
の混液(容積比150ニア5:1)に分散溶解させる以
外は対照例1と同様に操作し、最終的にホスファチジル
コリン濃度が8μmol/ mj2となるリポソーム懸
濁液を得た。
対照例3 ヒトグリコホリンA6μgの代りにヒトグリコホリンA
15μgを用いる以外は対照例2と同様に操作し、リポ
ソーム懸濁液を得た。
対照例4 し−α−ジパルミトイルホスファチジルコリン60μm
01、コレステロール60μmol及びヒトグリコホリ
ンA 3mgをクロロホルム、メタノール及び水の混液
(容積比150ニア5:1)に分散溶解させる以外は対
照例1と同様に操作し、最終的にホスファチジルコリン
濃度が8μmol/ mfLとなるリポソーム懸濁液を
得た。
対照例5 ヒトグリコホリンA3rsgの代りにヒトグリコホリン
A9mgを用いる以外は対照例4と同様に操作し、リポ
ソーム懸濁液を得た。
上記対照例1〜5の処方を以下の表1に示す。
参考例1 前述の3H−イヌリン300μCiを含有する1mN1
イヌリンのPBS溶液7.5mλの一部をとり、PBS
にて20倍に希釈して、1  mlLあたり2μCiの
イヌリンを含有する溶液を調製した。
対照例6 スフィンゴミエリン84μmol 、コレステロール3
6μmol 、 L−α−ジパルミトイルホスファチジ
ン酸12μmolをクロロホルム及びメタノールの混液
(容積比2:1)に溶かすこと以外は対照例1と同様に
操作し、最終的にスフィンゴミエリン濃度が11.2μ
mol/ mILとなるリポソーム懸濁液を得た。
対照例7 L−α−ジパルミトイルホスファチジン酸12μmol
の変わりにヒトグリコホリンA3mgを用いて、これを
クロロホルム、メタノール及び水の混液(容積比150
ニア5:1) に分散溶解させる以外は対照例6と同様
に操作し、リポソーム懸濁液を得た。
対照例8 対照例6の脂質に更にガングリオシドGMjを0.54
μmol加える以外は対照例6と同様に操作し、リポソ
ーム懸濁液を得た。
実施例1 対照例7の脂質に更にガングリオシドGMsを0.54
μmol加える以外は対照例7と同様に操作し、リポソ
ーム懸濁液を得た。
上記対照例6〜実施例1の処方を以下の表乏に示す。
対照例9 L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリン84μm
01、コレステロール36μmol 、L−α−ジパル
ミトイルホスファチジン酸12μmolをクロロホルム
及びメタノールの混液(容積比2:1)に溶かすこと以
外は対照例1と同様に操作し、最終的にホスファチジル
コリン濃度が11.2μmat/ mflとなるリポソ
ーム懸濁液を得た。
対照例1O L−α−ジパルミトイルホスファチジン酸12μmol
の代わりにヒトグリコホリンA3ff1gを用いて、こ
れをクロロホルム、メタノール及び水の混液(容積比1
50ニア5:1)に分散溶解させる以外は対照例9と同
様に操作し、リポソーム懸濁液を得た。
対照例11 対照例9の脂質に更にガングリオシドGM3を0.54
μll1ol加える以外は対照例9と同様に操作し、リ
ポソーム懸濁液を得た。
実施例2 対照例1Oの脂質に更にガングリオシドGM3を0.5
4μmol加える以外は対照例10と同様に操作し、リ
ポソーム懸濁液を得た。
上記対照例9〜実施例2の処方を以下の表3に示す。
試験例1 対照例!、2,3,4.5  で得られたリポソームの
懸濁液並びに参考例1で得られた3日−イヌリン溶液を
それぞれSD系雌雄性ラット体重180〜22og)の
後肢静脈内に体重200gあたり0.5  rnJl(
L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリンとして4
μmol、全脂質として約8μmol)注入した。投与
後15分、30分、2時間、4時間、6時間口に頚静脈
より血液を約0.12 rnλ採血し、このうち50μ
m2 (n−2)を濾紙に滴下、乾燥後燃焼装置にて燃
焼後液体シンチレーション法によりその放射活性を求め
た。投与量に対する血中からの回収率(豹はラットの全
血液量を体重の6.5%とみっもって計算した。結果を
表4に示した。
表4から明らかなようにグリホリン単独の添加量を増す
ほどイヌリンは血中濃度が高く維持されることが明らか
となり、その効果には飽和が認められ、脂質(ホスファ
チジルコリン+コレステロール)20μmolあたりグ
リコホリンを500μg以上添加してもそれ以上の効果
は望めないことが確認された。
また同時に投与6時間後、ラットの頚動脈を切断放血さ
せ開腹後、肝臓、肺臓、腎臓及び肺臓を摘出した0次に
これら臓器の一部または全部をとり、PBS中でホモジ
ェナイズしたのち液体シンチレーション法により放射活
性を測定、投与量に対する回収率(豹を求めた。結果を
表5に示した。
表5から明らかなようにグリコホリン添加量を増すほど
イヌリンの肝への分布は抑制されるが、その効果には飽
和が認められ、脂質(ホスファチジルコリン+コレステ
ロール)20μmolあたりグリコホリンを500μg
以上添加してもそれ以上の効果は望めないことが確認さ
れた。
なお本発明において用いたイヌリンは、単独で静脈内投
与した場合には速やかに血中より消失し尿中へ排泄され
てしまうことが知られており、本試験(参考例1)にお
いてもそれが確認された。
以上から、リポソーム膜表面をグリコホリンで膜修飾す
ることにより、ある程度はリポソームに微小循環性を付
与し肝臓への分布を抑制させることができることが明ら
かとなり、グリコホリン単独ではその効果に限界のある
ことも明らかとなった。
試験例2 対照例6,7.8並びに実施例1で得られたリポソーム
懸濁液をそれぞれSD系雌雄性ラット体重180〜22
0g) ノ後肢静脈内に体]1200gあたり0.5m
j!(スフィンゴミエリンとして5.6 μmol、全
脂質として約8μmol)注入する以外は試験例1と同
様に操作した。
結果を表6(イヌリンの血中濃度推移)及び表7(イヌ
リンの組織分布)に示した。
表6から明らかなように血中(4度を高く維持する効果
はガングリオシド単独修飾リポソーム(対照例8)くグ
リコホリン車独修価リポソーム(対照例7)くグリコホ
リン及びガングリオシド修飾リポソーム(実施例1)で
あった。
また表7から明らかなようにRESへの分布抑制効果を
検討すると本発明のグリコホリン及びガングリオシド修
飾リポソームが有意差(1%危険率)をもって肝への分
布抑制効果を有することが認められた。
以上から、グリコホリンに加えて更に糖脂質であるガン
グリオシドをリポソーム膜に添加することによりリポソ
ームの肝への分布を抑制し、薬物の血中濃度を更に高く
維持することが可能であることが確認された。
試験例3 対照例9.10.11並びに実施例2で得られたリポソ
ーム懸濁液をそれぞれSD系雌雄性ラット体重180〜
22og)の後肢静脈内に体重200gあたり0.5m
A (L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリンと
して5.6μIIIol、全脂質として約8μmol)
注入する以外は試験例1と同様に操作した。
結果を表8(イヌリンの血中濃度推8)及び表9(イタ
リンの組織分布)に示した。
表8から明らかなように血中濃度を高く維持する効果は
、グリコホリン単独修飾リポソーム(対照例10)<グ
リコホリン及びガングリオシド修飾リポソーム(実施例
2)であり、更にこの両者間には有意差(1%危険率)
が認められた。ガングリオシド単独修飾リポソーム(対
照例11)の場合には、むしろコントロールリポソーム
(対照例9)よりも薬物の血中消失が速くなる結果が得
られた。従フて試験例2の結果と併せて考えると、ガン
グリオシド単独修飾リポソームは微小循環性を有するも
のではない。
また表9から明らかなように肝への分布抑制効果を検討
すると、その効果はガングリオシド単独修飾リポソーム
(対照例11)<グリコホリン単独修飾リポソーム(対
照例10)<グリコホリン及びガングリオシド修飾リポ
ソーム(実施例2)であり、グリコホリン及びガングリ
オシドが共存することにより本効果が確実に得られるこ
とがわかった0本試験例では肝臓への分布がグリコホリ
ン単独修飾リポソーム(対照例10)とグリコホリン及
びガングリオシド修飾リポソーム(実施例2)でコント
ロールリポソームの場合より若干増す(有意差もあり)
結果となったが、肝臓、肺臓、腎臓、肺臓を全て含めた
RES全体への分布としてみれば、グリコホリン単独修
飾リポソーム(対照例10)やグリコホリン及びガング
リオシド修飾リポソーム(実施例2)は分布が抑制効果
を有することは明らかであり、その効果は後者が大であ
った。
以上から試験例2と同様、グリコホリンに加えてガング
リオシドをリポソーム膜に添加することにより、リポソ
ームのRESへの分布を抑制し薬物の血中濃度を高くす
ることが可能であることが確認された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. グリコホリン及びガングリオシドを含有する脂質膜構造
    体。
JP5367687A 1987-03-09 1987-03-09 脂質膜構造体 Expired - Fee Related JPH0651109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5367687A JPH0651109B2 (ja) 1987-03-09 1987-03-09 脂質膜構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5367687A JPH0651109B2 (ja) 1987-03-09 1987-03-09 脂質膜構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63221837A true JPS63221837A (ja) 1988-09-14
JPH0651109B2 JPH0651109B2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=12949424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5367687A Expired - Fee Related JPH0651109B2 (ja) 1987-03-09 1987-03-09 脂質膜構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0651109B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7399877B2 (en) 2003-03-20 2008-07-15 Nof Corporation Phospholipid derivative
US7495116B2 (en) 2002-03-29 2009-02-24 Nof Corporation Phospholipid derivative
US7524981B2 (en) 2003-01-06 2009-04-28 Nof Corporation Phospholipid derivatives and process for the production there
US7531604B2 (en) 2002-09-30 2009-05-12 Nof Corporation Phospholipid derivative
JP2012532151A (ja) * 2009-07-09 2012-12-13 フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 両親媒性分子の混合物および融合による細胞膜修飾方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7495116B2 (en) 2002-03-29 2009-02-24 Nof Corporation Phospholipid derivative
US7531604B2 (en) 2002-09-30 2009-05-12 Nof Corporation Phospholipid derivative
US7524981B2 (en) 2003-01-06 2009-04-28 Nof Corporation Phospholipid derivatives and process for the production there
US7399877B2 (en) 2003-03-20 2008-07-15 Nof Corporation Phospholipid derivative
JP2012532151A (ja) * 2009-07-09 2012-12-13 フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 両親媒性分子の混合物および融合による細胞膜修飾方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0651109B2 (ja) 1994-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69531701T2 (de) Sphingosome mit verbesserter arzneistoffabgage
US5043164A (en) Blood-stable, cholesterol-free liposomes
CA2067178C (en) Solid tumor treatment method and composition
US4844904A (en) Liposome composition
DE69631149T2 (de) Formulierungen in form von emulsionen zur verabreichung von nukleinsäuren an zellen
US5152923A (en) Process for the production of a nanoemulsion of oil particles in an aqueous phase
DK165219B (da) Medikamentholdigt lipidvesikelpraeparat og fremgangsmaade til fremstilling deraf
US5665770A (en) Method for treatment of cataract with radical scavenger
EP0274467A1 (en) ADMINISTRATION SYSTEM WITH VESICLES TARGETED ON HEPATOCYTE
EP2344132A2 (en) Liposomal systems comprising sphingomyelin
PT1011637E (pt) Modulação de carga de droga em lipossomas multi-vesiculares
EP0153926A1 (en) MICRO-DROPLETS OF WATER-INSOLUBLE DRUGS.
CN104755096B (zh) 重构的hdl配制剂
JP6230538B2 (ja) 安定なオキサリプラチン封入リポソーム水分散液及びその安定化方法
US8871252B2 (en) pH-responsive liposome
US20040062797A1 (en) Release of therapeutic agents in a vessel or tissue
JPS63221837A (ja) 脂質膜構造体
JPH06345663A (ja) バンコマイシン含有リポソーム製剤
JPWO2005021012A1 (ja) ゲムシタビン封入薬剤担体
WO1991007973A1 (fr) Emulsion grasse
RU2223764C1 (ru) Способ получения липосомальной формы рифампицина
JPH11171772A (ja) 抗腫瘍薬のリポソーム化製剤
JP4694776B2 (ja) 微小粒子組成物又はリポソーム製剤
JP2911550B2 (ja) リポソーム製剤
JP2000302685A (ja) 抗腫瘍薬含有リポソーム製剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees