JPS63219610A - 自動繰糸機における飛び繊度防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

に産業上の利用分野】 この発明は、自動繰糸機において目的繊度で巻き取られ
る走行糸条の繊度に規定の繊度から著しく外れた所謂飛
び繊度が発生した場合、巻取小枠の回転を停止して飛び
繊度の糸条を小枠に巻き取ることを防止する飛び繊度防
止装置に関する。

【従来の技術】

繰糸槽内で解舒され繭層から引き出された繭糸は、接緒
器で複数本引き揃えられてケンネルを経て複数の鼓車で
案内され、その間繊度感知器で繊度が検出され、次いで
絡交で綾振りされつ）小枠に巻き取られる。 繰糸される糸条は所定の目的繊度に合致しているかどう
かをＡｌｉｌ感度器で検索され、繊度が目的繊度よりも
小なるときは、接緒装置を作動させ接緒を行なうが、接
Ｒ装置が作動し接ＲｖＪ作が行なわれたときに本来なら
ば一粒だけ面を接緒すべき処、複数校同時に接緒を行い
、或いは所定の繊度を保っているにもかかわらず、繊度
感知器の誤作動で１度不足の信号を出し新たに接緒動作
を開始し必要以上に接緒し目的繊度より繊度を大にして
しまう事態が生ずることがあった。 また、逆に綴糸中の繭層から節が上がる等の何等かの原
因により落緒繭が同時に多発し、接緒が間に合わなく、
目的繊度より大きく逸脱した細繊度となる事態も生ずる
ことがあった。 このような場合は繊度が変化するとそれに伴つて繭糸の
解除抵抗や走行糸条の走行経路の鼓車抵抗その他の走行
抵抗が変化し、そのためそれらを合成した綴糸張力も変
化する。 従来の例としては、第三鼓車を綴糸張力の大小によって
移動するように設け、この移動量がある限界を越えると
小枠回転を停止するように構成し、繊度が大になると張
力が変化するので巻取小枠の回転停止を行なうようにし
ていた。 Ｋ発明が解決しようとする問題点】 しかしながらこのような従来の飛び繊度防止装置におい
ては、繰糸張力は繊度以外の原料面の性状や乾燥煮繭等
の処理条件又は繰糸瀉の温度、Ｎ系速度等の綴糸条件等
の多くの要因により著しく変動し実際上これらの要因を
一定に保つことが困難であるため、繰糸張力の変動を検
出して飛び繊度を防止することは実用上困難であった。 そこで本発明にあっては、綴糸張力とは関係が少なく、
かつ繊度の大小を極めて正確に示す走行糸条と、それに
接する平面の摩擦抵抗の大小により飛び繊度を検出し飛
び繊度の発生を防止することを目的とする。

【問題点を解決するための手段】

繊度感知器を有し、繰糸される走行糸条の繊度の所定繊
度以下への低下を繊度感知器により検出している自動綴
糸機において、巻取小枠に巻きとられる走行糸条の走行
経路に、走行糸条を通す一定の間隔のスリットをもつス
リットゲージを、変位可能に支持し、前記スリットゲー
ジの間隔は、繊度感知器の感知する走行糸条が規定の繊
度より逸脱したときはこれを検出する間隔とし、また、
スリットゲージの変位を検出し、小枠回転を停止せしめ
る巻取小枠回転停止装置を設けた。

【作　　　用】

検出しようとする飛び繊度の目的繊度に対応した間隔を
有するスリットゲージのスリット内を通過する走行糸条
の１ｌｌｉ度が変化すると、それに応じスリットゲージ
のスリットを通過するときの走行糸条の摩擦抵抗が極め
て密接な関係で変化する。 この変化値は原料面の性状や乾燥煮繭等の処理条件又は
繰糸湯の温度、Ｎ系速度等の綴糸条件等の要因に殆ど無
関係である。そこでこの変化値を上記の綴糸糸条の繊度
の変化によって発生するスリットゲージの変位によって
検出して繰糸中の走行糸条の繊度が規定の限度に至った
ときに巻取小枠回転停止装置を作動し巻取小枠の回転を
停止する。 Ｋ実　施　例】 以下この発明の第一の実施例を図面に基づいて説明する
。 第１図において複数の繰糸粒付（図示せず）から解舒さ
れた繭糸１は回転接緒器２により合糸されて走行糸条Ｙ
となりケンネル３を経た後、繊度感知器４．第三鼓車５
．第四鼓車６．！８交７を通過して巻取小枠８に巻き取
られる。この間、揺動自在に支持された断続鼓車９によ
り繰糸糸条Ｙは間欠的に繊度感知器４に案内される。こ
の糸条経路は従来装置と同一である。本発明装置の第一
の実施例にあっては繰糸糸条Ｙが回転接緒器２を通過し
てケンネル３に至る間に飛び繊度を検出するためのスリ
ットゲージ１０を設ける。 スリットゲージ１０は第２図に示すように、側面形状が
ほぼ矩形をした二枚のガラス板１１．１１を、その間に
適宜の厚さのゲージ板１２を介在させて対交しで、飛び
繊度検出片１３の一端に螺子１４によって固定支持し、
ガラス板１１．１１の間に走行糸条Ｙを通過させ得る間
隔を有するスリット１５を形成する。 図示の例では、スリンｌ−ゲージ１０は飛び繊度検出片
１３の先端に取付けられているが、スリットゲージ１０
と飛び繊度検出片を、当初より連続した一体に構成し後
述する支持体に支持しても良いことは勿論である。 スリブ１−１５の間隙は防止せんとする目的の飛び繊度
の大小により決定し、目的ｍ度より僅かに太い走行糸条
Ｙは軽微なＩ！Ｊｉ！２抵抗をうけるのみで通過できる
が、規定の限度を越えた太い繊度の走行糸条が通過する
ときは大きな摩擦抵抗をうけるものとする。 飛び繊度検出片１３はフレーム１６に軸１７で揺動自在
に支持された飛びｍ度検出レバー１８の下端に、軸１９
により静止位置から時計方向に回動自在に取付けられて
おり、一端にはスリットゲージ１０が取付けられ、他端
には突起２０が設けられている。飛び繊度検出片１３は
スリブＩ・ゲージ１０に後述する所定の摩擦抵抗をうけ
ない限りスリットゲージ１０の中心軸線１］が水平を保
って静止するようにバランスウェイ１−２１が設けられ
ている。飛び繊度検出レバー１８の飛び繊度検出片１３
が取付けられている端部の反対端には連結ワイヤー２４
が結ばれており、この連結ワイヤー２４はその上端が後
述する感知レバー２６の端部に結ばれている。 前記軸１９を中心とする飛び繊度検出片１３の突起２０
の旋回の軌跡内に爪巾２２を軸支する。飛び繊度検出片
１３の突起２０はその揺ｖＪ時に爪巾２２と係合し、爪
巾２２により押し上げられる。２３は爪車回転用ベルト
である。 飛び繊度検出レバー１８の軸１７を中心とする時計方向
の旋回力を調整するため、調整用ウェイト２７が飛び繊
度検出レバー１８の一端に設けられている。 更に飛び繊度検出レバー１８の一部には突起２８が、ま
た、フレーム１６にはこの突起２８に対応して止め金具
２９が設けられている。 前述の感知レバー２６はフレーム１６に軸３０により揺
動自在に支持され、先端に第四鼓車６を、中央部分には
重錘３１を、基部端部にはカム面３２をそれぞれ設けて
いる。 前記カム面３２には、フレーム１６と一体の支腕３３に
軸３４で支持されたストップレバー３５の一端に設けた
カムロー５３６が当接している。ストップレバー３５の
頂部には巻取小枠８に当接する弾性体よりなるブレーキ
３７が設けられている。 次に作用を説明する。 走行糸条Ｙはスリットゲージ１０のスリット１５の間隙
を通過しているが、走行糸条Ｙのｍ度が目的のｍ度より
も増大し、ある設定された４Ｍ＋度よりも太くなると走
行糸条Ｙとスリット１５の内壁との摩擦抵抗はある設定
された限界値を越えるので、この摩擦抵抗によりスリッ
ト１０は上方に押し上げられる。このため、飛び繊度検
出片１３は軸１９を中心に時計針方向に回動し突起２０
は、回転している爪巾２２の爪の回転圏内に入り込み爪
巾２２と係合し、爪巾２２の回転力によって飛び繊度検
出片１３は上方に押し上げられる。そのため飛び繊度検
出片１３を支持している飛びｍ度検出レバー１８は軸１
７を中心として時計針方向に旋回動じ、従って飛び繊度
検出レバー１８の端部に結ばれている連結ワイヤー２４
を下方に引張る運動を行なう。連結ワイヤー２４が下方
に引張られると感知レバー２６は軸３０を中心に時計針
方向に回動するので、感知レバー２６のカム面３２に当
接しているカムローラ３６をもつストップレバー３５は
軸３４を中心に反時計針方向に回動し、その上端部に設
けられたブレーキ３７が矢印の方向に動き、巻取小枠８
の外周縁に接触して巻取小枠８を停止するようにブレー
キをかける。 巻取小枠８は高速度で回転しているのでスｊ・ツブレバ
ー３５のブレーキ３７が作動すると、巻取小枠８の回転
力で第３図に示すようにブレーキ３７を、巻取小枠８の
回転方向に押し進め、このためストップレバー３５は巻
取小枠８の回転力により更に反時計針方向に回動され、
カムローラ３６．カム面３２を介して感知レバー２６を
更に時計針方向に回動させ、第３図に示ずように感知レ
バー２６の先端に取付けられた第四鼓車６を最上段まで
押し上げる。 このことにより走行糸条Ｙはゆるみが与えられ、糸条の
切断を防止することができる。巻取小枠８の回転力で感
知レバー２ＧがＲ終段階の位置まで回動されると、これ
に結ばれている連結ワイヤー２４を介して時計針方向に
旋回動された飛び繊度検出レバー１８は、調整用ウェイ
ト２７が軸１７より右側（第３図で）に位置するため、
調整ウェイト２７の重量により飛び繊度検出レバー１８
は更に時計針方向の回動を行ない、その先端に設けられ
た飛び繊度検出片１３は上方に押し上げられる。しかし
、この回動ちフレーム１６に設けられた止め金具２９に
、飛び繊度検出レバー１８の突起２８が接することによ
り停止する。 以上述べ゛たように走行糸条Ｙが何等かの理由で、ある
設定された繊度よりも著しく離れた所謂飛び繊度となっ
てスリットゲージ１０のスリット１５を通過するときは
巻取小枠８は停止し、飛び繊度の糸条が巻き取られるこ
とを防止する。 このような状態を作業者が発見したときは、作業者は先
づ飛び繊度を発生させた原因を除去すると共に走行糸条
Ｙの繊度を所定の繊度に改める。 その後、作業者が第四鼓車６を下方に押し下げることに
より感知レバー２６を反時計針方向に旋回動させ、感知
レバー２６のカム而３２に当接しているカムローラ３６
を介６して、ブレーキ３７を巻取小枠８より切り離すの
で巻取小枠８は再び回転を始める。 又、このとき連結ワイヤー２４によって飛びｍ度検出レ
バー１８は反時計針方向に回動させられ、その端部に設
けられた飛び繊度検出片１３を原状に復帰させる。尚、
本例の場合には回転接緒器２の上方に集結器を設けなく
とも節等がスリットゲージ１０を通過すると、抵抗が増
大してスリン］・ゲージ１０を押し上げるので、巻取小
枠８を停止することが出来る。 第二の実施例を第４図に示す。第二の実施例はスリット
ゲージ１０を繊度感知器４と第三鼓車５の間に設けたも
のである。スリットゲージ１０は、１３フレーム１６に
軸４０により揺動自在に支持された第一の飛び繊度検出
片１３ａの一端に設けられている。飛び繊度検出レバー
１８は第一の実施例と同一であるが、その端部には第二
の飛び繊度検出片１３ｂが軸１９により支持され（但し
制限板４１によって反時計針方向の回動は制限され）で
いる。第二の飛び繊度検出片１３ｂの先端には突起２ｏ
＠設けると共に、第一の飛び繊度検出片１３ａとの間を
連結ワイヤー４２で連結する。その他の構成は第一の実
施例と同一である。繊度感知器４を通過した走行糸条Ｙ
は、スリットゲージ１０のスリット１５を通って第三鼓
車５に至る。走行糸条Ｙが規定の繊度を越えて太くなる
と、スリット１５を走行糸条Ｙが通過するときの抵抗が
増大するので、スリットゲージ１０は上方に押し上げら
れスリットゲージ１ｏをその先端にもつ第一の飛び繊度
検出片１３ａは、軸４ｏを中心として時計針方向に旋回
動じ、第一の飛び繊度検出片１３ａの他端に結ばれた連
結ワイヤー４１を下方に下げる。連結ワイヤー４２が下
方に下がると、第二の飛び繊度検出片１３ｂの下端に取
付けられた突起２０が、回転する爪巾２２の爪に接触し
爪巾２２の回転力によって第二の飛び繊度検出片１３ｂ
は上方に押し上げられる。 このことにより飛び繊度検出レバー１８が旋回動を行な
い、第一の実施例と同様に巻取小枠を停止する。尚、こ
の例の場合には回転接緒器２を通過した糸条は集緒器４
３を通ってケンネル３に導かれる。 第５図に第３の実施例を示す。 前記第１．第２の実施例は飛び繊度が、太繊度の方向に
現われたときに対処し臂るが、第三の実施例では太繊度
と共に［Ｉ繊度の方向に飛び４１度が現われたときも対
処し得るものである。 飛び繊度検出レバー１８の先端に軸１５を中心に回動す
る飛び繊度検出片１３ｃを設ける。 飛び繊度検出片１３ｃには先端にスリン］・ゲージ１０
を設は他端には突起２０を設けると共に飛び繊度検出片
１３ｃを反時計針方向に回動させる重錘４４をその一部
に設ける。重錘４３は軸１９がらの垂直線■よりもθ°
、１ｉに（第５図において）傾いたときスリットゲージ
１０が水平位置を保っているように調整する。突起２０
の揺動運動の軌跡の両側に爪車２２．２２ａを設ける。 爪巾２２．２２ａはベルト２３．２３８により常時回転
している。突起２０は垂直線Ｖに対する重錘４４の変位
角がＯｏのとき、叩ちθ１が０になると爪車２２ａに係
合し、逆の０２になると爪車２２に係合する。 スリットゲージ１０は８点で下向き方向の力がＯであり
ａ＞ｂ→Ｃとなるに従って下向きの力が増大する。その
回転力■は重錘４４のｍ　ｍ　ｘ　ｆｌ　１　。 ０１であり下向きの力は重錘４４のΦ示×文１．θ／！
Ｑ２である。規定の繊度の糸条が走行中はスリブｌ−ゲ
ージの摩擦力でスリットゲージ１０はｂ点でバランスし
ているが走行糸条の繊度が増大すると、下向き力と抗し
てスリットゲージ１０は上背し突起２０が爪車２２に接
触し、前述の実施例と同様にして小枠を停止させる。 また、規定の繊度よりも走行糸条が細くなると、スリッ
トゲージ１０内のＩＩＩ力は減少し下向き力が大となる
ため、スリットゲージ１０はａ点に下降し突起２０は爪
車２２ａに接触して面述の実施例と同様小枠停止するこ
とになる。この実施例によれば、走行糸条が規定の繊度
よりも太くなったときも細くなったときも小枠を停止す
ることが出来る。 Ｋ発明の効果】 以上説明してきたように、この光明によれば自動繰糸機
において、巻取小枠に巻き取られる走行糸条の走行経路
に、走行糸条を通す一定の間隙をもつスリットゲージを
設け、走行糸条が規定の繊度よりも変化したときは、走
行糸条がスリットゲージのスリットを通過するどきの摩
擦抵抗の変化により、スリットゲージが変位するように
設定すると共にスリットゲージが変位したときは巻取小
枠回転停止装置を作動し巻取小枠の回転を停止するよう
にしたので、走行糸条の繊度が規定の限界を越えた場合
には、正確に巻取小枠の回転を停止するので飛び繊度の
Ｒ１を完全に防止することができ、かつ、この作用は、
原料面の性状や乾燥。 煮繭等の処理条件又は繰糸湯の温度、綴糸速度等の綴糸
条件等に影響されないので実用上楊めで優れた効果を発
揮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は飛びｍ度検出装置の第一の実施例の側面図、第
２図はスリットゲージを示すものでＡは側面図、Ｂｉ、
を断面図、第３図は第一の実施例における制動時の状態
を示す側面図、第４図は飛び繊度検出装置の第二の実施
例の側面図、第５図は飛び繊度検出装置の第三の実施例
の側面図である。 １０・・・スリットゲージ。 １３ａ・・・第一の飛び繊度検出片。 １３ｂ・・・第二の飛び繊度検出片。 １３、１３ｃ・・・飛び繊度検出片。 １８・・・飛び繊度検出レバー、２０・・・突起。 ２４・・・連結ワイヤー、　　　２２．２２ａ・・・爪
巾。 ２６・・・感知レバー、３７・・・ブレーキ。 ３５・・・ストップレバー 特許出願人　小林テキスタイルエン ジニャリング株式会社 第　　２　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、繊度感知器を有し、繰糸される走行糸条の繊度の所
   定繊度以下への低下を繊度感知器により検出している自
   動繰糸機において、巻取小枠に巻き取られる走行糸条の
   走行経路に、走行糸条を通す一定の間隔のスリットをも
   つスリットゲージを、変位可能に支持し、前記スリット
   ゲージの間隔は、繊度感知器の感知する走行糸条が規定
   の繊度より逸脱したときはこれを検出する間隔とし、ま
   た、スリットゲージの変位を検出し、小枠回転を停止せ
   しめる巻取小枠回転停止装置を設け、走行糸条が規定の
   繊度より逸脱したときは、走行糸条がスリットゲージの
   スリットを通過するときの摩擦抵抗の変化によりスリッ
   トゲージが変位するように設定すると共に、スリットゲ
   ージが変位したときは巻取小枠回転停止装置が作動して
   巻取小枠の回転を停止することを特徴とする自動繰糸機
   における飛び繊度防止装置。 ２、巻取小枠回転停止装置は、一端にスリットゲージを
   、他端に突起を設けてなる繊度検出片を揺動自在に支持
   する繊度検出レバー、繊度検出片の揺動時に前記突起と
   係合する位置に設けた常時回転している爪車、前記繊度
   検出レバーと連結部材を介して連結されたストッパーよ
   りなり、スリットゲージが変位したときは常時回転して
   いる爪車に前記突起が係合し、繊度検出片、繊度検出レ
   バーを介してストッパーをを作動させて巻取小枠の回転
   を停止する、特許請求範囲第１項記載の自動繰糸機にお
   ける飛び繊度防止装置。