JPS6321728Y2 - - Google Patents

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JPS6321728Y2
JPS6321728Y2 JP7211983U JP7211983U JPS6321728Y2 JP S6321728 Y2 JPS6321728 Y2 JP S6321728Y2 JP 7211983 U JP7211983 U JP 7211983U JP 7211983 U JP7211983 U JP 7211983U JP S6321728 Y2 JPS6321728 Y2 JP S6321728Y2
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JP
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partition wall
liquid
fuel
umbrella valve
canister
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JP7211983U
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JPS59177769U (ja
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は自動車等において、燃料タンクから
キヤニスタへの蒸発燃料配管に設ける気液分離器
に関する。
ロ 従来技術 従来、燃料タンク1からキヤニスタ4への蒸発
燃料系配管3の途中に設けられ、キヤニスタ側へ
の液体燃料の流出を防止してキヤニスタ内の吸着
材の劣化を防止する気液分離器2は第2図の構造
であつた。車両水平時、満量にされた燃料タンク
1内の液面AAに対し、燃料タンク1と気液分離
器2は図の変成線で示す姿勢であるが、車両傾斜
時には第2図に示す実線の位置となり、さらに外
気温の上昇に伴ない燃料タンク1内の液体燃料の
蒸発が活発になると、第3図に示す如く、ブリー
ザチユーブ6内の液体燃料がBB線に到達した
際、液面は下式(,式)で近似される平衡状
態となり一定に保たれ、キヤニスタ側への気液分
離器出口に液体燃料が入り込まない設計が施され
ている。
l2・S2=l1・S1 ………(i) h1=h2 ………(ii) なお、l1はブリーザチユーブの長さ、S1,S2
図に示す断面積、l2,h1,h2は図示の液面レベル
である。
このような従来の気液分離器は、前後、左右の
車両傾斜に適応する為、ブリーザチユーブ6の長
さl1が大きくなり、S2l2も大きくなるため、大型
のものとなり、空間の狭いキヤニスタ近くに配置
することができず、燃料タンク近傍に取付位置が
限定され、また車両傾斜中には気液分離器内の液
体燃料は多量に貯溜されていた。
故に車両の急旋回時は、貯溜されている液体燃
料に大きな加振力が加わり、キヤニスタ側への出
口に液体燃料が流出したり、気液分離器内の側壁
に燃料がたたきつけられて飛散し、キヤニスタ側
への配管通路中に入り込んだり、或いはキヤニス
タへ至る配管通路中に常時介在する蒸発燃料の夜
間生ずる外気温の低下による凝縮燃料がキヤニス
タ側へ押出される。
これら液体燃料のキヤニスタへの流入によりキ
ヤニスタに内蔵された吸着材の細孔は目づまりを
起こして著しい性能劣化が生ずる。やがて、キヤ
ニスタが有する蒸発燃料を一時貯留する機能は低
下し車両への始動性不調等の不具合だけでなく大
気を汚染する欠点があつた。
ハ 考案の目的 ハ−1 考案が解決しようとする問題点 この考案は前記キヤニスタの機能低下による車
両の始動性不調及び大気汚染を防止するため、そ
の要因と考えられるキヤニスタへの液体燃料の流
入を防止し得る気液分離器を提供するのが目的で
ある。
ハ−2 考案の構成 この考案の気液分離器は、ケーシング8内を隔
壁13で上室15と下室16に分離し、隔壁13
には両室15と16を連通する細孔14を設ける
とともに、前記上室15には、中央部を隔壁13
に固定し外周部が前記細孔14を覆うように隔壁
13に密接したり離間して弁作用をする弾性体か
らなる傘バルブを設け、該傘バルブには、前記外
周部に連接して作動片を設け、該作動片は、上室
15内の液面レベルが高くなると傘バルブを伴つ
て変位して前記傘バルブの外周部を隔壁13より
離間させるようにし、さらに前記上室15には、
キヤニスタ4に連通する第1ポート10と、燃料
タンク1と連通する第3ポート18とを設けたこ
とを特徴とするものである。
ハ−3 実施例 第4図は本考案における気液分離器の第1実施
例である。
ケーシング8の上端にキヤニスタ4へ通ずる第
1蒸発燃料通路9と接続される第1ポート10を
有し、下端には燃料タンク1の液層下部へ連通す
るリターン通路11と接続される第2ポート12
を有する。ケーシング8の内部は、中央部に液体
燃料が通過可能な大きさの細孔14が設けられた
隔壁13によつて第1ポート10が開口する上室
15と第2ポート12が開口する下室16に仕切
られる。燃料タンク近傍に配される第1気液分離
器2と連通する第2蒸発燃料通路17と接続され
る第3ポート18を上室15の比較的上部に開口
するように設ける。細孔14を覆つて上室15か
ら下室16への通路を閉じるように傘バルブ19
を上室15側の隔壁13上に配する。ケーシング
8の側壁と液体燃料の通過が可能な程度の隙間を
保ち、かつ傘バルブ19を覆う如くフロート20
をケーシング8内に設ける。一端がフロート20
と係合し、他端が傘バルブ19の外周部或いは外
周部近傍と係合する作動片21を設ける。
前記構造をなす第2気液分離器7においては、
第1気液分離器2を通し燃料タンク1より送り込
まれる蒸発燃料が気体のみの場合には第5図の状
態となる。
すなわち、上室15から下室16への通路は、
傘バルブ19のシール力とフロート20の自重に
よつて閉じられていて、第3ポート18よりケー
シング8の内部に流入した蒸発燃料は第1ポート
10より第1蒸発燃料通路9を通つてキヤニスタ
4に吸着される。また燃料タンク1より送り込ま
れる蒸発燃料に液体燃料が混入した際には、液体
は自重にて上室15の下部に溜まりフロート20
に浮力を発生させる。この浮力が傘バルブ19の
シール力及びフロート20の自重と釣り合うまで
は第5図のように傘バルブ9が細孔14を閉じて
いて、蒸発燃料のみが第1ポート10よりキヤニ
スタ4側に流出する。
上室15の下部に溜まつた液体の量がさらに多
くなると、フロート20に発生する浮力により作
動片21が変位して第6図に示すように傘バルブ
19の外周部が隔壁13より離間して上室15か
ら下室16への通路は開となり、上室15にあつ
た液体は細孔14、下室16を経て第2ポート1
2よりリターン通路11を通り燃料タンク1に戻
される。
第7図の本考案の第2実施例について説明す
る。
本実施例においては前記第4図に示した上室1
5に相当する室を第3ポート18が開口する入口
側気液室122と第1ポート10が開口する出口
側蒸気室123とに仕切壁124にて分離し形成
する。仕切壁124は全体がほゞ円筒形をしてい
る。仕切壁124の上端はケーシング8の上部に
固定し、その近傍に入口側気液室122に流入し
た蒸発燃料が出口側蒸気室123に流入する連通
孔125を設ける。さらに隔壁13に向つて伸び
た仕切壁124の下端に、傘バルブ119と一体
にゴム材等の弾性材で形成された作動片121の
外周を止輪126にて嵌合固定し、その固定端と
隔壁13との間に液体燃料が通過可能な距離を確
保した液通路127を設ける。
この実施例では、前記実施例のフロート20の
役目を作動片121がすることになる。
以上の構成によれば、入口側気液室122に流
入した蒸発燃料は連通孔125を通つて出口側蒸
発室123に入り第1ポート10よりキヤニスタ
側へ流出する。また入口側気液室122に運び込
まれた液体燃料は流通路127を通り作動片12
1と隔壁13との隙間に充満し、さらに入口側気
液室122に一定量以上の液体燃料が溜ると、作
動片121が変位して傘バルブ119が第9図の
ように開き、下室16を経て第2ポート12より
流出される。
さらにこれらの実施例において一部の構造を次
のように変更しても同様な効果を生ずる。
第1実施例において (a) フロート20と隔壁13との接触面に突起
を配し、フロート20と作動片21との間に
液体燃料が入り易くしフロート20の作動を
円滑になるようにしてもよい。
(b) 作動片21を傘バルブ19と一体にゴム材
等の弾性材にて成形しフロート20の防振を
図つてもよい。
第2実施例において (a) 仕切壁124と作動片121とを接着剤等
を用いて固着し止輪126を廃しても良い。
第1実施例及び第2実施例において (a) ケーシング8の下部にある第2ポート12
を閉塞し下室16に液体燃料を貯溜させても
良い。
(b) 第2ポート12をエンジンのクランクケー
ス等の大気を汚染することがない場所に連通
し液体燃料を排出しても良い。
ニ 考案の効果 本考案においては、ケーシング内に一定量以上
液体燃料が流入すると傘バルブが開弁し、気液が
分離する室と隔離された下室16に流出するため
車両の急旋回時にもケーシング内における液体燃
料の飛散が少ない。すなわちケーシング内上室1
5に滞溜する液体燃料の量は内部構成部品つま
り、フロート或いは作動片の自重及び傘バルブや
作動片の剛性により決定され、燃料タンク側から
流入する液体燃料の量が多い場合には、フロート
或いは作動片に生ずる浮力がフロート或いは作動
片の自重及び傘バルブや作動片の剛性より大きく
なり、傘バルブは開弁する。
よつて上室15内に滞溜する液体燃料を少量に
でき、またケーシング8とフロート20との隙間
或いはケーシング8と仕切壁124との隙間を小
さくとることにより、車両急旋回時に発生する液
体燃料への加振力は小さくすることが可能であ
り、側壁を伝う液体燃料の流出、側壁との衝突に
よる液体燃料の飛散を防止することができ、ま
た、従来の気液分離器では、燃料タンクとの位置
や大きさのみでその機能を賄う構成となつている
ため、キヤニスタへの配管通路は長く、よつて通
路内での蒸発凝縮量は多い。本考案のものは燃料
タンクの位置に拘束されないため、キヤニスタ近
傍への搭載が可能であり、必要最小限の配管長さ
ですむため、蒸発燃料の凝縮量を軽減でき、更に
フロート或いは作動片の自重及び傘バルブや作動
片の剛性を軽減、すなわちそれら該当部品の小型
化、薄肉化により滞溜する液体をさらに減らすこ
とができる。内部構成部品の小型化及び滞溜液体
燃料の少量化により、ケーシングを小さくするこ
とも可能である。
よつて、従来存在した蒸発燃料管路中の液体燃
料の分離が容易となり、キヤニスタに内蔵された
吸着材への液体燃料の侵入が防止でき、機関の始
動性の悪化や、大気を汚染することを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は蒸発燃料系統を示す車両の透視図で一
部に破断してある。第2図,第3図は従来より使
用されている気液分離器の作動原理を示す断面
図、第4図は本考案を示す気液分離器の一部破断
斜面図と蒸発燃料系統図、第5図,第6図は本考
案の気液分離器の断面図、第7図は本考案の第2
実施例の一部破断斜面図、第8図,第9図は第2
実施例の断面図である。 1……燃料タンク、8……ケーシング、10…
…第1ポート、12……第2ポート、13……隔
壁、14……細孔、15……上室、16……下
室、18……第3ポート、19,119……傘バ
ルブ、20……フロート、21,121……連
体、122……入口側気液室、123……出口側
気液室、124……仕切壁、125……連通孔、
127……連通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシング8内を隔壁13で上室15と下室1
    6に分離し、隔壁13には両室15と16を連通
    する細孔14を設けるとともに、前記上室15に
    は、中央部を隔壁13に固定し外周部が前記細孔
    14を覆うように隔壁13に密接したり離間して
    弁作用をする弾性体からなる傘バルブを設け、該
    傘バルブには、前記外周部に連接して作動片を設
    け、該作動片は、上室15内の液面レベルが高く
    なると傘バルブを伴つて変位して前記傘バルブの
    外周部を隔壁13より離間させるようにし、さら
    に前記上室15には、キヤニスタ4に連通する第
    1ポート10と、燃料タンク1と連通する第3ポ
    ート18とを設けた気液分離器。
JP7211983U 1983-05-13 1983-05-13 気液分離器 Granted JPS59177769U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7211983U JPS59177769U (ja) 1983-05-13 1983-05-13 気液分離器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7211983U JPS59177769U (ja) 1983-05-13 1983-05-13 気液分離器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59177769U JPS59177769U (ja) 1984-11-28
JPS6321728Y2 true JPS6321728Y2 (ja) 1988-06-15

Family

ID=30202260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7211983U Granted JPS59177769U (ja) 1983-05-13 1983-05-13 気液分離器

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JPS59177769U (ja) 1984-11-28

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