JPS63215346A - 双ロ−ル式連鋳機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は帯板を連続的に鋳造するための双ロール式連鋳
機に関するものである。

［従来の技術］ 溶湯より帯板を製造する手段としてはスラブ圧延方法が
一般的であるが、近年溶湯より直接帯板を鋳造し得る双
ロール式の帯板連鋳機が発案されるに至っている。

該双ロール式連鋳機は第４図に示すように、ロール内面
を水等で冷却できるようにした一対の冷却ロールａを、
鋳造しようとする帯板すの厚さに対応した間隙Ｇに保っ
て平行に配置し、該間隙Ｇに溶湯Ｃを導き、両ロールａ
を回転させつつ間隙Ｇより帯板すを連続、的に鍔出する
ものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、該一対の冷却ロールａは溶湯Ｃと接触する面が
、溶湯Ｃからの熱を受けて熱膨張するが、内部は冷却さ
れるので全体として太鼓状に変形し、帯板すの幅方向の
板厚分布は、両端部に比べ中央部が薄くなってしまう。

この帯板すの幅方向の板厚不均一を、後工程の圧延工程
で矯正することは容品でなく生産性が低下する。

この対策として冷却ロールａの中央部の径を、予想され
る熱膨張分小さくすることが考えられるが、鋳造条件の
変動に対応できず、帯板すの幅方向の板厚を充分に制御
することが望めない。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は上述の問題点を解決し、冷却ロールの外周面を
凹状から凸条まで任意に制御し、帯板の幅方向の板厚を
調節し得るようにすることを目的とするもので、内部が
空洞の円柱状冷却スリーブをシャフトに、該冷却スリー
ブの側板が該シャフトの軸方向に移動できるよう回り止
めして液密に嵌装し、該冷却スリーブの空洞部内に各側
板を移動させる拡縮装置を複数放射状に取り付けて冷却
ロールを構成し、該一対の冷却ロールを所要の間隙で回
転駆動可能に配設したことを特徴とする双ロール式連鋳
機にかかるものである。

［作　　　用］ 冷却スリーブの側板を拡縮装置により、例えば外側若し
くは円周方向に移動することにより、該冷却スリーブの
鋳造面が凹状に変形し、又内側若しくは中心方向に移動
することにより、鋳造面が凸状に変形する。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例であり、駆動用モ
ータに減速機を介して連結したシャフトｌに、円柱状で
内部が空洞の冷却スリーブ２を該冷却スリーブ２の側板
３の中心において嵌装し、該冷却スリーブ２の側板３を
前記シャフト１の軸方向に摺動可能で且つシャフトｌの
円周方向に回転不能にキー及びキー溝等の手段により固
定し、空洞部４内を液密にシールしである。

前記冷却スリーブ２の側板３内面間に複数の流体圧シリ
ンダ５を、円周方向等間隔に配置し、該多流体圧シリン
ダ５の筒体Ｂ端部を側板３に固定すると共にピストンロ
ッド７の先端を所要の大きさの当て板８を介して側板３
°に固定しである。該多流体圧シリンダ５の流体給排管
９．ｌＯを、一方の側板３に液密に貫通させ、冷却スリ
ニブ２の外側において開閉し得るよう夫々閉止しである
。

又、図示してないが冷却スリーブ２の空洞部４内に、シ
ャフト１を経由して冷却流体を給排し得るようにするこ
とにより冷却ロール１１を構成し、該一対の冷却ロール
１１を所要の間隙Ｇで配設し、該冷却ロール１１間上方
に溶湯ブール１２が形成されるようにしである。

以上のように構成したので、鋳造する溶湯の種類、温度
等の熱負荷や間隙の大きさ等の条件により、冷却スリー
ブ２の凹状変形量を計算により求めておき、各流体圧シ
リンダ５の流体給排管９．１０により流体を給排してピ
ストンロッド７を突出せしめ、冷却スリーブ２の側板３
，３゛を外側にふくらませる。

両側の側板３，３゛が外側に移動すると、該各側板３，
３゛と直角の位置関係にある鋳造面１３が全体として凹
状に変形する。

該鋳造面１３の凹状変形量は各側板３．３°の変形移動
量に略比例するので、鋳造面１３が所望の変形量となる
位置でピストンロッド７を停止させ、流体給排管９，１
０を閉止する。

このようにセットした冷却ロール１１．１１により連続
鋳造すると、冷却スリーブ２が溶湯からの熱を受けて熱
膨張し、予め形成しておいた凹部がなくなり、凹凸のな
い平坦な形状の鋳造面１３が形成され、幅方向板厚の均
一な帯板１４が連続的に鋳口される。

第３図は本発明の他の実施例であり、前記実施例と略同
様の構成において、シャフト１に一対のリング状クサビ
１５．１５°を先端が夫々外側に向くよう水密に且つシ
ャフトの軸方向に移動し得るよう嵌装し、該リング状ク
サビ１５．１５’のテーパ面ｉａ、ｔｅ’に、冷却スリ
ーブ２の側板３，３°の・中心に設けた孔１７，１７°
のテーパ面１８．１８’が嵌合するよう液密に嵌装し、
流体圧シリンダ５により前記リング状クサビ１５．１５
’を開閉し得るようにしである。第３図中、第１図及び
第２図と同一の符号は同一のものを示す。

本実施例の場合には、流体圧シリンダ５のピストンロッ
ド７の突出により、リング状クサビ１５．１５°の間隔
を開くと、各リング状クサビ１５゜１５°のテーパ面１
８，１８°が冷却スリーブ２の側板３．３°の孔１７，
１７゛内により深く嵌入し、該各側板３．３°が外側に
移動すると共に前記多孔１７．１７°が拡大し、冷却ス
リーブ２の肩部（幅方向両端部）が拡径する。該冷却ス
リーブ２の幅方向中央部は拡径しないので、冷却スリー
ブ２の鋳造面は全体として幅方向中央部が凹状に変形す
る。

該凹状変形量を予め計算した量としておくことにより、
溶湯鋳造時の熱膨張によって鋳造面が平坦となり、均一
な板厚の帯板１４を連続鋳造できる。

なお、本発明は上述の実施例のみに限定されるものでは
なく、予め冷却スリーブに過度の凹部を設けて鋼板の内
側方向の移動により平坦にしてもよいこと等本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。

［発明の効果コ 以上述べたように本発明の双ロール式連鋳機によれば、
空洞の冷却スリーブ内に側板移動用の拡縮装置を放射状
に設けた冷却ロールを使用するので、側板の移動により
冷却スリーブの鋳造面を凹状又は凸状に任意に変形する
ことができ、帯板の幅方向板厚分布を容易且つ確実に調
節することができる等種々の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の連鋳機の一実施例の部分説明図、第２
図は第１図で示した連鋳機の全体説明図、第３図は本発
明の連鋳機の他の実施例の部分説明図、第４図は従来の
双ロール式連鋳機の一例を示す説明図である。 １はシャフト、２は冷却スリーブ、３．３′は側板、４
は空洞部、５は流体圧シリンダ、９，１０は流体給排管
、１３は鋳造面、１５．１５°はリング状クサビ、１８
．１８°、１８，１８°はテーパ面を示す。 第１図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）内部が空洞の円柱状冷却スリーブをシャフトに、該
   冷却スリーブの側板が該シャフトの軸方向に移動できる
   よう回り止めして液密に嵌装し、該冷却スリーブの空洞
   部内に各側板を移動させる拡縮装置を複数放射状に取り
   付けて冷却ロールを構成し、該一対の冷却ロールを所要
   の間隙で回転駆動可能に配設したことを特徴とする双ロ
   ール式連鋳機。