JPS63214488A - 感熱性孔版原紙 - Google Patents

感熱性孔版原紙

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JPS63214488A
JPS63214488A JP4798287A JP4798287A JPS63214488A JP S63214488 A JPS63214488 A JP S63214488A JP 4798287 A JP4798287 A JP 4798287A JP 4798287 A JP4798287 A JP 4798287A JP S63214488 A JPS63214488 A JP S63214488A
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JP
Japan
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layer
polymer
heat
printing
sensitive stencil
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JP4798287A
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Yasushi Inoue
泰史 井上
Yuji Hotta
祐治 堀田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N1/00Printing plates or foils; Materials therefor
    • B41N1/24Stencils; Stencil materials; Carriers therefor
    • B41N1/245Stencils; Stencil materials; Carriers therefor characterised by the thermo-perforable polymeric film heat absorbing means or release coating therefor

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕  ゛ この発明は多孔性薄葉材料の一面に感熱性孔版層を設け
てなる感熱性孔版原紙に関する。
〔従来の技術〕
感熱性孔版原紙は、従来、ポリ塩化ビニリデンフィルム
、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムのよ
うな予め延伸やインフレーション法などにより製膜され
たフィルムを用いて、これに接着剤(粘着剤を含む)を
塗布し、この塗布面に多孔性薄葉材料をラミネートする
ことにより製造されている。
この方法で製造される感熱性孔版原紙は、前記のフィル
ムおよび接着剤層が一体となって感熱性孔版層を構成し
、これらを加熱により穿孔して製版されるものであり、
印刷にあたってはこの原紙をインクドラムに巻き付け、
多孔性薄葉材料側からインクを供給して印刷される。
ところで、このような感熱性孔版原紙においては、その
感熱性孔版層の厚みが厚くなると、印刷に際し多孔性薄
葉材料側から供給されるインクが通りにくくなるうえに
、加熱穿孔時にその周囲に熱溶融したポリマーが多く残
存して、製版精度が悪くなったり、印刷時にインクかに
じみやすくなり、これらのことが原因で高濃度でかつ鮮
明な印刷を行えず、印刷の感度および画質が低下してし
まう弊害がある。
このことから、感熱性孔版層の厚みはできるだけ薄い方
が望ましく、薄くすることにより製版精度が上がり、印
刷も容易となり、またそのために高粘度インクの使用も
可能となるなど、高濃度でかつ鮮明な印刷、つまりは感
度および画質の良好な高品質の印刷を行えるのである。
しかるに、前記従来の感熱性孔版原紙は、感熱性孔版層
の薄層化に限界があり、印刷の高品質化を期待しうる2
μm以下、たとえば1μm程度の薄さにすることは困難
であった。
この理由は、ポリ塩化ビニリデンフィルムやPETフィ
ルムなどの製膜フィルムはその厚みがせいぜい2μm程
度までであって、これ以下の薄い製膜フィルムを安価に
入手することはその製膜技術上および需要量の面で困難
で、またかりに入手できたとしてもこれを多孔性薄葉材
料に接着剤を用いて均一にラミネートすることが難しい
からである。また、他の理由として、上記の製膜フィル
ムを多孔性薄葉材料に接着させるために、通常約0.5
〜3g/rrf(固形分)の接着剤を必要とするため、
感熱性孔版層の全体厚みはそのぶんさらに厚(なるため
である。
そこで、この発明者らは、上記従来の感熱性孔版原紙の
問題点に鑑み、鋭意検討を加えた結果、多孔性薄葉材料
上に設けるべき感熱性孔版層を熱可塑性ポリマーの塗布
層で構成させる、つまり上記の層を熱可塑性ポリマーの
塗布という手段で形成するようにすれば、前記従来の製
膜フィルムや接着剤を用いる場合の製膜技術、ラミネー
ト技術さらには経済性の面での問題が一切回避され、ま
た接着剤層に基づく薄層化の妨げもなくなって、従来で
は困難であった2μm以下、通常0.1〜1゜5μm程
度の非常に薄い感熱性孔版層を容易に形成できるもので
あることを知り、これをこの発明の先行発明として既に
提案した。
この先行発明に係る感熱性孔版原紙は、感熱性孔版層が
前記従来のものとは異なって接着剤層を有しない熱可塑
性ポリマ一層(塗布層)単独からなるという独自構成を
とるもので、ポリマ一層の薄層化が容易なことから印刷
の高品質化を簡単に図れ、またその製造を安価に行える
などの多くの利点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、この発明者らの引き続く研究によれば、上記
の先行発明に係る感熱性孔版原紙においては、前記薄層
化に基づく高品質化は確かに図れるが、印刷の感度とい
う面でなおやや不足する場合があり、文字カケやカスレ
のない高濃度の印刷を行うためにはさらに改良の余地が
認められた。
また、このような感度特性に比較的すぐれるもの−であ
っても、保存中にポリマー塗布層が劣化し、これを製版
し印刷すると印刷物にカブリ (地汚れ)が発生する場
合があった。
したがって、この発明は、上記の先行発明をさらに改良
し、文字カケやカスレのない高濃度の印刷を行えるうえ
に、保存中にポリマー塗布層が劣化して印刷物にカブリ
が発生するという問題のない、印刷の感度および保存性
に共にすぐれる感熱性孔版原紙を提供することを目的と
している。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、感熱性孔版層としてのポリマー塗布層を特定
のポリマーを用いた上下二層構成とすることにより、印
刷の感度が著しく向上し、またポリマー塗布層の保存中
の劣化が抑えられて、比較的高い温度下に保存しておい
ても印刷物にカブリが発生することのない、印刷の感度
および保存性に共にすぐれる感熱性孔版原紙が得られる
ものであることを知り、この発明を完成するに至った。
すなわち、この発明は、多孔性薄葉材料の一面に感熱性
孔版層としてポリマー塗布層を設けてなる感熱性孔版原
紙において、上記の塗布層をビカツト軟化点が80℃以
下の熱可塑性ポリマーを主体とした下層とビカツト軟化
点が100℃以上の熱可塑性ポリマーを主体とした上層
とで構成したことを特徴とする感熱性孔版原紙に係るも
のである。
なお、この明細書において、ビカツト軟化点とは、ビカ
ツト試験(Vtcat  test)法により、試験片
に1,000〜1,050gの荷重を加え、定速昇温を
行い、針が試験片中にi mm侵入したときの温度とし
て測定される値を意味するものである。
〔発明の構成・作用〕
この発明において使用する多孔性薄葉材料としては、マ
ニラ麻、こうぞ、みつまたなどの天然繊維、ポリエステ
ル、ナイロンなどの合成繊維およびこれらを混抄してな
る祇または不織布で坪量5〜15g/rtfのもの、あ
るいはポリエステル繊維。
絹のスクリーン紗などが使用できる。
この発明において使用する下層および上層用の熱可塑性
ポリマーは、これらのポリマーで感熱性孔版層を構成さ
せるために、いずれも常温で非粘着性でかつ固形のもの
でなければならないが、このうち下層用の熱可塑性ポリ
マーはそのビカツト軟化点が80℃以下、好適には70
℃以下であることが必要で、また上層用の熱可塑性ポリ
マーはそのビカツト軟化点が100℃以上、好適には1
20℃以上であることが必要である。
この発明においては、上下層を上記の如きポリマー構成
とすることにより、印刷の感度および保存性に共に好結
果が得られることを見い出したものであるが、この理由
については、今のところ必ずしも明らかとはいえない、
推測では、ビカツト軟化点が80℃以下の熱可塑性ポリ
マーで下層を構成すると、塗膜性や製版性などに好結果
が得られて印刷の感度が向上し、一方このポリマー単独
では保存中に塗膜が劣化しやすくなるが、この上にビカ
ツト軟化点が100℃以上の熱可塑性ポリマーからなる
上層を設けると、上記問題も回避されて、保存後もカブ
リのない良好な印刷を行えるものと考えられる。
下層用としてのビカツト軟化点が80℃以下の熱可塑性
ポリマーの具体例としては、たとえばポリブテン、ポリ
アクリル酸メチル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、ポリブタジェン、エチレン−メタ
クリル酸共重合体などを挙げることができ、これらの中
からその一種または二種以上を使用する。
また、上層用としてのビカツト軟化点が100℃以上の
熱可塑性ポリマーの具体例としては、たとえばポリエチ
レン、ポリベンテン、ポリメチルペンテン、ポリアクリ
ロニトリル、エチルセルロース、ニトロセルロース、熱
可塑性ポリエン、チル樹脂、ポリメタクリル酸メチルな
どを挙げることができ、これらの中からその一種または
二種以上を使用する。
これら上下層用の熱可塑性ポリマーの分子量は特に限定
されるものではないが、一般的にはその平均分子量が数
万〜数十万の範囲にあるのが、印刷の感度および保存性
の向上の面で望ましいものである。
この発明においては、上述のとおり、下層にビカツト軟
化点が80℃以下の熱可塑性ポリマーを、上層にビカツ
ト軟化点が100℃以上の熱可塑性ポリマーを、それぞ
れ用いることを特徴としているが、この発明の効果を損
なわない限り、下層にビカツト軟化点が100℃以上の
熱可塑性ポリマーを下層全体の20重量%以下の割合で
、また上層にビカツト軟化点が80℃以下の熱可塑性ポ
リマーを上層全体の20重量%以下の割合で、それぞれ
加えてもよいものである。
また、この発明では、このような熱可塑性ポリマーから
なる上下層を多孔性薄葉材料の一面に塗布層として設け
るものであるが、その際上下両塗布層中に酸化防止剤、
滑剤、可塑剤、帯電防止剤などの各種の添加剤を必要に
応じて含ませるようにしてもよい、これら添加剤の含量
は、上層全体または下層全体のそれぞれ50重量%以下
とされる。すなわち、上下両塗布層は、熱可塑性ポリマ
ー単独からなるものだけでなく、このポリマーを主体と
してこれに上記の添加剤が適量含まれたものであってよ
いのである。
このような塗布層からなる感熱性孔版層の形成には、種
々の方法が考えられる。しかし、前記下層用の熱可塑性
ポリマーの多(が水に相溶しない有機溶剤に25℃下で
少なくとも1重量%可溶なポリマーであることから、こ
のポリマーを上記の有機溶剤に1重量%以上溶解させた
溶液を使用して下層を形成する以下に述べる方法を採用
するのが最も好ましい、この方法によれば、多孔性薄葉
材料への下層用の熱可塑性ポリマーの浸透や塗布層にフ
ィッシュアイなどの塗膜欠陥を生じさせることなり薄り
て均一な塗布層を簡便に形成できるからである。
この好ましい方法とは、下層を形成するための第一段階
が、多孔性薄葉材料の空隙部分に水を充分に充填する工
程と、この含水多孔性薄葉材料の一面に水に相溶しない
有機溶剤とこれに1重量%以上溶解された下層用の熱可
塑性ポリマーと要すれば前記した如き添加剤とを含む溶
液を塗布する工程と、さらにこの塗布後乾燥して上記の
有機溶剤および水を順次除去する工程とからなるもので
ある。
このように、多孔性薄葉材料に水を充填したうえで水に
相溶しない有機溶剤に溶解させたポリマー溶液を塗布す
ると、多孔性薄葉材料の空隙部分に水が充填されている
ので、塗布したポリマー溶液が空隙部分に浸透すること
な(層状に形成され、これを乾燥することによって多孔
性薄葉材料の表面に極薄でかつフィッシュアイなどの塗
膜欠陥のない均一な下層を形成できるものである。しか
も、多孔性薄葉材料表面と下層とは、互いに親和性を有
するものを選択使用することにより、界面部分において
物理的、化学的に結合して強固に接合したものとなる。
上記において、多孔性薄葉材料への水の充填は、ロール
コーティング法、ディッピング法などの各種の方法で行
うことができ、またポリマー溶液の塗布は、アプリケー
ターコート、ファウンテンコート、ダイコートなどの方
法を採用して行うことができる。これらの方法自体は特
に限定されるものではない。
水に相溶しない有機溶剤としては、ヘキサン、シクロヘ
キサン、シクロヘキセン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、酢酸エチル、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどの多くの有機溶剤が挙げら
れる。これらの有機溶剤の一種または二種以上に下層用
の熱可塑性ポリマーを溶解させ、また要すれば前記の添
加剤を加えるが、上記ボ゛リマ一の濃度は、少な(とも
1重量%、通常は2〜10重量%程度となるようにする
のが薄くて均一な塗布層を形成するうえで望ましいもの
である。
塗布後の乾燥条件は、有機溶剤の種類により異なるが、
通常は60〜120℃で1〜10分間程度とすればよい
、この乾燥により、まず塗布層中の有機溶剤が揮散され
、ついで多孔性薄葉材料に充填された水が連敗除去され
ることになる。
このようにして下層を形成したのち、第二段階として上
層を形成する。ここでは、多孔性薄葉材料にポリマーが
浸透する心配がないため、上記下層の如き手段をとる必
要は特になく、上層用の熱可塑性ポリマーを溶解させ、
また要すれば前記の添加剤を加えた溶液を下層の上に塗
布し乾燥するだけでよい。このとき使用する有機溶剤は
任意であり、また乾燥条件も上記溶剤の種類に応じて適
宜法められる。塗布溶液のポリマー濃度は、通常2〜1
0重量%程度とするのが薄くて均一な塗布層を形成する
ために望ましい。
上記方法にて形成されるポリマー塗布層の厚みとしては
、下層が0.05〜1μm、上層が0.05〜1μmで
、上下層の合計厚みが2μm以下、好適には0.1〜1
.5μm程度となるようにすればよい、このような厚み
設定は上述の方法を採用することによって容易に行える
ものである。
なお、ポリマー塗布層の形成方法としては、上記方法の
ほか、たとえば下層および上層用の熱可塑性ポリマーを
多孔性薄葉材料の一面に順次溶融塗布する方法、剥離紙
上に上層および下層用の各熱可塑性ポリマーの溶液を順
次塗布乾燥して上下層が逆転した二層構成の塗布層を形
成したのち、これを多孔性薄葉材料の一面に接着剤を用
いることなく熱転着させる方法などもある。ただし、こ
れらの場合、多孔性薄葉材料へのポリマーの浸透や塗布
層にフィッシュアイなどの塗膜欠陥が生じることないよ
うに、溶融塗布や熱転着のための条件を適正に選択すべ
きである。
このようにして得られるこの発明の感熱性孔版原紙は、
感熱性孔版層としてのポリマー塗布層の表面に製版時の
接着を防止するための離型層や、熱ヘッドとのスティッ
キングを防止するためのスティッキング防止層を必要に
応じて設けることができる。また、このような離型層や
スティッキング防止層を設ける代わりに、ポリマー塗布
層を構成する上層中に離型剤やスティッキング防止剤を
加えるようにしても差し支えない。
この発明の感熱性孔版原紙を用いて製版および印刷する
には、常法に準じて行えばよい。たとえば製版は、感熱
性孔版層面にオフセット印刷原稿を重ね市販の感熱孔版
製版機を用いて加熱穿孔すればよく、また印刷は、市販
の孔版印刷機を用いて上記製版後の原紙をインクドラム
に巻きつけ、多孔性薄葉材料側からインクを供給しなが
ら印刷すればよい。
〔発明の効果〕
この発明の感熱性孔版原紙は、多孔性薄葉材料の一面に
感熱性孔版層として設けるポリマー塗布層をビカツト軟
化点が80℃以下の熱可塑性ポリマーを主体とした下層
とビカツト軟化点が100℃以上の熱可塑性ポリマーを
主体とした上層とで構成するようにしたことにより、感
熱性孔版層の薄層化に基づく印刷の高品質化など先行発
明と同様の利点が得られることはもちろん、印刷の感度
が特に良好で文字カケやカスレのない高濃度の印刷を行
え、しかも保存性が著しく向上して、比較的高い温度下
に保存しても印刷物にカブリが生じないという特有の効
果が奏し得られる。
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。
実施例1 坪19 g/rdのマニラ麻を素材とする多孔性薄葉紙
にディッピング法により水を充填したのち、その表面に
、ポリ酢酸ビニル(ビカツト軟化点約40℃、平均分子
量10万)の2重置%トルエン溶液を、スリット厚25
μmのアプリケーターで塗布し、80℃で1分間乾燥を
行い、下層を形成した。つぎに、この下層の上に、エチ
ルセルロース(ビカツト軟化点156℃、エトキシル基
含有率48重量%、平均分子量100.000)の2重
量%トルエン溶液をスリット厚25μmのアプリケータ
ーで塗布したのち、80℃で1分間乾燥を行い、上層を
形成した。
このようにして感熱性孔版層としてポリ酢酸ビニルから
なる約0.5μm厚の下層とエチルセルロースからなる
約0.5μm厚の上層とで構成されたポリマー塗布層を
有する感熱性孔版原紙を得た。
この感熱性孔版原紙の表面に離型層としてシリコーンオ
イルを0.1g/nfとなるようにワイヤーバーコード
を行った。
比較例1 ポリマー溶液としてポリ酢酸ビニル(実施例1で用いた
のと同じもの)の2重量%トルエン溶液を使用し、塗布
後の乾燥条件を80℃で1分間とし、乾燥厚みを約1μ
mとした以外は、実施例1の下層の形成方法と同様にし
て、ポリ酢酸ビニルの単独層からなるポリマー塗布層を
有する感熱性孔版原紙を作製し、実施例1と同様のシリ
コーンコートを行った。
比較例2 ポリマー溶液としてエチルセルロース(実施例1で用い
たのと同じもの)の2重量%トルエン溶液を使用し、塗
布後の乾燥条件を80℃で1分間とし、乾燥厚みを約1
μmとした以外は、実施例1の下層の形成方法と同様に
して、エチルセルロースの単独層からなるポリマー塗布
層を有する感熱性孔版原紙を作製し、実施例1と同様の
シリコーンコートを行った。
実施例2 下層用のポリマー溶液としてポリアクリル酸メチル(ビ
カツト軟化点75℃、平均分子量8万)の2重量%酢酸
エチル溶液を用い、塗布後の乾燥条件を80℃で1分間
とし、乾燥後の下層厚みを約0.5μmとするとともに
、上層用のポリマー溶液として熱可塑性ポリエステル樹
脂(ビカツト軟化点150℃、平均分子量2万)の2重
量%トルエン/メチルエチルケトン溶液を用い、塗布後
の乾燥条件を80℃で1分間とし、乾燥後の上層厚みを
約0.5μmとした以外は、実施例1と同様の方法で上
下二層構成のポリマー塗布層を有する感熱性孔版原紙を
作製し、実施例1と同様のシリコーンコートを行った。
比較例3 ポリマー溶液としてポリアクリル酸メチル(実施例2で
用いたのと同じもの)の2重量%酢酸エチル溶液を使用
し、塗布後の乾燥条件を80℃で1分間とし、乾燥厚み
を約1μmとした以外は、実施例1の下層の形成方法と
同様にして、ポリアクリル酸メチルの単独層からなるポ
リマー塗布層を存する感熱性孔版原紙を作製し、実施例
1と同様のシリコーンコートを行った。
比較例4 ポリマー溶液として熱可塑性ポリエステル樹脂(実施例
2で用いたのと同じもの)の2重量%トルエン/メチル
エチルケトン溶液を使用し、塗布後の乾燥条件を80℃
で1分間とし、乾燥厚みを約1μmとした以外は、実施
例1の下層の形成方法と同様にして、熱可塑性ポリエス
テル樹脂の単°独層からなるポリマー塗布層を有する感
熱性孔版原紙を作製し、実施例1と同様のシリコーンコ
ートを行った。
上記の実施例および比較例の感熱性孔版原紙につき、印
刷の感度および保存性を調べるために、各原紙を80℃
の恒温室に2日間保存したのち1.12ドツト/lIの
熱記録ヘッドを用いてその発熱素子が各原紙の塗布層面
に当たるようにセットし印加電圧25v、印加時間2r
Hs e cの印字条件で製版し、ついで孔版印刷機(
理想科学工業社製の商品名AP7200)で印刷を行っ
た。
その結果、まず、実施例1と比較例1.2とを対比する
と、比較例1の原紙では印刷物にカブリが発生し、また
比較例2の原紙では文字濃度がやや薄く文字カケやカス
レがみられたが、実施例1の原紙では文字カケやカスレ
のない非常に高濃度の印刷を行え、かつ印刷物にカブリ
の発生は全くみられなかった。また、実施例2と比較例
3.4との対比においても、上記同様に、比較例3の原
紙では印刷物にカブリが発生し、また比較例4の原紙で
は文字濃度がやや薄く文字カケやカスレがみられたが、
実施例2の原紙では文字カケやカスレのない非常に高濃
度の印刷を行え、しかも印刷物にカブリの発生は全くみ
られなかった。
これらの結果より、この発明の感熱性孔版原紙は、印刷
の感度および保存性に共にすぐれたものであることが明
らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多孔性薄葉材料の一面に感熱性孔版層としてポリ
    マー塗布層を設けてなる感熱性孔版原紙において、上記
    の塗布層をビカツト軟化点が80℃以下の熱可塑性ポリ
    マーを主体とした下層とビカツト軟化点が100℃以上
    の熱可塑性ポリマーを主体とした上層とで構成したこと
    を特徴とする感熱性孔版原紙。
  2. (2)下層を構成する熱可塑性ポリマーが水に相溶しな
    い有機溶剤に25℃下で少なくとも1重量%可溶なポリ
    マーである特許請求の範囲第(1)項記載の感熱性孔版
    原紙。
JP4798287A 1987-03-03 1987-03-03 感熱性孔版原紙 Pending JPS63214488A (ja)

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