JPS63214256A

JPS63214256A - 湿布等の冷，温媒体担持体

Info

Publication number: JPS63214256A
Application number: JP4791787A
Authority: JP
Inventors: 手島　俊之
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1987-03-03
Filing date: 1987-03-03
Publication date: 1988-09-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、冷却或は加湿された水分を担持したポリマー
アクリル酸系などの高吸湿、吸水性ポリマーを、冷、温
媒体となすとともに、その包装材を介して、該冷、温媒
体の冷、温作用を効果的に発揮させ、多様な用途に適用
できるようにした湿布等の冷、温媒体担持体に関するも
のである。

（従来の技術）従来から頭痛や関節炎などの疾患やスポーツ後の疲労回
復などのため、氷のうや吸水性のゲル状物を合成樹脂製
の袋に封入した冷媒体担持体或は単に冷、温湿布などを
使用し、これを治療部位等に当接させることにより、そ
の苦痛や炎症を緩和させることなどが行なわれている。

すなわち、その疾患等に応じて、上記水のう。

ゲル状物或は湿布などを各々使い分け、その冷。

温効果により治療を行なうものである。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、上記水のうやゲル状物封入袋などは、氷片や
ゲル状物をゴム製袋や合成樹脂製袋などに密封して封入
し使用に供されるものであるので、例えば人体の素肌に
接触させた場合には通気９通水性がないため人体の素肌
の呼吸作用と合わないものとなり違和感を与えるととも
に“かぶれ″等の原因となる欠点がある。

又、上記袋内に封入し、た氷片やゲル状物は袋体で隔離
された状態にあるので、更に水分等を補給することはで
はなく、人体などの患部に当接されれば体温などにより
温められ、その冷却能を短時間で喪失するものであり、
且つ使用後の再生は冷蔵庫などに長時間保存する必要が
あり手数のかかるものとなる。

一方、温湿布を使用して温熱治療を行なう場合には、更
にその効力の持続性が小さく患部によって冷やされた湿
布を頻繁に取替える必要があるなどの問題点を有する。

そこで本発明は、上記従来の欠点を解消させるとともに
、従来にはみられない長い冷、温効力を持続でき、且つ
取扱いが容易な冷、温媒体担持体を提供することを目的
とする。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するための本発明を、その基本的構成を
示す第１〜２図（実施例に対応する）を用いて説明する
と、本発明は、水分を担持した高吸湿、吸水性ポリマー
層１と、このポリマー層１の片面の一部（第２図参照）
もしくは全部（第１図参照）を被覆する合成繊維不織布
２と、この不織布２の被覆部分を除いて、上記ポリマー
層１を被覆する合成樹脂シート３と、から成るとともに
、」二記不織布２とシート３との端面を図例の如く相互
にシール４することにより、上記ポリマー層１を包装し
たものである。

更に、具体的に述べると、上記高吸湿、吸水性ポリマー
Ｍ１としては、例えばポリアクリル酸ソーダ系重合体を
主成分とするものやデンプン−アクリル酸グラフト重合
体などが対象となる。

次に、上記ポリマー層１を被覆する不織布２としては、
ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン或は合成
セルローズ系のものが風合いがよく、且つポリマー層１
の水分を吸収しないという点で好適とされる。

そして、上記不織布２とともにポリマー層１を被覆する
合成樹脂シート３としては、ポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリプロピレンなどの非透水性合成樹脂シートもし
くは網状体とした撥水性シートがよく、このようなシー
トの場合特に上記不織布２との熱シール性がよくなるの
で好都合となる。

（作用）上記構成の高吸湿、吸水性ポリマー層１に水分、すなわ
ち、冷水、温水を担持させるには、上記合成繊維不織布
２側から冷水もしくは温水を供給することによってなさ
れ、この際該ポリマー層ｌは短時間でこの水分を吸収し
担持する。

そして、担持した水分は多少の圧力下においても殆んど
離脱させることはなく、且つ水分によってポリマー層１
自体溶解することはない。

従って、上記担持した水分量に応じた冷、温作用を治療
を必要とする例えば人体などの対象部位に対して効果的
になし得るものとなる。

一方、患部に当接する上記不織布２は、ポリマー層１の
吸水完遂後においては残留水分を有しなく、それ自体の
通気性や風合いの良さから患部にフィツトするものとな
る。

そして、上記合成樹脂シート３は、その撥水性により担
持されたポリマー層１からの水分の揮散を極力抑制し、
ポリマー層１の冷、温効力を長時間持続させる。

なお、治療目的などにより更にポリマー層１内に水分を
補給することも容易に実施できる。

（実施例）第３〜６図は、上記本発明の基本構成を示す第１〜２図
の発展的実施例を示すものであって、第３図においては
、上記高吸湿、吸水性ポリマー層１を吸湿、吸水性のあ
るパルプなどからなる紙材や一般不織布５で被覆した後
、更に上記合成繊維不織布２及び非透水性合成樹脂シー
ト３で該被覆体１ａを包装したものを示す。このように
、高吸湿、吸水性ポリマー層１を紙材等５で被覆して構
成させると、紙材等５の吸湿、吸水性能と相まって、上
記高吸湿、吸水性ポリマー層１の水担持性が更に向上し
、且つポリマー層１に対しての補強にもつながる。

第４図は、上記高吸湿、吸水性ポリマー層１の一側に合
成繊維綿材や脱脂綿６等を介在させ、しかも合成樹脂シ
ートを網状体３ａとし、包装体Ｓを形成したもので、こ
の構成から、特に使用時において人体等の被装着面に当
接させる不織布２側にクッション効果を与えるとともに
、網状体３ａを通して外方からの通気がよくなるので、
装着後の患部等におけるムレや発汗を緩和させ、且つ人
体等の動きに対してもクッション作用により追随するも
のとなる。

第５図は、上記高吸湿、吸水性ポリマー層１の一側、例
えば図示のように、−上記包装体Ｓの合成樹脂シート３
側に吸水作用により吸熱反応或は発熱反応を呈する物質
７を一般不織布などで包んで介在させたもので、この場
合には、該物質７が、高吸湿、吸水性ポリマー層１に供
給される水分と反応を起し、この吸熱反応或は発熱反応
により高吸湿、吸水性ポリマー層］を冷却或は加温させ
る。

従って、使用目的に応じて上記吸熱５発熱物質を適宜使
い分けるとともに、その用量や種類などを増減もしくは
変更することによりポリマー層１に対する冷却或は加温
範囲を厚みを通して加減できるものとなる。

なお、上記吸熱物質としてはＮ　Ｈ４Ｎ　Ｏ，、Ｎ　ａ
２ＳＯ４・１０Ｈ２０，ＣａＣＱ２・６Ｈ２０，Ｎ　ａ
　２Ｓ２０３＋　５Ｈ２０，ＮａＣｆ１　　などが対象
となり、一方、発熱物質としてはＣａ　（ＯＨ）２．　
Ｃａ　Ｓ　Ｏ４・２Ｈ２０などが挙げられる。

第６図に示すのは、上記高吸湿、吸水性ポリマー層１を
紙材や一般不織布などで厚み方向に区分して複数個上下
に積層し包装したもので、この積層化により吸水用量が
、更に大きくなり長時間に亘りその効力が持続されるよ
うになる。

しかして、上記実施例において示した各構成の冷、温媒
体担持体は実際の使用に際しては、例えば第７図に示す
ように包装体Ｓを構成する非透水性合成樹脂シート３の
一端を延長し、その延長側端部に剥離紙９を上接した接
着層８を設けて患部の体面、例えば第１０図（イ）（ロ
）のように人体の足部Ｆ１や競走馬の足関節部Ｆ２にフ
ィツトさせて巻回止着させるようにしたり、第８図とし
て示すように、円形状となし、該包装体Ｓの合成繊維不
織布２側に上記同様に剥離紙を上接した接着層１０を設
けて、例えば第１１図のように人体の乳部Ｂに接着させ
、該乳部Ｂの乳腺治療等を行なうようにしてもよい。な
お、この際図示のように乳首部すは周面が露出するよう
に冷、温媒体保持材の中央部１１は切取るようにすれば
効果的である。

この他、本発明においては、上記担持体を第９図に示す
ような眼帯Ｅの内部に装着することや、人体の額に合わ
せた形状とすることなど自在にできるものとなる。

（発明の効果）以上のように、本発明の湿布等の冷、温媒体担持体は、
水分を担持した高吸湿、吸水性ポリマー層を冷、温媒体
として合成繊維不織布と非透水性合成樹脂シートとで包
装したものであるので、上記包装体を介して、上記ポリ
マーによる冷、温効力を人体等の被対象部位に対して長
時間効果的に持続させながら付与させることができる。

又、上記ポリマーを包装する合成繊維不織布は、従来の
氷のうや湿布などと異なり、風合いがよく患部などとフ
ィツトするものであるので、該担持体を着装後は患者等
に対して違和感を与えることがなく、従来の氷のうや湿
布などでは得られない快適感を与えるものとなる。

そして、上記ポリマーを不織布とともに包装する非透水
性合成樹脂シートは、撥水性や可撓性とともに、不織布
とのシール性がよいので、上記ポリマーを主体としてな
る冷、温媒体担持体を不織布と合体され好適に包装し、
該担持体の冷、温効力をに全うさせるものとなるのであ
る。

なお、この合成樹脂シートを非透水性とすれば、担持体
の冷、温作用は不織布側に当接する人体患部などに効果
的に作用するようになり、また、網状体とすれば、該シ
ートからも水分を担持体に対して供給できるようになる
ので、例えば該担持体の装着や取はずしに手数を要し、
装着後の水分の補給が煩雑となる主として野外で生活す
る動物などに好適に使用できるものとなる。

このように本発明は、簡便な構成でありながら、その効
力は極めて大きなものであるので、上述した人体や動物
等の治療や疲労回復などの用途に限らず、水産物の保冷
など広い用途で採用できるものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１〜７図は本発明の種々の実施例を示す縦断面図、第
８図は別の実施例を示す平面図、第９図。第１０図（イ）（ロ）及び第１１図は各々本発明の使用
状態を示す説明図である。（符号の説明）１　高吸湿、吸水性ポリマー層、２・・・合成繊維不織
布、３・・・合成樹脂シート、４・・・シール部、５・
・・紙材或は合成繊維不織布、６・・・綿材、７・・・
吸熱。発熱用化学物質、８．ｔｏ・・・接着層、９・・・剥離
紙、１１・・・中央部、Ｂ・・・９１．部、Ｅ・・・眼
帯、Ｆｌ、Ｆ２・・・即部、Ｓ・・・包装体。一以上一１・・・高吸湿、吸水性ポリマー２・・・合成繊維不織布３・・・合成樹脂フィルム６・・・綿材７・・・吸熱、発熱用化学物質８．１０・・・接着層９・・・剥離紙１１・・・中央部Ｂ・・・孔部Ｅ・・・眼帯Ｆｌ、Ｆ２・・・足部Ｓ・・・包装体第１図

Claims

【特許請求の範囲】

１．水分を担持した高吸湿，吸水性ポリマー層１と、こ
のポリマー層１の片面の一部もしくは全部を被覆する合
成繊維不織布２と、上記不織布２の被覆部分を除いて、
上記ポリマー層１を被覆する合成樹脂シート３と、から
成り、上記不織布２とシート３とはその端面を互いにシ
ールされ、上記ポリマー層１を包装して成ることを特徴
とする湿布等の冷，温媒体担持体。
２．上記ポリマー層１が、水分と反応して吸熱，発熱す
る物質を該ポリマー層１及び上記シート３との間に介在
して包装されている特許請求の範囲第１項記載の湿布等
の冷，温媒体担持体。