JPS63214090A - 文字多重デ−タ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ａ）産業上の利用分野 この発明は、テレビ放送電波に重畳して送信される文字
多重信号の処理装置に関する。

（ｂ）発明の背景 昭和６０年秋よりテレビ放送電波の垂直帰線消去期間内
にコードデータによる番組を重畳して送信し、受像機側
でそのデータを分離、構成してテレビ画面に表示する文
字多重放送が実施されている（ハイブリッド伝送方式）
。

文字多重放送のそれぞれの番組は１〜数十ページの画面
より構成されているが、テレビ放送は１秒間に６０回の
垂直帰線消去期間を有するため一局で数十の番組を送信
することが可能である。その番組内容は、例えば、聴力
障害者への字幕放送やテレビ番組の内容紹介等の補完的
番組と、株式市況、天気予報やニュース速報などの独立
した番組とで構成されている。なお、この文字多重放送
データはコード信号によって構成されている。

この文字多重放送を受信するためにはテレビ受像機のチ
ューナーに文字多重アダプターを接続し、この文字多重
アダプターで構成された文字多重放送画面を再度テレビ
受像機に入力し、ＣＲＴ画面で表示する。

ところで、現在実用化されている文字多重放送アダプタ
は文字多重データを所定のフォーマットの画面に構成す
る機能しか持っておらず、ＣＲＴ画面で表示するかまた
は画像データとしてのみセ−ブが可能であり、利用方法
は利用者がＣＲＴ画面を通じて目視することに限られて
いた。

この発明はこのような現状に鑑みてなされたもので、文
字データのみを抽出することによってファイリング、加
工等の文字多重放送の新たな利用が可能な文字多重デー
タ処理装置を提供することを目的とする。

（Ｃ）問題点を解決するための手段 この発明は、データファイルを有するとともに、テレビ
放送に重畳して送信される文字多重信号から文字コード
のみを分離する信号分離手段と、分離された文字コード
をそれぞれ前記データファイルに蓄積して記憶する蓄積
記憶手段と、を設けたことを特徴とする。

（ｄ）作用 この発明の文字多重データ処理装置は以下のように動作
する。

テレビの画像信号から分離された文字多重信号が人力さ
れると、この文字多重信号から必要な文字コード（この
文字コードがＣＲＴ画面に所定の大きさ、所定の色で表
示される。）のみを分離し、この文字コードをファイル
の所定エリアに蓄積して記憶する。

記憶された文字データは任意にアクセスすることができ
、コードデータであるため計算や編集等の加工が容易で
ある。

（ｅ）実施例 ■文字多重データの説明 第６図にテレビ放送の映像信号の一部を示す。

この信号はそれぞれ１フレームの第１フイールドと第２
フィールド垂直帰線消去期間の信号波形を示す図である
。テレビ画面は１フレーム５２５本の走査線から構成さ
れており、いわゆる飛び越し走査による２フイールドで
１フレームが構成される。したがって、２６２．５本の
１フイード毎に走査位置を上端へ返す垂直帰線消去期間
が設けられている。垂直帰線消去期間は各フィールドの
最初の２１．５本の水平走査期間を占める。

文字多重放送信号（文字多重データ）はこの垂直帰線消
去期間内に付加されるものであり、垂直帰線消去期間の
１４．１５．１６および２１番目の水平走査期間および
第２フィールド開始時点の２７７．２７８，２７９およ
び２８４番目の水平走査期間に付加される。

第７図に文字多重データの構成を示す。

同図（Ａ）は文字多重データの概略構成を示す図である
。データの先頭部分には総バイト数や番組内容等を表示
するヘッダ部が設けられており、このヘッダ部に続いて
１または複数のデータユニットが設けられている。

同図（Ｂ）はデータの一部を詳細に示した図である。ヘ
ッダには総バイト数９番組番号、その番組のページ番号
等が記憶されており、ＳＴＸコードを先頭にしてデータ
ユニット部が開始される。

データユニット部は表示されるべきデータである文字デ
ータと、この文字データの表示位置１文字サイズおよび
表示色を指定する制御コードとからなっている。すなわ
ち、画面に文字を表示するためのデータ列は第７図（Ｂ
）下段に示すように文字位置データ、文字サイズ、色情
報および文字データからなっており、一つのデータユニ
ットは複数のデータ列からなっている。

■テレビ放送受像システムの説明 第１図はこの発明の実施例である文字多重データ処理装
置（以下データ処理装置と言う。）を含むテレビ放送受
像システムの概略構成を示す図である。テレビ受像機３
には放送電波を受信するためのアンテナ４が接続され、
通常のテレビ放送を受像することができる。またこのテ
レビ受像機３には文字多重アダプタ２およびデータ処理
装置１が接続され、文字多重放送の表示等を行うことが
できる。データ処理装置１にはハードディスク５および
プリンタ６が接続されており、データの表示、印字が可
能である。ハードディスク５はデータベース構成用に設
けられているものであり、小規模なデータベースであれ
ばフロッピィディスク装置で代用することもできる。

第２図は前記テレビ放送受像システムの詳細なブロック
図である。テレビ受像機３は、アンテナ４を接続してい
る。このアンテナ４は任意のテレビ放送電波を選択受信
することのできるチューナ３１に接続されている。チュ
ーナ３１で受信・復調された放送信号は画像信号と音声
信号とに分岐され、画像アンプ３２および音声アンプ３
３に入力される。さらに画像信号は文字多重アダプタ２
の信号処理回路２２に入力される。画像アンプ３２で増
幅された画像信号および音声アンプで増幅された音声信
号はともに切換器３４に入力される。切換器３４にはこ
のほか文字多重アダプタ２の表示制御回路２６および音
声制御回路２７から文字多重放送の画像信号および音声
信号が入力され、これらの何れを表示・出力するかを利
用者の操作等に基づいて切り換えることができる。表示
・出力を選択された信号は切換器３４からＣＲＴ３６お
よび出力アンプ３５に出力され、ＣＲＴ３６およびスピ
ーカ３７から出力される。

また文字多重アダプタ２には前記信号処理回路を有し、
信号処理回路でテレビ放送信号から分離された文字多重
データはＣＰＵ２１で処理される。ＣＰＵ２１にはこの
ほかデータ処理プログラム等を記憶しているＲＯＭ２３
．文字多重データ等を記憶するＲＡＭ２４．データ処理
装置１に文字多重データを送るためのＲ５２３２Ｃイン
タ一フエイス２５２文字多重データに含まれる文字コー
ドに基づいて文字を生成するキャラクタジェネレータ２
８およびテレビ受像機に文字多重放送画面および音声信
号を送信するための表示制御回路２６、音声制御回路２
７が接続されている。前記Ｒ３２３２Ｃインターフエイ
ス２５はデータ処理装置１の同じ＜Ｒ３２３２Ｃインタ
ーフエイス１１と接続され、文字多重データをデータ処
理装置に送信する。

データ処理装置１は制御装置であるＣＰＵ７を有してお
り、このＣＰＵ７には前記Ｒ３２３２Ｃインターフエイ
ス１１のばか以下の機器が接続されている。

データ処理プログラム等を記憶しているＲＯＭ８、文字
多重データ等を記憶するＲＡＭ９．文字コードから文字
パターンを生成するキャラクタジェネレータ１０．ＣＲ
Ｔに表示すべきパターンデータを記憶するグラフインク
ＲＡＭ１２．ＣＲＴにパターンデータを送信するＣＲＴ
インターフェイス１３およびキーボード１９．プリンタ
６、フロッピィディスク１６およびハードディスク５と
データの送受信をするキーボードインターフェイス１４
．プリンタインターフェイス１５．ハードディスクイン
ターフェイス１７を有している。Ｒ３２３２Ｃインター
フエイス１１から入力された文字多重データは一旦ＲＡ
Ｍ９に記憶され、キャラクタジェネレータ１０で文字パ
ターンに変換されてＣＲＴ１８に表示される。またこの
内容はプリンタ６によってハードコピーすることができ
る。また、ＣＰＵ７はＲＡＭ９に入力された文字多重デ
ータのうち必要な文字コードのみを選び出して所定のＲ
ＡＭエリアに記憶し、さらにハードディスク装置５また
はフロッピィディスク１６に設定されているファイルに
記憶する。ファイリングされたデータは、そののち任意
に読み出して計算、集計、再編集等の加工をすることが
できる。加工されグラフ化されたデータはグラフィック
ＲＡＭ１２に入力され、ＣＲＴ１３に表示される。

第８図にＣＲＴ１８の表示例を示す。この表示は文字多
重アダプタ２によってテレビ受像機３に表示させる画面
と同じものである。すなわち、文字多重放送の表示画面
である。この画面は株式市況の番組の画面を示している
。右上端に番組番号とページ番号が表示されている。

このように表示される文字多重データから必要な文字デ
ータを読み出し、日毎の高値、安値等を記憶したファイ
ルを第９図に示す。このファイルのデータはのちに読み
出して、例えば第１０図に示すようなグラフに表示した
り、統計、計算９等の加工を施すことができる。

第１０図のグラフにおいては横軸のスケールを変更して
表示できる日数を増減したり、横方向にスクロールして
任意の日付のグラフを表示することができる。このよう
な銘柄別のグラフ以外にも業種別全銘柄平均グラフ等を
表示することが容易にできる。

■動作説明 第３図は前記文字多重アダプタ２およびデータ処理袋Ｗ
ｌの文字多重データ送受信の動作を示すフローチャート
である。先ずステップｎ６（以下ステップｎｉをｎｉと
言う。）でデータ処理装置１が必要な番組を選択して所
定のタイミングにそのデータの送信を要求する。この要
求電文はＲ３２３２Ｃインターフエイス１１．２５を介
して文字多重アダプタ２に送られる。この電文は文字多
重アダプタ２が受信すると（ｎｌ）、信号処理回路２２
に入力されるビデオ信号（画像信号）から文字多重デー
タのみを分離して（ｎ２）、誤り訂正処理（ＣＲＣコー
ドによる冗長検査）を行い（ｎ３）、そのデータ中に含
まれる番組番号から選択された番組であるか否かを判断
する（ｎ４）。

選択された番組を受信するまでｎ２以下の動作を繰り返
し、選択された番組を受信したときにはその文字多重デ
ータをデータ処理装置に交信して（ｎ５）、次の動作に
移る。

データ処理装置１において、文字多重アダプタから文字
多重データを受信すると（ｎｌ）、データの先頭部分に
記憶されているバイト数を読み取ってデータ長を判断し
くｎ８）、このデータを記憶するためメモリの割り当て
を行い（ｎ９）、受信したデータをこのメモリに格納す
る（ｎ　１０）。この動作によって、所定の選択された
文字多重放送番組の取組は完了する。この文字多重デー
タから表示画面パターンを生成しＣＲＴ１８に表示すれ
ば通常の文字多重放送を表示することができる。

一方、この文字多重データから必要な文字データのみを
取り出しファイリングする処理を第４図および第５図に
示す。

第４図は前記データ処理装置１の制御部の文字データ抽
出動作を示すフローチャートである。先ずｎｉｌで前記
文字多重データから記憶されているメモリエリアより１
バイトのデータを読み出し、このデータは制御コードで
あるか否かを判断する（ｎ　１２）。制御コードであれ
ばｎ１６以下の動作に進み、制御コードでなければｎ１
３以下の動作に進む。

制御コードであればｎ１６〜ｎ１９でそのコード内容を
判断し、ＳＴＸコードであればデータユニットフラグを
オンして（ｎ２０）ｎ１５に進む。また位置情報であれ
ば格納エリアのアドレスを指定して（ｎ２１）ｎ１５に
進む。また色情報であれば表示色（ＣＲＴに表示すると
きのみ有効である。）を設定して（ｎ、２２）ｎ１５に
進む。また、ＥＴＸコードであればデータユニットが終
了したため次の動作に進む。

一方、制御コードでない場合にはｎ１３でデータユニッ
トフラグがオンしているか否かを判断する。オンしてい
る場合にはこのコードは文字コードであるため、ｎ２１
の動作で指定されたメモリエリアにこのデータを格納し
てｎ１５に進む。一方データユニットフラグがオフして
いる場合にはデータファイリングには不要なコードであ
るため直接ｎ１５に進む。

ｎ１５ではデータ続出のメモリポインタを１カウントア
ツプしてｎｉｌに戻る。

第５図は抽出された文字データをハードディスク５に設
定されるファイルの所定エリアに格納するファイリング
動作を示す。先ず、ｎ３０で抽出された文字データを整
理したのち最初のデータを取り出して（ｎ３１）、デー
タベースに取り組むべきデータであるか否かを判断する
（ｎ３２）。

例えば第９図に示す株価のデータベースの場合、その銘
柄名を示す文字コードはファイリングには不要であるた
め除去される。データベースに取り組むべきデータであ
る場合には、該当するファイルをオーブンしくｎ３３）
、このファイルに前記データを格納する（ｎ３４）。こ
ののちこのファイルをクローズしくｎ３５）、次のデー
タを取り出す（ｎ３６）。データが終了したことをｎ３
７で判断するまでｎ３２以下の動作を繰り返す。

第４図に示す動作がこの発明の信号分離手段に対応し、
第５図に示す動作がこの発明の蓄積記憶手段に対応する
。

（ｆ）発明の効果 以上のようにこの発明によれば、従来ＣＲＴに表示する
かまたはハードコピーとしてプリンタにプリントする以
外に利用できなかった文字多重放送のデータを任意にフ
ァイリングし加工することができるようになるため、番
組内容に基づく自由なデータベースを作成することがで
きる。

すなわち、文字多重データ処理装置を自動受信可能にし
ておき、常時文字多重放送を受信できるようにしておく
ことによって、時系列的に変化する情報（例えば株式市
況や天気予報等）を継続的に受信してデータファイリン
グし、詳細なデータベースとすることが可能となる。

また上記実施例ではデータ処理装置をテレビ受像機や文
字多重アダプタに接続したが、データ処理装置にこれら
の機能を直接取り付け、データ処理動作を直接に行うよ
うにすることも可能である

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例である文字多重データ処理装
置を使用するテレビ受像システムの概略を示す図、第２
図は前記テレビ受像システムの詳細なブロック図、第３
図は前記テレビ受像システムの文字多重アダプタおよび
データ処理装置の文字多重データ送受信動作を示す図、
第４図および第５図は前記データ処理装置の動作を示す
フローチャートであり、第４図は文字データ抽出動作、
第５図はデータファイリング動作を示す。第６図および
第７図（Ａ）、　　（Ｂ）はテレビ放送の画像信号およ
び文字多重データの構成を示す図、第８図は文字多重放
送がＣＲＴに表示される例を示す図、第９図は第８図に
示す画像に含まれるデータをファイリングした状態を示
す図であり、第１０図はファイリングしたデータのグラ
フ表示例を示す。 ■・・・文字多重データ処理装置、 ２・・・文字多重アダプタ、 ５・・・ハードディスク装置、 ９・・・ＲＡＭ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）データファイルを有するとともに、 テレビ放送に重畳して送信される文字多重信号から文字
   コードのみを分離する信号分離手段と、分離された文字
   コードをそれぞれ前記データファイルに蓄積して記憶す
   る蓄積記憶手段と、を設けたことを特徴とする文字多重
   データ処理装置。