JP3542888B2 - データ放送受信装置 - Google Patents
データ放送受信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3542888B2 JP3542888B2 JP18869697A JP18869697A JP3542888B2 JP 3542888 B2 JP3542888 B2 JP 3542888B2 JP 18869697 A JP18869697 A JP 18869697A JP 18869697 A JP18869697 A JP 18869697A JP 3542888 B2 JP3542888 B2 JP 3542888B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- broadcast
- broadcasting
- text
- teletext
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Television Systems (AREA)
- Information Transfer Between Computers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、文字多重放送を受信し、受信した文字多重放送により得た情報をデータ放送により得られた情報とともに、1つのブラウザで表示することができるデータ放送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、地上波テレビジョン放送におけるテレビ信号の隙間(垂直消去帰線区間=VBI)を利用して、通常のテレビ番組とは別に、ニュース,天気予報,株式市況,交通情報などの番組を文字,図形などで同時に数十種類多重し、これが繰り返し放送され、受信者は所望のものを選択して見ることができる。全放送局がこの文字多重放送により番組を提供しており、テレビ番組と関連する番組を放送する補完放送と、全く別の番組を放送する独立放送とがある。このような文字多重放送はテキストで放送されるので、テレビ受信機にアダプタを取り付けるか、内蔵型受信機を用いて文字多重放送を受信する。
【0003】
一方、最近、上記VBIにおいて文字多重放送とは異なるラインを利用したデータ放送が提案されている。このデータ放送では、テレビ番組の内容に関連したデータ番組をHTML形式でデータ信号として伝送し、該データ信号には画像も含むことができる。このようにHTML形式で伝送されたデータは、テレビ受信機付きのパソコンにより受信して、ブラウザ画面上に表示し、HTMLファイルとして保存してインターネット情報として利用することも可能である。
【0004】
このように、データ放送は、文字多重放送では放送することのできない画像をも放送することができ、HTML形式で伝送されたデータをブラウザ画面上で処理できるなどして利用しやすいという点でも、文字多重放送より利用可能性が高いが、既に全放送局が放送し、相当数の利用者が存在する文字多重放送により得られる情報をデータ放送により得られるものとともに利用できれば、さらに汎用性のあるものになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように文字多重放送は、データ放送とは異なる受信機により受信しなければならず、テキストにより放送されるため、このままではHTML用ブラウザで画面上に表示等してデータ放送により得られた情報とともに利用することができない。また、これらのデータ放送,及び,文字多重放送により放送される情報が同じ受信機により得られるとすれば、これらの放送は地上波テレビジョン放送におけるテレビ信号の隙間(垂直消去帰線区間=VBI)のそれぞれ異なるラインに重畳されるので、データ放送を開始した放送局にテレビ受信機のチューナを同調すると、該放送局から放送するデータ放送,及び,文字多重放送の両方を受信することができる。しかし、同時にデータ放送,及び,文字多重放送を受信して蓄積しようとすると、受信機の処理速度に余裕がない場合、データ放送,或いは,文字多重放送のいずれかを優先させて蓄積する必要があるという問題点がある。この場合、より利用可能性の高いデータ放送を優先して蓄積するようにすればよいが、データ放送が開始されていない放送局にチューナを同調した場合には、不都合である。
【0006】
本発明は、かかる問題点を解消するためになされたもので、文字多重放送を受信してHTML用ブラウザで画面上に表示等することができ、また、データ放送,及び,文字多重放送を同時に受信したとき、データ放送を優先して蓄積するデータ放送受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)にかかるデータ放送受信装置は、地上波テレビジョン放送の垂直消去帰線区間の特定のラインでHTMLファイルが伝送されるデータ放送、及び、上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインとは異なる特定のラインでテキストファイルが伝送される文字多重放送を受信するデータ放送受信装置であって、上記地上波テレビジョン放送を受信するチューナと、受信した地上波テレビジョン放送の上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインごとに上記チューナからの出力方向を切り替えて、上記データ放送と、上記文字多重放送とを別々に出力する制御手段と、上記データ放送の信号を復号して出力するデータ放送デコード手段と、上記文字多重放送の信号を復号して出力する文字多重放送デコード手段と、上記文字多重放送デコード手段から出力されたテキストファイルをHTMLファイルに変換するデータ変換手段と、上記データ放送デコード手段,及び,上記データ変換手段から出力されたHTMLファイルを格納するデータ格納手段とを備えたものである。
【0008】
また、本発明(請求項2)にかかるデータ放送受信装置は、請求項1に記載のデータ放送受信装置において、上記データ放送デコード手段は、データ放送により伝送されたHTMLファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記文字多重放送デコード手段は、文字多重放送により伝送されたテキストファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記データ放送デコード手段,及び,上記文字多重放送デコード手段からの信号に応じて、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、文字多重放送のデータの上記データ格納手段への蓄積動作に優先して、データ放送によるデータの上記データ格納手段への蓄積動作をする制御を行なうデータ蓄積動作制御手段を備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1によるデータ放送受信装置の構成を示すブロック図である。図において、1はチューナであり、放送局から地上波テレビジョン放送のテレビ映像信号の隙間(垂直消去帰線区間=VBI)の互いに異なる特定のラインに重畳して放送されるデータ放送,及び,文字多重放送を受信する。2は制御部であり、チューナ1が上記VBIの特定のラインごとに受信するデータ放送,或いは,文字多重放送を判断して、出力方向を切り替えてそれぞれデータ放送デコード部3,或いは,文字多重放送デコード部4に出力する。3はデータ放送デコード部であり、データ放送により伝送されたデータ信号を復号して出力する。4は文字多重放送デコード部であり、文字多重放送により伝送されたテキストを復号して出力する。5はデータ変換部であり、文字多重放送デコード部4から出力されたテキストをHTMLに変換する。6はデータ放送/文字多重放送データ格納部であり、データ放送デコード部3から出力されたデータ信号,及び,データ変換部5から出力された信号をHTMLファイルとして格納する。7はブラウザであり、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたデータを画面上に表示する。
【0010】
次に動作について説明する。
チューナ1は、放送局が放送するテレビ番組のテレビ信号のVBIの特定のラインにそれぞれ重畳して放送されるデータ放送(VBIの第10Hから第13Hまでの水平走査期間が使用される),及び,文字多重放送(VBIの第14Hから第16Hまでと第21Hの水平走査期間が使用される)をそのラインごとに受信し、制御部2は、チューナ1がデータ放送の重畳されたラインで該データ放送を受信したのを受けてチューナ1からの出力方向をデータ放送デコード部3に切り替えて、上記データ放送の信号をデータ放送デコード部3に出力させる。データ放送デコード部3は上記信号を復号するが、データ放送のフォーマット、並びにエンコード及びデコード方法は電波産業会の規格(ARIB)に基づいて行う。ARIBではファイルの概念がないため、データ放送を用いてHTML形式のファイルを伝送する場合は、例えば1997年6月よりテレビ朝日が試験放送を実施しているADAMS方式のように、ARIBで定義されたデータグループ内にファイルヘッダとファイルデータをテレソフトデータとして挿入する方法を用いればよい(このADAMS方式は、データグループ内にファイル名やファイルサイズなどを記述した28バイトのファイルヘッダと、続くファイルデータに前記のファイルサイズのデータを格納している)。ここではADAMS方式を用いて上記データ放送デコード部3により復号されたデータをファイル単位に分割して、データ放送/文字多重放送データ格納部6にHTMLファイルとして格納する。
【0011】
また、チューナ1が文字多重放送の重畳されたラインで該文字多重放送を受信したとき、制御部2は、チューナ1からの出力方向を文字多重放送デコード部4に切り替えて、上記文字多重放送の信号を文字多重放送デコード部4に出力させる。文字多重放送デコード部4は、上記信号を復号するが、現行の文字多重放送規格ではファイルの概念はなく、データは番組と各番組におけるページを単位として伝送されている。そこでデータグループ内に挿入される各データは番組番号とページ番号が割り振られているので、復号はページ単位で行い、復号されたデータをその番組番号とページ番号と共に、データ変換部5に出力する。このデータは文字多重放送のデータであるために、制御コード等を含まない文字列から成るので、データ変換部5は該文字列にHTML形式にするために必要な制御記号を付与することによって、上記データはHTML形式に変換される。このデータ1ページ分をHTML形式の1ファイルに対応させる。変換されたデータは、データ放送/文字多重放送データ格納部6でHTMLファイルとして、データ放送より得られたデータとともに格納される。このとき、文字多重放送でグラフィックスが使用されている場合、そのページを例えば「page1.html」というHTML形式のファイルとして格納すると共に、グラフィックイメージをビットマップ等のイメージファイルに展開して、例えば「image1.bmp」というファイルとして格納し、HTMLファイルの「page1.html」内に、該グラフィックイメージを表示させる部分にHTML文法で参照識別子の記述「<IMG SRC=“image1.bmp”>」を付与する。このようにすれば、ブラウザ上で「page1.html」ファイルを表示した際に、該グラフィックイメージが挿入されたものを表示させることができる。文字多重放送表示装置のブラウザにおける表示では、ページ送り機能は、特開平2−86280号公報などに示されているように、各ページごとに格納されたデータのページ番号を用いて行っている。すなわち、オペレータが1ページ送る旨のコマンドをブラウザに送ると、ブラウザは現在表示中のページの次のページの内容が格納されたメモリを参照して表示するようにしており、ページの逆送りも同様である。しかし、HTML形式のファイルを用いるインターネット用のブラウザにはページ番号の概念はなく、画面の切り替えは、主に画面上に示された「リンクを貼られた文字列」にオペレータがマウスクリックなどで指示を与えることにより行われる。従って文字多重放送から得られたページごとのデータからなる各ファイルを用いてページ送り機能を実現するためには、前記各ファイルに前後のページに対応するアンカー(他のファイルなどへのリンクを表す識別子)を記述する必要がある。例えば、文字多重放送より得られた1〜3ページに対応するデータをHTML形式に変換し、「page1.html」、「page2.html」、「page3.html」の3つのHTML形式のファイルとして格納された場合、「page1.html」ファイルには「<A HREF=“page2.html”>次ページに進む</A>」の記述を付加し、「page2.html」ファイルには「<A HREF=“page1.html”>前ページに戻る</A>(改行)<A HREF=“page3.html”>次ページに進む</A>」の記述を付加し、「page3.html」ファイルには「<A HREF=“page2.html”>前ページに戻る</A>」の記述を付加しておけば、「page1.html」のファイルを表示中においてオペレータがブラウザ画面上に表示された「次ページに進む」の文字列にマウスクリックなどで指示を与えると、ブラウザは表示を「page2.html」の内容に切り替える。このようにすると文字多重放送におけるページをそのまま生かすことができ、毎回ファイルをロードしなくても上記アンカーにより別ファイルにあるページに移ることができる。この方法によれば、同一番組内のページ送りだけでなく、例えば「次番組に進む」という文字列を持った次の番組のファイルへのアンカーを設けることにより、他の番組の各ページへのリンクも同様にして実現できる。
【0012】
また、フォント指定方法も文字多重放送で使用されるものをHTMLに変換して、文字多重放送におけるテキストファイル中の見出しなどに相当する部分は、HTMLファイルにおいては、その他の部分と異なるフォント(より大きい,太い,色を変える等)や異なる配置(左寄せ,センタリング等)を設定する。これによれば、テキストファイルにおいて全体が一律なフォントや変化のない配置であった文字により表示されていたものが、表現力の高いHTMLファイルによって、より見やすく把握しやすい情報となる。
【0013】
そして、データ放送,及び,文字多重放送より得られ、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたHTMLファイルは、ブラウザ7で画面表示される。
【0014】
このように、本実施の形態1によるデータ放送受信装置は、チューナ1が受信するデータ放送,或いは,文字多重放送が重畳されたVBIの特定のラインごとに、出力方向を切り替えてそれぞれデータ放送デコード部3,或いは,文字多重放送デコード部4に出力する制御部2と、データ放送により伝送されたデータ信号を復号して出力するデータ放送デコード部3と、文字多重放送により伝送されたテキストを復号して出力する文字多重放送デコード部4と、文字多重放送デコード部4から出力されたテキストをHTMLに変換するデータ変換部5と、データ放送デコード部3から出力されたデータ信号,及び,データ変換部から出力された信号をHTMLファイルとして格納するデータ放送/文字多重放送データ格納部6と、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたデータを画面上に表示するブラウザ7とを備えた構成としたので、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができる。
【0015】
実施の形態2.
図2に示す本発明の実施の形態2によるデータ放送受信装置の構成は、図1に示した実施の形態1によるデータ放送受信装置と同様であるが、制御部2は、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否か、すなわち、チューナ1が受信したVBIのそれぞれ特定のラインで文字多重放送,及び,データ放送が行なわれているか否かを知らされ、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれている場合には、データ放送デコード部3を文字多重放送デコード部4に優先して動作させ、データ放送によるデータを優先して蓄積するものである点で異なる。
【0016】
次に、この場合の動作について説明すると、まず、制御部2は、チューナ1が同調された放送局から放送されるテレビ映像信号のVBIのそれぞれ特定のラインで受信した文字多重放送,及び,データ放送の信号をラインごとに出力方向を切り替えて、それぞれ文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3に出力する。このとき、制御部2では、上記ラインで文字多重放送やデータ放送が放送されているか否かは判断できず、チューナ1が実際に受信していなくても、上記ラインごとに出力方向を切り替える。そして、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3はチューナ1の出力から信号を受けたか否かを制御部2に知らせる。制御部2では、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれている場合には、データ放送デコード部3の蓄積動作を文字多重放送デコード部4の蓄積動作に優先して動作させる。なお、文字多重放送,或いは,データ放送のいずれか一方のみが行なわれている場合には、制御部2から文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3への動作制御は行なわれない。すなわち、チューナ1からいずれか一方の出力信号のみが出力されて、対応するデコード部のみが動作することになる。
【0017】
そして、実施の形態1と同様、データ放送デコード部3で復号して出力されたデータ信号が、データ放送/文字多重放送データ格納部6にHTMLファイルとして格納された後、文字多重放送デコード部4で復号して出力された文字多重放送データは、データ変換部5でテキストからHTML形式に変換される。変換されたデータは、データ放送/文字多重放送データ格納部6でHTMLファイルとして、データ放送より得られたデータとともに格納される。その後、データ放送,及び,文字多重放送より得られ、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたHTMLファイルは、ブラウザ7により画面上に表示される。
【0018】
このように、本実施の形態2によるデータ放送受信装置は、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否かを知らされ、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれている場合には、データ放送デコード部3を文字多重放送デコード部4に優先して蓄積動作させ、データ放送によるデータを優先して蓄積する制御部2と、データ放送により伝送されたデータ信号を受けたことを制御部2に知らせ、該信号を復号して出力するデータ放送デコード部3と、文字多重放送により伝送されたテキストの信号を受けたことを制御部2に知らせ、該信号を復号して出力する文字多重放送デコード部4と、文字多重放送デコード部4から出力されたテキストをHTMLに変換するデータ変換部5と、データ放送デコード部3から出力されたデータ信号,又は,データ変換部から出力された信号をHTMLファイルとして格納するデータ放送/文字多重放送データ格納部6と、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたデータを画面上に表示するブラウザ7とを備えた構成としたから、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができるだけでなく、データ放送受信装置の処理速度に余裕がない場合でも、データ放送によるデータを優先して蓄積することにより、より利用可能性の高いデータ放送による情報を迅速に利用することができる。
【0019】
なお、本実施の形態2によるデータ放送受信装置においては、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否かを知らされた制御部2が、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、データ放送デコード部3を文字多重放送デコード部4に優先して動作させ、データ放送によるデータを優先して蓄積するものとしたが、制御部2とは別個に備えられたデータ蓄積動作制御部が、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否かの知らせを受けて、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、文字多重放送のデータのデータ放送/文字多重放送データ格納部6への蓄積動作に優先して、データ放送によるデータのデータ放送/文字多重放送データ格納部6への蓄積動作の制御を行なうものとしても、上記と同様の効果を得ることが可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明(請求項1)にかかるデータ放送受信装置によれば、地上波テレビジョン放送の垂直消去帰線区間の特定のラインでHTMLファイルが伝送されるデータ放送、及び、上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインとは異なる特定のラインでテキストファイルが伝送される文字多重放送を受信するデータ放送受信装置であって、上記地上波テレビジョン放送を受信するチューナと、受信した地上波テレビジョン放送の上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインごとに上記チューナからの出力方向を切り替えて、上記データ放送と、上記文字多重放送とを別々に出力する制御手段と、上記データ放送の信号を復号して出力するデータ放送デコード手段と、上記文字多重放送の信号を復号して出力する文字多重放送デコード手段と、上記文字多重放送デコード手段から出力されたテキストファイルをHTMLファイルに変換するデータ変換手段と、上記データ放送デコード手段,及び,上記データ変換手段から出力されたHTMLファイルを格納するデータ格納手段とを備えたから、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができる効果がある。
【0021】
また、本発明(請求項2)にかかるデータ放送受信装置によれば、請求項1に記載のデータ放送受信装置において、上記データ放送デコード手段は、データ放送により伝送されたHTMLファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記文字多重放送デコード手段は、文字多重放送により伝送されたテキストファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記データ放送デコード手段,及び,上記文字多重放送デコード手段からの信号に応じて、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、文字多重放送のデータの上記データ格納手段への蓄積動作に優先して、データ放送によるデータの上記データ格納手段への蓄積動作をする制御を行なうデータ蓄積動作制御手段を備えたから、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストファイルをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができるだけでなく、データ放送受信装置の処理速度に余裕がない場合でも、データ放送によるデータを優先して蓄積することにより、より利用可能性の高いデータ放送による情報を迅速に利用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2によるデータ放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 チューナ
2 制御部
3 データ放送デコード部
4 文字多重放送デコード部
5 データ変換部
6 データ放送/文字多重放送データ格納部
7 ブラウザ
【発明の属する技術分野】
この発明は、文字多重放送を受信し、受信した文字多重放送により得た情報をデータ放送により得られた情報とともに、1つのブラウザで表示することができるデータ放送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、地上波テレビジョン放送におけるテレビ信号の隙間(垂直消去帰線区間=VBI)を利用して、通常のテレビ番組とは別に、ニュース,天気予報,株式市況,交通情報などの番組を文字,図形などで同時に数十種類多重し、これが繰り返し放送され、受信者は所望のものを選択して見ることができる。全放送局がこの文字多重放送により番組を提供しており、テレビ番組と関連する番組を放送する補完放送と、全く別の番組を放送する独立放送とがある。このような文字多重放送はテキストで放送されるので、テレビ受信機にアダプタを取り付けるか、内蔵型受信機を用いて文字多重放送を受信する。
【0003】
一方、最近、上記VBIにおいて文字多重放送とは異なるラインを利用したデータ放送が提案されている。このデータ放送では、テレビ番組の内容に関連したデータ番組をHTML形式でデータ信号として伝送し、該データ信号には画像も含むことができる。このようにHTML形式で伝送されたデータは、テレビ受信機付きのパソコンにより受信して、ブラウザ画面上に表示し、HTMLファイルとして保存してインターネット情報として利用することも可能である。
【0004】
このように、データ放送は、文字多重放送では放送することのできない画像をも放送することができ、HTML形式で伝送されたデータをブラウザ画面上で処理できるなどして利用しやすいという点でも、文字多重放送より利用可能性が高いが、既に全放送局が放送し、相当数の利用者が存在する文字多重放送により得られる情報をデータ放送により得られるものとともに利用できれば、さらに汎用性のあるものになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように文字多重放送は、データ放送とは異なる受信機により受信しなければならず、テキストにより放送されるため、このままではHTML用ブラウザで画面上に表示等してデータ放送により得られた情報とともに利用することができない。また、これらのデータ放送,及び,文字多重放送により放送される情報が同じ受信機により得られるとすれば、これらの放送は地上波テレビジョン放送におけるテレビ信号の隙間(垂直消去帰線区間=VBI)のそれぞれ異なるラインに重畳されるので、データ放送を開始した放送局にテレビ受信機のチューナを同調すると、該放送局から放送するデータ放送,及び,文字多重放送の両方を受信することができる。しかし、同時にデータ放送,及び,文字多重放送を受信して蓄積しようとすると、受信機の処理速度に余裕がない場合、データ放送,或いは,文字多重放送のいずれかを優先させて蓄積する必要があるという問題点がある。この場合、より利用可能性の高いデータ放送を優先して蓄積するようにすればよいが、データ放送が開始されていない放送局にチューナを同調した場合には、不都合である。
【0006】
本発明は、かかる問題点を解消するためになされたもので、文字多重放送を受信してHTML用ブラウザで画面上に表示等することができ、また、データ放送,及び,文字多重放送を同時に受信したとき、データ放送を優先して蓄積するデータ放送受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)にかかるデータ放送受信装置は、地上波テレビジョン放送の垂直消去帰線区間の特定のラインでHTMLファイルが伝送されるデータ放送、及び、上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインとは異なる特定のラインでテキストファイルが伝送される文字多重放送を受信するデータ放送受信装置であって、上記地上波テレビジョン放送を受信するチューナと、受信した地上波テレビジョン放送の上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインごとに上記チューナからの出力方向を切り替えて、上記データ放送と、上記文字多重放送とを別々に出力する制御手段と、上記データ放送の信号を復号して出力するデータ放送デコード手段と、上記文字多重放送の信号を復号して出力する文字多重放送デコード手段と、上記文字多重放送デコード手段から出力されたテキストファイルをHTMLファイルに変換するデータ変換手段と、上記データ放送デコード手段,及び,上記データ変換手段から出力されたHTMLファイルを格納するデータ格納手段とを備えたものである。
【0008】
また、本発明(請求項2)にかかるデータ放送受信装置は、請求項1に記載のデータ放送受信装置において、上記データ放送デコード手段は、データ放送により伝送されたHTMLファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記文字多重放送デコード手段は、文字多重放送により伝送されたテキストファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記データ放送デコード手段,及び,上記文字多重放送デコード手段からの信号に応じて、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、文字多重放送のデータの上記データ格納手段への蓄積動作に優先して、データ放送によるデータの上記データ格納手段への蓄積動作をする制御を行なうデータ蓄積動作制御手段を備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1によるデータ放送受信装置の構成を示すブロック図である。図において、1はチューナであり、放送局から地上波テレビジョン放送のテレビ映像信号の隙間(垂直消去帰線区間=VBI)の互いに異なる特定のラインに重畳して放送されるデータ放送,及び,文字多重放送を受信する。2は制御部であり、チューナ1が上記VBIの特定のラインごとに受信するデータ放送,或いは,文字多重放送を判断して、出力方向を切り替えてそれぞれデータ放送デコード部3,或いは,文字多重放送デコード部4に出力する。3はデータ放送デコード部であり、データ放送により伝送されたデータ信号を復号して出力する。4は文字多重放送デコード部であり、文字多重放送により伝送されたテキストを復号して出力する。5はデータ変換部であり、文字多重放送デコード部4から出力されたテキストをHTMLに変換する。6はデータ放送/文字多重放送データ格納部であり、データ放送デコード部3から出力されたデータ信号,及び,データ変換部5から出力された信号をHTMLファイルとして格納する。7はブラウザであり、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたデータを画面上に表示する。
【0010】
次に動作について説明する。
チューナ1は、放送局が放送するテレビ番組のテレビ信号のVBIの特定のラインにそれぞれ重畳して放送されるデータ放送(VBIの第10Hから第13Hまでの水平走査期間が使用される),及び,文字多重放送(VBIの第14Hから第16Hまでと第21Hの水平走査期間が使用される)をそのラインごとに受信し、制御部2は、チューナ1がデータ放送の重畳されたラインで該データ放送を受信したのを受けてチューナ1からの出力方向をデータ放送デコード部3に切り替えて、上記データ放送の信号をデータ放送デコード部3に出力させる。データ放送デコード部3は上記信号を復号するが、データ放送のフォーマット、並びにエンコード及びデコード方法は電波産業会の規格(ARIB)に基づいて行う。ARIBではファイルの概念がないため、データ放送を用いてHTML形式のファイルを伝送する場合は、例えば1997年6月よりテレビ朝日が試験放送を実施しているADAMS方式のように、ARIBで定義されたデータグループ内にファイルヘッダとファイルデータをテレソフトデータとして挿入する方法を用いればよい(このADAMS方式は、データグループ内にファイル名やファイルサイズなどを記述した28バイトのファイルヘッダと、続くファイルデータに前記のファイルサイズのデータを格納している)。ここではADAMS方式を用いて上記データ放送デコード部3により復号されたデータをファイル単位に分割して、データ放送/文字多重放送データ格納部6にHTMLファイルとして格納する。
【0011】
また、チューナ1が文字多重放送の重畳されたラインで該文字多重放送を受信したとき、制御部2は、チューナ1からの出力方向を文字多重放送デコード部4に切り替えて、上記文字多重放送の信号を文字多重放送デコード部4に出力させる。文字多重放送デコード部4は、上記信号を復号するが、現行の文字多重放送規格ではファイルの概念はなく、データは番組と各番組におけるページを単位として伝送されている。そこでデータグループ内に挿入される各データは番組番号とページ番号が割り振られているので、復号はページ単位で行い、復号されたデータをその番組番号とページ番号と共に、データ変換部5に出力する。このデータは文字多重放送のデータであるために、制御コード等を含まない文字列から成るので、データ変換部5は該文字列にHTML形式にするために必要な制御記号を付与することによって、上記データはHTML形式に変換される。このデータ1ページ分をHTML形式の1ファイルに対応させる。変換されたデータは、データ放送/文字多重放送データ格納部6でHTMLファイルとして、データ放送より得られたデータとともに格納される。このとき、文字多重放送でグラフィックスが使用されている場合、そのページを例えば「page1.html」というHTML形式のファイルとして格納すると共に、グラフィックイメージをビットマップ等のイメージファイルに展開して、例えば「image1.bmp」というファイルとして格納し、HTMLファイルの「page1.html」内に、該グラフィックイメージを表示させる部分にHTML文法で参照識別子の記述「<IMG SRC=“image1.bmp”>」を付与する。このようにすれば、ブラウザ上で「page1.html」ファイルを表示した際に、該グラフィックイメージが挿入されたものを表示させることができる。文字多重放送表示装置のブラウザにおける表示では、ページ送り機能は、特開平2−86280号公報などに示されているように、各ページごとに格納されたデータのページ番号を用いて行っている。すなわち、オペレータが1ページ送る旨のコマンドをブラウザに送ると、ブラウザは現在表示中のページの次のページの内容が格納されたメモリを参照して表示するようにしており、ページの逆送りも同様である。しかし、HTML形式のファイルを用いるインターネット用のブラウザにはページ番号の概念はなく、画面の切り替えは、主に画面上に示された「リンクを貼られた文字列」にオペレータがマウスクリックなどで指示を与えることにより行われる。従って文字多重放送から得られたページごとのデータからなる各ファイルを用いてページ送り機能を実現するためには、前記各ファイルに前後のページに対応するアンカー(他のファイルなどへのリンクを表す識別子)を記述する必要がある。例えば、文字多重放送より得られた1〜3ページに対応するデータをHTML形式に変換し、「page1.html」、「page2.html」、「page3.html」の3つのHTML形式のファイルとして格納された場合、「page1.html」ファイルには「<A HREF=“page2.html”>次ページに進む</A>」の記述を付加し、「page2.html」ファイルには「<A HREF=“page1.html”>前ページに戻る</A>(改行)<A HREF=“page3.html”>次ページに進む</A>」の記述を付加し、「page3.html」ファイルには「<A HREF=“page2.html”>前ページに戻る</A>」の記述を付加しておけば、「page1.html」のファイルを表示中においてオペレータがブラウザ画面上に表示された「次ページに進む」の文字列にマウスクリックなどで指示を与えると、ブラウザは表示を「page2.html」の内容に切り替える。このようにすると文字多重放送におけるページをそのまま生かすことができ、毎回ファイルをロードしなくても上記アンカーにより別ファイルにあるページに移ることができる。この方法によれば、同一番組内のページ送りだけでなく、例えば「次番組に進む」という文字列を持った次の番組のファイルへのアンカーを設けることにより、他の番組の各ページへのリンクも同様にして実現できる。
【0012】
また、フォント指定方法も文字多重放送で使用されるものをHTMLに変換して、文字多重放送におけるテキストファイル中の見出しなどに相当する部分は、HTMLファイルにおいては、その他の部分と異なるフォント(より大きい,太い,色を変える等)や異なる配置(左寄せ,センタリング等)を設定する。これによれば、テキストファイルにおいて全体が一律なフォントや変化のない配置であった文字により表示されていたものが、表現力の高いHTMLファイルによって、より見やすく把握しやすい情報となる。
【0013】
そして、データ放送,及び,文字多重放送より得られ、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたHTMLファイルは、ブラウザ7で画面表示される。
【0014】
このように、本実施の形態1によるデータ放送受信装置は、チューナ1が受信するデータ放送,或いは,文字多重放送が重畳されたVBIの特定のラインごとに、出力方向を切り替えてそれぞれデータ放送デコード部3,或いは,文字多重放送デコード部4に出力する制御部2と、データ放送により伝送されたデータ信号を復号して出力するデータ放送デコード部3と、文字多重放送により伝送されたテキストを復号して出力する文字多重放送デコード部4と、文字多重放送デコード部4から出力されたテキストをHTMLに変換するデータ変換部5と、データ放送デコード部3から出力されたデータ信号,及び,データ変換部から出力された信号をHTMLファイルとして格納するデータ放送/文字多重放送データ格納部6と、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたデータを画面上に表示するブラウザ7とを備えた構成としたので、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができる。
【0015】
実施の形態2.
図2に示す本発明の実施の形態2によるデータ放送受信装置の構成は、図1に示した実施の形態1によるデータ放送受信装置と同様であるが、制御部2は、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否か、すなわち、チューナ1が受信したVBIのそれぞれ特定のラインで文字多重放送,及び,データ放送が行なわれているか否かを知らされ、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれている場合には、データ放送デコード部3を文字多重放送デコード部4に優先して動作させ、データ放送によるデータを優先して蓄積するものである点で異なる。
【0016】
次に、この場合の動作について説明すると、まず、制御部2は、チューナ1が同調された放送局から放送されるテレビ映像信号のVBIのそれぞれ特定のラインで受信した文字多重放送,及び,データ放送の信号をラインごとに出力方向を切り替えて、それぞれ文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3に出力する。このとき、制御部2では、上記ラインで文字多重放送やデータ放送が放送されているか否かは判断できず、チューナ1が実際に受信していなくても、上記ラインごとに出力方向を切り替える。そして、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3はチューナ1の出力から信号を受けたか否かを制御部2に知らせる。制御部2では、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれている場合には、データ放送デコード部3の蓄積動作を文字多重放送デコード部4の蓄積動作に優先して動作させる。なお、文字多重放送,或いは,データ放送のいずれか一方のみが行なわれている場合には、制御部2から文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3への動作制御は行なわれない。すなわち、チューナ1からいずれか一方の出力信号のみが出力されて、対応するデコード部のみが動作することになる。
【0017】
そして、実施の形態1と同様、データ放送デコード部3で復号して出力されたデータ信号が、データ放送/文字多重放送データ格納部6にHTMLファイルとして格納された後、文字多重放送デコード部4で復号して出力された文字多重放送データは、データ変換部5でテキストからHTML形式に変換される。変換されたデータは、データ放送/文字多重放送データ格納部6でHTMLファイルとして、データ放送より得られたデータとともに格納される。その後、データ放送,及び,文字多重放送より得られ、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたHTMLファイルは、ブラウザ7により画面上に表示される。
【0018】
このように、本実施の形態2によるデータ放送受信装置は、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否かを知らされ、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれている場合には、データ放送デコード部3を文字多重放送デコード部4に優先して蓄積動作させ、データ放送によるデータを優先して蓄積する制御部2と、データ放送により伝送されたデータ信号を受けたことを制御部2に知らせ、該信号を復号して出力するデータ放送デコード部3と、文字多重放送により伝送されたテキストの信号を受けたことを制御部2に知らせ、該信号を復号して出力する文字多重放送デコード部4と、文字多重放送デコード部4から出力されたテキストをHTMLに変換するデータ変換部5と、データ放送デコード部3から出力されたデータ信号,又は,データ変換部から出力された信号をHTMLファイルとして格納するデータ放送/文字多重放送データ格納部6と、データ放送/文字多重放送データ格納部6に格納されたデータを画面上に表示するブラウザ7とを備えた構成としたから、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができるだけでなく、データ放送受信装置の処理速度に余裕がない場合でも、データ放送によるデータを優先して蓄積することにより、より利用可能性の高いデータ放送による情報を迅速に利用することができる。
【0019】
なお、本実施の形態2によるデータ放送受信装置においては、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否かを知らされた制御部2が、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、データ放送デコード部3を文字多重放送デコード部4に優先して動作させ、データ放送によるデータを優先して蓄積するものとしたが、制御部2とは別個に備えられたデータ蓄積動作制御部が、文字多重放送デコード部4,及び,データ放送デコード部3でチューナ1の出力から信号を受けたか否かの知らせを受けて、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、文字多重放送のデータのデータ放送/文字多重放送データ格納部6への蓄積動作に優先して、データ放送によるデータのデータ放送/文字多重放送データ格納部6への蓄積動作の制御を行なうものとしても、上記と同様の効果を得ることが可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明(請求項1)にかかるデータ放送受信装置によれば、地上波テレビジョン放送の垂直消去帰線区間の特定のラインでHTMLファイルが伝送されるデータ放送、及び、上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインとは異なる特定のラインでテキストファイルが伝送される文字多重放送を受信するデータ放送受信装置であって、上記地上波テレビジョン放送を受信するチューナと、受信した地上波テレビジョン放送の上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインごとに上記チューナからの出力方向を切り替えて、上記データ放送と、上記文字多重放送とを別々に出力する制御手段と、上記データ放送の信号を復号して出力するデータ放送デコード手段と、上記文字多重放送の信号を復号して出力する文字多重放送デコード手段と、上記文字多重放送デコード手段から出力されたテキストファイルをHTMLファイルに変換するデータ変換手段と、上記データ放送デコード手段,及び,上記データ変換手段から出力されたHTMLファイルを格納するデータ格納手段とを備えたから、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができる効果がある。
【0021】
また、本発明(請求項2)にかかるデータ放送受信装置によれば、請求項1に記載のデータ放送受信装置において、上記データ放送デコード手段は、データ放送により伝送されたHTMLファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記文字多重放送デコード手段は、文字多重放送により伝送されたテキストファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、上記データ放送デコード手段,及び,上記文字多重放送デコード手段からの信号に応じて、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、文字多重放送のデータの上記データ格納手段への蓄積動作に優先して、データ放送によるデータの上記データ格納手段への蓄積動作をする制御を行なうデータ蓄積動作制御手段を備えたから、文字多重放送をデータ放送受信装置により受信することができ、受信した文字多重放送のテキストファイルをデータ放送により受信したデータとともにHTMLファイルとして格納し、ブラウザ画面上に表示することができるだけでなく、データ放送受信装置の処理速度に余裕がない場合でも、データ放送によるデータを優先して蓄積することにより、より利用可能性の高いデータ放送による情報を迅速に利用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2によるデータ放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 チューナ
2 制御部
3 データ放送デコード部
4 文字多重放送デコード部
5 データ変換部
6 データ放送/文字多重放送データ格納部
7 ブラウザ
Claims (2)
- 地上波テレビジョン放送の垂直消去帰線区間の特定のラインでHTMLファイルが伝送されるデータ放送、及び、上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインとは異なる特定のラインでテキストファイルが伝送される文字多重放送を受信するデータ放送受信装置であって、
上記地上波テレビジョン放送を受信するチューナと、
受信した地上波テレビジョン放送の上記垂直消去帰線区間の上記特定のラインごとに上記チューナからの出力方向を切り替えて、上記データ放送と、上記文字多重放送とを別々に出力する制御手段と、
上記データ放送の信号を復号して出力するデータ放送デコード手段と、
上記文字多重放送の信号を復号して出力する文字多重放送デコード手段と、
上記文字多重放送デコード手段から出力されたテキストファイルをHTMLファイルに変換するデータ変換手段と、
上記データ放送デコード手段,及び,上記データ変換手段から出力されたHTMLファイルを格納するデータ格納手段とを備えたことを特徴とするデータ放送受信装置。 - 請求項1に記載のデータ放送受信装置において、
上記データ放送デコード手段は、データ放送により伝送されたHTMLファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、
上記文字多重放送デコード手段は、文字多重放送により伝送されたテキストファイルを受けたことを示す信号を出力するものであり、
上記データ放送デコード手段,及び,上記文字多重放送デコード手段からの信号に応じて、文字多重放送,及び,データ放送の両方が行なわれているときに、文字多重放送のデータの上記データ格納手段への蓄積動作に優先して、データ放送によるデータの上記データ格納手段への蓄積動作をする制御を行なうデータ蓄積動作制御手段を備えたことを特徴とするデータ放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18869697A JP3542888B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | データ放送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18869697A JP3542888B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | データ放送受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1132314A JPH1132314A (ja) | 1999-02-02 |
JP3542888B2 true JP3542888B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=16228227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18869697A Expired - Fee Related JP3542888B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | データ放送受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3542888B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69911234T2 (de) * | 1998-11-04 | 2004-08-26 | Gateway, Inc. | Teletext-zu-html-kodierer |
KR100348789B1 (ko) * | 1999-12-20 | 2002-08-17 | 엘지전자주식회사 | 방송 수신장치 및 방법 |
KR100533675B1 (ko) | 2003-07-24 | 2005-12-05 | 삼성전자주식회사 | 구조화된 데이터 포맷을 이용한 원격 제어 장치 및 제어방법 |
WO2010071007A1 (ja) * | 2008-12-19 | 2010-06-24 | 三菱電機株式会社 | 放送受信端末、番組情報管理サーバおよび放送受信システム |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18869697A patent/JP3542888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1132314A (ja) | 1999-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5036394A (en) | Videotext receiver | |
JPH0993550A (ja) | 補完番組検知及び表示装置 | |
KR101409023B1 (ko) | 어플리케이션 서비스 제공 방법 및 시스템 | |
US20120062795A1 (en) | Broadcasting and communication receiver apparatus | |
JP2002033972A (ja) | Osdヘッダを連鎖させることにより単一のosdピクスマップを複数のビデオラスタサイズにわたって使用するための方法およびシステム | |
MXPA01004805A (es) | Metodo y sistema para utilizar un unico mapa de pixels osd a traves de multiples tamanos de explorador de video al utilizar multiples encabezados os. | |
JP3542888B2 (ja) | データ放送受信装置 | |
JP2002077837A (ja) | データ放送番組送出方法およびデータ放送受信装置 | |
US20040148641A1 (en) | Television systems | |
JPH10304327A (ja) | データ放送受信装置及びテレビジョン受信機 | |
JP2001211400A (ja) | 放送受信装置 | |
KR20000051765A (ko) | 티브이 프로그램(TV program)에서의 오브젝트 캡쳐장치 | |
JP2003319279A (ja) | ディジタルテレビ放送受信機 | |
KR100431790B1 (ko) | 디지털 방송수신기에서의 방송정보 생성방법 | |
KR100296928B1 (ko) | 텔레텍스트수신장치및방법 | |
JP4208033B2 (ja) | 受信装置 | |
JP2001268543A (ja) | 情報処理装置、方法及び記憶媒体 | |
JPH11261976A (ja) | 番組情報を表示可能な受信装置 | |
JP4217492B2 (ja) | データ放送受信機及びデータ放送印刷方法 | |
JPS58165488A (ja) | 静止画放送受信装置 | |
JPH07264561A (ja) | 文字放送システム | |
JP4654306B2 (ja) | 受信装置 | |
JP3665811B2 (ja) | 画像表示システム | |
JP4363493B2 (ja) | 受信装置及び受信方法 | |
JP2003078889A (ja) | 字幕処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040316 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |