JPS63212659A

JPS63212659A - テンタ−装置

Info

Publication number: JPS63212659A
Application number: JP4577787A
Authority: JP
Inventors: Isamu Takano; 高野　勇; Shozo Takahashi; 高橋　章三
Original assignee: SAMU ENG KK
Current assignee: SAMU ENG KK
Priority date: 1987-02-27
Filing date: 1987-02-27
Publication date: 1988-09-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、プレセット加工、ヒートセント加工および乾
燥の各熱処理工程を含むテンクー装置の改良に関する。

（従来の技術）従来より、この種のテンター装置として、一対のレール
に沿って走行する循環式のチェーンと、布綿を前記チェ
ーン上の耳部に装着させるオーバーフィードロールとを
備え、前記布綿を前記チェーンの案内によりレールに沿
って乾燥装置まで搬送し、該乾燥装置において布綿にヒ
ートセット加工等の熱処理を施し、布綿を所定の布幅に
固定するようにしたものは知られている。

その際、前記乾燥装置では、加熱装置によって空気を加
熱し、第４図に示すように、該加熱空気をダクトノズル
より布綿に向けて吹き出すことによって布綿を加熱乾燥
させるようになっている。

（発明が解決しようとする問題点）ところが、上記の如きテンター装置では、布綿の加熱等
の熱処理を行う場合、空気は熱容量の小さな媒体である
ため、布綿の昇温が遅くて高能率でなく、また布綿の風
合いが悪いという問題があった。

そのため、ノズルダクトからの吹出し風速を高めて布綿
への熱伝達率を大きくし、布綿の乾燥時間を短縮するこ
とが行われている。

しかし、ダクトノズルからの加熱空気が１０　ｍ／ｓ〜
３０　ｍ八という大きな速度で吹出されるので、循環フ
ァン１台当たり　３．７ｋＷ〜１５に−という大きな電
気容量の電動機を使用しなければならず、装置全体のコ
スト高に繋がってしまう。

また、布綿のヒートセントには、所定の加熱温度と加熱
時間が必要とされる。これに対し、上記の如き装置で、
は、乾燥装置内の温度が、ダクト内温度、すなわちダク
トノズルからの吹出し温度によって規制されるが、ダク
トノズルに近い処で、１００６Ｃ〜２００　”　Ｃ程度
であるのに対し、ダクトノズルから離れた処ではそれよ
り５１Ｃ〜１５’Ｃ程度低くなってしまう、そのため、
装置内で熱処理に必要な温度が得られるのは、ダクトノ
ズルに近い位置に限定され、装置内における布綿のうち
何十分の−という僅かな部分でしか良好な熱処理が行え
ない。その結果、布綿の熱処理に必要な加熱温度と加熱
時間とが不足するという問題があった。

さりとて、所定の熱処理温度並びに時間を確保しようと
すれば、装置全体が大掛かりなものになってしまい、全
体としてコストアップに繋がり、本質的な解決策になり
得ないものであった。

本発明は、上記諸点に鑑み、テンター装置において、過
熱蒸気を利用して布綿の熱処理を行うことにより、布綿
のヒートセットや乾燥等の熱処理を低コストでかつ高能
率に行うようにすることにある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明の解決手段は、一対
のレールに沿って走行する循環式のチェーンと、布綿を
前記チェーン上の耳部に装着させるオーバーフィードロ
ールと、前記布綿の熱処理を行う熱処理装置とを備え、
前記布綿を所定の布幅に規制するテンター装置を前提と
する。そして、前記テンター装置において、前記熱処理
装置を、過熱蒸気によって前記布綿の熱処理を行うステ
ィーミング装置と、熱風によって前記布綿の熱処理を行
う乾燥装置とからなる構成とする。

（作用）上記の構成により、本発明によると、布綿は、前記オー
バーフィードロールによつてプリ処理が行われて一対の
レールに沿って走行する循環式のチェーンの耳部に装着
される。そして、前記布綿は、前記チェーンの案内によ
りスティーミング装置まで搬送され、該スティーミング
装置において、循環ファンによって蒸気吹込みパイプよ
り吹き出された過熱蒸気を装置内で循環させ、該過熱蒸
気によって装置内を均一な温度に保ち、布綿のヒートセ
ット等の各種熱処理が該布綿全面にわたって均一に施さ
れることになる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図は、本発明に係るテンター装置の全体概略構成を
示し、布綿（１）は、送りロール（２）の駆動により、
誘導ロール（３１，（３）に案内されてオーバーフィー
ドロール（４）に供給される。該オーバーフィードロー
ル（４）により、布綿（１１は、一対のレールに沿って
走行する循環式のチェーン（５）上の耳部としてのクリ
ップ又はビンに装着される。その後、布綿（１）は、チ
ェーンホイル（６）の駆動により、チェーン（５）に沿
ってスティーミング装置（７）に向けて搬送される。尚
、布綿１１）の供給量および張力は、前記送りロール（
２）およびオーバーフィードロール（４）により変速機
にて調整される。

また、前記スティーミング装置（７）には、第２図に拡
大詳示するように、ハウジング（８）内に垂直方向に伸
びる一対の仕切板＋９１．　＋９）が配されていて、下
方に配された一対のチェーンホイル＋６）、　＋６）と
、上方に配されたチェーンホイル（６）によって、布綿
（１）は、第１図に示すように、前記ハウジング（８）
内で逆Ｕ字状の形状をなして送られるようになっている
。さらに、前記ハウジング（８）内の上部には、複数の
加熱パイプ（１０）、　（１０）・・・が配された天井
保温板（１１）が設けられていて、該加熱パイプ（１０
）、　（１０）・・・により天井保温板（１１）が１０
５°Ｃから１３０’Ｃの温度範囲に保持されるようにな
っている。一方、前記ハウジング（８）の下方であって
布綿（１１の入口側と出口側には、ハウジング（８）内
の不純物等を蓄えるバンファゾーン（１２）が設けられ
ていて、排気ファン（１３）により、排気ダクト（１４
）を介してハウジング（８）内に発生した汚染蒸気と、
微量の空気とを外部に排出するようになっている。

そして、前記ハウジング（８）の側壁と、前記各仕切板
（９）との間に蒸気ダクト（１５）がそれぞれ形成され
ていて、該各蒸気ダクト（１５）には、蒸気をハウシフ
　りＴｅ３内に吹込むための蒸気吹込みバイア’　（１
６）が配されている。また、前記蒸気吹込みバイブ（１
６）より上流側の蒸気ダクト（１５）内には、循環ファ
ン（１７）が配されており、該循環ファン（１７）によ
り、蒸気を前記蒸気ダク）　（１５）より吹出しグリル
（１８）を介して布綿（１）に向けて約１　ｍｉｓ〜５
　ｔａｇｓの風速で吹出すように構成されている（第２
図および第４図）、これにより、ハウジング（８）内の
設定温度が１００”Ｃから２００５゜Ｃの温度範囲で選
択され、該ハウジング（８）内温度が前記設定温度より
±１゜Ｃ以内に保たれ全体として均一な温度に保持され
る。尚、（１’９ンは、前記循環ファン（１７）、　（
１７）に連結された駆動モータである。

また、前記スティーミング装置（７）を出た布綿（１）
は、チェーン（５）に誘導されて次の乾燥装置（２０）
に搬送される。前記乾燥装置（２０）は、第３図に示す
ように、内部を横切って搬送される布綿口）の上方およ
び下方に、それぞれ上部吹出ダクト（２１）および下部
吹出ダク）　（２２）が配されている。この上部吹出ダ
クト（２１）および下部吹出ダクｌ−（２２）には、そ
れぞれ上部および下部送風ファン（２３）、　（２４）
が接続されており、該各送風ファン（２３）、　（２４
）によって、所定温度まで加熱された空気を上部吹出ダ
クト（２１）の吹出口より布綿（１）に向けて下方に吹
き出す一方、下部吹出ダクト（２２）の吹出口より布綿
（１１に向けて上方に吹き出すようにして、布綿（１１
を乾燥させ残存水分を取り除くようになされている。尚
、（２５）は前記乾燥装置（２０）からの排気ダクト、
（２６）は熱処理を終えた布綿（１１を蓄える収納容器
である。

従って、上記実施例では、前記スティーミング装置（７
）における過熱蒸気を利用して、布綿（１）のヒートセ
ット等の各種熱処理を行うようにしたので、蒸気のハウ
ジング（８）内における循環量が小さくなり、循環ファ
ン（１７）　１合名たりのモータ（１９）の電気容量が
小さくなって（通常、循環ファン（１７）当たり０．７
５に一〜１．５Ｈ）　、装置のランニングコストが著し
く軽減される。

また、ハウジング（８）内の温度が均一になるので、布
綿ｆｌ）は、その全面に渡って均一な温度でむらのない
良好な熱処理が行える。

すなわち、従来の熱風乾燥機では、第５図に示すように
、布綿ｆｌ）に対してダクトノズルより吹き出された熱
風は、布綿（１）のうちａの部分のみが集巾約に加熱さ
れ、ｂの部分の加熱が不十分であり、ｂの部分の温度が
、ａの部分の温度よりも約５゜Ｃ〜１５’Ｃ程度低くな
っていた。これに対し、前記スティーミング装置（７）
では、過熱蒸気によって布綿ｆｉ＋の全面に渡って均一
な温度で熱処理が行われるので、ヒートセット等の各種
熱処理を良好に行うことができる。

また、前記天井保温板（１ｏ）には、複数の過熱パイプ
（１１）、　（１１）・・・が設けられているので、天
井からのｎ落ちの虞れがない。

尚、前記乾燥装置（１４）は、従来のものと同一構造に
なされているが、前記スティーミング装置（７）との併
用によって布綿（１）の水分を調整して所定の公定水分
率まで蒸発させることができ、より一層装置の商品価値
が向上する。また、上記実施例では、乾燥装置（１４）
は、スティーミング装置（７）の後方に配したが、布綿
Ｔｌ＋の種類に応じてスティーミング装置（７）の前方
に配してもよく、上記実施例と同様の作用、効果が得ら
れるのはもとよりである。

（発明の効果）以上の如く、本発明によると、布綿に対するヒートセッ
ト等の各種熱処理が過熱蒸気によって行われるので、加
熱空気による熱処理に比し、装置内に、熱風を吹出すた
めの多数のダクトノズルを設ける必要がないのはもとよ
り、装置内における蒸気の循環量が著しく減少し、循環
ファン１台当た合名電動機の電気容量が小さくなり、よ
って装置のコストが著しく軽減される。また、装置内の
温度は、どの位置でも一定で均一な温度が得られので、
従来の装置の半分以下の容量の装置で布綿の熱処理に必
要な所定の加熱温度と加熱時間とが確保される。よって
、布綿の全面に渡ってむらのない良好な熱処理が行え、
低コストで効率のよい装置を提供できることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はテンター装置
の概略全体構成を示す工程図、第２図はスティーミング
装置の内部構成を示す正面図、第３図は乾燥装置の内部
構成を示す正面図であり、第４図は要部の拡大側面図で
ある。また、第５図は従来の第４図に相当する図である
。（１）・・・・・布綿（４）・・・・・オーバーフィードロール（５）・・・
・・チェーンク７）・・・・・スティーミング装置（９）・・・・・仕切板（１０）・・・・・加熱パイプ（１１）・・・・・天井保温板（１６）・・・・・蒸気吹込みパイプ（１７）・・・・・循環ファン（２０）・・・・・乾燥装置

Claims

【特許請求の範囲】

（１）一対のレールに沿って走行する循環式のチェーン
と、布綿を前記チェーン上の耳部に装着させるオーバー
フィードロールと、前記布綿の熱処理を行う熱処理装置
とを備え、前記布綿を所定の布幅に規制するテンター装
置において、前記熱処理装置は、過熱蒸気によって前記
布綿の熱処理を行うスティーミング装置と、熱風によっ
て前記布綿の熱処理を行う乾燥装置とからなることを特
徴とするテンター装置。
（２）前記スティーミング装置内部に、蒸気吹込みパイ
プと、該蒸気吹込みパイプからの過熱蒸気を装置内で循
環させる循環ファンとを備え、前記過熱蒸気によって布
綿の熱処理を行うようにしたことを特徴とする特許請求
の範囲第１項に記載のテンター装置。
（３）前記スティーミング装置の上部には、加熱パイプ
を配した天井保温板が設けられていることを特徴とする
特許請求の範囲第２項に記載のテンター装置。