JPS63212474A - 自動車のフロントガラス修正用ポリツシヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動車のフロントガラスに発生する、ワイ
パによる擦過傷を修正消去するための研磨作業に用いる
、自動車のフロントガラス修正用ポリッシャに関する。

従来技術 自動車のフロントガラスには、破壊したときに鋭利な破
片となることのない強化ガラスや、破片が飛散すること
のない合せガラスが使用される。

一方、フロントガラスの前面には、機械的なワイパが装
置されており、降雨中または降雪中の走行に当っては、
これを作動させることによって、運転者の視界を確保す
ることができるようになっている。

而して、塵埃の多い場所や海岸地帯等を走行中にワイパ
を作動させるときは、ワイパブレードとフロントガラス
の表面との間に、ガラスより硬い粉塵がかみ込むため、
フロントガラスに、ワイパの作動範囲に一致する円弧状
の擦過傷（以下、ワイパ傷という）が発生することが往
々にしであるものである。殊に、合せガラスは、強化ガ
ラスに比して軟かいため、この種のワイパ傷が数倍も付
き易いものでおることが知られている。

かかるワイパ傷は、ワイパの使用時間の経過に従って徐
々に成長し、これが、肉眼で目視できるようになるとき
は、運転者の視界を妨げ、運転に支障を来すようになる
ため、フロントガラスの取換えを余儀なくされるもので
ある。また、フロントガラスに存在する過大なワイパ傷
は、陸運事務所が行なう車輌の検査基準をパスすること
ができないため、自動車業界、殊に、中古車業界におい
ては、手軽に、このワイパ傷を修復する手段の確立が強
く希求されている所である。

発明が解決しようとする問題点 而して、一般の自動車整備工場で簡単に施工できるフロ
ントガラスの修復手法としては、未だ確立されたものは
なく、検査基準をパスできない程に大きなワイパ傷を有
するフロントガラスは、これを新品と取り換えるより他
に、有効な対処方法がないのが現状である。

そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の実情に鑑
み、駆動モータに取り付け、適当な研磨液を併用するこ
とによって、一般の自動車整備工場でも手軽に使用でき
、しかも、効率良くフロントガラスの修復作業を実施す
ることができる、新規の、自動車のフロントガラス修正
用ポリッシャを提供することにある。

問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、裏面中
心に、駆動モータの軸端に着脱するための取付軸を突設
したベース板に、連続気泡を有するポリウレタンフォー
ム素材からなる円板状パッドを貼着したことをその要旨
とする。

作用 而して、この構成によるときは、取付軸を介して駆動モ
ータの軸端にセットし、円板状パッドに、酸化セリウム
を含む適当な研磨液を含浸せしめた後、円板状パッドを
自動車のフロントガラスの表面に押し付けながら駆動モ
ータを運転することによって、簡単に、フロントガラス
に対する研磨作業を行なうことができ、このとき、円板
状パッドに含浸された研磨液中の酸化セリウムは、ガラ
スの表面に対して微細なひっかき傷を形成しながら、そ
の表面を機械的に削り取って行くことができるから、最
終的に、フロントガラスの表面にあるワイパ傷の深さを
越えるまで、この研磨作業を加えることによって、フロ
ントガラスの表面に存在したワイパ傷は、全く視認する
ことができなくなるまでに修復することができる。一方
、円板状パッドは、連続気泡性のポリウレタンフォーム
素材からなるので、大量の研磨液を含浸して、これを保
有することができるとともに、フロントガラスの曲面に
よくなじむことができるものである。

実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。

自動車のフロントガラス修正用ポリッシャＰは、ベース
板１１に円板状パッド１２を貼着してなる（第１図、第
２図）。

ベース板１１は、硬質塩化ビニール等の合成樹脂製、ま
たは、アルミニウム等の金属製の円板でおって、その裏
面中心には、取付軸１１ａを突設しである。ベース板１
１の大きざは、たとえば、直径１５０馴程度のものが使
用し易い。

円板状パッド１２は、連続気泡性のポリウレタンフォー
ム素材からなる円板１２ａ１１２ｂ。

１２Ｇを貼り合わせて、３層の積層体としたものであっ
て、各円板１２ａ、１２ｂ、１２ｃの厚ざは略同−であ
り、その合計の厚みは約１５〜２５馴程度とする。

円板状パッド１２を形成するポリウレタンフォーム素材
としては、その強度のみならず、併用する研磨液に含ま
れる酸化セリウムの砥粒を保持するための粘性と、研磨
対象たる自動車のフロントガラスの曲面になじむための
粘弾性とが、それぞれ適正であることが重要であって、
たとえば、プリジストン（株）製のスコツトフェルト　
ＰＨ−２０、同社製のエバーライトスコツト　ＴＹ−５
０、または、これらの相当品が良結果を与える。

ここで、ＰＨ２０の物性値を示せば、密度０．２９ｇ／
ｃｍ、気孔率７６％、伸び率２００％、引張強度５ＫＩ
／ｃｒｉ、反撥弾性３５％、表面硬度（ゴム硬度計アス
カ−Ｃタイプ）２０度、永久歪（常温、２４Ｈ１５０％
圧縮）３％である。

円板１２ａ、１２ｂ、１２Ｇの相互間、および、円板１
２Ｃとベース板１１との貼合せは、ポリウレタンフォー
ム素材の劣化のおそれのない接着剤、たとえば、ウレタ
ン系の接着剤によるのがよい。

円板状パッド１２には、その表面側から、多数の直線状
の小孔１２ｄ、１２ｄ・・・が設けである。

小孔１２ｄは、先端が尖鋭な、直径１．５層程度の針を
突き刺して、これを扱き去った後の痕跡として簡単に形
成することができ、円板状パッド１２の表面において、
全体として放射状に配列しである。小孔１２ｄの深さは
、表面側からみて最下層の円板１２Ｃの中間に及ぶ程度
でよい。

かかる構成の自動車のフロントガラス修正用ポリッシャ
Ｐは、駆動モータＭの軸端に取り付けて使用する（第２
図）。

駆動モータＭとしては、たとえば、携帯用電動ドリル用
モータであって、その駆動回転数が、約４００〜６００
ｒ　ｐｍの範囲で可変できるものが好適である。電動ド
リル用モータは、その軸端にチャックＭＣを有するので
、取付軸１１ａをチャックＭＯに挿着することによって
、ポリッシャＰを簡単に着脱することができる。

駆動モータＭに装着したポリッシャＰは、自動車のフロ
ントガラスの表面に押し付けながら、駆動モータＭによ
って回転駆動することにより、フロントガラスを研磨し
、そこに存在するワイパ傷を修復することができる。た
だし、この研磨作業に当っては、たとえば、酸化セリウ
ム３〜２０％と、エチレングリコール０．５〜１０％と
、適量の界面活性剤とを水に混合してなる研磨液を使用
するものとする。すなわち、研磨作業に先立って、円板
状パッド１２に研磨液を含浸させると、円板状パッド１
２は、連続気泡性のポリウレタンフォーム素材からなり
、しかも、小孔１２ｄ、１２ｄ・・・を設けであるので
、研磨液は、円板状パッド１２に充分に保有される。し
たがって、研磨作業中における研磨液の補充を最少にす
ることができる。

研磨液中の酸化セリウムは、円板状パッド１２の表面に
食い込んだ状態で保持されて、フロントガラスに対する
砥粒となり、フロントガラスの研磨を進行させるので、
フロントガラスに存在するワイパ傷を消失させ、これを
修復することができる。なお、エチレングリコールは、
研磨液に粘性を付与し、円板状パッド１２からの飛散を
少なくし、また、界面活性剤は、研磨作業後の残香の除
去を容易にする。ざらに、研磨作業中の駆動モータＭの
回転数は、４００〜６００ｒｐｍ１殊に４５０ｒｐｍ程
度が好ましく、これを越えると、円板状パッド１２から
の研磨液の飛散量が過大となり、また、この範囲に至ら
ない低速では、研磨速度が小さいため、研磨能率が悪い
ものである。

このようにして、肉眼で明瞭に見えるフロントガラスの
ワイパ傷は、合せガラスの場合は約４０分、また、強化
ガラスの場合は約８０分の研磨作業で、それぞれ、完全
に、視認できない程度に修復することができ、その後の
残香除去は、水による洗浄で足る。

他の実施例 円板状パッド１２は、円板１２ａ、１２ｂ。

１２Ｃにより、３層に複層化することによって、中間に
接着剤層が介在するので、その剛性、殊に捻り強度を高
めることができる。そこで、使用するポリウレタンフォ
ーム素材の機械的特性値によっては、円板状パッド１２
は、これを、単一の円板とすることもでき、また、２層
以上の任意の層数からなる積層体とすることもできるも
のとする。

また、円板状パッド１２の表面に設ける小孔１２ｄ、１
２ｄ・・・の数と配列形態とは、円板状パッド１２にあ
ける研磨液の保有可能旦に応じて、適宜、選択決定する
ことができるものとする。

ベース板１１は、上板１１ｂと下板１１Ｇとに分割し、
両者を、それぞれの円周方向に配設した、係止穴１１ｅ
、１１ｅ−・・と係止ピン１１ｄ、１１ｄ・・・との係
合によって着脱可能とすることができる（第３図、第４
図）。円板状パッド１２が摩耗したときは、上板１１ｂ
から下板１１Ｇを取り外すことによって、これを交換す
ることができるので、スペアパーツとしての円板状パッ
ド１２の容積を小ざくすることができて、その保管に便
利である。なお、ベース板１１の取付軸１１ａを、ベー
ス板１１から着脱自在としても、同様の効果を得ること
ができる。

また、駆動モータＭと取付軸１１ａとの着脱機構は、取
付軸１１ａに螺刻した雄ねじ、殊に多条ねじと、駆動モ
ータＭの軸端に設けた雌ねじとの螺合によってもよいこ
とはいうまでもない。

発明の詳細 な説明したように、この発明によれば、裏面中心に取付
軸を有するベース板に、連続気泡性のポリウレタンフォ
ーム素材からなる円板状パッドを貼着することによって
、駆動モータの軸端に装着して研磨工具を形成すること
ができるから、これを使用して、酸化セリウムを含む適
当な研磨液とともに、フロントガラスの表面に対する研
磨作業を行なうときは、酸化セリウムがフロントガラス
を研磨するための砥粒として作用するとともに、円板状
パッドが、充分なる研磨液を保有し、且つ、フロントガ
ラスの曲面によくなじむので、フロントガラスの表面に
存在するワイパ傷を簡単に消去して、フロントガラスを
効率よく修復することができる上、このときの研磨工具
は極めて簡便なものであるので、一般の自動車整備工場
においても手軽に使用することができるという優れた効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は実施例を示し、第１図は全体斜視図、
第２図は第１図のＸ−Ｘ線矢視拡大断面図を含む使用状
態説明図でおる。 第３図と第４図は他の実施例を示し、第３図は一部破断
側面図、第４図は第３図のＹ−Ｙ線矢視説明図である。 Ｐ・・・自動車のフロントガラス修正用ボリッシャＭ・
・・駆動モータ １１・・・ベース板 １１ａ・・・取付軸 １２・・・円板状パッド １２ｄ・・・小孔

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）裏面中心に、駆動モータの軸端に着脱するための取
   付軸を有するベース板に、連続気泡性のポリウレタンフ
   ォーム素材からなる円板状パッドを貼着してなる自動車
   のフロントガラス修正用ポリッシャ。 ２）前記円板状パッドは、表面側から、多数の直線状の
   小孔を設けてあることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の自動車のフロントガラス修正用ポリッシャ。 ３）前記円板状パッドは、複層の積層体からなることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記載の自
   動車のフロントガラス修正用ポリッシャ。