JPS63209682A

JPS63209682A - 造波装置

Info

Publication number: JPS63209682A
Application number: JP62042729A
Authority: JP
Inventors: 伊藤　壮一
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1987-02-27
Filing date: 1987-02-27
Publication date: 1988-08-31
Also published as: AU1165188A; EP0281806A1; EP0281806B1; AU586134B2; DE3861688D1; CA1297514C; US4806048A; ES2019977B3

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、人工のサーフィン場等で使用される造波装
置に関するものである。

〔従来の技術〕

日本は四方を海に囲まれているにも拘らず、サーファ−
にとって望ましい波、即ち波高が高く、周期の長い波が
発生する場所が少ない。また、そのような波が起こる場
所でも気象、海象に大きく左右され、例えば競技会など
を企画しても予定通りに開催することが困難な場合が少
なくない。そこで、定常的にサーフィンに適した波が得
られる人エサーフィン場の施設が要望されている。・上
記のような波を得るためには、次の２つの要件を満たす
ことが必要である。その１つは、海底の地形が波高を漸
増させるような適当な傾斜を持っていることであり、他
の１つは、比較的頻繁にうねり性の波が押し寄せてくる
ことである。その観点からは、結局、場所や地形を選択
するしかなく、−波あたりの波エネルギーが小さければ
、所詮、大きな波を得ることはできない。しかし、−波
一波の波エネルギーをある程度集積して、大きな一波（
＝置き換えることができれば、上記のような場所的条件
を緩和することができるものと考えられる。

しかしながら、現状では、サーフィンができる程大きな
波を引き起こすような造波装置は知られておらず、海底
にコンクリートブロックまたは天、然石を適量敷き並べ
、さらに部分的に傾斜した突起を設けて波を変形させよ
うという程度のものが、僅かに研究されているにすぎな
い。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上のように、従来は、複数波の波エネルギーを蓄えて
、それによってサーフィン等に適した大きな一波を間欠
的：二引き起こすことができるような造波装置はなかっ
た。

従って、この発明は、上述の現状に鑑み、複数波の波エ
ネルギーを蓄えて、それによってサーフィン等に適した
大きな一波を間欠的に引き起こすことができる造波装置
を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明の造波装置は、外海からの波を這上がらせるための斜面を前記外海に向
けて海岸（二設置され、た、上部が海面上に露出した堤
体と、前記堤体の前記斜面を這上った前記外海からの波を流入
させて海水を貯水するための、前記堤体の前記外海側と
反対側の面に上下動自在に支持された、前記堤体側と反
対側の開放面（＝上端軸着の開閉扉を有する、浮体付き
貯水槽と、前記貯水槽の浮上によって、前記貯水槽を前記堤体の前
記反対側の面に固定し、そして、前記貯水槽内への前記
海水の所定水位までの貯水によって、前記堤体の前記反
対側の面への前記貯水槽の固定を解除するための、貯水
槽固定機構と、前記貯水槽の浮上によって、前記貯水槽
の前記開閉扉の下端を前記貯水槽下部（：固定し、そし
て。

前記貯水槽内への前記海水の所定水位までの貯水によっ
て、前記貯水槽下部への前記開閉扉の下端の固定を解除
するための、開閉扉固定機構とからなることに特徴を有
するものである。

以下、この発明の造波装置について詳述する。

第１図は、この発明の造波装置の一実施態様を示す説明
図、第２図（Ａ）〜（Ｂ）は、第１図の造波装置に設け
られた貯水槽固定機構および開閉扉固定機構の作用を示
す説明図である。

第１図および第２図（Ａ）〜（Ｂ）に示されるように、
この発明の造波装置は、堤体１と、貯水槽２と、貯水槽
固定機構３と、開閉扉固定機構４とから基本的になって
いる。

堤体１は、外海からの波６を這上がらせるための斜面７
を外海に向けて、上部が海面８ａ上鑑二露出するように
海岸の海８中に設置されている。なお、堤体１は、サー
フィン場として確保した面積、溝形状などによって定め
られた所要長さ分だけ、必要個数によって設置する。

外海からの波６は、堤体１の斜面７を這上り、斜面７で
波高を高くし、場合によっては砕波して。

貯水槽２内に流れ込み、波６の流れ込みによる海水９が
貯水槽２内に貯水される。

なお、第３図に示すように、堤体１の斜面７上に集波板
１０を流路１１を狭めるように設置しておけば、這上っ
た波６の流れまたは波６の砕波後の流れを縮流して、加
速することにより、這上った波６をより高い位置まで到
達させることができる。従って、貯水槽２の位置をより
高くして海水９を貯水することができ、貯水槽２内に貯
水された海水９のポテンシャルエネルギーを一段と大き
くすることができる。

貯水槽２は、堤体ｌの外海側と反対側の面１ａに設けた
ガイドフレーム（図示せず）と、貯水槽２に設けた、ガ
イドフレームに係合したロー２１２とによって、堤体１
の前記反対側の面１ａに上下動自在に支持されている。

貯水槽２は、第２図（Ａ）に示すように、上面および堤
体１側と反対側の面が開放面となった箱体からなってお
り、貯水槽２を海面８ａの上に浮上させるための浮体１
３を例えばその下部に有している。浮体１３は、その下
面１３ａが堤体１側に向かって下る傾斜面となっている
。貯水槽２の堤体１側と反対側の開放面Ｉ：は、貯水槽
２の上部にピン１４ａによって上端を軸着した開閉扉１
４が設けられている。

貯水槽固定機構３は、第２図（Ａ）に示すように、逆り
字状の固定用ロッド１５と、解放用ロッド１６と、フロ
ータ１７とから基本的になっている。固定用ロッド１５
は、その折曲部を貯水槽２の上部（：ビン１８によって
軸着されており、その短辺１５ａ先端の係合部１９を堤
体１の反対側の面１ａに設けられた突起部２０の上面に
当接させて、浮上した貯水槽２を支持することにより、
浮上した貯水槽２を堤体ｌの反対側の面１ａに固定させ
ている。

固定用ロッド１５の長辺；、ｌｉ’５ｂ、先端は、固定
用ロッド１５が右廻りに回転しないように、解放用ロッ
ド１６の一端に設けられたストッパ、２１Ｃ，Ｊ接され
ている。解放用ロッド１６はその中間部を貯水槽２にピ
ン２２によって軸着されており、フロータ１７は索２３
によって解放用ロッド１６の他端に繋がれている。

従って、貯水槽２内に海水９が貯水され、その水位が上
昇すると、フロータ１７が上昇して索２３を緊張させ、
解放用ロッド１６を左廻りに回転させる。これによって
、海水９が所定水位に達した時点で、第２図（Ｂ）に示
すように、固定用ロッド１５の長辺１５ｂ先端が解放用
ロッド１６のストッパ２１から外れて、固定用ロッド１
５が右廻りに回転し、短辺１５ａ先端の係合部１９が堤
体１の突起部２０から外れて、貯水槽２が堤体１の反対
側の面１ａに沿つ、て落下する。そして、貯水槽２が浮
上すると、第２図（Ａ）に示すように、再び固定用ロッ
ド１５の短辺１５ａ先端の係合部１９が堤体１の反対側
の面１ａ　の突起部２０上面に当接し、長辺１５ｂ先端
が解放用ロッド１６のストッパ２１に当接して、浮上し
た貯水槽２を堤体１の反対側の面１ａに固定する。なお
、第２図（Ａ）〜（Ｂ）ｃおいて、２４は固定用ロッド
１５の自由な回転を拘束するためのストッパである。

開閉扉固定機構４は、第２図（、Ａ）に示すように、固
定用ロッド２５とフロータ２６とからなっている。固定
用ロッド２５はその折曲部を貯水槽２の下部にピン２７
によって軸着されており、その折曲端は鉤２Ｂに形成さ
れている。固定用ロッド２５は＃２８を浮上した貯水槽
２の開閉扉１４下端に引っ掛けて、開閉扉１４下端を浮
上した貯水槽２の下部に固定している。フロータ２６は
固定用ロッド２５の他端に固定されている。

従って、貯水槽２内に海水９が貯水され、その水位が上
昇すると、フロータ２６が上昇して固定用ロッド２５を
右廻りに回転する。これによって、貯水槽固定機構３の
ときと同様に、海水９が所定水位に達した時点で、第２
図（Ｂ）に示すように、固定用ロッド２５の鉤２８が開
閉扉１４下端から外れ、開閉扉１４下端の貯水槽２下部
への固定が解、除される。そして、貯水槽２が浮上する
と、第２図（蜀に示すように、再び固定用ロッド２５の
鉤２Ｂが開閉扉１４下端を引っ掛けて、開閉扉１４の下
端を浮上した貯水槽２の下部に固定する。

従って、この発明の造波装置では、外海からの波６が堤
体１の斜面７を這上って貯水槽２内に流入し、第４図（
Ａ）に示すように、貯水槽２内に貯水された海水９が所
定水位に達すると、第４図（Ｂ）に示すように、貯水槽
２の固定が外れて落下すると同時に開閉扉１４の固定が
外れて開く。これによって、貯水槽２下部の浮体１３の
傾斜した下面１３ａが下に位置する海水８ｂを堤体１側
と反対側に押出し、一方、貯水槽２内に貯水された海水
９も開閉扉１４を押広げて堤体１側と反対側に浴出して
いく。その結果、第４図（Ｃ）に示すように、堤体１の
外海側と反対側の海域８Ｃに外海からの波６よりも大き
い波３０が造波される。そして、造波された波３０は、
第１図に示すように、汀（図示せず）に向かって進んで
行ってサーフィンに適した大きな波３　ｏｊとなる。こ
の場合、海底面２９の水深が汀に向かって浅くなるよう
な勾配の海岸を立地条件に選べば、造波された波３０は
、汀に向かって進むにつれて次第に尖るので、波３０′
は一段とサーフィンに適した波になる。

貯水槽２は落下し、海水９を浴出して造波したのち、第
４図（Ｄ）に示すように、海面８ａ上に浮上して固定さ
れると共に開閉扉１４が閉じて固定され、初期の状態に
戻る。そして、再び海水９を貯水して波３ｏを造波する
。かくして、サーフィンに適した大きな波３０′が間欠
的に得られる。

〔発明の効果〕

この発明の造波装置によれば、複数波の波エネルギーを
蓄えて、それによってサーフィン等に適した大きな一波
を間欠的に引き起こすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の造波装置の一実施態様を示す説明
図、第２図（Ａ）〜（Ｂ）は、第１図の造波装置に設け
られた貯水槽固定機構および開閉扉固定機構の作用を示
す説明図、第３図は、第１図の造波装置の堤体への集波
板の設置を示す平面図、第４図（Ａ）〜（Ｄ）は、第１
図の造波装置の作用を示す説明図である。図面において
、１・・・堤体、　　　　　　　２・・・貯水槽、３・・
・貯水槽固定機構、　４・・・開閉扉固定機構、６、３
０．３０’・・・波、　　　　７・・・斜面、８・・・
海、　　　　　　　８ａ・・・海面、８ｂ、９・・・海
水、　　　　８ｃ・・・海域、１０・・・集波板、　　
　　　１２・・・ローラ、１３・・・浮体、　　　　　
　１４・・・開閉扉、１５、２５・・・固定用ロッド、
１６・・・解放用ロッド、１７、２６・・・フロータ、２０・・・突起部、　　　　　２１・・・ストッパ。２８・・・鉤。

Claims

【特許請求の範囲】外海からの波を這上がらせるための斜面を前記外海に向
けて海岸に設置された、上部が海面上に露出した堤体と
、前記堤体の前記斜面を這上つた前記外海からの波を流入
させて海水を貯水するための、前記堤体の前記外海側と
反対側の面に上下動自在に支持された、前記堤体側と反
対側の開放面に上端軸着の開閉扉を有する、浮体付き貯
水槽と、前記貯水槽の浮上によつて、前記貯水槽を前記堤体の前
記反対側の面に固定し、そして、前記貯水槽内への前記
海水の所定水位までの貯水によつて、前記堤体の前記反
対側の面への前記貯水槽の固定を解除するための、貯水
槽固定機構と、前記貯水槽の浮上によつて、前記開閉扉
の下端を前記貯水槽下部に固定し、そして、前記貯水槽
内への前記海水の所定水位までの貯水によつて、前記貯
水槽下部への前記開閉扉の下端の固定を解除するための
、開閉扉固定機構と、からなることを特徴とする造波装置。