JPS632089Y2 - - Google Patents
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- JPS632089Y2 JPS632089Y2 JP4507680U JP4507680U JPS632089Y2 JP S632089 Y2 JPS632089 Y2 JP S632089Y2 JP 4507680 U JP4507680 U JP 4507680U JP 4507680 U JP4507680 U JP 4507680U JP S632089 Y2 JPS632089 Y2 JP S632089Y2
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- filter
- filter medium
- inflow side
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 10
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 11
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、濾過体の改良に関する。
従来複数の濾材を組み合わせた濾過体において
は、流体の流入側濾材の背面に圧力を加え、該濾
材の両面間の圧力差を減少させて塵埃の捕捉能率
を増大させる手段をとつたものは提案されてはい
るが、流入側濾材の濾過面積を充分広くとること
ができず、表面積が小さいことから必然的に濾目
を粗くしなければならない。
は、流体の流入側濾材の背面に圧力を加え、該濾
材の両面間の圧力差を減少させて塵埃の捕捉能率
を増大させる手段をとつたものは提案されてはい
るが、流入側濾材の濾過面積を充分広くとること
ができず、表面積が小さいことから必然的に濾目
を粗くしなければならない。
このように濾過効率は、流入側濾材により向上
し得たとしても、バイパス孔を通過する流体(油
または空気)中に大粒の塵埃が混入しておらない
という保証は全くなく、これら大粒の塵埃が回
転、摺動体などに損傷を与え、焼付け事故や早期
摩耗などを起こさせるものであつて、このような
濾過体を通過した流体などが各滑動部に直接供給
されるものには不適当である。
し得たとしても、バイパス孔を通過する流体(油
または空気)中に大粒の塵埃が混入しておらない
という保証は全くなく、これら大粒の塵埃が回
転、摺動体などに損傷を与え、焼付け事故や早期
摩耗などを起こさせるものであつて、このような
濾過体を通過した流体などが各滑動部に直接供給
されるものには不適当である。
〔問題点を解決しようとする手段〕
本考案は、このような実情に対応すべくなされ
たもので、簡単な而も合理的手段によつて従来の
欠点を完全に除去せしめ、濾過効率、塵埃の捕捉
効率の向上を計るとともに、長寿命で高濾過性能
の濾過体を提供せんとするもので、従来技術の問
題点を解決する本考案の構成は、方形枠体の内側
に、少なくとも、2枚の濾材を重合的に張設する
とともに、各濾材間に空間部を構成せしめた濾過
体において、上記濾材のうち、流体の流入側濾材
を流出側濾材より短小となして流入側濾材の端部
と枠体との間に間隙部を形成せしめ、この間隙部
を、上記濾材間に構成された空間部に連通させた
ことを特徴とするものである。
たもので、簡単な而も合理的手段によつて従来の
欠点を完全に除去せしめ、濾過効率、塵埃の捕捉
効率の向上を計るとともに、長寿命で高濾過性能
の濾過体を提供せんとするもので、従来技術の問
題点を解決する本考案の構成は、方形枠体の内側
に、少なくとも、2枚の濾材を重合的に張設する
とともに、各濾材間に空間部を構成せしめた濾過
体において、上記濾材のうち、流体の流入側濾材
を流出側濾材より短小となして流入側濾材の端部
と枠体との間に間隙部を形成せしめ、この間隙部
を、上記濾材間に構成された空間部に連通させた
ことを特徴とするものである。
第1〜7図について実施例の詳細を説明する
と、方形枠体1の内側に、濾紙など密な素材によ
つて構成された2枚のプリーツ濾材2,3を互い
に噛合するよう重合的に張設し、両濾材2,3間
に強制的に空間部4を形成する。即ち、第3図に
示すように、流体の流入側濾材2の折りひだを短
く、流出側濾材3の折りひだを長く形成し、これ
を図のように重ね合わせることによつて、流出側
に空間部4が形成されるものである。
と、方形枠体1の内側に、濾紙など密な素材によ
つて構成された2枚のプリーツ濾材2,3を互い
に噛合するよう重合的に張設し、両濾材2,3間
に強制的に空間部4を形成する。即ち、第3図に
示すように、流体の流入側濾材2の折りひだを短
く、流出側濾材3の折りひだを長く形成し、これ
を図のように重ね合わせることによつて、流出側
に空間部4が形成されるものである。
そして第2図のように、流入側濾材2のひだの
長手方向辺を流出側濾材3の長さより短く形成
し、この流入側濾材2の3辺を枠体の内面に接着
固定することによつて、この流入側濾材2のひだ
側一端と枠体1との間に間隙部5を形成せしめ、
この間隙部5を上記各濾材間に構成された上記空
間部4に連通させる。
長手方向辺を流出側濾材3の長さより短く形成
し、この流入側濾材2の3辺を枠体の内面に接着
固定することによつて、この流入側濾材2のひだ
側一端と枠体1との間に間隙部5を形成せしめ、
この間隙部5を上記各濾材間に構成された上記空
間部4に連通させる。
また第5図に示すように、上記流入側濾材2の
折りひだを長く、流出側濾材3の折りひだを短く
形成して空間部4を流入側に位置させ、第4図の
ように構成された間隙部5をこの空間部4に連通
させる。
折りひだを長く、流出側濾材3の折りひだを短く
形成して空間部4を流入側に位置させ、第4図の
ように構成された間隙部5をこの空間部4に連通
させる。
更に、各濾材2,3間に強制的に空間部4を構
成する手段としては、第6,7図に示すように流
入側、または、流出側濾材2,3の何れか一方に
凹部、または、凸部6を形成し、この凹部、また
は、凸部6によつて濾材2,3間に空間部4を形
成することもできる。上記実施例では濾材を2枚
重合したものを示したが、3枚以上の濾材を設け
てもよく、この場合、流出側濾材を除いた他の全
ての濾材の端部を切除して、枠体内面との間に空
間部4に通ずる間隙部5を設けるものである。
成する手段としては、第6,7図に示すように流
入側、または、流出側濾材2,3の何れか一方に
凹部、または、凸部6を形成し、この凹部、また
は、凸部6によつて濾材2,3間に空間部4を形
成することもできる。上記実施例では濾材を2枚
重合したものを示したが、3枚以上の濾材を設け
てもよく、この場合、流出側濾材を除いた他の全
ての濾材の端部を切除して、枠体内面との間に空
間部4に通ずる間隙部5を設けるものである。
次に、第8,9図について他の実施例を説明す
ると、方形枠体1の内側部に、濾紙などの密な素
材によつて構成された2枚のプリーツ状濾材2,
3をその板面が噛合い重合しないように突合せ的
に張設し、その両濾材2,3間に大きな空間部4
を構成する。そして第8図に示すように、流入側
濾材2の長さを上記実施例と同様に流出側濾材3
より短尺となし、流入側濾材2のひだ側一側端と
枠体1との間に間隙部5を構成し、この間隙部5
を上記空間部4に連通させたものである。尚、こ
の実施例も3枚以上の濾材を張設してもよい。
ると、方形枠体1の内側部に、濾紙などの密な素
材によつて構成された2枚のプリーツ状濾材2,
3をその板面が噛合い重合しないように突合せ的
に張設し、その両濾材2,3間に大きな空間部4
を構成する。そして第8図に示すように、流入側
濾材2の長さを上記実施例と同様に流出側濾材3
より短尺となし、流入側濾材2のひだ側一側端と
枠体1との間に間隙部5を構成し、この間隙部5
を上記空間部4に連通させたものである。尚、こ
の実施例も3枚以上の濾材を張設してもよい。
上記各実施例では、間隙部5を流入側濾材2の
一側端に形成することについて説明したが、流入
側濾材2の両側端に形成してもよいので、間隙部
5の構成個所は実施例のものに特定されない。
一側端に形成することについて説明したが、流入
側濾材2の両側端に形成してもよいので、間隙部
5の構成個所は実施例のものに特定されない。
次に、上記両実施例の濾過作用について説明す
ると、流体は、流入側濾材2の表面、および、流
体の一部は間隙部5を通り濾材間の空間部4に入
り、更に、流出側濾材3により除塵に必要な塵埃
が完全に濾過され、所要個所に流体は供給され
る。
ると、流体は、流入側濾材2の表面、および、流
体の一部は間隙部5を通り濾材間の空間部4に入
り、更に、流出側濾材3により除塵に必要な塵埃
が完全に濾過され、所要個所に流体は供給され
る。
この際、流入側濾材2端に間隙部5を設けるこ
とにより、この流入側濾材2の内外両側の圧力差
が減ぜられ、この圧力差が少ないことにより塵埃
の捕捉性能は著しく向上され、このようにして、
流入側濾材2の表面に堆積した微細塵埃は更に堆
積し、濾材のもつ濾目よりも微細な塵埃も捕捉し
うる。
とにより、この流入側濾材2の内外両側の圧力差
が減ぜられ、この圧力差が少ないことにより塵埃
の捕捉性能は著しく向上され、このようにして、
流入側濾材2の表面に堆積した微細塵埃は更に堆
積し、濾材のもつ濾目よりも微細な塵埃も捕捉し
うる。
しかしこの場合、濾材の濾過抵抗は次第に大き
くなり濾材を流れる流量は小さくなるが、バイパ
ス濾過体などの実験によれば、その量は、例え
ば、エンジン潤滑油の場合、エンジン中を流れる
通油量の3%程度あれば充分にその効果を果たし
ている。勿論、この場合、その3%の油はきわめ
て清浄な油になつていることが必要である。
くなり濾材を流れる流量は小さくなるが、バイパ
ス濾過体などの実験によれば、その量は、例え
ば、エンジン潤滑油の場合、エンジン中を流れる
通油量の3%程度あれば充分にその効果を果たし
ている。勿論、この場合、その3%の油はきわめ
て清浄な油になつていることが必要である。
このように、第1段階の流入側濾材2の通油抵
抗が大きくなるに従つて、その濾紙に形成された
間隙部5を通り流出側濾材3に至る量が多くなる
ことになるが、この状態が通常の一重型のエレメ
ントの作用となり、塵埃の堆積が次第に増加する
が、前記流入側濾材2のバイパス濾過的効果は、
流出側濾材3の詰まりを著しく遅らせ、長寿命で
高濾過性能の濾過体が得られる。
抗が大きくなるに従つて、その濾紙に形成された
間隙部5を通り流出側濾材3に至る量が多くなる
ことになるが、この状態が通常の一重型のエレメ
ントの作用となり、塵埃の堆積が次第に増加する
が、前記流入側濾材2のバイパス濾過的効果は、
流出側濾材3の詰まりを著しく遅らせ、長寿命で
高濾過性能の濾過体が得られる。
このように本考案の構成によれば、次のような
効果が得られる。
効果が得られる。
(a) 流入側濾材のバイパス濾過的効果により多量
の塵埃捕捉能力を備え、加えて、流出側濾材は
通常の一重型と同等の濾過能力を備えているの
で、適正な濾目の濾材を選ぶことによつて、濾
過体ケース内において流体中の粒子に対し、絶
対濾過的効果を発揮し、その結果、本考案によ
る濾過体は、高効率、高精度を有するばかりで
なく、長寿命が確保しうる。
の塵埃捕捉能力を備え、加えて、流出側濾材は
通常の一重型と同等の濾過能力を備えているの
で、適正な濾目の濾材を選ぶことによつて、濾
過体ケース内において流体中の粒子に対し、絶
対濾過的効果を発揮し、その結果、本考案によ
る濾過体は、高効率、高精度を有するばかりで
なく、長寿命が確保しうる。
(b) 流入側濾材に形成せる間隙部は、この流入側
濾材を短尺とすることによつてその目的が達せ
られるため、製作上の簡便さは勿論のこと、濾
材材料の節減も計りうる。
濾材を短尺とすることによつてその目的が達せ
られるため、製作上の簡便さは勿論のこと、濾
材材料の節減も計りうる。
第1図は平面図、第2図は第1図A−A線の断
面図、第3図は同上B−B線の断面図、第4図は
別実施例のA−A線断面図、第5図は同上B−B
線の断面図、第6図、第7図は別実施例の濾材一
部切欠平面図、第8図は更に別実施例のA−A線
断面図、第9図は同上B−B線の断面図である。 1……方形枠体、2……流入側濾材、3……流
出側濾材、4……空間部、5……間隙部、6……
凹部、または、凸部。
面図、第3図は同上B−B線の断面図、第4図は
別実施例のA−A線断面図、第5図は同上B−B
線の断面図、第6図、第7図は別実施例の濾材一
部切欠平面図、第8図は更に別実施例のA−A線
断面図、第9図は同上B−B線の断面図である。 1……方形枠体、2……流入側濾材、3……流
出側濾材、4……空間部、5……間隙部、6……
凹部、または、凸部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 方形枠体の内側に、少なくとも、2枚の濾材を
重合的に張設するとともに、各濾材間に空間部を
構成せしめた濾過体において、 上記濾材のうち、流体の流入側濾材を流出側濾
材より短小となして流入側濾材の端部と枠体との
間に間隙部を形成せしめ、この間隙部を、上記濾
材間に構成された空間部に連通させたことを特徴
とする濾過体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4507680U JPS632089Y2 (ja) | 1980-04-02 | 1980-04-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4507680U JPS632089Y2 (ja) | 1980-04-02 | 1980-04-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56146413U JPS56146413U (ja) | 1981-11-05 |
JPS632089Y2 true JPS632089Y2 (ja) | 1988-01-20 |
Family
ID=29640244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4507680U Expired JPS632089Y2 (ja) | 1980-04-02 | 1980-04-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS632089Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025473A1 (ja) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | ソニー株式会社 | 投影表示装置およびフィルタ構造体 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0340335Y2 (ja) * | 1985-07-29 | 1991-08-26 | ||
JP2005342602A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Nichias Corp | 波板積層体フィルタ |
CA2731554A1 (en) * | 2008-07-25 | 2010-01-28 | Donaldson Company, Inc. | Pleated filtration media, media packs, filter elements, and methods for filtering fluids |
-
1980
- 1980-04-02 JP JP4507680U patent/JPS632089Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025473A1 (ja) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | ソニー株式会社 | 投影表示装置およびフィルタ構造体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56146413U (ja) | 1981-11-05 |
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