JP3341452B2 - 内燃機関のオイルフィルタ - Google Patents

内燃機関のオイルフィルタ

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JP3341452B2 JP08405894A JP8405894A JP3341452B2 JP 3341452 B2 JP3341452 B2 JP 3341452B2 JP 08405894 A JP08405894 A JP 08405894A JP 8405894 A JP8405894 A JP 8405894A JP 3341452 B2 JP3341452 B2 JP 3341452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,内燃機関のオイルフィ
ルタに関し,特に濾紙の利用効率の良好なオイルフィル
タに関する。
【0002】
【従来技術】自動車のエンジンには,オイルフィルタを
装備しており,オイルフィルタはオイル(潤滑油)に混
入する異物,摩耗粉,カーボン等を除去する。オイルフ
ィルタは,ポンプから吐出されたオイルを全量単一のエ
レメントで濾過するフルフロー式の他に,エンジンに流
入するオイルを濾過するフルフローエレメントとバイパ
ス流路を通るオイルを濾過するバイパスエレメントとを
有するコンビネーション式がある。
【0003】そして,上記フィルタエレメントとして,
濾紙を重ね合わせて積層した積層型のエレメントがあ
る。上記積層型のエレメントには,例えば,図7に示す
ように,円形,多角形,又は外縁部に凹部を設けた花弁
形など平板状の濾紙90を重ね合わせたスタック型のエ
レメント9がある。
【0004】上記スタック型エレメント9では平板状の
濾紙90を積層して筒形とし,筒形の外周部92から中
心部の透孔91に向かってオイルを流通させる。同図に
おいて,符号99は,オイルフィルタのハウジング,符
号98はオイルの流入口である。また,他のタイプの積
層型エレメントとして帯状の濾紙を筒状に巻き重ねたロ
ールティッシュタイプなどがある。このタイプでは,筒
形の上端から下端へ軸心と平行な方向にオイルを流通さ
せる。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,濾紙を多重に
積層する従来の積層型フィルタには次のような問題点が
ある。それは,濾紙の一部分にオイルの粒子捕捉が集中
し易く,濾紙の利用率が低くなるということである。部
分的に粒子の捕捉が集中すると,その部分において濾紙
の機能が早期に低下し,他の部分では機能があるにもか
かわらず濾紙全体を取り替える必要があり,濾紙の有効
利用度が低下する。
【0006】例えば,濾紙におけるオイルの流入端部と
流出端部との間の距離が長いから,濾紙の中流や下流部
の濾過余力があるにも拘わらず,上流部に目詰まりが生
じて早期に濾紙を取り替える必要がある。また,外周に
凹部を設け複数の放射状片を形成した花弁形の平板状濾
紙の場合には,オイルの流入端部と流出端部との距離が
短い凹部にオイルの流れが集中し,その部分で早期に目
詰まりが生じてしまう。
【0007】そのため,図8に示すように,平板状濾紙
90の中心透孔91から放射状に細みぞ931を設け,
オイルの流入端部(外周92)と流出端部(中心透孔9
1)との間の圧力差を有効に有用するという方法が提案
されている(実開昭61−135517号公報)。更
に,図8に示すように,外周92から中心透孔91に向
かって放射状に細みぞ932を設けることもできる。
【0008】しかしながら,放射状に細みぞ931,9
32を設ける上記方法は,細みぞ931,932に沿っ
てオイルの流れを促進する効果はあるが,濾紙の有効利
用面積の拡大という観点からは不十分である。即ち,オ
イルは外周92から又は上流側の細みぞ932に沿って
流れ,斜線に示すように,主として細みぞ932の端部
から透孔91,外周92から下流側の細みぞ931の端
部,及び両細みぞ931,932間の至近距離を浸透し
流出しようとする。
【0009】即ち,オイルは,主として斜線に示すオイ
ルの浸透容易部94(濾紙の有効利用部)を流通し,細
みぞ932または外周92からの距離が大きくなるに従
ってオイルの流通量は低下する。その結果,上記浸透容
易部94において目詰まりが早めに発生する。
【0010】そして,上記細みぞ931,932は,単
に放射状に形成されているだけであるから,上記浸透容
易部94の面積は余り広くなく,外周92の近傍を中心
にした濾過能力を有する広い濾紙部分が,完全に利用さ
れずに取り残されてしまう。本発明は,かかる従来の問
題点に鑑みて,濾紙の有効利用面積を大幅に増大するこ
とのできる内燃機関のオイルフィルタを提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題の解決手段】本発明は,濾紙を多重に積層し,濾
紙の一方の周縁部から他方の周縁部へオイルを流通さ
せ,オイルに混入した異物を除去する内燃機関のオイル
フィルタであって,上記濾紙には,上流側の周縁部に発
し下流側の周縁部には及ばないオイル導入用の上流溝
と,下流側の周縁部に発し上流側の周縁部には及ばない
オイル導入用の下流溝とを交互に配設してあり,上記上
流溝と下流側周縁部とのギャップg1 ,及び上記下流溝
と上流側周縁部とのギャップg2 とは,共にほぼ所定値
a以上であり,一方,隣接する上流溝と下流溝とは,両
者の間隔dがほぼ上記所定値aである近接部と,両者の
間隔dが上記所定値aよりも大きい離隔部とからなり,
上記近接部の占める比重が相対的に大きくなるよう上記
上流溝と下流溝とが形成されていることを特徴とする内
燃機関のオイルフィルタにある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,上
流溝と下流溝との間隔dがほぼ所定値aである近接部の
占める比重が大きくなるように上流溝と下流溝の形状や
配置等を決め濾紙上に形成してあることである。そして
上記上流溝は,濾紙の上流側周縁部に発し下流側の周縁
部に及ばない(連結しない)ように形成されており,下
流側周縁部とのギャップ(最短距離)g1 はほぼ所定値
a以上である。
【0013】また,下流溝は,濾紙の下流側の周縁部に
発し上流側の周縁部に及ばないように形成されており,
上流側周縁部とのギャップg2 はほぼ所定値a以上であ
る。上記において上流溝と下流溝の溝とは,オイルが流
入し易いように濾紙に設けた凹部である。そして凹部
は,濾紙の片側の面に設けることが望ましく,これによ
り一種類の濾紙を積層することが可能となる。
【0014】また,上記溝は,均一な溝幅であってもよ
いが,溝幅が可変であってもよい。また,凹部溝の場合
は,通常はその深さは均一であるが,必ずしも均一な深
さに限定されるものではない。また,溝の形状は直線状
であってもよいが,曲折してもよい。
【0015】なお,上記上流溝と下流側周縁部とのギャ
ップg1 及び下流溝と上流側周縁部とのギャップg2
は所定値aであることが好ましい。上記ギャップg1
2 が所定値aより短いと,オイルがその部分に集中し
て流通し易くなるから好ましくなく,また所定値aより
大きくなると,オイルが流通しにくくなり濾紙の利用率
が減少(後述する高利用部面積Se が減少)するからで
ある。
【0016】なお,上記において所定値aは,濾紙によ
って定まる適正な浸透距離(濾過長さ)を示す値であ
り,密な濾紙ほど小さく,粗な濾紙ほど大きくする。そ
して,上流溝と下流溝を,ほぼ均一な溝幅とする場合に
は,上記近接部を形成する方法として,両者をほぼ平行
とし,隣接する上流溝と下流溝との間隔を所定値aとす
る方法がある。
【0017】均一な溝幅は,一般に溝の製作が容易であ
り,更に直線状の溝とすれば特に製作は容易である。な
お,上記における,積層型の濾紙の構成は,平板状の濾
紙を積み重ねたスタック型でもよく,帯状の濾紙を筒形
に巻回,積層したロールティッシュタイプであってもよ
い。
【0018】
【作用及び効果】本発明にかかるオイルフィルタには,
上流溝と下流溝とが形成されている。そして,溝部では
オイルの流通を妨げる抵抗が極めて低いから,溝部(上
流溝と下流溝)は直ちにオイルで満たされる。そして,
オイルは上流側の周縁部と下流溝との間及び下流側周縁
部との間,並びに上流溝と下流溝との間及び下流側周縁
部との間の濾紙中を浸透する。
【0019】そして,オイルの浸透量は,オイルの濾紙
中の浸透距離Lが短いほど多くなり,オイルの浸透は容
易である。そして,上記オイルの浸透距離Lによって濾
紙上を区分すれば,Lがほぼ所定値aである部分(L≒
a)とその他の部分(L>a)とに区分される。
【0020】即ち,上流溝と下流溝の近接部の間と,上
流溝と下流側周縁部のギャップg1がほぼ所定値aであ
る部位間と,下流溝と上流側周縁部のギャップg2 がほ
ぼ所定値aである部位間とは,上記浸透距離Lがほぼ所
定値aであり,この部分はオイルが浸透し易く,いわゆ
る濾紙の高利用部を形成する。
【0021】そして,該高利用部においては,オイルの
浸透距離Lは,ほぼ一定(L≒a)であるからオイルが
流れる流量がほぼ等しく,ほぼ同時に劣化(粒子の目詰
まり)が生ずる。そして,本発明にかかる濾紙において
は,上流溝と下流溝の近接部が多いから,上記濾紙の高
利用部の面積Se が広い。
【0022】そのため,濾紙の多くを占める高利用部
が,ほぼ同時に劣化することとなり,濾紙の有効利用度
が高くなる。即ち,濾紙が目詰まりにより劣化した場合
には,濾紙の広い面積でほぼ同時に劣化が生じており,
濾過余力を多く残している部分は少ない。
【0023】これに引き換え従来の濾紙では,オイルの
浸透距離Lは,場所によってばらばらであるから,オイ
ルの流れは,浸透距離Lの短い部位に部分的に集中し易
く,この部分における濾紙の部分的な劣化によって濾紙
を交換しなければならず,濾紙の有効利用度は低い。
【0024】そして,本発明では,溝を設けることによ
り,濾紙の周縁部間の距離とは無関係な所定値aに,高
利用部の浸透距離Lを選ぶことができる。従って,浸透
距離Lが長すぎることによる中,下流での粒子捕捉率の
低下と上流への捕捉の集中現象は生じない。上記のよう
に,本発明によれば,濾紙の有効利用面積を大幅に増大
することのできる内燃機関のオイルフィルタを提供する
ことができる。
【0025】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかるオイルフィルタにつき図1〜図
5を用いて説明する。本例は,図2に示すように,濾紙
10を多重に積層し,濾紙10の一方の周縁部41から
他方の周縁部42にオイル80を流通させ,オイル80
に混入した異物を除去する内燃機関のオイルフィルタ1
である。上記濾紙10には,図1に示すように,上流側
の周縁部41に発し下流側の周縁部42には及ばないオ
イル導入用の上流溝20と,下流側の周縁部42に発し
上流側の周縁部41には及ばないオイル導入用の下流溝
30とを交互に配設してある。
【0026】そして,上流溝20と下流側周縁部42と
のギャップg1 ,及び下流溝30と上流側周縁部41と
のギャップg2 とは,共にほぼ所定値aである。一方,
互いに隣接する上流溝20と下流溝30とは,両者2
0,30の間隔dがほぼ上記所定値aである近接部20
1,301と,両者20,30の間隔dが所定値aより
も大きい離隔部202,302とからなり,近接部20
1,301の占める比重が相対的に大きくなるように,
上流溝20と下流溝30とが形成されている。
【0027】また,隣接する上流溝20と下流溝30と
の間隔d,上流溝20と下流側周縁部42とのギャップ
1 ,又は下流溝30と上流側周縁部41とのギャップ
2が所定値a以下である部分を結ぶことによって形成
される濾紙10の高利用部101〜103の面積S
e は,濾紙10の全面積SO の約50%である。
【0028】なお,高利用部とは,濾材面と濾材面との
間の浸透距離(濾過長さ)が,そのフィルタの用途に適
した長さに設定された部分であり,この高利用部以外の
浸透距離は,高利用部より長く設定されている。
【0029】また,上記所定値aは濾材の浸透性等に応
じて適宜定められるものであるが,自動車のエンジン用
のオイルフィルタにあっては,平均的な濾材を用いた場
合,その濾材の幅をWとすると,浸透距離の所定値a
は,0.5W<a<Wであり,3/4W程度が望まし
い。
【0030】そして,上流溝20と下流溝30とは,共
にほぼ均一な溝幅を有しており,互いにほぼ平行であ
り,また溝の形状は直線状である。また,濾紙10は,
帯状の濾紙を共通の軸心Cを中心に筒形に巻回,積層し
たロールティッシュタイプの濾紙である。
【0031】以下それぞれについて詳説する。本例は,
図2に示すように,フルフローエレメント51とバイパ
スエレメント52とをハウジング50に収容した使い捨
て型カートリッジ式のオイルフィルタ1である。ケース
501とカバー502とを有するハウジング50内には
上記エレメント51,52を収容し,スプリング503
によって両エレメント51,52を押さえつけている。
【0032】そして,カバー502のエンジンへの取付
面にはシール用のガスケット504を配設してある。ま
た,オイル80の流入部には,チェックバルブ53を配
置し,フルフローエレメント51の入口と出口との間に
はリリーフバルブ54を取付けてある。そして,図示し
ないオイルポンプから圧送されたオイル80は,流入口
505からオイルフィルタ1に流入し,ガスケット50
4によって封止される。
【0033】そして,オイル80は,チェックバルブ5
3を通りケース501の内壁面に沿って上昇し,揚程の
半ばでフルフローエレメント51側とバイパスエレメン
ト52側とに分流する。フルフローエレメント51側に
流入したオイル801は,外周部から放射状に中央部に
集合した後,メイン流出口506に至る。
【0034】一方,バイパスエレメント52に流入した
オイル802は,濾紙10の上流側周縁部41から下流
側周縁部42の方向に向かって濾過され,下部のオイル
プール507に集まる。そして,中央寄りのオイル出口
508から油路509を通って図示しないオイルパンに
流入する。
【0035】チェックバルブ53は,エンジンの停止時
にオイルフィルタ1のハウジング50内にあるオイル8
0がオイルポンプ側に向かって逆流するのを防止すると
共に,エンジン再始動時に直ちにオイル80がエンジン
に供給されるようプールする役目を果たす。
【0036】一方,リリーフバルブ54は,オイル80
の粘度が低い低温時やフルフローエレメント51の濾紙
の目詰まり時などに,バイパスさせてオイル80をメイ
ン流出口506に導入する。そして,バイパスエレメン
ト52の濾紙10は,図1に示すように,帯状の濾紙を
巻回したものであり,上流側周縁部41から下流側周縁
部42に向けてオイル80を流通させ,異物を濾過す
る。
【0037】濾紙10には,その片面にのみ上流溝20
と下流溝30とが,等間隔aで上下の周縁部41,42
から反対方向に形成されている。なお,濾紙10の他方
の片面は平面状となっており,巻回されて内周側に位置
する溝20と30とを閉じて,通路状に画成する。ま
た,上流溝20の端部203と下流側周縁部42とのギ
ャップg1 ,及び下流溝30の端部303と上流側周縁
部41とのギャップg2とは共に上記所定値aに等し
い。
【0038】その結果,バイパスエレメント52の濾紙
の有効利用度が増大し,図3に示すように,濾紙10の
寿命(図3,符号604)は従来の溝のないもの(図
3,符号601)に比べて大幅に増大した。なお,図3
において,符号603は上流溝20と下流溝30の長さ
を短くしたもの,符号602は溝の長さを更に短くした
ものである。
【0039】上記のように,本例によれば,濾紙の適正
な浸透距離(濾過長さ)を確保した高利用部の有効面積
を大幅に増大することのできる内燃機関のオイルフィル
タ1を提供することができる。
【0040】実施例2 本例は,実施例1において,図4に示すように,濾紙1
0の上流溝23と下流溝33の形状を,いちょうの葉形
としたもう1つの実施例である。即ち,上流溝23と下
流溝24の溝幅は均一ではなく,周縁部41,42に近
いほど溝幅を大きくしてある。その結果,濾紙10の高
利用部104の面積Se を大幅に増大することができ濾
紙10の利用度は一段と上昇する。その他については,
実施例1と同様である。
【0041】実施例3 本例は,円形の平板状の濾紙を多数重ね合わせてフィル
タエレメントを形成したもう1つの実施例である(図7
参照)。本例のオイルフィルタの濾紙は,図5に示すよ
うに,中心部に透口111を有する円形の濾紙11に,
格子状に上流溝24と下流溝34とを形成したものであ
る。
【0042】上流溝24は,上流側周縁部43に発し下
流側の透口111の周縁部44に達しないよう格子状に
形成されている。また,下流溝34は,透口111の周
縁部44に発し,上流側の周縁部43に達しないように
格子状に形成されている。
【0043】そして,隣接する上流溝24と下流溝34
の平行部の間隔は所定値aであり,上流溝24と下流溝
34の端部241,341と周縁部43,44とのギャ
ップも同じく所定値aである。そして,濾紙11の高利
用部105は,同図の斜線で示す通りである。そして,
上記濾紙11を多数重ね合わせてフィルタエレメントを
構成する(図7参照)。
【0044】実施例4 本例は,実施例3において,図6に示すように,円形の
濾紙12上に,周縁部43,44に平行な曲がり溝25
1,351と円心に向かう直線溝252,352とから
なる上流溝25と下流溝35とを形成したもう1つの実
施例である。そして,平行な曲がり溝251,351の
間隔は所定値aであり,曲がり溝251,351に近接
する周縁部43,44とのギャップも所定値aである。
その結果,濾紙12の高利用部106の面積を大幅に増
加することができる。その他については,実施例3と同
様である。
【0045】以上述べたように,本発明の適用した実施
例では,適正な浸透距離になる濾過部分の面積を多く確
保するためには,上流溝と下流溝とを等間隔に平行に平
成することが重要である。さらには,積層工程の簡単化
を図るには,濾材の片面にのみ溝を形成し,他の片面を
平面(溝なし)とすることが重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のオイルフィルタの濾紙の模式図。
【図2】実施例1のオイルフィルタの断面図。
【図3】実施例1のオイルフィルタと従来品との特性比
較図。
【図4】実施例2のオイルフィルタの濾紙の模式図。
【図5】実施例3のオイルフィルタの濾紙の模式図。
【図6】実施例4のオイルフィルタの濾紙の模式図。
【図7】従来のオイルフィルタの断面図。
【図8】従来のオイルフィルタの濾紙の模式図。
【符号の説明】
10...濾紙, 101〜103...高利用部, 20...上流溝, 201,301...近接部, 202,302...離隔部, 30...下流溝, 41,42...周縁部,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 由利夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−160113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 27/00 B01D 35/02 F01M 11/03

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾紙を多重に積層し,濾紙の一方の周縁
    部から他方の周縁部へオイルを流通させ,オイルに混入
    した異物を除去する内燃機関のオイルフィルタであっ
    て, 上記濾紙には,上流側の周縁部に発し下流側の周縁部に
    は及ばないオイル導入用の上流溝と,下流側の周縁部に
    発し上流側の周縁部には及ばないオイル導入用の下流溝
    とを交互に配設してあり, 上記上流溝と下流側周縁部とのギャップg1,及び上記
    下流溝と上流側周縁部とのギャップg2とは,共にほぼ
    所定値a以上であり, 一方,隣接する上流溝と下流溝とは,両者の間隔dがほ
    ぼ上記所定値aである近接部と,両者の間隔dが上記所
    定値aよりも大きい離隔部とからなり,上記近接部の占
    める比重が相対的に大きくなるよう上記上流溝と下流溝
    とが形成されていることを特徴とする内燃機関のオイル
    フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記ギャップg1
    びギャップg2は,ほぼ所定値aであることを特徴とす
    る内燃機関のオイルフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において,上記上
    流溝と下流溝とは,共にほぼ均一な溝幅を有しており,
    互いにほぼ平行であることを特徴とする内燃機関のオイ
    ルフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記上流溝と下流溝
    とは直線状に形成された溝であることを特徴とする内燃
    機関のオイルフィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項にお
    いて,上記濾紙は,帯状の濾紙を共通の軸心を中心に筒
    形に巻回,積層したロールティッシュタイプの濾紙であ
    ることを特徴とする内燃機関のオイルフィルタ。
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