JPS63208997A - 光電式煙感知器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、小型且つ薄型の検煙部を備えた光電式煙感知
器に関する。

（従来技術） 従来、この種の光電式煙感知器、例えば散乱光式煙感知
器にあっては、円筒状の比較的大きな検煙部を感知器内
に設け、検煙部に流入した煙による発光素子からの光の
散乱光を受光素子で受光し、受光出力が所定煙濃度に対
応した閾値を越えたときに火災検出出力を生ずるように
している。

一方、近年にあっては、検煙部の径を小さくすると共に
、検煙部の高さについても従来の３分の１程度と薄くし
た小型且つ薄型の散乱光式煙感知器の開発が進められて
いる。

ところで、この種の光電式感知器にあっては、検煙部の
周囲壁に、外部からの煙は通すが外部からの光は遮断し
、また内乱光も防ぐラビリンス構造が設けられており、
更に外部からの虫の侵入を防ぐために、ラビリンス構造
を備えた周壁の外側に密着し且つ周壁の高さと略同−の
高さをもった防虫網を設けるようにしている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の光電式煙感知器におけ
る防虫網の設置構造にあっては、検煙部の薄型且つ小型
化に伴ない防虫網の高さも小さくなり、寸法誤差の許容
範囲が狭くなって高い寸法精度が要求されるため、次の
ような問題があった。

まず、検煙部の周壁の高さに一致する規定寸法となるよ
うに防虫網を加工成型するが、実際の加工成型で得られ
た防虫網は規定寸法に対し誤差をもっている。

そのため、防虫網の高さが規定寸法に対し大きかった場
合には、例えば検煙部の土壁を基準に装着したとすると
下側へ防虫網が飛び出し、外カバーを被せる際に防虫網
が邪魔となり、組立作業が行ないづらく、最悪の場合に
は、防虫網を押し込むことで変形したり割れてしまう。

一方、防虫網の高さが規定寸法より短かった場合には、
周壁と防虫網の間に隙間ができ、この隙間から虫が侵入
して誤報の原因となるという問題があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、組立の作業性を妨げず且つ隙間も生ずることなく
正しい位置に防虫網を装着できるようにした光電式煙感
知器を提供する。

この目的を達成するため本発明にあっては、防虫網の高
さを検煙部本体の周壁の高さに対し若干大き目に設定し
、この設定寸法をもつ防虫網を検煙部本体の下面と面一
となるように位置合わせし、且つこの位置合せで余った
部分を検煙部本体の上壁の中に埋め込むように装着した
ものである。

（作用） このような防虫網の装着構造を備えた本発明の光電式煙
感知器にあっては、防虫網を検煙部本体の周壁の高さで
決まる規定寸法より若干大きめに設定していることから
、加工誤差を生じても防虫網の高さは規定寸法を下回ら
ない誤差範囲に収まり、この結果、防虫網の高さが不足
することで検煙部本体に装着したときに隙間を生ずるこ
とを確実に防止する。

また規定寸法より若干大き目の防虫網の装着については
、検煙部本体の下面を面一となるように位置合わせし、
余った部分は検煙部本体の土壁の中に埋め込むように装
着していることから、外カバーの装着を受ける検煙部本
体の下側で防虫網が飛び出したり、隙間を生じたりする
ことがなく、正しい位置に高い寸法精度をもって防虫網
が組み付けられるため、防虫網と検煙部本体との寸法誤
差からくる組立作業のしずらざを解消し、且つ虫の侵入
を完全に無くすことができる。

（実施例） 第４図は本発明の防虫網装着構造を備えた光電式煙感知
器の組立分解図である。

第４図において、１は本体ケースであり、下部中央の凹
部１ａに検煙部本体２をビス３による嵌合金具４へのネ
ジ止めで装着しており、検煙部本体２のラビリンス構造
をもった周壁には防虫網５が装着されている。

検煙部本体２の下側には検煙部カバー６を間に介して外
カバー７が装着される。

第１図は防虫網を備えた検煙部本体の一実施例を示した
斜視図であり、検煙部本体２の上壁８上にはくの牢乎面
形状をもった複数の壁板９を円周方向に配列して成るラ
ビリンス構造が設けられ、このラビリンス構造は外部か
らの煙の流入を許容するが、外部か□らの光の入射を遮
断し且つ内乱光を抑える機能を有する。ラビリンス構造
を形成する壁板９に沿った位置には発光素子１０と受光
素子１１が設けられ、この実施例は散乱光式煙感知器を
例にとることから、受光素子１１は発光素子１０の光軸
から所定角度ずれた位置に配置され、且つ両者の光軸交
差点の近傍に光の直接入射を防ぐための遮光板１２を設
けている。

このような検煙部本体２に対し壁板９で形成されるラビ
リンス構造をもった周壁の外側にメツシュ状の開口部を
もった防虫網５が装着されており、防虫網５は検煙部本
体２の下面（第１図では上側）で面一となるように位置
合せした状態で装着されている。

第２図は第１図に示す検煙部本体２に対する防虫網５の
装着状態を一部拡大して部分断面で示した説明図であり
、防虫網５は検煙部本体２における下面１３と面一にな
るように位置合せされ、この下面１３に対する位置合せ
で余った防虫網５の部分は、検煙部本体２の上壁８の中
に８ａに示すように埋め込んでいる。

第３図は第１図、２図に示した検煙部本体２に対する防
虫網５の装着構造を実現するための検煙部本体２と防虫
網５の寸法関係を示した説明図でおる。

第３図から明らかなように、検煙部本体２の上壁８から
下面１３迄の高さ止１に対し、本発明で用いる防虫網５
は、若干大き目の寸法１２をもったものを加工成型して
おり、両者の寸法差Δ止（＝ｌｌ、２−ＩＱ、１　）は
上壁８の厚さより小さい寸法範囲に収めており、例えば
Δｌ＝ｏ、５〜１．０＃程度となる。

更に第２図に示した検煙部本体２に対する高さ方向で若
干大き目の寸法をもった防虫網５の装着は、検煙部本体
２が合成樹脂の射出成型により作り出されることから、
この検煙部本体２の金型に第３図に示すような寸法関係
をもった防虫網５を予めセットしておき、防虫網５のセ
ット状態で樹脂を加圧注入して成型する複合成型により
、第２図に示すように検煙部本体２の下面１３側で防虫
網５が面一となるように位置合せされ、且つ土壁８側で
防虫網５の余った部分が８ａに示すように埋め込まれた
装着状態を得ることができる。更に、この成型の際に防
虫網５と壁板９の周壁とを一体に成型するようにしても
良い。

次に上記の実施例の作用を説明すると、第３図の寸法関
係に示したように検煙部本体２の高ざ１１に対し防虫網
５の高さ止２を若干大き目に設定していることから、防
虫網５の加工成型による寸法誤差は両者の寸法差Δ１の
範囲内に収まり、防虫網５の寸法誤差が大きくとも、検
煙部本体２の高さｒ：Ｌｌより小さくなってしまうこと
はなく、このため検煙部本体２に防虫網５を装着した状
態で隙間を生ずることを確実に防止できる。

一方、防虫網５の高ざ１２を検煙部本体２の高さ１１に
対し若干大き目にしたことによる高さの不一致は、防虫
ｆＦｌｉｆｆ５を金型にセットした状態での検煙部本体
２の射出成型による複合成型で検煙部本体２の下面１３
側を面一となるように防虫網５が位置合せされ、その結
果、寸法的に余った部分は検煙部本体２の上壁８内に埋
め込まれることとなり、隙間を生じないと同時に、検煙
部本体２の下面１３で面一となるように防虫網５が正し
い寸法及び位置で装着でき、その結果、第４図の組立分
解図に示すように、防虫網５を装着した検煙部本体２の
下側に外カバー７を取り付ける際、防虫網５の飛び出し
がないことから、外カバー７を本体ケース１に対し簡単
且つ容易に組付けることができる。

尚、上記の実施例は散乱光式煙感知器を例にとるもので
あったが、減光式煙感知器であっても良いことは勿論で
ある。

また、上記の実施例にあっては、検煙部を小型化且つ薄
型化した光電式感知器を例にとるものであったが、通常
の光電式煙感知器についても高い寸法精度が要求される
場合には、本発明をそのまま適用できる。

（発明の効果） 以上説明してきたように本発明によれば、防虫網の高さ
を検煙部本体におけるラビリンス構造をもった周壁の高
さより若干大き目に設定し、この設定寸法をもった防虫
網を検煙部本体の下側で面一となるように位置合せし、
且つ余った部分を検煙部本体の上壁に埋め込むように装
着するようにしたため、防虫網の成型加工で寸法誤差を
生じても、防虫網の高さは検煙部本体の周壁の高さで決
まる規定寸法を下回ることのない誤差範囲に収まり、こ
の結果、防虫網の高さが不足することで検煙部本体に装
着したときに隙間を生じてしまうことを確実に防止でき
る。

又、検煙部本体に対する防虫網の装着については、検煙
部本体の下面を面一となるように位置合せし、余った部
分は検煙部本体の土壁の中に埋め込むようにしているこ
とから、外カバーの装着を受ける検煙部本体の下側で防
虫網が飛び出したり隙間を生じたりすることがなく、正
しい位置に高い寸法精度をもって防虫網が組付けられる
ため、防虫網と検煙部本体との寸法誤差からくる組立作
業のしずらさを解消し、且つ虫の浸入を完全になくすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における検煙部の一実施例を示した斜視
図、第２図は第１図の検煙部に対する防虫網の装着構造
を一部断面で示した説明図、第３図は本発明における検
煙部本体と防虫網の寸法関係を示した説明図、第４図は
本発明の光電式感知器の組立分解図である。 １：本体ケース ２：検煙部本体 ３：ビス ４：嵌合金具 ５：防虫網 ６：検煙部カバー ７：外カバー ８：上壁 ９：壁板 １０：発光素子 １１：受光素子 １２：遮光板 １３：下面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 発光素子と受光素子でなる煙検出機構と、該煙検出機構
   を内蔵し周壁に外部からの煙の流入を許容するが外部か
   らの光の入射は遮断するラビリンス構造を設けた検煙部
   本体と、該検煙部本体におけるラビリンス構造をもつ周
   壁の外側を覆って設けた防虫網とを有する光電式煙感知
   器に於いて、前記防虫網の高さを検煙部本体におけるラ
   ビリンス構造をもつ周壁の高より若干大き目に設定し、
   該設定寸法をもった防虫網を検煙室本体の下側で面一と
   なるように位置合わせし且つ余った部分を検煙部本体の
   上壁に埋め込むように装着したことを特徴とする光電式
   煙感知器。