JPS6320835B2 - - Google Patents

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JPS6320835B2
JPS6320835B2 JP3256284A JP3256284A JPS6320835B2 JP S6320835 B2 JPS6320835 B2 JP S6320835B2 JP 3256284 A JP3256284 A JP 3256284A JP 3256284 A JP3256284 A JP 3256284A JP S6320835 B2 JPS6320835 B2 JP S6320835B2
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JP
Japan
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molecular weight
decamethylcyclopentasilane
low molecular
organosilicon compound
weight organosilicon
Prior art date
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Expired
Application number
JP3256284A
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English (en)
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JPS60178893A (ja
Inventor
Masahiro Tokuse
Taketami Yamamura
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデカメチルシクロペンタシランの分離
法に関するものである。さらに詳しくは直鎖状ポ
リジメチルシランを熱分解して得られる低分子量
有機ケイ素化合物中よりデカメチルシクロペンタ
シランを分離する方法に関する。
デカメチルシクロペンタシランは無機工業材
料、特に炭化ケイ素連続繊維の製造原料として有
用なものである。
従来デカメチルシクロペンタシランを製造する
方法としては、ジメチルジクロルシランをテトラ
ヒドロフラン中でNa/K合金で処理することに
よりドデカメチルシクロヘキサシランとともに得
られていたが、ほとんどがドデカメチルシクロヘ
キサシランであり、デカメチルシクロペンタシラ
ンの収率は17%にすぎなかつた。(R.West
etal:Angew.Chem.1022−3(1979))。またWest
らは(J.Am.Chem.Soc.、5440(1969))ポリジメ
チルシランの熱分解により生成する液状低沸点留
分中にデカメチルシクロペンタシランが多く生成
していることを報告している。
しかしながら、この熱分解生成物中にはデカメ
チルシクロペンタシランと似かよつた沸点をもつ
有機ケイ素化合物が多数存在するため簡単にデカ
メチルシクロペンタシランを分離することができ
なかつた。
本発明者は、上記のポリジメチルシランの熱分
解生成物中に多く存在するデカメチルシクロペン
タシランを分離する方法について鋭意検討の結果
本発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明は、下記式で示される繰返し
単位を有する。
ポリジメチルシランを不活性ガス雰囲気中で
300〜500℃に加熱することにより熱分解生成する
低分子量有機ケイ素化合物を系外に留出させ、つ
いで不活性ガス雰囲気中で150〜300℃に加熱処理
し、デカメチルシクロペンタシランを蒸留分離す
る方法に関する。
低分子量有機ケイ素化合物の留出物のうち、主
鎖が全てSi−Si結合で、且つ側鎖が全てメチル基
である化合物は加熱処理により安定で何ら変化し
ないが、他の化合物、例えば のように主鎖にSi−Si結合およびSi−C結合を含
み、側鎖にメチル基以外に水素を含むような化合
物は加熱処理により、変化する。この変化は加熱
処理により分子量の増大が認められることから、
重合反応に帰因することが確認された。
その結果、系外に留出させた低分子量有機ケイ
素化合物中より蒸留により、簡単にデカメチルシ
クロペンタシランを分離できることになつた。
本発明で用いられるポリジメチルシランは、公
知の方法で容易に製造することができる。たとえ
ば、キシレン中で金属ナトリウムとジメチルジク
ロルシランを反応させることにより得ることがで
きる。
ポリジメチルシランの熱分解は200℃以上では
じまるが熱分解が良好に起るのは300℃以上であ
る。また加熱温度を500℃以上にするとケイ素原
子1〜4程度の低分子量有機ケイ素化合物が多く
なりデカメチルシクロペンタシランの収率が低下
するので好ましくない。好ましい加熱温度は300
〜500℃の範囲である。
またこの熱分解反応は窒素、アルゴンなどの不
活性ガス雰囲気中で行う必要がある。
本発明において系外に留出してくる低分子量有
機ケイ素化合物は常温において液状を呈し、主鎖
にケイ素原子2個以上を有する鎖状または環状の
Si−Si結合またはSi−C結合を含む有機ケイ素化
合物である。
この低分子量有機ケイ素化合物の留出物を加熱
処理する温度は150〜350℃の間が好ましい。150
℃以下では重合が進みにくく、350℃以上では還
流が激しく起るため経済的に好ましくない。加熱
時間は留出物の重合が充分進む時間であればよ
い。加熱処理する際にポリボロフエニルシロキサ
ンまたはホウ酸を添加して実施すれば、重合が容
易に進行し、加熱処理時間を半分以下に短縮でき
る。添加量は1〜5wt%程度で充分である。
雰囲気は有機ケイ素化合物の酸化を防ぐため窒
素、アルゴンなど不活性ガス雰囲気下で行なうの
が好ましい。
このようにして加熱処理された留出物中に含ま
れるデカメチルシクロペンタシランを分離するた
めの蒸留は、一般に常圧または減圧蒸留が適用さ
れる。また場合により再結晶してもよく再結晶溶
媒としてアルコール−水またはケトン−水の混合
溶媒系が用いられる。好ましくは、メタノール−
水、エタノール−水、アセトン−水である。
第1図に熱分解生成した低分子量有機ケイ素化
合物のガスクロマトグラフイー分析の結果を示し
た。保持時間13分にデカメチルシクロペンタシラ
ン、20分にドデカメチルシクロヘキサシランがそ
れぞれのピークが確認され、デカメチルシクロペ
ンタシランの前、ドデカメチルシクロヘキサシラ
ンの後にも多数のピークが確認された。デカメチ
ルシクロペンタシランに隣接するピークはケイ素
数5の有機ケイ素化合物であることが、ガスクロ
−マススペクトルより確認された。
第2図に、200℃で3時間加熱処理した低分子
量有機ケイ素化合物のガスクロマトグラフイー分
析の結果を示した。
第1図と比較して、保持時間13分、20分にデカ
メチルシクロペンタシラン、ドデカメチルシクロ
ヘキサシランのピークのみがそれぞれ認められ
た。これら2つ以外の低分子量有機ケイ素化合物
は分子量の増大がゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフイーにより測定され、重合反応が起つてい
ることが確認された。
以下実施例について本発明を詳細に説明する。
参考例 滴下ロート、還流冷却器、温度計および撹拌機
を取り付けた5の四つ口フラスコに、金属ナト
リウム410gとキシレン2を加えて110℃に加熱
し、激しい撹拌下にジメチルジクロロシラン1080
gを徐々に滴下した。滴下に約2時間を要し、滴
下後、撹拌下に徐々に加熱温度を上げキシレンの
還流温度まで昇温し、更に5時間加熱還流した。
反応液を室温まで冷却し、メタノールを加えて、
過剰の金属ナトリウムを分解し、暗紫色の固体を
ろ過した。この固体を水中に投入して、副生する
塩化ナトリウムを溶解除去すると白色粉末として
ポリジメチルシラン410gを得た。
実施例 1 参考例で得られたポリジメチルシラン100gを
500mlに容量のガス導入管、撹拌機、冷却器を接
続し、かつ留出管を取り付けた三つ口フラスコに
仕込み、窒素流通下に420℃で加熱処理すること
により留出受器に87gのほとんど無色の少し粘性
を有する低分子量有機ケイ素化合物を得た。得ら
れた低分子量有機ケイ素化合物をガスクロマトグ
ラフイー分析の結果を第1図に示した。
(カラム:0V−175% ガラスカラム2m 70
℃より250℃まで5℃/分の速度で昇温 キヤリ
アガスHe 50ml/min) 次に低分子量有機ケイ素化合物25gをガス導入
管、撹拌機、温度計、還流冷却器を取り付けた四
つ口フラスコに仕込み、200℃に3時間加熱処理
した。加熱処理して得られた低分子量有機ケイ素
化合物のガスクロマトグラフイー分析結果を第2
図に示した。加熱処理して得られた低分子量有機
ケイ素化合物を50mlの2つ口ナス型フラスコに仕
込み、減圧蒸留を行なつたところ、留出温度、
110〜125℃/10〜11mmHgでデカメチルシクロペ
ンタシランを得ることができた。
これをエタノール(70%)−水(30%)の混合
溶解に加熱溶解させて氷冷下に結晶を析出させ
た。この結晶をろ過して白色粉末結晶としてデカ
メチルシクロペンタシラン12gを得ることができ
た。
このものの物性値は以下に示す通りである。
融点 189℃ IRスペクトル(KBr錠剤) 2950 2885 1400cm-1(C−H) 1250 1240 845
830 800 735 690cm-1(Si−CH3) UVスペクトル(イソオクタン):λmax220
(ε22000) 実施例 2 実施例1で得られた低分子量有機ケイ素化合物
の25grにポリボロフエニルシクロキサン0.7gを
添加して加熱処理温度330℃、加熱処理時間1.5時
間とした以外は実施例1と同様に行なつてデカメ
チルシクロペンタシラン11gを得た。
実施例 3 実施例1で得られた低分子量有機ケイ素化合物
の25grにホウ酸(H2BO3)0.3gを添加して加熱
処理温度300℃、加熱処理時間2時間とした以外
は実施例1と同様に行なつて、デカメチルシクロ
ペンタシラン11gを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は加熱分解して得られた低分子量有機ケ
イ素化合物のガスクロマトグラフイー、第2図は
加熱処理して得られた低分子量有機ケイ素化合物
のガスクロマトグラフイーをそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式で示される繰返し単位を有する、 ポリジメチルシランを不活性ガス雰囲気中で
    300〜500℃に加熱することにより熱分解生成する
    低分子量有機ケイ素化合物を系外に留出させ、つ
    いで前記留出物を150〜300℃で加熱処理し、デカ
    メチルシクロペンタシランを蒸留分離することを
    特徴とするデカメチルシクロペンタシランの分離
    法。 2 低分子量有機ケイ素化合物の留出物を加熱処
    理する際に、ポリボロフエニルシロキサンまたは
    ホウ酸を添加することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
JP3256284A 1984-02-24 1984-02-24 デカメチルシクロペンタシランの分離法 Granted JPS60178893A (ja)

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JP3256284A JPS60178893A (ja) 1984-02-24 1984-02-24 デカメチルシクロペンタシランの分離法

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JP3256284A JPS60178893A (ja) 1984-02-24 1984-02-24 デカメチルシクロペンタシランの分離法

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JPS60178893A JPS60178893A (ja) 1985-09-12
JPS6320835B2 true JPS6320835B2 (ja) 1988-04-30

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ID=12362345

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JP3256284A Granted JPS60178893A (ja) 1984-02-24 1984-02-24 デカメチルシクロペンタシランの分離法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2420506B1 (en) 2009-04-13 2016-11-16 Nippon Soda Co., Ltd. Process for production of cyclic silane compound and/or cyclic carbosilane compound

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JPS60178893A (ja) 1985-09-12

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