JPS632076B2

JPS632076B2 -

Info

Publication number: JPS632076B2
Application number: JP55041577A
Authority: JP
Inventors: Atsuo Watanabe
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1980-03-31
Filing date: 1980-03-31
Publication date: 1988-01-16
Also published as: JPS56138283A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は原子炉格納容器等内を移動し内部の機
器の点検監視をなす装置に関する。

一般に原子炉は原子炉格納容器内に原子炉圧力
容器、再循環ポンプ、その他の機器および配管等
を収容し、万一冷却材が漏出してもこれを原子炉
格納容器内に安全に封じ込めることができるよう
に構成されている。ところで、上記の原子炉格納
容器内には高濃度の放射線が存在するため、内部
に収容されている機器等を点検監視するため原子
炉格納容器内に作業者が立入ることは好ましくな
い。このため、遠隔操作によつて原子炉格納容器
内を自由に移動し、内部の機器等の点検監視をな
す監視装置が考えられている。ところで、このよ
うな監視装置による点検監視の精度を向上させる
には原子炉格納容器内を移動する移動体にTVカ
メラその他多くの監視用機器および多くの信号を
処理する信号伝送用機器を搭載しなければなら
ず、移動体が大形化してしまう。このため、この
移動体が狭い場所に進入できなくなり、点検監視
可能な範囲が限定されてしまう等の不具合があつ
た。

本発明は以上の事情にもとづいてなされたもの
で、その目的とするところは高精度な点検監視を
おこなうことができるとともに狭い場所でも点検
監視をなすことのできる移動式監視装置を得るこ
とにある。

以下本発明を図面に示す一実施例にしたがつて
説明する。

図中１は主移動体であつて、この主移動体１は
本体２とこの本体１の四隅に設けられた４個のク
ローラ機構３…とから構成されている。そして、
これらクローラ機構３…は互に独立して駆動さ
れ、この主移動体１は原子炉格納容器内を自由に
走行、方向転換等ができるように構成されてい
る。そして、この主移動体１にはケーブル４が接
続され、このケーブル４を介して給電、信号伝送
等がなされ遠隔操作されるように構成されてい
る。そして、この主移動体１の本体２にはTVカ
メラ５、マイクロホン６、放射線検出器７等の各
種の監視用機器が搭載され、原子炉格納容器内の
各種機器の点検監視をなすように構成されてい
る。なお、８は照明用の投光器である。また、こ
の本体２内には信号伝送機構９が収容されてい
る。この信号伝送機構９は上記各種の監視用機器
からの信号を処理し、ケーブル４を介して原子炉
格納容器外の操作室等に送るものである。また、
１０は副移動体である。この副移動体１０はクロ
ーラ機構１１を備え、上記主移動体１から独立し
て自由に走行移動できるように構成されている。
そして、この副移動体１０は接続ケーブル１２を
介して主移動体１に接続されている。そして、こ
の副移動体１０には指向性マイクロホン１３、温
度検出器１４、放射線検出器１５、振動検出器１
６等の監視用機器の検出器部分のみが搭載されて
いる。そして、これらの検出器は接続ケーブル１
２を介して主移動体１の信号伝送機構９等に接続
されている。したがつて、この副移動体１０には
比較的小形の検出器部分しか搭載されていないの
で、この副移動体１０は主移動体１に比べて小形
に形成されている。また、上記主移動体１には副
移動体１０を収容する収容機構１７が設けらてい
る。１８はその載置プラツトホームであつて、昇
降自在に設けられている。そして、この載置プラ
ツトホーム１８を下降させた状態で上記副移動体
１０をこの載置プラツトホーム１８上に乗り上げ
させたのちこの載置プラツトホーム１８を上昇さ
せ、この主移動体１は副移動体１０を載置プラツ
トホーム１８上に載置収容したまま走行移動でき
るように構成されている。

以上の如く構成された本発明の一実施例は、主
移動体１上に副移動体１０を載置収容した状態で
この主移動体１は原子炉格納容器内を走行移動
し、各機器の点検監視をおこなう。そして、狭い
部分の点検監視をおこなう場合にはこの副移動体
１０を降ろし、この副移動体１０は主移動体１と
は独立して走行移動し、点検監視をおこなう。こ
の場合、上記副移動体１０は前述の如く小形に形
成されているので狭い場所にも容易に進入でき、
狭い箇所の点検監視をおこなえるものである。し
たがつて、この主移動体１と副移動体１０とを使
い分けることによつて原子炉格納容器内のすべて
の箇所の点検監視をおこなうことができる。な
お、副移動体１０は接続ケーブル１２を介して主
移動体１に接続されているので、この副移動体１
０には検出器部分等の小形の必要な部分のみを搭
載し、他の部分は主移動体１に搭載すればよいも
のであるから、この副移動体１０に多くの検出器
を搭載して点検監視の精度を上げるようにしても
この副移動体１０が大形化するようなことはな
い。また、主移動体１には収容機構１７を設け、
この主移動体１上に副移動体１０を収容したまま
移動できるので、移動が迅速となり、また遠隔操
作も容易となる。また、この収容機構１７によつ
て副移動体１０の代りに他の部材を載置して運搬
することもできる。

なお本発明は上記の一実施例には限定されな
い。

たとえば収容機構の構成は必らずしも上記のも
のに限定されず、副移動体を収容し得るものであ
ればどのようなものでもよく、また場合によつて
はこのような収容機構は必らずしも設ける必要は
ない。

また本発明は必らずしも原子炉格納容器内の点
検監視をなすものに限らずその他作業者が立入る
ことができない場所の点検監視をなすものにも適
用できる。

上述の如く本発明は移動自在な主移動体と、こ
の主移動体とケーブルを介して接続され、この主
移動体とは独立して移動できる副移動体とを備
え、副移動体には監視用機器の検出器部分等必要
な部分のみを搭載し、他の信号伝送用機器等は主
移動体に搭載したものである。したがつて多くの
種類の監視用機器を搭載して監視精度を上げても
副移動体は充分に小形化でき、狭い場所に進入し
て点検監視をなすことができる。よつて点検監視
の精度が向上するとともに狭い場所の点検監視を
おこなうこともでき、点検監視の可能な範囲が拡
大する等その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例の側面図である。１…主移動体、２…本体、３…クローラ機構、
５…TVカメラ（監視用機器）、６…マイクロホ
ン（監視用機器）、７…放射線検出器（監視用機
器）、９…信号伝送機構（信号伝送用機器）、１０
…副移動体、１１…クローラ機構、１２…接続ケ
ーブル（ケーブル）、１３…指向性マイクロホン
（監視用機器）、１４…温度検出器（監視用機器）、
１５…放射線検出器（監視用機器）、１６…振動
検出器（監視用機器）、１７…収容機構、１８…
載置プラツトホーム。

Claims

【特許請求の範囲】１監視用機器および信号伝送用機器を搭載し床
面上を自由に移動できる主移動体と、この主移動
体から独立して床面上を移動できるとともにこの
主移動体にケーブルを介して接続され監視用の検
出器を搭載した小形の副移動体とを具備したこと
を特徴とする移動式監視装置。２前記主移動体には前記副移動体をこの主移動
体上に収容する収容機構が設けられていることを
特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載の移動
式監視装置。