JPS6320736B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、模様の付いた材料ウエブをその模様
と整合して処理できるように該材料ウエブを送る
方法であつて、該材料ウエブのステツプ送り（間
欠送り）と、処理操作に先立つて行われる整合修
正とを含む方法に関する。

本発明はまた、その方法を実行するための材料
ウエブ送り装置であつて、該材料ウエブの送りユ
ニツトを備える材料ウエブ送り装置に関する。

動いている材料ウエブを処理することは産業の
様々な部門においてよく行われることであり、そ
してその処理の種類としては例えば、金属、プラ
スチツク、紙、あるいはそれらを組合わせた複合
材料のような多くのいろいろな材料の印刷、パン
チング、あるいは切断のような様々なものがあ
る。包装工業ではしばしば、例えばプラスチツク
と紙のような異なる層を積層したウエブ状材料を
使つて、ミルクやジユースのようないろいろな種
類の内容物を容れるための個々の包装容器が製造
される。この積層材料は、個々の包装容器へ変換
される前に、ウエブの状態のままで、例えば、注
出し口、カバーストリツプ、折曲げ線、あるいは
印刷マークを備えるような処理を施される。更
に、動いている材料ウエブを個々の包装容器ブラ
ンクに分割することが多く行われ、これら個々の
ブランクが続いて包装機械へ送られて包装容器で
変換され、内容物を充填させる。上記のような
様々な処理操作は普通、前の処理段階と整合して
行われ、そしてまたウエブの場合は通常、処理操
作が行われる前に、例えば折曲げ線や印刷される
装飾模様のような幾何模様を付けられる。この明
細書において最重要とされる事柄は、いうまでも
なく、仕上つた包装容器上の模様が正しい位置に
在るようにするため、処理操作をその模様と整合
させて行うことである。

動いている包装材料ウエブを処理のときに整合
状態に維持することは多くのいろいろな方法で行
うことができる。１つのしばしば用いられている
方法では、処理ユニツトと同期したステツプ送り
が行われる。その各ステツプは先ず、材料ウエブ
の模様区画に実質的に対応する距離だけ材料ウエ
ブを進める最初の送りによつて開始される。次
に、処理操作に先立つて、材料ウエブの位置の修
正が行われる。この修正の際にウエブは比較的短
かい距離だけ動かされ、そこで検出装置、例えば
光電池、折曲げ線検知器等が、ウエブが処理操作
のための正しい位置にあるという信号を送り装置
へ発信する。そこで処理が実行され、それからま
た最初の送りが繰返され、材料ウエブは次の処理
操作のための別のステツプを進められる。このよ
うな周知の方法による材料ウエブの送りは複数の
相互に共同するシリンダによつて行われ、そして
修正の動きには個別の検出装置と位置調節装置が
利用される。この方法では、その操作自体は満足
できるものとして行われるが、しかし位置修正を
行う前に最初の送りを完全に停止しなければなら
ないため、可成り遅い操作になる。更に、材料ウ
エブを前進させたり、またその位置を検出し制御
したりするための諸装置の間に存在する距離が材
料ウエブの伸長または引延ばしを生じさせ、整合
精度に悪い影響を与える。最後に、相互に共同す
るユニツトの数が比較的多いため設計が複雑にな
り、操作不良の危険を大きくする。

ウエブ材料の送りをその模様と整合させて行わ
せることの困難は、後続の処理が材料ウエブを切
断して個々の包装材料ブランクに分割することで
ある場合、その切断した後のウエブを整合維持ユ
ニツトの後方に置かれる駆動要素によつて引張つ
て、その整合維持ユニツトに通し進めるというこ
とができないために、特に大きい。その場合、処
理ユニツトへのウエブの送りは、ウエブの送り方
向で見て処理ユニツトの前方に置かれる送りユニ
ツトによつて行わなければならない。合理的な製
造プロセスでは、送りは非常な高速で行わなけれ
ばならないが、また整合の維持が必要な場合、同
時に高い精度が要求される。そしてこのような高
速と高精度を同時に満たして材料ウエブを切断ユ
ニツトへ送ることができるような方法及び装置
は、現在まで提示されていないのである。

本発明の目的は、材料ウエブまたはシートの送
りと整合維持とのいずれをも、ウエブの送り方向
で見て処理工具の後方において行うことなく、該
シートを処理工具へ、これと正確に整合させて送
りこむことができるようにする材料ウエブ送り方
法を提供することである。

本発明の他の目的は、材料ウエブの送りを高
速、簡単且つ正確に行うことができ、そして従来
の送り方法の欠点、例えば材料ウエブの長さの変
化に対する融通性の欠除のような欠点をもたない
材料ウエブ送り方法を提供することである。

これらの、またその他の目的は本発明によれ
ば、本説明の冒頭に記載のような型式の方法にお
いて、該材料ウエブの送りの各ステツプが該材料
ウエブとウエブ送りユニツトの間の摩擦係合によ
り所要の送り距離と実質的に同じ距離だけ進めら
れ、そこで該材料ウエブの送りが中断され、そし
て後続の処理操作のための該材料ウエブの正しい
整合位置が該材料ウエブと該ウエブ送りユニツト
との間の凹凸係合によつて該材料ウエブに与えら
れることの如き特徴を備えることにより達せられ
る。

本発明による方法はその好適な実施例において
更に、特許請求の範囲第２項及び第３項に記載の
如き特徴が備えられる。

本発明の更に他の目的は、従来の装置の欠点を
もたず、上記方法を実行する材料ウエブ送り装置
を提供することである。

本発明のまた別の目的は、簡単な原理に従つて
操作し、単純な機械要素を用い、従つて高い精度
と操作の安全性を有する材料ウエブ送り装置を提
供することである。

本発明の他の目的は、最初の送りと、精密送り
とを行う装置が１つのユニツトとして構成され
る、材料ウエブ送り装置を提供することである。

これらの、またその他の目的は本発明によれ
ば、本説明の冒頭に記載のような型式の材料ウエ
ブ送り装置において、該送りユニツトが２つの駆
動装置、即ち、該材料ウエブと摩擦係合する駆動
面、及び、該材料ウエブと凹凸係合する突起を備
え、これら２つの駆動装置が交互に該材料ウエブ
と係合することによつて処理ユニツトに対する該
材料ウエブの駆動位置を定期的に調節することの
如き特徴を備えることにより達せられる。

本発明による材料ウエブ送り装置はその好適な
実施例において更に、特許請求の範囲第５項から
第１６項に記載の如き特徴が備えられる。

この本発明の方法と装置によれば、送りユニツ
トあるいはその他の整合維持用の装置が処理ユニ
ツトの後方に置かれないので、その処理ユニツト
への材料ウエブの送りを正確且つ高速で行うこと
ができる。２つの駆動装置、即ち、最初の送りを
行う装置と、整合修正を行う装置とが１つのユニ
ツトとして設計されるため、外力によつて生じる
ウエブの伸長により精度が損なわれることがな
く、従つて本発明による材料ウエブ送り装置では
高速高精度の操作が可能になる。

次に、本発明の理解に必要な要素だけを示す添
付の概略的な図面を参照に、本発明の方法と装置
の好適な実施例をより詳細に説明する。

第１図に示されるように、材料ウエブ１は図面
の左から右の方へ案内され、本発明による送りユ
ニツト２を通つて処理ユニツト３に至り、ここで
個々のシートまたはブランク４に分割される。材
料ウエブ１は、例えば紙の中心担体層の両側に、
例えばポリエチレンのような熱プラスチツク材料
の防水層を被覆して構成される包装用積層ウエブ
とすることができる。このような包装用積層ウエ
ブは、例えば、ミルク、クリーム、ジユース等を
容れる使い捨て包装容器を製造するのに用いられ
る。この積層ウエブは最初の段階で個々のシート
または包装容器ブランクに分割され、その後逐次
的に個々の包装容器へと変換され、そして所要の
内容物を充填して緘封される。個々の包装容器ブ
ランクまたはシート４から、内容物を容れて緘封
される個々の包装容器への変換は、周知の型式の
包装機械において周知の方法により行われるもの
であり、従つてその詳細をここで記述することは
しない。

材料ウエブ１はマガジンロール（図示せず）か
ら繰出され、そしてこのマガジンロールからウエ
ブ１は１対の駆動ローラ（図示せず）によつて前
方へ進められ、本発明による材料ウエブ送り装置
へと送られる。それら駆動ローラからウエブは、
場合によつて更に他の要素（図示せず）を経て、
振り子ローラ５に至る。このローラ５はレバー６
によつて機械フレーム７枢動自在に支持される。
振り子ローラ５は、フレーム７上のレバー６の支
持点を中心にして矢印８で示されるように上下に
枢動できる。この振り子ローラ５の枢動は、駆動
ローラ（図示せず）の回転を制御し、従つて処理
ユニツト３に対するウエブ１の送りを所要のリズ
ムで行わせる。それら駆動ローラは電気式位置検
出装置または同様なものを使つて、振り子ローラ
を常に２つの或る決まつた限界位置の間で動かす
ように制御される。こうして、材料ウエブ送り装
置の操作が行われている間、振り子ローラの瞬間
位置は駆動ローラによるウエブ送りと関連して連
続的に変動する。しかしこの振り子ローラの位置
の変動はまた送りユニツト２の操作とも関連し、
これについては後に更に詳述されよう。振り子ロ
ーラ５によつて材料ウエブに掛けられる荷重は、
振り子ローラの重量か、あるいはそれに加えられ
るばね負荷を調節することによつて目的に適つた
値に調節される。

材料ウエブ１は、振り子ローラ５を通過した
後、フレーム７に支持された自由回転案内ローラ
９に案内されて、本発明による送りユニツト２へ
送られる。この送りユニツト２は、１つの送りシ
リンダ１０と、これの周面と共同する１つまたは
それ以上の押圧ローラ１１とを備える。送りシリ
ンダ１０は機械フレーム７内で回転できるように
支持され、そして押圧ローラ１１は、シリンダ１
０の回転軸心から或る距離の所でフレーム７内を
垂直方向に動けるように支持される軸１２（第２
図、第５図）上に装架される。押圧ローラ１１は
ばね装置１３によつて押される。このばね装置１
３は、シリンダ１０の周面に対向して設置される
機械操作するばね、または空圧あるいは油圧ピス
トン−シリンダユニツトとすることができる。

第２図により明瞭に示されるように、シリンダ
１０は２つの駆動装置、即ち、材料ウエブ１と摩
擦係合する駆動面１４、及び、材料ウエブ１の側
縁部と凹凸係合する突起１５を備える。これら突
起１５は、駆動面１４の両側部に設けられてこれ
の限界を作る両フランジ１６上で相互に対向する
位置に備えられる。フランジ１６は各々、その直
径線上の対向位置に設置される２つの突起１５を
有する。既に述べたように駆動ユニツト２はシリ
ンダ１０の上方に２つの押圧ローラ１１を備え
る。第２図においてそれら押圧ローラ１１とその
自由回転軸１２は鎖線で示されている。軸１２は
垂直方向に動けるように支持されている。

本発明による駆動ユニツト２を通過した後、材
料ウエブ１は処理ユニツト３（第１図）に接近し
ていく。この処理ユニツト３は相互に反対方向に
回転する２つの切断ローラ１７と１８を備える。
その一方の切断ローラは、これの直径線上の対向
位置に設けられ且つローラ中心軸と平行に延在す
るナイフの形の切断要素１９を備える。他方の切
断ローラも、これらの直径線上の対向位置に設け
られ且つ例えばプラスチツクの摩滅被覆をもつた
平らな仕事面を有する受け工具の形の切断要素１
９を備える。２つの切断ローラ１７，１８のそれ
ら切断要素１９は、ローラ１７，１８の同期回転
により相互に共同して材料ウエブ１を横断方向に
切断し、個々のシート４に分割する。２つの切断
ローラ１７，１８は駆動モータにより、相互に同
期し且つシリンダ１０と同期して駆動される。

個々のシートまたは包装容器ブランク４に分割
された材料は続いて、処理ユニツト３の後方に設
置された１つまたはそれ以上の案内ローラ９によ
つて、２つの駆動ローラ２０，２１の間の間隙内
へ送りこまれる。これら駆動ローラ２０，２１
は、材料ウエブ送り装置の操作中、切断ローラ１
７，１８より高速で回転する。従つてシート４は
加速されて処理ユニツト３から送出されていくの
で、後からくる材料ウエブ１の前縁部に接触して
処理ユニツト３の切断コースを乱したり妨害した
りすることがない。駆動ローラ２０，２１は個々
のシート４を集収ホツパーまたはコンベヤ（図示
せず）へ送る。ここからそれらシートは更に人手
によるかまたは自動的に包装機械へ運ばれ、個々
の包装容器へ変換される。

材料ウエブ１は、本発明による材料ウエブ送り
装置を通つて送られていく間に、その材料ウエブ
上の模様と整合して個々のシートまたはブランク
４に分割される。第２図に示されるように、処理
される材料ウエブ１は横断方向の折曲げ線２２
と、材料ウエブ１の両長手方向縁部に設けられる
凹部２３を備える。これら凹部２３は材料ウエブ
のそれら縁部を凹凸形にし、そして本発明によれ
ばその凹凸形を利用して、材料ウエブが処理ユニ
ツト３内で送り且つ処理される間の材料ウエブの
整合状態が維持される。異なる型式の材料ウエブ
では、もちろん、図示以外の凹凸形、例えば切込
みや注出し口を使つて整合維持を行うことも可能
である。この場合、材料ウエブ１と係合する駆動
シリンダ１０の要素１５を適当に変更しなければ
ならない。

装置が操作するとき、材料ウエブ１はこれとシ
リンダ１０の駆動面１４との間の摩擦係合によつ
て送られる。この摩擦係合は、ばね要素１３によ
つて押される押圧ローラ１１が材料ウエブ１を駆
動面１４に対し押圧することにより確保される。
これによつてウエブ１と駆動面１４との間に滑り
が生じることなくウエブ１は進められる。即ちウ
エブ１は駆動面１４の周速度と完全に一致する速
さで進められる。整合維持に用いられる材料ウエ
ブ１の凹部２３間の正確な距離には偏差が伴なう
が、そのどんな偏差にも対処できるようにするた
め、駆動面１４の円周長さは１つまたはそれ以上
の材料シート４の所要長さより約１％大きい長さ
とされる。図示の実施例の場合、駆動面１４の円
周長さは、２つの材料シート４の長さに１％追加
した長さと等しいものにされる。駆動シリンダ１
０は、切断ローラ１７，１８の速さに対応する一
定の周速度で回転する。シリンダ１０の円周長さ
が１％の超過寸法になつているため、材料ウエブ
はその各送りにおいて通常的に少しずつ早く進め
られる。この超過送りは、材料ウエブの様々な誤
差条件において容認され得る、凹部２３間の距離
の最大偏差より少しく大きいものとされる。これ
ら偏差は、これが累積して処理ユニツトの精度に
重大な影響を与えることがないようにするため、
不断に修正しなければならない。この修正を行う
ために本発明によれば、材料ウエブ１の各送りス
テツプにおいて、ウエブ１は最初に、既述のよう
な駆動面１４との摩擦係合によつて、所要の送り
距離とほぼ対応する（好適な実施例では、少しく
大きい）距離だけ進められ、そこでウエブの送り
は中断され、そして材料ウエブ１はこれとウエブ
送りユニツトとの間の凹凸係合によつて後続の処
理操作のための正確な整合位置へと持つていかれ
る。より具体的にいうと、駆動面１４による各駆
動の後、その駆動面１４に対する材料ウエブ１の
接触圧力が減小され、そこで材料ウエブ１が駆動
面１４に対して滑ることができるようになつて、
ウエブ送りが中断される。そのような滑りは振り
子ローラ５が落下し、これにより連続駆動シリン
ダ（図示せず）から送りユニツト２までの材料ウ
エブ１の動く距離が長くされることによつて行わ
れる。そこで送りユニツト２を通過するウエブ部
分が遅れ、突起１５がこれと共同する凹部２３の
前縁部２４と接触するようになる。この接触が行
われ、従つて材料ウエブ１がシリンダ１０と堅く
凹凸係合した状態になると、再び押圧ローラ１１
によつてウエブ１と駆動面１４との間の摩擦係合
が戻される。そこで、切断ローラ１７，１８はシ
リンダ１０と同期して回転しているから、材料ウ
エブは凹部２３に関して正しい整合位置で切断さ
れる。凹部２３の前縁部２４に突起１５が接触す
るまで材料ウエブ１とシリンダ１０との間で滑り
が行われるようにするためには、突起１５が凹部
２３より狭いこと、即ち、全体的に駆動面１４の
長手方向の突起１５の長さが材料ウエブ１の凹部
２３の長さより小さいことが必要である。

本発明による送りユニツトの連続操作におい
て、上記のような過程が各処理、即ちウエブをシ
ートまたは包装容器ブランク４に切断する１回ず
つの処理の前に、繰返して行われる。好適な実施
例において、シリンダ１０はこれの直径線上で相
互に対向する位置に設けられる２つの突起１５を
備え、従つて駆動軸１４の全円周長さは、材料ウ
エブ１の各繰返し長さまたは整合長さ、即ち材料
ウエブの２つの逐次的な凹部２３の間の距離の長
さにおける最大許容誤差と等しいか、またはそれ
より少しく大きい（約１％）寸法だけ、２つのブ
ランク４の長さより超過したものになる。シート
の長さが約300mmの場合、典型的な超過寸法は３
mmとされ、これはシリンダ１０が１つのシート分
を送つたとき（半回転したとき）、材料ウエブを
２−３mm超過して進めているということである。
こうして凹部２３の前縁部２４は突起１５の前側
面より少しく前方に出ていることになるが、これ
は既に述べたように、ウエブとシリンダとの間の
摩擦係合が切離され、そして突起と凹部との間が
凹凸係合するまで振り子ローラによりウエブが遅
らされることによつて、切断処理の前に修正され
る。このように２つの駆動装置１４，１５が交互
に働くことにより、処理ユニツト３に対する材料
ウエブ１の駆動位置が定期的に調節されるので、
長さの誤差が累積することは完全に防止され、装
置の連続的な操作が行われている間常に整合状態
が維持されるのである。

以上の実施例においては、ウエブ１がシリンダ
１０の駆動面１４と摩擦係合して行われるウエブ
の最初の送りが超過送りであつた。即ち、その最
初の送りの距離がウエブの正しい繰返し長さより
大きく、そしてウエブの正しい位置への修正送り
は、ウエブが突起１５と凹凸係合する所までウエ
ブを遅らせるか、または引戻すことによつて行わ
た。しかしその逆にすることも勿論可能である。
即ち、ウエブの最初の送りを正しい長さより少し
く短かいものにし、その後でウエブの速度を一時
的に早めて凹凸係合を行わせるような修正によつ
ても、正しい整合位置を得ることができる。ただ
しこの方法では、送りユニツト２と処理ユニツト
３との間に更に別の１対の送りローラを備えなけ
ればなるまいから、装置はより複雑で且つより大
きいスペースを必要とするものになると思われ
る。しかし操作方法の原理はいずれも同じであ
る。

連続回転するシリンダ１０と材料ウエブ１との
間の摩擦係合の切離しは、第４図に示す本発明の
好適な実施例によれば、シリンダ１０の実質的に
円筒形の駆動面１４に２つの斜切された実質的に
平らな区域２５を設けることによつて行われる。
ばね要素１３その他によつて押圧ローラ１１の行
程を限定すれば、いずれかの斜切面２５が押圧ロ
ーラ１１と対向する位置になつたとき、シリンダ
１０と押圧ローラ１１との間の接触は行われな
い。従つて材料ウエブはシリンダ１０に対して滑
ることができ、そこで突起１５と材料ウエブとの
間の凹凸係合が成立する。この後、再び駆動面１
４の円筒形部分が押圧ローラ１１の直下に位置す
る所までシリンダ１０は或る角度回転し、従つて
それら押圧ローラ１１は再びウエブ１を駆動面１
４に対して把持するから、摩擦係合によつてウエ
ブ送りが行われ、そして縁部２４の係合は切離さ
れる。このように縁部２４と突起１５との間の接
触は短期間しか行われず、これは材料ウエブの凹
部２３の個所が変形されるの防ぐ。

シリンダ１０の駆動面１４と材料ウエブ１との
間の摩擦係合の中断はまた他に、例えば第５図に
示すように、押圧ローラ１１を、これのシリンダ
１０に対する位置から定期的に持上げる方法によ
つても行うことができる。そのために第５図の実
施例はシリンダ１０に固定されたカム２６を備
え、このカム２６が、押圧ローラ１１の軸１２上
に装架されたカム従動子プーリ２７に対して作用
するようにされる。この構成は駆動シリンダ１０
の両端部に備えて複式にすることができる。そこ
でシリンダ１０が回転すると共に押圧ローラ１１
の軸１２がシリンダ１０に近い位置から定期的に
持上げられ、これによつてウエブに対する圧力が
無くなるのでウエブは駆動面１４に対し滑ること
ができる。この実施例において駆動面１４は全体
的に円筒形であつて、平らな斜切区域２５は備え
ない。カム２６は単純な円筒形ロールの周縁にリ
ツプ２８を備えた設計にできる。これらリツプ２
８は押圧ローラ１１の持上げが必要な地点、即ち
シリンダ１０の突起１５の前方のほぼ90゜の個所
に設置される。この設置位置はまた、第４図の実
施例の斜切面２５の設置位置にも適用される。こ
のリツプ２８の設置位置により、押圧ローラ１１
は、シリンダ１０が回転して突起１５が材料ウエ
ブ１の凹部２３に入つた直後に、ウエブ１から切
離される。従つて、シリンダ１０の回転とウエブ
１の送りとによつて突起１５が再び凹部２３から
離れるときまでの整合修正時間を最大限に確保で
きる。

本発明による送りユニツトが幅の異なる材料ウ
エブに使用される場合、シリンダ１０を交換する
か、あるいはその他の方法、例えば、シリンダ１
０上の両フランジ１６を移動させてその間の距離
を変え、固定できるようにする如き方法で異なる
ウエブ幅に適合させなければならない。第３図か
ら明らかなようにシリンダのこの実施例は、これ
までの実施例と同じく、駆動面１４と両フランジ
１６を必要とする。フランジ１６は一方だけが示
されている。他方のフランジ１６は突起１５を欠
き、その代りに駆動面１４の半径方向孔内に差込
まれる複数個のペグ２９がシリンダに備えられ
る。これらペグ２９は、材料ウエブ１がそれらペ
グ２９の上に掛かつたとき、それらペグ２９をシ
リンダ１０の面１４の下に完全に押込むことがで
きるような強さの圧縮ばね３０によつて、シリン
ダの中心軸から外方向押されている。しかしそれ
らペグ２９は材料ウエブの長手方向側縁部におい
ては突出位置を保持するので、そのウエブ側縁部
の凹部と係合し、突起１５と全く同じ機能を果
す。このような構成は、様々な幅の材料ウエブ１
に対してシリンダ１０が完全に自動的に適合でき
るようにし、またシリンダの駆動面１４及び押圧
ローラ１１の操作態様の既述のようないろいろな
実施例と様々に組合すことが可能である。ペグ様
突起は更に、材料ウエブの処理における整合が、
そのウエブに備えられた孔（例えば、注出し口）
に関して行われる場合に、有利に用いられる。こ
の場合も勿論、ウエブの長手方向の突起の長さが
対応の孔の長さより小さくなければならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による材料ウエブ送り方法の
操作の原理、及び材料ウエブ送り装置の構成を概
略的に示す側面図、第２図は、本発明による送り
ユニツト、及びこれを通つて送られる材料ウエブ
の斜視図、第３図は送りユニツトの第２実施例の
部分斜視図、第４図は第２図の送りユニツトの横
断面図、第５図は送りユニツトの第３実施例の部
分側面図である。 １……材料ウエブ、２……送りユニツト、３…
…処理ユニツト、４……包装容器ブランク、５…
…振り子ローラ、１０……送りシリンダ、１１…
…押圧ローラ、１３……ばね装置、１４……駆動
面、１５……突起、１７，１８……切断ローラ、
２２……折曲げ線、２３……凹部、２４……同前
縁部、２５……斜切区域、２６……カム、２７…
…カム従動子プーリ、２８……カムリツプ、２９
……ペグ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 模様の付いた材料ウエブをその模様と整合し
   て処理できるように該材料ウエブを送る方法であ
   つて、該材料ウエブのステツプ送り（間欠送り）
   と、処理操作に先立つて行われる整合修正とを含
   む方法において、該材料ウエブの送りの各ステツ
   プが該材料ウエブとウエブ送りユニツトとの間の
   摩擦係合により所要の送り距離と実質的に同じ距
   離だけ進められ、そこで該材料ウエブの送りが中
   断され、そして次の処理操作のための該材料ウエ
   ブの正しい整合位置が該材料ウエブと該ウエブ送
   りユニツトとの間の形状を合わせる係合によつて
   該材料ウエブに与えられることを特徴とする方
   法。 ２ 模様の付いた材料ウエブをその模様と整合し
   て処理できるように該材料ウエブを送る装置であ
   つて、該材料ウエブの送りユニツトを備える材料
   ウエブ送り装置において、該送りユニツトが２つ
   の駆動装置即ち該材料ウエブと摩擦係合する駆動
   面、及び該材料ウエブと凹凸係合する突起を備
   え、これら２つの駆動装置が交互に該材料ウエブ
   と係合することによつて処理ユニツトに対する該
   材料ウエブの駆動位置を定期的に調節することを
   特徴とする材料ウエブ送り装置。