JPS6320586B2 - - Google Patents
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- JPS6320586B2 JPS6320586B2 JP55034428A JP3442880A JPS6320586B2 JP S6320586 B2 JPS6320586 B2 JP S6320586B2 JP 55034428 A JP55034428 A JP 55034428A JP 3442880 A JP3442880 A JP 3442880A JP S6320586 B2 JPS6320586 B2 JP S6320586B2
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は、建築部材の化粧面に形成するリシン
塗装の改善に関する。さらに説明すると塗料の乾
燥、焼付けを遠赤外線で行い、かつこの遠赤外線
を塗料および塗料に添加されている骨材とに直接
的に作用せしめ、より速く、かつ耐候性、耐衝撃
性、耐屈曲性に富むリシン塗装面を得ることがで
きる塗装法に係る。 一般に、建築板に施されたリシン塗装の乾燥、
焼付け方法としては、加熱炉あるいは電磁波を用
いるのが普通である。しかしながら加熱炉を用い
た場合は、熱が伝導により伝達されるため塗料の
表面にスキン層を形成し、熱の伝導を抑制すると
共に深層の溶剤の放出ができなくなり、塗膜の膨
れ、亀裂、ワキ等の現象が表われ、その結果とし
て性能に劣る塗膜面となる欠点があつた。もちろ
ん、乾燥時間等が長い、コストが高い、塗膜厚が
厚くなつたり、あるいは骨材が添加されたりして
いると、諸性能が低下する等の本来の欠点はその
まま存在する。また後者の場合は、赤外線を用い
るか紫外線を用いていた。そして、一般的な加熱
には、熱線として作用する赤外線を用いるのが通
例であつた。しかしながら今までは、単に赤外線
を照射すれば乾燥等するとの基本原理のみを活用
した技術思想しか存在しなかつた。そのため、こ
の有用なエネルギー約50%程度無駄にされてい
た。 本発明は、このような特殊な、しかも顕著な効
果のある電磁波、特に遠赤外線を利用し、かつこ
の熱線の特徴を有効に活用できる塗料と骨材を選
択し、より高性能で美しい仕上り面のリシン塗装
面を得る方法を提供する。 以下に、本発明に係るリシン塗装法について、
図面を用いて詳細に説明する。 まず、本発明を概略的に説明すれば、塗膜の赤
外線吸収性能と骨材の加熱により二次輻射する熱
線を利用してより有効、かつ高率的に塗膜を乾
燥、焼付けると共に低コストで安全に、しかも高
性能の塗膜面を得るリシン塗装方法である。さら
に詳説すると、本発明において塗料とは合成樹脂
を主成分とし、これに必要に応じて着色顔料、体
質顔料を添加したものである。この塗料の粘度
は、20℃で約200〜500センチポイズ程度にして用
いる。特に合成樹脂は、波長が24〜25ミクロンの
スペクトル領域内でエネルギーをよく吸収する。
そして赤外線を吸収した塗膜は、吸収と同時に分
子振動が活発になり塗膜自体が直接発熱する。こ
れは、塗料組成物の分子の振動波長と同一の波長
を放射されると塗膜の分子に猛烈な分子の共振現
象を起こさせるために発生する現象である。な
お、遠赤外線は合成樹脂によつて約50〜ほぼ100
%吸収される場合もある。 本発明において、無機酸化物とは、硅石、石
英、硅砂、長石、雲母、マグネシアなどである。
この無機酸化物は、リシン塗装の骨材として機能
するものであり、粒径は約0.5〜2mmφである。
しかも、その粒径は、球形あるいはこれに類似す
る形状が好ましい。またこの無機酸化物は、塗膜
自体の乾燥、焼付けにも作用するものである。す
なわち、固体は加熱された際、温度に対応する熱
線を輻射(二次輻射、例えば硅砂は波長4ミクロ
ンの遠赤外線を放射)することを利用して塗膜を
短時間で、かつ塗膜の内部硬化をよくして乾燥、
焼付けすることである。しかも二次輻射の波長が
遠赤外線領域に入る4ミクロン付近にそのピーク
がある物質である。また本発明において使用する
遠赤外線は、吸収スペクトル・二次輻射の関係で
3〜100ミクロンの波長範囲とする。 さらに本発明において、被塗装面とは平担面あ
るいは凹凸状面(エンボス加工面)の建築用部材
であり、適宜大きさ、形状に形成された、例えば
金属板、合成樹脂板等である。 次に、実施例につき説明する。 実施例 1 被塗装面としては0.27mm板厚のカラー鉄板、遠
赤外線発生装置としてはインフラジエツトヒータ
(ジヤード社製)塗料としてはアミノアルキツド
樹脂を主成分とするクリーム色塗料であり、20℃
で300CPである。なお、商品名は日本ペイント社
製、スーパーラツクDIFを用いた。また無機酸化
物としては、粒径0.5〜2mmの硅砂を用いた。こ
の硅砂の組成はSiO2成分が90%以上のものであ
る。そこでカラー鉄板の一表面に、塗料に砂を添
加混合し、これをスプレーガンで平均に塗布し
た。この塗装面の硅砂の密度は63個/cm2の割合で
平均に分布していた。次に、この被塗装面を有す
る部材を遠赤外線加熱による乾燥炉に供給し、乾
燥、焼付けを行つた。なお、インフラジエツトヒ
ータと被塗装面の距離は200mmであつた。 実施例 2 無機酸化物の分布密度を80個/cm2にした以外、
実施例1と同じく実施した。 比較例 1 乾燥、焼付炉が直火炎を利用した熱風式にした
以外、全て実施例1と同じく実施した。この場
合、雰囲気温度は200℃とした。 これら実施例により得た塗装面の性能は、下表
のとおりである。
塗装の改善に関する。さらに説明すると塗料の乾
燥、焼付けを遠赤外線で行い、かつこの遠赤外線
を塗料および塗料に添加されている骨材とに直接
的に作用せしめ、より速く、かつ耐候性、耐衝撃
性、耐屈曲性に富むリシン塗装面を得ることがで
きる塗装法に係る。 一般に、建築板に施されたリシン塗装の乾燥、
焼付け方法としては、加熱炉あるいは電磁波を用
いるのが普通である。しかしながら加熱炉を用い
た場合は、熱が伝導により伝達されるため塗料の
表面にスキン層を形成し、熱の伝導を抑制すると
共に深層の溶剤の放出ができなくなり、塗膜の膨
れ、亀裂、ワキ等の現象が表われ、その結果とし
て性能に劣る塗膜面となる欠点があつた。もちろ
ん、乾燥時間等が長い、コストが高い、塗膜厚が
厚くなつたり、あるいは骨材が添加されたりして
いると、諸性能が低下する等の本来の欠点はその
まま存在する。また後者の場合は、赤外線を用い
るか紫外線を用いていた。そして、一般的な加熱
には、熱線として作用する赤外線を用いるのが通
例であつた。しかしながら今までは、単に赤外線
を照射すれば乾燥等するとの基本原理のみを活用
した技術思想しか存在しなかつた。そのため、こ
の有用なエネルギー約50%程度無駄にされてい
た。 本発明は、このような特殊な、しかも顕著な効
果のある電磁波、特に遠赤外線を利用し、かつこ
の熱線の特徴を有効に活用できる塗料と骨材を選
択し、より高性能で美しい仕上り面のリシン塗装
面を得る方法を提供する。 以下に、本発明に係るリシン塗装法について、
図面を用いて詳細に説明する。 まず、本発明を概略的に説明すれば、塗膜の赤
外線吸収性能と骨材の加熱により二次輻射する熱
線を利用してより有効、かつ高率的に塗膜を乾
燥、焼付けると共に低コストで安全に、しかも高
性能の塗膜面を得るリシン塗装方法である。さら
に詳説すると、本発明において塗料とは合成樹脂
を主成分とし、これに必要に応じて着色顔料、体
質顔料を添加したものである。この塗料の粘度
は、20℃で約200〜500センチポイズ程度にして用
いる。特に合成樹脂は、波長が24〜25ミクロンの
スペクトル領域内でエネルギーをよく吸収する。
そして赤外線を吸収した塗膜は、吸収と同時に分
子振動が活発になり塗膜自体が直接発熱する。こ
れは、塗料組成物の分子の振動波長と同一の波長
を放射されると塗膜の分子に猛烈な分子の共振現
象を起こさせるために発生する現象である。な
お、遠赤外線は合成樹脂によつて約50〜ほぼ100
%吸収される場合もある。 本発明において、無機酸化物とは、硅石、石
英、硅砂、長石、雲母、マグネシアなどである。
この無機酸化物は、リシン塗装の骨材として機能
するものであり、粒径は約0.5〜2mmφである。
しかも、その粒径は、球形あるいはこれに類似す
る形状が好ましい。またこの無機酸化物は、塗膜
自体の乾燥、焼付けにも作用するものである。す
なわち、固体は加熱された際、温度に対応する熱
線を輻射(二次輻射、例えば硅砂は波長4ミクロ
ンの遠赤外線を放射)することを利用して塗膜を
短時間で、かつ塗膜の内部硬化をよくして乾燥、
焼付けすることである。しかも二次輻射の波長が
遠赤外線領域に入る4ミクロン付近にそのピーク
がある物質である。また本発明において使用する
遠赤外線は、吸収スペクトル・二次輻射の関係で
3〜100ミクロンの波長範囲とする。 さらに本発明において、被塗装面とは平担面あ
るいは凹凸状面(エンボス加工面)の建築用部材
であり、適宜大きさ、形状に形成された、例えば
金属板、合成樹脂板等である。 次に、実施例につき説明する。 実施例 1 被塗装面としては0.27mm板厚のカラー鉄板、遠
赤外線発生装置としてはインフラジエツトヒータ
(ジヤード社製)塗料としてはアミノアルキツド
樹脂を主成分とするクリーム色塗料であり、20℃
で300CPである。なお、商品名は日本ペイント社
製、スーパーラツクDIFを用いた。また無機酸化
物としては、粒径0.5〜2mmの硅砂を用いた。こ
の硅砂の組成はSiO2成分が90%以上のものであ
る。そこでカラー鉄板の一表面に、塗料に砂を添
加混合し、これをスプレーガンで平均に塗布し
た。この塗装面の硅砂の密度は63個/cm2の割合で
平均に分布していた。次に、この被塗装面を有す
る部材を遠赤外線加熱による乾燥炉に供給し、乾
燥、焼付けを行つた。なお、インフラジエツトヒ
ータと被塗装面の距離は200mmであつた。 実施例 2 無機酸化物の分布密度を80個/cm2にした以外、
実施例1と同じく実施した。 比較例 1 乾燥、焼付炉が直火炎を利用した熱風式にした
以外、全て実施例1と同じく実施した。この場
合、雰囲気温度は200℃とした。 これら実施例により得た塗装面の性能は、下表
のとおりである。
【表】
注
(1) 衝撃性試験について
JIS−K5400−6・13・2A法による鋼球300g、
高さ40cm なお、性能の判定において、〇印は異常なし、
△印は僅かに異常あり、×印は異常ありを表わす。 (2) 折り曲げ試験について JIS−K5400−6・15による。 なお、性能の判定は上記による。 (3) 乾燥、焼付けについて(目視と計測による) この判定は、○イ所要時間の長短、○ロ塗膜面に対
するゴミ等の付着の有無、○ハ塗膜面の変化、例え
ば膨れ、ワキ、剥れ、縮みの発生の有無、○ニ無機
酸化物の昇温に対する効果の有無、○ホ塗膜の熱照
射による昇温に対する効果の有無。なお効果有り
は○印、僅かあり△印、殆んどなく悪影響的なも
のを×印とする。 (4) 塗料と無機酸化物のヌレ、付着状態について (目視による) ヌレ、接着は無機酸化物の表面に塗膜が十分に
被着していたかの有無。 なお、〇印は良好、×印はあまり良くない。 (5) 塗膜の内部硬化について 被塗装面を切断し、特に無機酸化物の付着して
いる接着部位の塗膜状態を鉛筆硬度で計測した。 (6) 無機酸化物の脱落について まず、基準板として、実施例1と同じような被
塗装面を形成し、この被塗装面を100℃で10分間
だけ遠赤外線により乾燥したものを用い、この基
準板のリシン塗装面と実施例および比較例により
形成したリシン塗装面を接触させ、擦り合せた結
果、基準板面に付着している無機酸化物等の脱落
量の大小で判定した。 (7) 外観について 目視により判定するものであり、〇印は良好、
△は〇印より劣るとする。 (8) 耐候性、耐凍結融解性について ○イ 耐候性は、500時間経過後の状態で異常の
有無を判定した。 ○ロ 耐凍結融解は−15℃〜30℃間を12時間交替
で1サイクルとし、これを4サイクル実施し
たときの異常の有無で判定した。 さらに、本発明に係るリシン塗装法が比較例
(従来技術)と対比するため、第1図および第2
図を示す。すなわち、第1図は横軸に時間(分)、
縦軸に温度を採り、被塗装面と熱源の距離を250
mmとしたときのカラー鉄板の裏面での測定温度
(昇温特性)を示す。なお、A線はカラー鉄板単
体の場合、B線は硅砂を30個/cm2の密度でカラー
鉄板面に平均に散在させた場合、C線は塗料のみ
100ミクロン、カラー鉄板面に平均に塗布した場
合、D線はカラー鉄板面に実施例1のようにリシ
ン塗装した場合、E線は比較例1に示す塗装法に
より乾燥した場合を示す。また第2図は、熱源の
照射距離を350mmにし、かつ硅砂の分布密度を変
化させたときの昇温特性を示す。なお、図におい
て、線はカラー鉄板単体の場合、線は平担部
で100ミクロン(ウエツトの塗膜を形成し、硅砂
は約45個/cm2の分布密度の場合、線は平担部で
60ミクロン(ウエツト)の塗膜で、かつ硅砂は約
100個/cm2の分布密度とした場合、線は線に
おいて硅砂が約100個/cm2の分布密度とした場合
を示すものである。 上述したように、本発明に係るリシン塗装法に
よれば、耐候性、耐衝撃性、耐屈曲性、塗料と無
機酸化物のヌレ、接着性、内部硬化などを大幅に
改善した特徴がある。また、塗膜の熱吸収と無機
酸化物の二次輻射を有効に活用し、短時間でかつ
低コストに、しかも美しい外観と上記のような諸
性能を有するリシン塗装面を容易に得ることがで
きる最大の特徴がある。
高さ40cm なお、性能の判定において、〇印は異常なし、
△印は僅かに異常あり、×印は異常ありを表わす。 (2) 折り曲げ試験について JIS−K5400−6・15による。 なお、性能の判定は上記による。 (3) 乾燥、焼付けについて(目視と計測による) この判定は、○イ所要時間の長短、○ロ塗膜面に対
するゴミ等の付着の有無、○ハ塗膜面の変化、例え
ば膨れ、ワキ、剥れ、縮みの発生の有無、○ニ無機
酸化物の昇温に対する効果の有無、○ホ塗膜の熱照
射による昇温に対する効果の有無。なお効果有り
は○印、僅かあり△印、殆んどなく悪影響的なも
のを×印とする。 (4) 塗料と無機酸化物のヌレ、付着状態について (目視による) ヌレ、接着は無機酸化物の表面に塗膜が十分に
被着していたかの有無。 なお、〇印は良好、×印はあまり良くない。 (5) 塗膜の内部硬化について 被塗装面を切断し、特に無機酸化物の付着して
いる接着部位の塗膜状態を鉛筆硬度で計測した。 (6) 無機酸化物の脱落について まず、基準板として、実施例1と同じような被
塗装面を形成し、この被塗装面を100℃で10分間
だけ遠赤外線により乾燥したものを用い、この基
準板のリシン塗装面と実施例および比較例により
形成したリシン塗装面を接触させ、擦り合せた結
果、基準板面に付着している無機酸化物等の脱落
量の大小で判定した。 (7) 外観について 目視により判定するものであり、〇印は良好、
△は〇印より劣るとする。 (8) 耐候性、耐凍結融解性について ○イ 耐候性は、500時間経過後の状態で異常の
有無を判定した。 ○ロ 耐凍結融解は−15℃〜30℃間を12時間交替
で1サイクルとし、これを4サイクル実施し
たときの異常の有無で判定した。 さらに、本発明に係るリシン塗装法が比較例
(従来技術)と対比するため、第1図および第2
図を示す。すなわち、第1図は横軸に時間(分)、
縦軸に温度を採り、被塗装面と熱源の距離を250
mmとしたときのカラー鉄板の裏面での測定温度
(昇温特性)を示す。なお、A線はカラー鉄板単
体の場合、B線は硅砂を30個/cm2の密度でカラー
鉄板面に平均に散在させた場合、C線は塗料のみ
100ミクロン、カラー鉄板面に平均に塗布した場
合、D線はカラー鉄板面に実施例1のようにリシ
ン塗装した場合、E線は比較例1に示す塗装法に
より乾燥した場合を示す。また第2図は、熱源の
照射距離を350mmにし、かつ硅砂の分布密度を変
化させたときの昇温特性を示す。なお、図におい
て、線はカラー鉄板単体の場合、線は平担部
で100ミクロン(ウエツトの塗膜を形成し、硅砂
は約45個/cm2の分布密度の場合、線は平担部で
60ミクロン(ウエツト)の塗膜で、かつ硅砂は約
100個/cm2の分布密度とした場合、線は線に
おいて硅砂が約100個/cm2の分布密度とした場合
を示すものである。 上述したように、本発明に係るリシン塗装法に
よれば、耐候性、耐衝撃性、耐屈曲性、塗料と無
機酸化物のヌレ、接着性、内部硬化などを大幅に
改善した特徴がある。また、塗膜の熱吸収と無機
酸化物の二次輻射を有効に活用し、短時間でかつ
低コストに、しかも美しい外観と上記のような諸
性能を有するリシン塗装面を容易に得ることがで
きる最大の特徴がある。
第1図および第2図は本発明に係るリシン塗装
法における乾燥等の工程における昇温特性を示す
説明図である。
法における乾燥等の工程における昇温特性を示す
説明図である。
Claims (1)
- 1 被塗装面に加熱により波長3〜5ミクロンの
遠赤外線を放射(二次輻射)する粒径0.5〜2mm
の無機酸化物と、波長5〜50ミクロンの遠赤外線
をよく吸収する合成樹脂を主成分とする塗料を混
合したリシン塗料を吹付けた後、この被着面に上
記赤外線の吸収特性に対応した遠赤外線を照射す
ることによつて塗料を乾燥、焼付けしたことを特
徴とするリシン塗装法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3442880A JPS56130269A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Coating method of improved stucco |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3442880A JPS56130269A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Coating method of improved stucco |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56130269A JPS56130269A (en) | 1981-10-13 |
JPS6320586B2 true JPS6320586B2 (ja) | 1988-04-28 |
Family
ID=12413934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3442880A Granted JPS56130269A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Coating method of improved stucco |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56130269A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4942811A (ja) * | 1972-09-05 | 1974-04-22 | ||
JPS5337743A (en) * | 1976-09-18 | 1978-04-07 | Kansai Paint Co Ltd | Formation of coating film on side surfaces of paper honeycomb sandwich panel |
JPS5343783A (en) * | 1976-10-01 | 1978-04-20 | Nakayama Kasei Kk | Scratching finished of stucco coated steel plate with enboss pattern |
-
1980
- 1980-03-17 JP JP3442880A patent/JPS56130269A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4942811A (ja) * | 1972-09-05 | 1974-04-22 | ||
JPS5337743A (en) * | 1976-09-18 | 1978-04-07 | Kansai Paint Co Ltd | Formation of coating film on side surfaces of paper honeycomb sandwich panel |
JPS5343783A (en) * | 1976-10-01 | 1978-04-20 | Nakayama Kasei Kk | Scratching finished of stucco coated steel plate with enboss pattern |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS56130269A (en) | 1981-10-13 |
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