JPS63203960A - 静油圧式無段変速機 - Google Patents
静油圧式無段変速機Info
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- JPS63203960A JPS63203960A JP3754887A JP3754887A JPS63203960A JP S63203960 A JPS63203960 A JP S63203960A JP 3754887 A JP3754887 A JP 3754887A JP 3754887 A JP3754887 A JP 3754887A JP S63203960 A JPS63203960 A JP S63203960A
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Landscapes
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
A0発明の目的
(11産業上の利用分野
本発明は、斜板式油圧ポンプ及び油圧モータ相互を油圧
閉回路を介して連結してなり、油圧ポンプのポンププラ
ンジャ群及び油圧モータのモータプランジャ群を、伝動
軸に中心部を結合した共通のシリンダブロックにそれぞ
れ環状に配列した静油圧式無段変速機の改良に関する。
閉回路を介して連結してなり、油圧ポンプのポンププラ
ンジャ群及び油圧モータのモータプランジャ群を、伝動
軸に中心部を結合した共通のシリンダブロックにそれぞ
れ環状に配列した静油圧式無段変速機の改良に関する。
(2)従来の技術
この種の無段変速機は、特開昭61−153057号公
報に開示されている。
報に開示されている。
(3) 発明が解決しようとする問題点従来のこの種
の無段変速機では、ポンププランジャ群とモータプラン
ジャ群をシリンダブロックの軸方向に直列に配置してい
るので、これらを収容するシリンダブロックを軸方向に
長く形成せざるを得す、これが変速機全体のコンパクト
化を困難にしている。
の無段変速機では、ポンププランジャ群とモータプラン
ジャ群をシリンダブロックの軸方向に直列に配置してい
るので、これらを収容するシリンダブロックを軸方向に
長く形成せざるを得す、これが変速機全体のコンパクト
化を困難にしている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ポンプ
プランジャ群及びモータプランジャ群を軸方向寸法の短
いシリンダに収容し得るようにしたコンパクトな前記静
油圧式無段変速機を提供することを目的とする。
プランジャ群及びモータプランジャ群を軸方向寸法の短
いシリンダに収容し得るようにしたコンパクトな前記静
油圧式無段変速機を提供することを目的とする。
B0発明の構成
(1)問題点を解決するための手段
上記目的を達成するために、本発明は、ポンププランジ
ャ群及びモータプランジャ群を、一方のプランジャ群が
他方のプランジャ群を囲むように同心円上に配列すると
共に、一方のプランジャ群の内接円が他方のプランジャ
群を通るように両プランジ中群相互の位置をシリンダブ
C17りの周方向にずらせたことを特徴とする。
ャ群及びモータプランジャ群を、一方のプランジャ群が
他方のプランジャ群を囲むように同心円上に配列すると
共に、一方のプランジャ群の内接円が他方のプランジャ
群を通るように両プランジ中群相互の位置をシリンダブ
C17りの周方向にずらせたことを特徴とする。
尚、ポンププランジャ群及びモータプランジ+群は、い
ずれを外側または内側に配置してもよい。
ずれを外側または内側に配置してもよい。
(2)作 用
ポンププランジャ群及びモータプランジャ群が同心円上
に配列されるので、これらを収容するシリンダブロック
の軸方向寸法を大幅に短縮することができる。
に配列されるので、これらを収容するシリンダブロック
の軸方向寸法を大幅に短縮することができる。
しかも、外側のプランジャ群の内接円が内側のプランジ
ャ群を通るように両プランジャ群相互の位置がシリンダ
ブロックの周方向にずらされているので、内、外側両プ
ランジャ間のシリンダブロックの肉厚を充分に確保しつ
つ、両プランジャ群の近接配置が可能となり、両プラン
ジャ群の同心配列によるシリンダブコンクの大径化を極
力抑えることができる。
ャ群を通るように両プランジャ群相互の位置がシリンダ
ブロックの周方向にずらされているので、内、外側両プ
ランジャ間のシリンダブロックの肉厚を充分に確保しつ
つ、両プランジャ群の近接配置が可能となり、両プラン
ジャ群の同心配列によるシリンダブコンクの大径化を極
力抑えることができる。
(3)実施例
以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
先ず第1図において、Uは自動車用パワーユニットで、
エンジンE、本発明の静油圧式無段変速41IT及び差
動装置Dfを静止機枠としてのケーシングCに収容、支
持して構成される。
エンジンE、本発明の静油圧式無段変速41IT及び差
動装置Dfを静止機枠としてのケーシングCに収容、支
持して構成される。
エンジンEのクランク軸lと、その右端側に配置される
無段変速機Tの伝動軸としての入力軸2とは同軸上に配
置されると共に、トルクダンパTdを介して連結される
。また、無段変速機Tの出力歯車3はエンジン已に可及
的近接して配置され、差動装置Drのリングギヤ4と噛
合される。差動装置Dfの左右の出力軸5.5′はクラ
ンク軸l及び入力軸2と平行に配置され、図示しない左
右、の車軸を駆動するようになっている。
無段変速機Tの伝動軸としての入力軸2とは同軸上に配
置されると共に、トルクダンパTdを介して連結される
。また、無段変速機Tの出力歯車3はエンジン已に可及
的近接して配置され、差動装置Drのリングギヤ4と噛
合される。差動装置Dfの左右の出力軸5.5′はクラ
ンク軸l及び入力軸2と平行に配置され、図示しない左
右、の車軸を駆動するようになっている。
入力軸2の右端部はケーシングC外に突出させてあり、
パワーステアリング用油圧ポンプ、空調用コンプレフサ
等の補機を駆動するためのプーリ6がその突出端に固着
される。
パワーステアリング用油圧ポンプ、空調用コンプレフサ
等の補機を駆動するためのプーリ6がその突出端に固着
される。
第2図及び第3図において、前記無段変速機Tは可変容
量型の斜板式油圧ポンプP及び定容量型の斜板式油圧モ
ータMからなっており、この実施例では油圧モータMの
作動油分配装置に本発明が適用される。
量型の斜板式油圧ポンプP及び定容量型の斜板式油圧モ
ータMからなっており、この実施例では油圧モータMの
作動油分配装置に本発明が適用される。
油圧ポンプPは、円筒状のシリンダブロック7にその回
転中心を囲み且つ右端を開放して設けられた環状配列の
多数且つ奇数のシリンダ孔8,8・・・と、これらシリ
ンダ孔8,8・・・にそれぞれ摺合される多数のポンプ
プランジャ9.9・・・と、これらポンププランジャ9
.9・・・の外端即ち右端に当接するポンプ斜板1oと
、このポンプ斜板1oの背面を平坦面でスラストローラ
ベアリング11を介して支承する断面半月状のトラニオ
ン軸12と、更にこのトラニオン軸12の円筒面を回転
自在に支承する斜板アンカ13とがら構成される。
転中心を囲み且つ右端を開放して設けられた環状配列の
多数且つ奇数のシリンダ孔8,8・・・と、これらシリ
ンダ孔8,8・・・にそれぞれ摺合される多数のポンプ
プランジャ9.9・・・と、これらポンププランジャ9
.9・・・の外端即ち右端に当接するポンプ斜板1oと
、このポンプ斜板1oの背面を平坦面でスラストローラ
ベアリング11を介して支承する断面半月状のトラニオ
ン軸12と、更にこのトラニオン軸12の円筒面を回転
自在に支承する斜板アンカ13とがら構成される。
斜板アンカ13は、ケーシングCにボルト15で固着さ
れる。
れる。
トラニオン軸12の所定角度の回転を許容しつつその軸
方向移動を阻止するために、斜板アンカ23に穿設され
た、トラニオン軸12の軸線01を中心とする円弧状長
孔22を通してボルト23がトラニオン軸12の一端面
に固着される(第3図及び第11図参照)。
方向移動を阻止するために、斜板アンカ23に穿設され
た、トラニオン軸12の軸線01を中心とする円弧状長
孔22を通してボルト23がトラニオン軸12の一端面
に固着される(第3図及び第11図参照)。
ポンプ斜板lOは、シリンダブロック7の軸線に対し直
角となる直立位置と、その左右両側方に成る角度で傾倒
する2つの最大傾斜位置との間をトラニオン軸12の回
転によって傾動されるようになっており、その傾斜状態
では、シリンダブロック7の回転に伴いポンププランジ
ャ9,9・・・に往復動を与えて吸入及び吐出行程を繰
返させることができる。
角となる直立位置と、その左右両側方に成る角度で傾倒
する2つの最大傾斜位置との間をトラニオン軸12の回
転によって傾動されるようになっており、その傾斜状態
では、シリンダブロック7の回転に伴いポンププランジ
ャ9,9・・・に往復動を与えて吸入及び吐出行程を繰
返させることができる。
一方、油圧モータMは、前記シリンダ孔8,8・・・群
のピンチ円と同心でそれよりやや大径のピッチ円上に配
列し且つ左端を開放してシリンダブロック7に設けられ
た、前記シリンダ孔8.8・・・と同数のシリンダ孔1
8.18・・・と、これらシリンダ孔18.18・・・
にそれぞれ摺合されるモータプランジ中19.19・・
・と、これらモータプランジャ19.19の外端即ち左
端に当接するモータ斜板20と、このモータ斜板20の
背面をスラストローラベアリング26を介して支承する
モータ斜板ホルダ27とから構成され、そのモータ斜板
ホルダ27の外周に前記出力歯車3が一体に形成されて
いる。
のピンチ円と同心でそれよりやや大径のピッチ円上に配
列し且つ左端を開放してシリンダブロック7に設けられ
た、前記シリンダ孔8.8・・・と同数のシリンダ孔1
8.18・・・と、これらシリンダ孔18.18・・・
にそれぞれ摺合されるモータプランジ中19.19・・
・と、これらモータプランジャ19.19の外端即ち左
端に当接するモータ斜板20と、このモータ斜板20の
背面をスラストローラベアリング26を介して支承する
モータ斜板ホルダ27とから構成され、そのモータ斜板
ホルダ27の外周に前記出力歯車3が一体に形成されて
いる。
以上において、内側のシリンダ孔8.8・・・群及び外
側のシリンダ孔18.18・・・群は、シリンダブロッ
ク7の周方向において各シリンダ孔の2分の1ピンチだ
け相互に位置をずらし、且つ外側のシリンダ孔18.1
8・・・群の内接円が内側のシリンダ孔8,8・・・群
を通るように配置される。
側のシリンダ孔18.18・・・群は、シリンダブロッ
ク7の周方向において各シリンダ孔の2分の1ピンチだ
け相互に位置をずらし、且つ外側のシリンダ孔18.1
8・・・群の内接円が内側のシリンダ孔8,8・・・群
を通るように配置される。
またモータ斜板20は、モータ斜板ホルダ27により、
シリンダブロック7の軸線と直交する仮想トラニオン軸
線Otを中心にしてシリンダブロック7の軸線に対し一
定角度傾斜した状態に保持されていて、シリンダブロッ
ク7とモータ斜板ホルダ27との相対回転時にはモータ
プランジャ19.19・・・に往復動して膨張及び収縮
行程を繰返させることができる。
シリンダブロック7の軸線と直交する仮想トラニオン軸
線Otを中心にしてシリンダブロック7の軸線に対し一
定角度傾斜した状態に保持されていて、シリンダブロッ
ク7とモータ斜板ホルダ27との相対回転時にはモータ
プランジャ19.19・・・に往復動して膨張及び収縮
行程を繰返させることができる。
シリンダブロック7には、その中心部を貫通する前記入
力軸2がスプライン32を介して結合される。この入力
軸2の右端部はポンプ斜板lO、トラニオン軸12及び
斜板アンカ13を貫通するように延びており、この右端
部に係止ぎれた第1スラスト支承板35と斜板アンカ1
3との間にはスラストローラベアリング37が介装され
る。この入力軸2の右端部はニードルベアリング38を
介して斜板アンカ13に、更にブツシュ39を介してケ
ーシングCに回転自在に支承される。
力軸2がスプライン32を介して結合される。この入力
軸2の右端部はポンプ斜板lO、トラニオン軸12及び
斜板アンカ13を貫通するように延びており、この右端
部に係止ぎれた第1スラスト支承板35と斜板アンカ1
3との間にはスラストローラベアリング37が介装され
る。この入力軸2の右端部はニードルベアリング38を
介して斜板アンカ13に、更にブツシュ39を介してケ
ーシングCに回転自在に支承される。
尚、第1スラスト支承板35は入力軸2にキー43を介
して結合される。
して結合される。
また入力軸2の左端部はモータ斜板20及びモータ斜板
ホルダ27を貫通するように延びており、この左端部外
周に係止された第2スラスト支承板36とモータ斜板ホ
ルダ27との間にはスラストローラベアリング40が介
装され、またモータ斜板ホルダ27と入力軸2との間に
はニードルベアリング41が介装される。この入力軸2
の左端部は第2スラスト支承板36と共にローラベアリ
ング42を介してケーシングCに回転自在に支承される
。
ホルダ27を貫通するように延びており、この左端部外
周に係止された第2スラスト支承板36とモータ斜板ホ
ルダ27との間にはスラストローラベアリング40が介
装され、またモータ斜板ホルダ27と入力軸2との間に
はニードルベアリング41が介装される。この入力軸2
の左端部は第2スラスト支承板36と共にローラベアリ
ング42を介してケーシングCに回転自在に支承される
。
各斜板10.20をシリンダブロック7と同期的に回転
させるために、各斜板10.20には、対応するプラン
ジ中9.19の球状端部9a、19aを係合させる球状
凹部10a、20aがそれぞれ形成される。
させるために、各斜板10.20には、対応するプラン
ジ中9.19の球状端部9a、19aを係合させる球状
凹部10a、20aがそれぞれ形成される。
油圧ポンプP及び油圧モータM間には、次のようにして
油圧閉回路が形成される。
油圧閉回路が形成される。
シリンダブロック7には、その内周側に環状の内側油室
45が、また外周側に同じく環状で右側から軸方向に順
次並ぶ第1.第2及び第3外側油室46,47.48が
設けられ、内側油室45及び第3外側油室58間は放射
状に延びる複数の油路49(第8図参照)を介して連通
される。
45が、また外周側に同じく環状で右側から軸方向に順
次並ぶ第1.第2及び第3外側油室46,47.48が
設けられ、内側油室45及び第3外側油室58間は放射
状に延びる複数の油路49(第8図参照)を介して連通
される。
シリンダブロック7には、また、油圧ポンプPのシリン
ダ孔8,8・・・と同数で、それらの行止り部に隣接し
て放射状に延びる第1弁孔51,51・・・(第4図参
照)と、油圧モータMのシリンダ孔18.18・・・と
同数で、それらの半径方向外方に隣接して軸方向に延び
る第2弁孔52,52・・・とが設けられる。
ダ孔8,8・・・と同数で、それらの行止り部に隣接し
て放射状に延びる第1弁孔51,51・・・(第4図参
照)と、油圧モータMのシリンダ孔18.18・・・と
同数で、それらの半径方向外方に隣接して軸方向に延び
る第2弁孔52,52・・・とが設けられる。
第1弁孔51,51・・・はシリンダブロック7の外周
面から内側油室45に達しており、各弁孔5■の途中に
は、それに隣接するシリンダ孔8の行止り部を貫通する
ポンプボートa(第3図参照)と、このポンプボートa
の半径方向外方に位置して第1外側油室56(第3図及
び第6図参照)に通じる油路53とが開口する。
面から内側油室45に達しており、各弁孔5■の途中に
は、それに隣接するシリンダ孔8の行止り部を貫通する
ポンプボートa(第3図参照)と、このポンプボートa
の半径方向外方に位置して第1外側油室56(第3図及
び第6図参照)に通じる油路53とが開口する。
これら第1弁孔51,51・・・にはスプール型の第1
分配弁55.55・・・がそれぞれ摺合され、これら分
配弁55.55・・・の外端にそれらを囲繞する偏心輪
57がボールベアリング58を介して係合される。それ
らの係合を強制するために、第1分配弁55.55・・
・の外端部相互は偏心輪57と同心関係の強制軸59に
より連結される。
分配弁55.55・・・がそれぞれ摺合され、これら分
配弁55.55・・・の外端にそれらを囲繞する偏心輪
57がボールベアリング58を介して係合される。それ
らの係合を強制するために、第1分配弁55.55・・
・の外端部相互は偏心輪57と同心関係の強制軸59に
より連結される。
偏心輪57は、第2図、第4図及び第4A図に示すよう
に、前記斜板アンカ13に入力軸2と平行な枢軸60を
介して油圧作動位置n及びロックアツプ位置lの2位置
間を揺動し得るように連結される。この偏心輪57は、
枢軸60と反対側でその外周面に突設された突片57a
に係合する図示しない制御装置により、入力軸2の中心
を基準にしてトラニオン軸線OIに略沿って偏心制御さ
れるもので、その偏心量は、油圧作動位置nではεに、
ロックアツプ位置lでは零に(即ち該偏心輪57が入力
軸2と同心となる)に設定される。
に、前記斜板アンカ13に入力軸2と平行な枢軸60を
介して油圧作動位置n及びロックアツプ位置lの2位置
間を揺動し得るように連結される。この偏心輪57は、
枢軸60と反対側でその外周面に突設された突片57a
に係合する図示しない制御装置により、入力軸2の中心
を基準にしてトラニオン軸線OIに略沿って偏心制御さ
れるもので、その偏心量は、油圧作動位置nではεに、
ロックアツプ位置lでは零に(即ち該偏心輪57が入力
軸2と同心となる)に設定される。
而して、偏心輪57が油圧作動位置nを占めるとき(第
4図参照・)、シリンダブロック7が回転すると、各第
1分配弁55は、偏心輪57により、第1弁孔51にお
いて偏心量Cの2倍の距離をストロークとしてシリンダ
ブロック7の半径方向内方位置及び外方位置間を往復動
され、これにより油圧ポンプPには吐出領域り及び吸入
領域Sが与えられる。
4図参照・)、シリンダブロック7が回転すると、各第
1分配弁55は、偏心輪57により、第1弁孔51にお
いて偏心量Cの2倍の距離をストロークとしてシリンダ
ブロック7の半径方向内方位置及び外方位置間を往復動
され、これにより油圧ポンプPには吐出領域り及び吸入
領域Sが与えられる。
即ち吐出領域りでは、シリンダブロック7の回転に伴い
第1分配弁55が前記内方位置側を移動して、対応する
ポンプボートaを第1外側油室46に連なる油路53に
連通すると共に内側油室45と不通にし、吐出行程中の
ポンププランジャ9によりシリンダ孔8から油路53を
介して第1外側油室46に作動油が吐出される。吸入領
域Sでは、第1分配弁55が前記外方位置側を移動して
、対応するポンプボートaを内側油室45に連通ずると
共に油路53と不通にし、吸入行程中のポンププランジ
ャ9により内側油室45からシリンダ孔8に作動油が吸
入される。
第1分配弁55が前記内方位置側を移動して、対応する
ポンプボートaを第1外側油室46に連なる油路53に
連通すると共に内側油室45と不通にし、吐出行程中の
ポンププランジャ9によりシリンダ孔8から油路53を
介して第1外側油室46に作動油が吐出される。吸入領
域Sでは、第1分配弁55が前記外方位置側を移動して
、対応するポンプボートaを内側油室45に連通ずると
共に油路53と不通にし、吸入行程中のポンププランジ
ャ9により内側油室45からシリンダ孔8に作動油が吸
入される。
上記両頭域り、3間には、第1分配弁55によリボンブ
ボートaを内側油室45及び油路53のいずれとも不通
にする切換中立領域が設けられる。
ボートaを内側油室45及び油路53のいずれとも不通
にする切換中立領域が設けられる。
また偏心輪57がロックアツプ位16を占めると(第4
A図参照)、シリンダブロック7の回転にも拘らず、全
ての第1分配弁55は該偏心輪57により切換中立状態
に保持され、全てのポンプボートaを閉鎖する。
A図参照)、シリンダブロック7の回転にも拘らず、全
ての第1分配弁55は該偏心輪57により切換中立状態
に保持され、全てのポンプボートaを閉鎖する。
再び第2図及び第3図において、前記第2弁孔52,5
2・・・は、第1.第2及び第3外側油室46.47.
48を横切ってシリンダブロック7を貫通しており、各
弁孔52には、第1及び第3外側油室46,48の中間
部で、それと隣接するシリンダ孔18に連なるモータボ
ートb(第2図及び第7図参照)が開口する。
2・・・は、第1.第2及び第3外側油室46.47.
48を横切ってシリンダブロック7を貫通しており、各
弁孔52には、第1及び第3外側油室46,48の中間
部で、それと隣接するシリンダ孔18に連なるモータボ
ートb(第2図及び第7図参照)が開口する。
第2弁孔52,52・・・にはスプール型の第2分配弁
56.56・・・がそれぞれ摺合される。これら第2分
配弁56.56・・・は、前記モータ斜板ホルダ27に
スラストローラベアリング61を介して支承される弁斜
板62の球状凹部62aに各一端をばね63の弾発力を
もって係合される。
56.56・・・がそれぞれ摺合される。これら第2分
配弁56.56・・・は、前記モータ斜板ホルダ27に
スラストローラベアリング61を介して支承される弁斜
板62の球状凹部62aに各一端をばね63の弾発力を
もって係合される。
上記弁斜板62は、モータ斜板20の仮想トラニオン軸
線02に対しシリンダブロック7の軸線周りに90°位
相をずらして設定される第2の仮想トラニオン軸線0.
を中心にしてシリンダブロック7の軸線に対し一定角度
傾斜した状態に保持され、シリンダブロック7とモータ
斜板ホルダ27との相対回転時には第2分配弁56.5
6・・・を所定のストロークで軸方向に往復動させるよ
うになっている。これら第2分配弁56.56・・・の
位置により油圧モータMの膨張領域Ex及び収縮領域s
hが決められる。
線02に対しシリンダブロック7の軸線周りに90°位
相をずらして設定される第2の仮想トラニオン軸線0.
を中心にしてシリンダブロック7の軸線に対し一定角度
傾斜した状態に保持され、シリンダブロック7とモータ
斜板ホルダ27との相対回転時には第2分配弁56.5
6・・・を所定のストロークで軸方向に往復動させるよ
うになっている。これら第2分配弁56.56・・・の
位置により油圧モータMの膨張領域Ex及び収縮領域s
hが決められる。
即ち、第5図に示すように、膨張領域Exでは、第2分
配弁56が左動限ないしそれに近い位置にあって、対応
するモータボートbを第1外側油室46に連通ずると共
に第2外側油室47と不通にし、第1外側油室46から
膨張行程中のモータプランジャ19のシリンダ孔18に
高圧の作動油が供給される。収縮領域shでは、第2分
配弁56が右動限ないしそれに近い位置にあって、対応
するモータボートbを第2外側油室47に連通ずると共
に第1外側油室46と不通にし、収縮行程中のモータプ
ランジャ19によりシリンダ孔18から低圧の第2外側
油室47側へ作動油が排出される。
配弁56が左動限ないしそれに近い位置にあって、対応
するモータボートbを第1外側油室46に連通ずると共
に第2外側油室47と不通にし、第1外側油室46から
膨張行程中のモータプランジャ19のシリンダ孔18に
高圧の作動油が供給される。収縮領域shでは、第2分
配弁56が右動限ないしそれに近い位置にあって、対応
するモータボートbを第2外側油室47に連通ずると共
に第1外側油室46と不通にし、収縮行程中のモータプ
ランジャ19によりシリンダ孔18から低圧の第2外側
油室47側へ作動油が排出される。
各第2分配弁56は、第2弁孔52による第2及び第3
外側油室47,48間の連通を妨げず、したがって第2
外側油室47側へ排出された油は、第3外側油室48及
び油路49を経て内側油室45に還流する。
外側油室47,48間の連通を妨げず、したがって第2
外側油室47側へ排出された油は、第3外側油室48及
び油路49を経て内側油室45に還流する。
上記構成において、いま、ポンプ斜板10を成る傾斜角
度に保持し、且つ偏心輪57を油圧作動位置nに保持し
た状態で、エンジンEの動力により入力軸2を介してシ
リンダブロック7を回転させれば、先ず油圧ポンプPに
おいて、吐出動作を行うポンププランジ中9は吐出領域
りを通過する間にシリンダ孔8から前述のように第1外
側油室46に作動油を圧送し、また吸入動作を行うポン
ププランジャ9は吸入領域Sを通過する間に内側油室4
5からシリンダ孔8に作動油を吸入する。
度に保持し、且つ偏心輪57を油圧作動位置nに保持し
た状態で、エンジンEの動力により入力軸2を介してシ
リンダブロック7を回転させれば、先ず油圧ポンプPに
おいて、吐出動作を行うポンププランジ中9は吐出領域
りを通過する間にシリンダ孔8から前述のように第1外
側油室46に作動油を圧送し、また吸入動作を行うポン
ププランジャ9は吸入領域Sを通過する間に内側油室4
5からシリンダ孔8に作動油を吸入する。
第1外側油室46に送られた高圧の作動油は、油圧モー
タMの膨張領域Exに存するモータプランジ中19のシ
リンダ孔18に供給される一方、収縮領域shに存する
モータプランジ+19によりそのシリンダ孔18から前
述のように内側油室45へ作動油が排出される。
タMの膨張領域Exに存するモータプランジ中19のシ
リンダ孔18に供給される一方、収縮領域shに存する
モータプランジ+19によりそのシリンダ孔18から前
述のように内側油室45へ作動油が排出される。
そして、出力歯車3は、シリンダブロック7がモータプ
ランジ中19.19・・・群を介してモータ斜板20に
与える回転トルクと、膨張行程中のモータプランジャ1
9がモータ斜板20に与える回転トルクとの和によって
回転され、その回転トルクは差動装置Dfへ伝達される
。
ランジ中19.19・・・群を介してモータ斜板20に
与える回転トルクと、膨張行程中のモータプランジャ1
9がモータ斜板20に与える回転トルクとの和によって
回転され、その回転トルクは差動装置Dfへ伝達される
。
ここで、
n、・・・ポンププランジャ9の本数
n)1・・・モータプランジャ19の本数d、・・・ポ
ンププランジャ9の直径 do・・・モータプランジャ19の直径り、・・・ポン
ププランジャ9群のピッチ円直径り、・・・モータプラ
ンジャ19群のピッチ円直径OF・・・ポンプ斜板10
の垂直面に対する傾斜角度o、1・・・モータ斜板20
の垂直面に対する傾斜角度SF・・・ポンププランジャ
9のストロークS0・・・モータプランジャ19のスト
ロークNi・・・入力軸2の回転数 No・・・出力筒軸25の回転数 とすれば、変速比πは次式により求めることができる。
ンププランジャ9の直径 do・・・モータプランジャ19の直径り、・・・ポン
ププランジャ9群のピッチ円直径り、・・・モータプラ
ンジャ19群のピッチ円直径OF・・・ポンプ斜板10
の垂直面に対する傾斜角度o、1・・・モータ斜板20
の垂直面に対する傾斜角度SF・・・ポンププランジャ
9のストロークS0・・・モータプランジャ19のスト
ロークNi・・・入力軸2の回転数 No・・・出力筒軸25の回転数 とすれば、変速比πは次式により求めることができる。
Ni 1
nT4−dT4”・ Sx
”M ’ ds” ・Ds ・tanθ8したがって、
図示例のようにモータ斜板2oが一定の傾斜角度θ工に
固定されている場合、ポンプ斜板10の傾斜角度θ、を
θF=0にずれば、π#1、即ちNth+Noとなり、
直結状態が得られる。
図示例のようにモータ斜板2oが一定の傾斜角度θ工に
固定されている場合、ポンプ斜板10の傾斜角度θ、を
θF=0にずれば、π#1、即ちNth+Noとなり、
直結状態が得られる。
θ、く0にすれば、π〉■、即ちNi<Noとなり、増
速状態が得られる。
速状態が得られる。
n、−d、!・D。
とすれば、Ni>No>0となり、減速状態が得られる
。
。
nH−dH” −DN
n、−d、”D。
にすれば、Niの如何に拘らずNo=0となり、ニュー
トラル状態が得られる。
トラル状態が得られる。
n、−dp”−D。
にすれば、No<Oとなり、逆転状態が得られる。
以上を図示化すると第12図のようになる。
ところで、直結状態にした場合でも、プランジャ9.1
9とシリンダ孔「、18間、分配弁55゜56と弁孔5
1.52間など、高油圧に曝される摺動部からの不可避
の漏油による伝動効率の低下は免れず、しかも自動車の
運転中No=Niの使用顧度は高い。そこでこのような
状態では、偏心輪57をロックアツプ位置lに制御すれ
ば、前述のように全ての第1分配弁55.55・・・に
より全てのポンプボートa、a・・・が閉鎖され、これ
により油圧ポンプP及び油圧モータM間の油路が遮断さ
れるので、高油圧に曝される摺動部が大幅に減り、漏油
による伝動効率の低下を抑えることができる。
9とシリンダ孔「、18間、分配弁55゜56と弁孔5
1.52間など、高油圧に曝される摺動部からの不可避
の漏油による伝動効率の低下は免れず、しかも自動車の
運転中No=Niの使用顧度は高い。そこでこのような
状態では、偏心輪57をロックアツプ位置lに制御すれ
ば、前述のように全ての第1分配弁55.55・・・に
より全てのポンプボートa、a・・・が閉鎖され、これ
により油圧ポンプP及び油圧モータM間の油路が遮断さ
れるので、高油圧に曝される摺動部が大幅に減り、漏油
による伝動効率の低下を抑えることができる。
油圧ポンプP及び油圧モータMの作動中、ポンプ斜板1
0はポンププランジャ9.9・・・群から、またモータ
斜板20はモータプランジャ19,19・・・群からそ
れぞれ反対方向のスラスト荷重を受けるが、ポンプ斜板
IOが受けるスラスト荷重はスラストローラベアリング
11、トラニオン軸12、斜板アンカ13、スラストロ
ーラベアリング37及び第1スラスト支承板35を介し
て入力軸2に伝達され、またモータ斜板20が受けるス
ラスト荷重はスラストローラベアリング26、モータ斜
板ホルダ27、スラストローラベアリング40及び第2
スラスト支承板36を介して同じく入力軸2に伝達され
る。したがって、上記スラスト荷重は、入力軸2に引張
応力を生じさせるだけで、該軸2を支持するケーシング
Cには全く作用しない。
0はポンププランジャ9.9・・・群から、またモータ
斜板20はモータプランジャ19,19・・・群からそ
れぞれ反対方向のスラスト荷重を受けるが、ポンプ斜板
IOが受けるスラスト荷重はスラストローラベアリング
11、トラニオン軸12、斜板アンカ13、スラストロ
ーラベアリング37及び第1スラスト支承板35を介し
て入力軸2に伝達され、またモータ斜板20が受けるス
ラスト荷重はスラストローラベアリング26、モータ斜
板ホルダ27、スラストローラベアリング40及び第2
スラスト支承板36を介して同じく入力軸2に伝達され
る。したがって、上記スラスト荷重は、入力軸2に引張
応力を生じさせるだけで、該軸2を支持するケーシング
Cには全く作用しない。
ところで、ポンププランジャ9□ 9・・・群及びモー
タプランジャ19.19・・・群は、シリンダブロック
7の周方向において相互に位置をずらし、且つモータプ
ランジャ19.19・・・群の内接円がポンププランジ
ャ9,9・・・群を通るように配置されるので、隣接す
るシリンダ孔8.18間の隔壁の肉厚を充分に確保しつ
つポンププランジャ9,9・・・群及びモータプランジ
ャ19.19・・・群を相互に近接配置が可能となり、
その結果、シリンダブロック7の直径を僅か増加させる
だけで、その軸方向寸法を大幅に縮めることができる。
タプランジャ19.19・・・群は、シリンダブロック
7の周方向において相互に位置をずらし、且つモータプ
ランジャ19.19・・・群の内接円がポンププランジ
ャ9,9・・・群を通るように配置されるので、隣接す
るシリンダ孔8.18間の隔壁の肉厚を充分に確保しつ
つポンププランジャ9,9・・・群及びモータプランジ
ャ19.19・・・群を相互に近接配置が可能となり、
その結果、シリンダブロック7の直径を僅か増加させる
だけで、その軸方向寸法を大幅に縮めることができる。
こうすることは、特にエンジンEと変速aTとを軸方向
に配列する形成のパワーユニットUの場合、そのコンパ
クト化を図る上に極めて有効である。
に配列する形成のパワーユニットUの場合、そのコンパ
クト化を図る上に極めて有効である。
さらに軸方向に往復動する第2分配弁56,56・・・
の採用によれば、シリンダブロック7の僅かな大径化に
より第2分配弁56.56・・・の設置が可能となり、
これによってシリンダブロック7の軸方向寸法を更に縮
めることができる。しかも、第2分配弁56.56・・
・を駆動する弁斜板62は、モータ斜板20を囲繞する
ように配設されるので、この弁斜板62によって変速機
Tの軸方向寸法を増加させることもない。
の採用によれば、シリンダブロック7の僅かな大径化に
より第2分配弁56.56・・・の設置が可能となり、
これによってシリンダブロック7の軸方向寸法を更に縮
めることができる。しかも、第2分配弁56.56・・
・を駆動する弁斜板62は、モータ斜板20を囲繞する
ように配設されるので、この弁斜板62によって変速機
Tの軸方向寸法を増加させることもない。
第2図及び第6図において、シリンダブロック7には、
さらに、第2弁孔52.52・・・の間でそれらと平行
に延びる1または複数の第3弁孔65(図示例では3本
)が設けられる。この弁孔65は第1及び第2外側油室
46.47を横断するように延び、そして内端を閉じ外
端をシリンダブロック7の右端面に開口させている。こ
の弁孔65にはスプール型のクラッチ弁66が摺合され
る。
さらに、第2弁孔52.52・・・の間でそれらと平行
に延びる1または複数の第3弁孔65(図示例では3本
)が設けられる。この弁孔65は第1及び第2外側油室
46.47を横断するように延び、そして内端を閉じ外
端をシリンダブロック7の右端面に開口させている。こ
の弁孔65にはスプール型のクラッチ弁66が摺合され
る。
クラッチ弁65は、シリンダブロック7の右端面から突
出する弁頭外周に環状溝67を有しており、この環状溝
67には、シリンダブロック7の外周面に摺動自在に嵌
合した内側作動環68の内方に屈曲した爪68aが係合
される。この内側作動環68には、これを囲繞する外側
作動環69がレリーズベアリング70を介して連結され
、この外側作動環69の一端に突設されてその軸方向に
延びるラック71にビニオン72が噛合される。
出する弁頭外周に環状溝67を有しており、この環状溝
67には、シリンダブロック7の外周面に摺動自在に嵌
合した内側作動環68の内方に屈曲した爪68aが係合
される。この内側作動環68には、これを囲繞する外側
作動環69がレリーズベアリング70を介して連結され
、この外側作動環69の一端に突設されてその軸方向に
延びるラック71にビニオン72が噛合される。
ビニオン72は、斜板アンカ13に回転自在に支承され
、その一端にはクラッチレバ−73が固着されている。
、その一端にはクラッチレバ−73が固着されている。
このクラッチレバ−73によりビニオン72を回転して
外側作動環69を左右に動かせば、シリンダブロック7
の回転中でも、レリーズベアリング70及び内側作動環
68を介してクラッチ弁66を左方のクラッチオン位置
(第2図実線位置)と右方のクラッチオフ位置(第2図
鎖線位置)とにシフトすることができる。而して、クラ
ッチ弁66は、そのクラッチオン位置では第1及び第2
外側油室46,47間を遮断し、クラッチオフ位置では
両地室46,47間を連通ずるようになっており、両油
室46.47間の連通時には、油圧ポンプPから第1分
配弁55を通して第1外側油室46に供給される高圧の
作動油が低圧の第2外側油室47に直ちに流出してしま
い、油圧ポンプPが短絡状態となるため、油圧ポンプP
から油圧モータMへの油圧伝動を遮断したクラッチオフ
状態が得られる。
外側作動環69を左右に動かせば、シリンダブロック7
の回転中でも、レリーズベアリング70及び内側作動環
68を介してクラッチ弁66を左方のクラッチオン位置
(第2図実線位置)と右方のクラッチオフ位置(第2図
鎖線位置)とにシフトすることができる。而して、クラ
ッチ弁66は、そのクラッチオン位置では第1及び第2
外側油室46,47間を遮断し、クラッチオフ位置では
両地室46,47間を連通ずるようになっており、両油
室46.47間の連通時には、油圧ポンプPから第1分
配弁55を通して第1外側油室46に供給される高圧の
作動油が低圧の第2外側油室47に直ちに流出してしま
い、油圧ポンプPが短絡状態となるため、油圧ポンプP
から油圧モータMへの油圧伝動を遮断したクラッチオフ
状態が得られる。
第9図に示すように、クラ7チ弁66において、前記両
地室46,47間の開閉を司るランド部66aの、両地
室46,47間に位置する端縁部に1または複数の切欠
74が設けられる。この切欠74は、クラッチ弁66の
クラッチオフ位置からクラッチオン位置への切換えに際
して、両袖室46.47間の連通を微妙に制御し得るも
ので、それによって半クラツチ状態が的確に得られる。
地室46,47間の開閉を司るランド部66aの、両地
室46,47間に位置する端縁部に1または複数の切欠
74が設けられる。この切欠74は、クラッチ弁66の
クラッチオフ位置からクラッチオン位置への切換えに際
して、両袖室46.47間の連通を微妙に制御し得るも
ので、それによって半クラツチ状態が的確に得られる。
再び第1図及び第2図において、入力軸2の中心部には
、奥が行止りとなった主油路75が穿設される。この主
油路75の開放端は補給ポンプ76を介してケーシング
C底部の油溜77と連通され、補給ポンプ76は前記第
1スラスト支承板35の外周に刻設した駆動ギヤ78か
ら駆動される。
、奥が行止りとなった主油路75が穿設される。この主
油路75の開放端は補給ポンプ76を介してケーシング
C底部の油溜77と連通され、補給ポンプ76は前記第
1スラスト支承板35の外周に刻設した駆動ギヤ78か
ら駆動される。
したがって、人力軸2の回転中、常に油溜77内の油が
補給ポンプ76により主油路75に給送される。
補給ポンプ76により主油路75に給送される。
主油路75は、人力軸2に穿設された半径方向の第1補
給孔79を介して内側油室45と連通され、第1補給孔
79には、内側油室45から主油路75への方向に油が
逆流するのを阻止する第1逆止弁81が設けられる。こ
の第1逆止弁81は、入力軸2を取り囲む板ばね83に
より閉弁方向に付勢される。
給孔79を介して内側油室45と連通され、第1補給孔
79には、内側油室45から主油路75への方向に油が
逆流するのを阻止する第1逆止弁81が設けられる。こ
の第1逆止弁81は、入力軸2を取り囲む板ばね83に
より閉弁方向に付勢される。
主油路75は、また、入力軸2及びシリンダブロック7
に穿設されて全体として半径方向に延びる第2補給孔8
0を介して第1外側油室46と連通され、第2補給孔8
0には、第1外側油室46から主油路75への方向に油
が逆流するのを阻止する第2逆止弁82が介装され、こ
の逆止弁82は弁ばね84により閉弁方向に付勢される
。
に穿設されて全体として半径方向に延びる第2補給孔8
0を介して第1外側油室46と連通され、第2補給孔8
0には、第1外側油室46から主油路75への方向に油
が逆流するのを阻止する第2逆止弁82が介装され、こ
の逆止弁82は弁ばね84により閉弁方向に付勢される
。
したがって、油圧ポンプPから油圧モータMを油圧駆動
する通常の出力運転時には、主油路75から第1補給油
路79を通して低圧の内側油圧45に作動油を補給し、
また油圧モータMから油圧ポンプPを油圧駆動するエン
ジンブレーキ時には、主油路75から第2補給油路80
を通して、低圧に変わった第1外側油室46に作動油を
補給し、油圧閉回路からの作動油の漏洩骨を補うことが
できる。
する通常の出力運転時には、主油路75から第1補給油
路79を通して低圧の内側油圧45に作動油を補給し、
また油圧モータMから油圧ポンプPを油圧駆動するエン
ジンブレーキ時には、主油路75から第2補給油路80
を通して、低圧に変わった第1外側油室46に作動油を
補給し、油圧閉回路からの作動油の漏洩骨を補うことが
できる。
第3図及び第10図において、前記トラニオン軸12に
は、ポンプ斜板10の角度を制御するための変速制御装
置85が連結される。この変速制御装置85は、トラニ
オン軸12の他端にボルト86と一対のノックピン87
.87とにより固着されたセクタギヤ88と、このセク
タギヤ88に噛合するウオームギヤ89と、このウオー
ムギヤ89に駆動軸90を連結する正、逆転可能の直流
電動モータ91とから構成され、上記ウオームギヤ89
は、ケーシングCにボルト92で固着されたギヤボック
ス93にベアリング94.95を介して回転自在に支承
される。また電動モータ91のステータはケーシングC
の適所に固定される。
は、ポンプ斜板10の角度を制御するための変速制御装
置85が連結される。この変速制御装置85は、トラニ
オン軸12の他端にボルト86と一対のノックピン87
.87とにより固着されたセクタギヤ88と、このセク
タギヤ88に噛合するウオームギヤ89と、このウオー
ムギヤ89に駆動軸90を連結する正、逆転可能の直流
電動モータ91とから構成され、上記ウオームギヤ89
は、ケーシングCにボルト92で固着されたギヤボック
ス93にベアリング94.95を介して回転自在に支承
される。また電動モータ91のステータはケーシングC
の適所に固定される。
而して、電動モータ91を正転または逆転させれば、そ
の回転はウオームギヤ89からセクタギヤ88へ減速さ
れて伝達し、さらにトラニオン軸12へ伝達して、これ
をポンプ斜板10の起立方向または傾倒方向へ回転させ
ることができる。
の回転はウオームギヤ89からセクタギヤ88へ減速さ
れて伝達し、さらにトラニオン軸12へ伝達して、これ
をポンプ斜板10の起立方向または傾倒方向へ回転させ
ることができる。
また、電動モータ91を停止してポンプ斜板10を任意
角度に保持したとき、ポンプ斜Fi10がモータプラン
ジャ19.19・・・群から起立または傾倒方向のモー
メントを受け、そのモーメントがトラニオン軸12を介
してセクタギヤ88に伝達しても、セクタギヤ88から
ウオームギヤ89を駆動することはできないから、両ギ
ヤ88.89はロック状態を呈してトラニオン軸12の
回転を許さず、したがってポンプ斜板lOはそのときの
位置に確実に保持される。
角度に保持したとき、ポンプ斜Fi10がモータプラン
ジャ19.19・・・群から起立または傾倒方向のモー
メントを受け、そのモーメントがトラニオン軸12を介
してセクタギヤ88に伝達しても、セクタギヤ88から
ウオームギヤ89を駆動することはできないから、両ギ
ヤ88.89はロック状態を呈してトラニオン軸12の
回転を許さず、したがってポンプ斜板lOはそのときの
位置に確実に保持される。
尚、前記変速機Tは、人、出力側に逆にして、油圧ポン
プPを油圧モータとして、油圧モータMを油圧ポンプと
して使用することもできる。
プPを油圧モータとして、油圧モータMを油圧ポンプと
して使用することもできる。
C1発明の効果
以上のように本発明によれば、ポンププランジャ群及び
モータプランジャ群を、一方のプランジャ群が他方のプ
ランジャ群を囲むように同心円上に配列すると共に、一
方のプランジャ群の内接円が他方のプランジャ群を通る
ように両プランジャ群相互の位置をシリンダブロックの
周方向にずらせたので、シリンダブロックの軸方向寸法
を大幅に短縮すると共に、両プランジャ群の同心配列に
よるシリンダブロックの大径化を極力抑えることができ
、変速機全体のコンパクト化に大いに寄与し得る。
モータプランジャ群を、一方のプランジャ群が他方のプ
ランジャ群を囲むように同心円上に配列すると共に、一
方のプランジャ群の内接円が他方のプランジャ群を通る
ように両プランジャ群相互の位置をシリンダブロックの
周方向にずらせたので、シリンダブロックの軸方向寸法
を大幅に短縮すると共に、両プランジャ群の同心配列に
よるシリンダブロックの大径化を極力抑えることができ
、変速機全体のコンパクト化に大いに寄与し得る。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
を適用した静油圧式無段変速機を備える自動車用パワー
ユニットの要部の縦断背面図、第2図は上記変速機の縦
断平面図、第3図は第2図のm−m線断面図、第4図は
第3図の[V−IV線断面図、第4A図は第4図の作動
図、第5図は第2図のV−V線断面転回図、第6図は第
3図の■−■線断面図、第7図は第2図の■−■線断面
図、第8図は第2図の■−■線断面図、第9図は第2図
のクラッチ弁周辺部の拡大図(但し半クラツチ状態で示
す)、第10図は第3図のX−X線断面図、第11図は
第3図のXI矢視図、第12図はポンプ斜板及びモータ
斜板の傾斜角度と変速比との関係を表す線図である。 T・・・無段変速機、M・・・油圧モータ、P・・・油
圧ポンプ、 2・・・伝動軸としての入力軸、7・・・シリンダブロ
ック、8・・・シリンダ孔、9・・・ポンププランジャ
、10・・・ポンプ斜板、18・・・シリンダ孔、19
・・・モータプランジャ、20・・・モータ斜板第5図 第9図 第7図 第8図 第6図 第11図 第1o図 第12図 手続補正書印発) 昭和 62 年 9 r4−3日 昭和62年 特 許願第37548号 2、発明(71名a 、、、工弐Jlt段変速機
3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 (532) 本田技研工業株式会社4、代
理 人 〒105 5、補正の対象
を適用した静油圧式無段変速機を備える自動車用パワー
ユニットの要部の縦断背面図、第2図は上記変速機の縦
断平面図、第3図は第2図のm−m線断面図、第4図は
第3図の[V−IV線断面図、第4A図は第4図の作動
図、第5図は第2図のV−V線断面転回図、第6図は第
3図の■−■線断面図、第7図は第2図の■−■線断面
図、第8図は第2図の■−■線断面図、第9図は第2図
のクラッチ弁周辺部の拡大図(但し半クラツチ状態で示
す)、第10図は第3図のX−X線断面図、第11図は
第3図のXI矢視図、第12図はポンプ斜板及びモータ
斜板の傾斜角度と変速比との関係を表す線図である。 T・・・無段変速機、M・・・油圧モータ、P・・・油
圧ポンプ、 2・・・伝動軸としての入力軸、7・・・シリンダブロ
ック、8・・・シリンダ孔、9・・・ポンププランジャ
、10・・・ポンプ斜板、18・・・シリンダ孔、19
・・・モータプランジャ、20・・・モータ斜板第5図 第9図 第7図 第8図 第6図 第11図 第1o図 第12図 手続補正書印発) 昭和 62 年 9 r4−3日 昭和62年 特 許願第37548号 2、発明(71名a 、、、工弐Jlt段変速機
3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 (532) 本田技研工業株式会社4、代
理 人 〒105 5、補正の対象
Claims (1)
- 斜板式油圧ポンプ及び油圧モータ相互を油圧閉回路を介
して連結してなり、油圧ポンプのポンププランジャ群及
び油圧モータのモータプランジャ群を、伝動軸に中心部
を結合した共通のシリンダブロックにそれぞれ環状に配
列した静油圧式無段変速機において、ポンププランジャ
群及びモータプランジャ群を、一方のプランジャ群が他
方のプランジャ群を囲むように同心円上に配列すると共
に、一方のプランジャ群の内接円が他方のプランジャ群
を通るように両プランジャ群相互の位置をシリンダブロ
ックの周方向にずらせたことを特徴とする静油圧式無段
変速機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3754887A JPH0718479B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 静油圧式無段変速機 |
US07/156,727 US4854125A (en) | 1987-02-20 | 1988-02-17 | Hydrostatically operated continuously variable transmission |
EP88301441A EP0279695B1 (en) | 1987-02-20 | 1988-02-19 | Hydrostatically operated continuously variable transmission |
DE8888301441T DE3870654D1 (de) | 1987-02-20 | 1988-02-19 | Hydraulisch betaetigtes, stufenlos variierbares getriebe. |
US07/349,567 US4967556A (en) | 1987-02-20 | 1989-05-09 | Hydrostatically operated continuously variable transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3754887A JPH0718479B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 静油圧式無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63203960A true JPS63203960A (ja) | 1988-08-23 |
JPH0718479B2 JPH0718479B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=12500576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3754887A Expired - Fee Related JPH0718479B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 静油圧式無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718479B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04203552A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-24 | Honda Motor Co Ltd | 静油圧式無段変速機 |
JP2002031029A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-31 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 油圧モータ |
CN116416744A (zh) * | 2022-12-15 | 2023-07-11 | 海南电网有限责任公司海口供电局 | 一种涉电安全智能告警装置 |
-
1987
- 1987-02-20 JP JP3754887A patent/JPH0718479B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04203552A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-24 | Honda Motor Co Ltd | 静油圧式無段変速機 |
JP2002031029A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-31 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 油圧モータ |
CN116416744A (zh) * | 2022-12-15 | 2023-07-11 | 海南电网有限责任公司海口供电局 | 一种涉电安全智能告警装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718479B2 (ja) | 1995-03-06 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |