JPS63203933A

JPS63203933A - デイスクブレ−キ

Info

Publication number: JPS63203933A
Application number: JP62035223A
Authority: JP
Inventors: Kinzo Kobayashi; 金蔵小林; Shinichi Nakayama; 信一中山
Original assignee: Tokico Ltd
Current assignee: Tokico Ltd
Priority date: 1987-02-18
Filing date: 1987-02-18
Publication date: 1988-08-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、例えば車両等に制動力を与えるのに好適に用
いられるディスクブレーキに関し、特に、摩擦パッドの
裏金背面に設けられるシム板が損傷されるのを防止でき
るようにしたディスクブレーキに関する。

（従来技術）第５図および第６図に従来技術によるディスクブレーキ
を示す。

図において、ｌは車輪と共に回転するディスク、２は該
ディスクｌの一側において車両の非回転部分に取付けら
れる取付ブラケットを示し、該取付ブラケット２にはデ
ィスクｌの周方向に離間した一対の腕部（図示せず）が
設けられ、該各腕部は後述のキャリバ３をディスクｌの
軸方向に摺動可能に支持するようになっている。

３は取付ブラケット２の各腕部に摺動可能に支持された
キャリバを示し、該キャリバ３はディスクｌを跨ぐよう
に形成され、該キャリバ３にはディスク１の一側と他側
に位置してインナ脚部４とアウタ脚部５とが設けられて
いる。ここで、該インナ脚部４の内周側には円形の有底
穴からなるシリンダ４Ａが形成され、該シリンダ４Ａ内
にはピストン６が摺動可能に挿嵌されている。そして、
該ピストン６とシリンダ４Ａの底部との間には液圧室７
か形成され、該液圧室７内には液穴４Ｂを介してマスク
シリンダ（図示せず）からブレーキ液か給排されるよう
になっている。

一方、前記アウタ脚部５には逆Ｕ字形状の切欠き５Ａが
設けられ（第２図中の切欠き１３Ａ参照）、該切欠き５
Ａによってアウタ脚部５には二又状の爪部５Ｂ、５Ｂ　
（但し、一方のみ図示）か形成されている。また、該各
型部５Ｂ間の内側周縁部には第６図中に示す如く、切欠
き５Ａによって角隅部５Ｃか残されるようになっている
。

そして、該各爪部５Ｂはピストン６が液圧室７内の液圧
によりシリンダ４Ａ内を摺動するとき、該ピストン６と
の間で後述の各摩擦パッド８をディスクｌの両面に押圧
するようになっている。

８．８はディスク１を挟んで配置されたインナ側および
アウタ側のＰｉ擦パットを示し、該各摩擦パッド８はイ
ンナ側がディスク１とピストン６との間に、アウタ側が
ディスクｌとアウタ脚部の各爪部５Ｂとの間にそれぞれ
配設され、ディスクｌの軸方向に可動となっている。こ
こで、該各摩擦パット８はディスクｌに摩擦係合するラ
イニング８Ａと、該ライニング８Ａの背面に固着された
裏金８Ｂとからなり、該裏金８Ｂの背面には後述のシム
板９が設けられている。

９．９はブレーキ鳴き防止用のシム板を示し、該各シム
板９は第６図中に示す如く、金属薄板９Ａと、該金属薄
板９Ａの両面にコーティングされたゴムまたは合成樹脂
等の弾性材９Ｂ、９Ｂとから構成されている。ここで、
該各シム板９は各裏金８Ｂの背面に取付けられ、各摩擦
パッド８とピストン６、アウタ脚部５の各爪部５Ｂとの
間に配設されている。そして、該各シム板９の弾性材９
Ｂはピストン６、各爪部５Ｂ等が金属薄板９Ａや裏金８
Ｂ等に金属対金属接触するのを防止し、ブレーキ鳴き防
止作用を与えるようになっている。

従来技術によるディスクブレーキは上述の如き構成を有
するもので、ブレーキ操作時には液穴４Ｂを介して液圧
室７内にブレーキ液を供給し、ピストン６をシリンダ４
Ａ内で摺動させ、該ピストン６とアウタ脚部５の各爪部
５Ｂとの間で各摩擦パッド８をディスクｌの両面に押圧
することにより、該ディスクｌに制動作用を与える。そ
して、各シム板９は各摩擦パッド８の裏金８Ｂとピスト
ン６、各爪部５Ｂ等との間に介在し、該各シム板９の各
弾性材９Ｂによって、各摩擦パッド８とディスクｌとの
当接時に生じるいわゆるブレーキ鳴きを防止する。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、上述した従来技術にあっては、インナ脚部４
、アウタ脚部５等からなるキャリバ３が＃ＰＪ物等によ
って形成され、該キャリバ３のアウタ脚部５には切欠き
５Ａを設けることによって二又状の爪部５Ｂ、５Ｂを形
成しているから、該各型部５Ｂ間の内側周縁部に位置す
る角隅部５Ｃはエツジ状に形成され、パリ等が発生し易
い。

このため、従来技術では、第６図中に示す如くブレーキ
操作時に、シム板９の弾性材９Ｂが各爪部５Ｂ間の角隅
部５Ｃに強く当って、該角隅部５Ｃにより摩耗されたり
、はかれたりして、シム板９の寿命が大幅に低下すると
いう欠点がある。

また、この角隅部５Ｃに発生するパリ等は手作業で除去
しているから、手間がかかるばかりでなく、取り忘れ等
が起きるという欠点がある。

本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもので
、本発明はシム板の弾性材が摩耗したり、はがれたりし
て損傷されるのを防止でき、シム板の寿命を向上できる
ようにしたディスクブレーキを提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上述した問題点を解決するために本発明が採用する構成
の特徴は、アウタ脚部の各爪部間の内側周縁部に機械加
工によりシム板との当り逃がし部を形成したことにある
。

（作用）各爪部間の内側周縁部にシム板との当り逃がし部を機械
加工により形成するから、角ＦＩｊＪ？Ｂやパリ等を自
動的に除去できる。また、インチ脚部のシリンダを穴加
工するときに、この当り逃がし部を同一のバイトを用い
て加工することが可能となり、工数のアップ等を防止で
きる。

（実施例）以下、本発明の実施例を第１図ないし第４図に基づいて
説明する。なお、実施例ては前述した第５図、第６図に
示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。

図中、１１は取付ブラケット１に摺動可能に支持される
キャリバを示し、該キャリバ１１は従来技術で述べたキ
ャリバ３とほぼ同様に形成され、−側にはインナ脚部１
２が、他側にはアウタ脚部１３がそれぞれ設けられてい
る。そして、インナ脚部１２にはシリンダ１２Ａと液穴
１２Ｂとか形成され、該シリンダ１２Ａは第１図中に２
点鎖線で示すシリンダ穴１２Ａ’を後述のパイ）−１５
を用いて穴加工することにより円筒面に仕上げられるよ
うになっている。また、アウタ脚部１３には第２図中に
示す如く逆Ｕ字形状の切欠き１３Ａを設けることによっ
て二又状の爪部１３Ｂ、１３Ｂが形成され、該冬瓜部１
３Ｂ間の内側周縁部にはシム板９との当り逃がし部１４
か後述の如く形成されるようになっている。

１５はインナ脚部１２のシリンダ穴１２Ａ′に穴加工を
施すためのバイトを示し、該バイト１５は中心軸Ｏ−０
を中心にして旋盤等により回転され、矢示Ａ、Ｂ方向に
送込まれて切削加工を行うようになっている。そして、
該バイト１５の先端側には内径加工刃１５Ａが設けられ
、該内径加工刃１５Ａから軸方向に所定寸法離間した位
置には面取り刃１５Ｂが設けられている。ここで、該バ
イト１５は、まず第１図中に示す位置にアウタ脚部１３
の切欠き１３Ａを介してセットされ、中心軸Ｏ−０を中
心として回転されつつ、矢示Ａ方向に送られ、内径加工
刃１５Ａによりシリンダ穴１２Ａ’を穴加工して、イン
ナ脚部１２にシリンダ１２Ａを形成する。また、該バイ
ト１５は同様に回転しつつ、矢示Ｂ方向に送られ、面取
り刃１５Ｂにより二又状の爪部１３Ｂ、１３Ｂ間の内側
周縁部にシム板９との当り逃がし部１４を第２図中に示
す如く円弧状に形成する。そして、該当り逃がし部１４
は第４図中に示すように所定の傾斜角をもって形成され
る。

本実施例によるディスクブレーキは上述の如き構成を有
するもので、その基本的作動については従来技術による
ものと格別差異はない。

然るに、本実施例では、二又状の爪部１３Ｂ。

１３Ｂ間の内側周縁部にバイト１５の面取り刃１５Ｂに
よりシム板９との当り逃がし部１４を形成したから、従
来技術で述べた角隅部５Ｃやパリ等を自動的に取除くこ
とができ、シム板９の弾性材９Ｂか摩耗したり、はがれ
たりして損傷されるのを当り逃かし部１４によって防止
でき、シム板９の寿命を向上させることかできる。

また、バイト１５には内径加工刃１５Ａと面取り刃１５
Ｂとを設け、該バイト１５によりシリンダ１２Ａの穴加
工と当り逃がし部１４の加工とを同一工程で行うことが
できるから、工数かアップするようなことはなく、作業
性の向上化を図ることができ、従来９手作業で行ってい
たパリ取り作業を省略でき、取り忘れ等が発生するのを
確実に防止できる。また、シム板９を保護するためにシ
ムカバーを設ける等の手段も不要となる等、種々の効果
を奏する。

なお、前記実施例では、アウタ脚部１３側とピストン６
側とにそれぞれシム板９を設けるものとして述べたが、
ピストン６側ではブレーキ鳴きが発生しない場合がある
から、該ピストン６側のシム板９は必ずしも設ける必要
はない。

（発明の効果）以上詳述した通り、本発明によれば、二又状の爪部間の
内側周縁部に機械加工によってシム板との当り逃がし部
を形成したから、各爪部間の内側周縁部の角隅やパリ等
を確実に取除くことができ、ブレーキ操作時にシム板の
弾性材か損傷されるのを防止でき、寿命を向上させるこ
とができる。また、前記当り逃がし部の機械加工はシリ
ンダの穴加工時に同一のバイトを用いて行うことが可能
となり、作業性を向上させることができ、手作業で行な
っていたパリ取り作業を省略でき、取り忘れ等もなくす
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の実施例に係り、第１図は
バイトによるキャリバの機械加工状態を示す縦断面図、
第２図はバイトを取外した状態を示す第１図中の矢示■
−■方向断面図、第３図は第２図中の矢示■−ｍ方向断
面図、第４図は摩擦パッド等を組付けた状態で示す第３
図の要部拡大断面図、第５図および第６図は従来技術に
係り。第５図はディスクブレーキの縦断面図、第６図は第５図
中の要部拡大図である。ｌ・・・ディスク、２・・・取付ブラケット、６・・・
ピストン、８・・・摩擦パッド、８　Ａ−・・ライニン
グ、８　Ｂ−・・裏金、９・・・シム板、９Ａ・・・金
属薄板、９Ｂ・・・弾性材、１１・・・キャリバ、１２
−−−−１’）−＼脚部、１２Ａ・・・シリンダ、１３
・・・アウタ脚部、１３　Ａ−・・切欠き、１３　Ｂ−
・・爪部、１４・・・当り逃がし部、１５・・・バイト
。

Claims

【特許請求の範囲】

取付ブラケットと、該取付ブラケットに摺動可能に支持
されたキャリバと、ディスクの一側に位置して該キャリ
バに設けられ、内周側にピストンが摺動するシリンダが
形成されたインナ脚部と、前記ディスクの他側に位置し
てキャリバに設けられ、二又状の爪部が形成されたアウ
タ脚部と、前記ディスクを挟んで配置され、前記ピスト
ンとアウタ脚部の各爪部とによって該ディスクの両面に
押圧される一対の摩擦パッドと、少なくとも前記アウタ
脚部側に位置して、該アウタ脚部の各爪部と摩擦パッド
の裏金背面との間に設けられたシム板とからなるディス
クブレーキにおいて、前記アウタ脚部には各爪部間の内
側周縁部に機械加工により前記シム板との当り逃がし部
を形成したことを特徴とするディスクブレーキ。