JPS63201111A - センブリ加水分解水溶性抽出物含有頭髪料又は皮膚化粧料 - Google Patents

センブリ加水分解水溶性抽出物含有頭髪料又は皮膚化粧料

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JPS63201111A
JPS63201111A JP62031969A JP3196987A JPS63201111A JP S63201111 A JPS63201111 A JP S63201111A JP 62031969 A JP62031969 A JP 62031969A JP 3196987 A JP3196987 A JP 3196987A JP S63201111 A JPS63201111 A JP S63201111A
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skin
water
hair
semburi
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JP62031969A
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Kohei Hasebe
浩平 長谷部
Yutaka Ando
裕 安藤
Yoshihiro Chikamatsu
義博 近松
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Original Assignee
Ichimaru Pharcos Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔イ〕 発明の目的 本発明は、リンドウ科のセンブリの全草から加水分解し
て得られた、水溶性抽出物を含有してなる、頭Ii(頭
皮)、又は、皮膚(肌)化粧料に関する。
1産業上の利用分野。
本発明により得られた抽出物は、頭髪や皮膚化粧料とし
て用いる他、医薬(医薬部外品)などの内服用剤、外用
塗布・塗擦用剤、健康食品、飲料等への利用が出来る。
本発明に用いるセンブリ抽出物は、水に対する溶解性が
良好であり、例えば、憶康食品、健胃薬、発毛促進剤な
どに配合して、安定性に優れている。
本発明による抽出物は、その少量を服用して、胃腸の痛
みを止め、健胃、強壮、強肝、胆汁分泌促進、消炎作用
を示し、又、外用では、少量で、末梢血流促進効果を示
し、肌を引きしめ、血色のよい若々しい肌を与え、頭皮
に擦り込めば、発毛(育毛)を促進する。
又、皮膚分泌量を調節して、ニキビを妨ぎ、又、ニキビ
の前兆である、分泌量、毛根の紅潮(はれ)を防ぐ。
1従来の技術。
古来からセンブリは、その全草をもって薬用とされ、最
も苦味の強力な薬草の一つとして知られる。センブリは
、古来から、胃腸疾患をはじめ、強肝薬として用いられ
、又、民間では、タムシ、シラクモ、ハタヶ等の皮膚に
寄生する細菌性疾患の治療に用いられてきた歴史がある
センブリの主役を演する物質は、苦味物質である。これ
までに知られている苦味物質としては、イリドイド及び
セフイリド系の化合物が、その代表的成分として知られ
ている。又、20年5前から、発毛剤などの処方中に、
センブリ抽出エキスが利用きれるようになった。
センブリの使用に当っては、その粉末、前側(水抽出物
)、エタノール等の親水性有機溶媒による抽出物、水と
エタノール等の親水性有機溶媒の混合下で抽出したエキ
スをもって、内服、外用の両方に用いられており、エタ
ノール中で浸漬抽出諮れた溶液は、苦味チンキ、センブ
リチンキと称し、内服用の他、切り傷、吹出物、腫れ物
、寄生性皮膚疾患、円形脱毛症、その他の脱毛症などに
用いられてきた。
円形脱毛症や、急性の脱毛症などでは、服用によっても
効果があると言われている。
苦味健胃薬や苦味強壮(強壮)薬として知られる薬用植
物は、センブリの他にも多くある。これらの苦味を有し
た植物には、共通点として、少なからず発毛効果をもっ
たものが多い。
発現におけるメカニズムは、苦味物質が、アセチルコリ
ンやアドレナリンといった、生体の神経系統への伝導(
伝達)に関与し、それらの働きが、各組繊細巾の代謝機
能を賦活させることによって、効果を示すものと考えら
れる。
後述の本発明における皮膚温の復元時間の短縮作用(上
昇作用)も、それを実証する1つの試験法である。尚、
本発明に当って、先行する技術的刊行物を調査すれば、
例えば、次のごとくである。
(特許公報P&1) 特公昭36−9600.特公昭38−6299、特公昭
40−15119、特公昭41−6479、特公昭41
−6480.特公昭42−10364など。
「発明が解決しようとする問題点。
センブリに関する頭皮(頭髪)、皮膚への応用は、前記
刊行物などで開示きれているごとく、大別すれば、次の
手段で抽出されたエキスが利用されている。
(1)水を用い、古来から知られた前側(熱水抽出法)
による、その浸漬(?j!出)溶液をもとに使用。
(2)水とエタノール、メタノール、アセトン、酢酸エ
チル等の親水性溶媒を用いて抽出したエキスを使用。
(3)エタノールなどの親水性溶媒を用いて抽出したエ
キスを使用、     ′ 又、上記以外の手段としては、粉末としたものを用いる
方法や、水に不溶性の有機溶媒を用いて抽出したエキス
を用いる方法、きらに、油脂類中で加温等により抽出す
る方法などが考えられる。
きらに、以下に示すごとく、本発明による加水分解によ
る抽出によって得られる、エキスを用いる方法が考えら
れる。
本発明者らは、従来法として前述した(1)〜(3)の
抽出法を用いて得られた抽出物(エキス)の有効性に注
目すると共に、その効果を追試し、さらに有効的な、優
れた抽出物を得る目的で、センブリに関する研究を続け
る過程で、(1)〜(3)の抽出後の残渣物が、多量に
得られることを知った。つまり、水や各種有機溶媒等を
用いて抽出諮れた残渣物は、それらの溶媒に不溶なセン
ブリの組織繊維質からなるも、この残渣物には、いまだ
多量の苦味物質が、含まれていることがわかったのであ
る。
すなわち、従来の抽出法では、いまだセンブリ中の苦味
物質を、完全に有効利用することなく、ごく一部の水や
エタノール中に可溶な苦味質成分を抽出していたわけで
あり、そのほとんどは、むしろ残渣物中に残留している
ことがわかった。
本発明者らは、この残漬物中に含まれる苦味物質に注目
し、試みに、その残渣物を水洗して乾燥後、粉末状とな
し、日周で古くから知られるrセンブリ・重曹散、の処
方に準拠した分量により配合した散剤を製し、胸やけ、
胃の痛みの症状に投与してみると、未処理のセンブリ末
を処方中に用いたと同様にして、大変、即効的に効くこ
とがわかったのである。
そこで、本発明者らは、次に日周マグロコール1500
を加温下で溶融しておき、この中に残渣物を乾燥し、粉
末化したものを約1%添加して、ペースト状となした剤
を製し、これを例えば、シャンプーを用いて洗髪した後
、毛髪が乾燥すると皮脂に異常をきたし、急速な、ウロ
コ状のフケを発生するような症状に対して、頭皮に少量
塗擦することを試みたところ、その症状を防ぐことが出
来ることを確認し、これらの効果が、むしろ、従来の(
1)〜(3)で得られた抽出物が有する効果とほぼ同等
か、むしろ良好な効果をもたらすものであることを見出
した。但し、水に不溶性である残渣物の状態では、外用
塗布やf11擦剤として、頭皮や肌に用いるとなると、
当然、塗擦された表面に、センブリ微粉体が付着された
状態にあり、外観上見苦しいものである。
そこで本発明者らは、従来の抽出物(エキス)を得た後
の残渣物をもとに、これから、さらに水郷 に溶解性の良好な抽出物を得たならば、従来の抽出物と
同等か、それ以上の効果が期待出来るものと仮定して、
研究に着手した。
従来の抽出物は、前記(1)〜(3)の手段によって、
センブリ全草(乾燥品)から、通常1゜5±0.2%程
度が得られており、残りは残渣物として取り扱われてい
たわけであるが、研究の結果、残渣物から以下に詳記す
るごとく、加水分解の手段をもって、水溶性の抽出物が
得られ、この抽出物は、従来法による抽出物と、同じよ
うに応用出来るものとなすことが出来た。
もちろん、末法によれば、残漬物位こだわることなく、
はじめからセンブリの全草を出発原料として抽出したも
のを用いることも出来るのである。
〔口] 発明の構成 本発明は、センブリの全草を出発原料とし、加水分解し
て得られた抽出物、又は、加水分解後、さらに酵母を用
いて発酵して得られた抽出物の内、そのいずれかを含有
する頭髪用剤又は皮膚用剤にある。
以下に、より具体的に本発明を開示する為に、実施例等
をもって説明する。
「実施例−1」 原料は、リンドウ科のセンブリ: 5vartta J
ap−onica Makino (Gantiana
caae)、又は中国人陸産のセンブリ: Swart
ia Yunnac+ansis Burkill(中
国名称:青魚胆又は青叶胆と呼ぶ)の全草を用いること
が最良である。しかし、各国には、この他、両種に近縁
の苦味を有したセンブリが有り、とくに、Xaにこだわ
る必要はない、尚、我が国では、センブリのことを、出
来から当薬(トウヤク)とも言う、ここでは、上記の学
名による、苦味質の最も強いと言われている、センブリ
の全草を乾燥したもの(これを便宜上、以下(イ)原料
と呼ぶ)を、あらかじめ粉砕し、その100gを取るか
、従来、知られてきた、前項で(1)〜(3)などの組
合せで示した、抽出物を得た後の残渣物、すなわち、セ
ンブリの熱水又は冷水による浸漬抽出エキス、エタノー
ル等の親水性有機溶媒のjIL独による抽出エキス、又
はエタノール等の親水性有機溶媒と水との併用(組合せ
)によって抽出されたエキス(センブリチンキ、又は苦
味チンキを含む)を得た後の残漬物(これらの残漬物を
、便宜上、以下(1−)原料と呼ぶ)を100g取り、
精製水11を加え、よく攪拌混合した後、溶液の温度を
約80℃付近で、20分間程度加熱処理した後、常温で
放置して冷却した後、塩酸を用いてpH5,0に調整し
、次いで酵素(例えば上田化学工業a:セル口シンAC
)2.0gtm加して、約40℃に保ちながら、3〜1
0時間、通常6時間程度の反応を行う、この際、ゆるや
かに攪拌を加えながら行い、次いで、温度を80℃付近
で、約20分間の加熱を行い、酵素を失活させると共に
、殺菌を行い反応を終了する。
次に、ここで得られた分解後の液体を分取し、10%水
酸化ナトリウム溶液を用いて、l)Hを6、O付近に調
整した後、ケイソウ±(昭和化学工業製ニラジオライト
)を用い、吸引濾過を行い、得られた濾液をQ、45t
tmのメンプランフィルターを用いて再濾過し、得られ
た濾液を、頭髪用又は皮膚用剤として用いる。以下、こ
の濾液を便宜上、(A)抽出溶液と呼ぶ、収量は、再濾
過した濾液を濃縮乾固するとき、スタートにおいて用い
た(イ)原料からは1.2〜2.2%、(ロ)原料から
は1゜2〜2,6%程度が得られる。′実施例−2J 上記の実施例1の工程中で示す、酵素を用いて反応を終
了したものに対して、10%水酸化ナトリウムを添加し
て、pHを6.0付近に調整を行い、次に酵母it(市
販のパン酵母、ビール酵母、バルブ酵母など、入手され
易いものであれば、そのいずれでもよい)を、約101
c加え、恒温槽内に入れ、温度を30′C付近に保ち、
2〜6日間の発酵を行う、この際、ブドウ糖を20〜6
0g程度添加することにより、発酵状態が良好となり、
2日間程度で最良のエキスが得られることとなる。
発酵終了後は、ケイソウ±(ラジオライト)を用いて吸
引濾過を行い、きらに、0.45μmメンブランフィル
タ−を用いて濾過する。ここで得られた濾液は、目的と
なす頭髪又は皮膚に用いることが出来るが、本発明者ら
は、さらに、エタノール、メタノール、インプロパツー
ル等を用い、その濃度が10v/v%になるように、濾
液に添加し、1週間以上のウィンタリング放置を行った
後、再度、0.2μmメンブランフィルタ−を用いて再
濾過を行い、清澄な抽出溶液状態となし、この濾液を頭
髪用又は皮膚用剤となした。以下、便宜上、この濾液を
(B)抽出溶液と呼ぶ、収量は、この(B)抽出溶液を
濃縮乾固するとき、(イ)原料からは、1,2〜1.8
%、(ロ)原料からは、1.0〜2.2%程度が得られ
る。実施例1及び2で示した収量値は、純エキス分の量
を示したものであり、例えば実施例2ではブドウ糖を添
加するような方法を示したが、工程で用いたブドウ糖に
ついては、差し引いた収量を示した。
又、実施例1で示す(A)抽出溶液では、実施例2で示
したごとく、ウィンタリングを採用していない状態のも
のを示したが、ウィンクリングの採用は、長期間の安定
な溶液状態を保持するためには、良好な手段であるので
、実施例2と同様にして、ウィンタリングを行い、さら
に、再濾過して得られた抽出溶液となし、これを用いる
方法も良い。
′抽出物の製剤化における特徴又は性質」本発明に用い
るセンブリ抽出物は、前記実施例1又は2で示す方法で
得られた(A)又は(B)抽出溶液をもとに、頭髪や皮
膚に用いることにあるが、それぞれの溶液は、きらに任
意に濃縮しても、希釈して用いてもよく、又、濃縮して
ペースト状となすか、乾燥粉末状となしたものをもちい
てもよい。
末法で樽られた(A)抽出溶液も、(B)抽出溶液も、
水に対する溶解性と、その安定性は、従来法による抽出
物に比べて、大変良好であり、又、マグロフール、プロ
ピレングリフール、ブチレングリコールなどのポリオー
ル系溶媒と併用すれば、処方中にエタノールが0〜95
%程度まで含有するような製剤、例えば、ヘアトニック
、化粧水などにも配合することが可能である。
(A)又は(B)抽出溶液を凍結乾燥して得られたエキ
ス分の粉末状物の、エタノールに安定な状態で溶解でき
る量(沈殿の発生しない添加量)は、0.1〜0.3%
である。
次表(第目1は、溶解性及び安定性について、水の単独
、エタノールの単独、水とエタノールの割合が3:1の
混液、ξらに水とエタノールとの割合が3=1の混液中
に、プロピレングリコールを5%加えた溶液に、(A)
又は(B)抽出溶液を凍結乾燥して得られたエキス粉末
の溶解量及び、溶解後の安定性について、従来法(1)
〜(3)による抽出物(浸漬抽出エキス)の凍結乾燥粉
末としたものと、対比した成績であるが、その結果は、
末法により得られたものは、水に対する溶解性について
は、とくに優れており、混液中でも従来法による抽出物
とは、はとんど変わらないものであることがわかった。
但し、従来の抽出法中にはエタノールの単独を用いて抽
出する工キスが、ffJIu用として知られているが、
これと対比すると、当然、エタノールの単独に溶解する
量は、低くなることがわかった。
「作用又は効果の確FSi センブリ又はセンブリの抽出物を頭髪や皮膚用として用
いるに当って、その作用効果を確認するための評価法と
して、斉藤による家兎の皮膚塗布試験における、寒冷負
荷皮膚温復元時間(RT)値を求める方法(文献所在:
斉藤利秋 四国医誌Vo1.7  p、369  昭和
30年)に準拠して実施することにした。
すなわち、血行の促進効果は、肌にとっても、発毛促進
にとっても、大切な作用機序における1つの作用として
とらえることができ、センブリ抽出物についてみれば、
すでに、その効果があることが知られている。そこで、
それぞれの抽出物について実験に入った。
(試験法の注解) 家兎の皮膚温度の変化を求めるに当って、家兎を固定台
にのせて固定し、安静に保つと、固定直後に最高に上昇
した後、次第に低下し、約90分後から一定の温度が保
持される。したがって、実験には、90分経過した後の
温度をゼロとし、これに寒冷を負荷させた後、検体を塗
布する方法を採用し、寒冷負荷後、1分毎に、皮膚温を
測定して求める方法により実施した。
寒冷負荷終了後の家兎の皮膚温は、正常皮膚温より8°
C程度まで低下している。検体は、ポリエチレングリコ
ール(マグロフール1500 ) G:、(A)又は(
B)抽出溶液を凍結乾燥して得られた粉末を用い、あら
かじめ加温下でマグロコール1500を溶融しておき、
これに0.01%を添加したもの、さらに、対比用の検
体としては、従来法による抽出物として、水を用いて加
温下で抽出した溶液、水とエタノールの混合割合が7=
3による冷浸抽出液、さらにエタノールの単独の溶媒中
で、冷浸抽出して得られた溶液を、それぞれ低温濃縮し
た後、凍結乾燥により粉末となしたものを、それぞれマ
グロコール1500中に、0.01%添加したものを検
体となし、3週間にわたる塗布後の影響について求めた
その結果は、従来法の抽出物とは、はとんど差異なく、
いずれの抽出物(エキス)も、1週目から徐々にRTの
短縮が認められることがわかった。
第1図は、センブリから得られた本発明による抽出物の
マグロフール1500に0.01%を含有させたペース
ト状物が有する、RTを示すものテする。尚、マグロコ
ール1500の単独を用いて、それ自体の有するRT値
を測定したが、これには皮膚温の上昇作用は認められな
かったことから、第1図に得られた結果は、センブリ抽
出物自体の有する作用と言える。尚、さらに、4週目に
おいても、引続き実験したが、それ以降の作用の強弱の
差異はなく、はぼ3週目と同様のRT値を示すものであ
った。
よって、頭髪料や肌に対して角いるような化粧料分野に
おいでの処方に当っては、エキスの乾燥粉末換算では、
0.01%が、緩和な作用を有する、一つの目安とも推
定きれた。
しかし、発毛剤などについては、その処方に当っては、
きらに配合濃度を上げることが望ましいようにも思われ
た。つまり、現在、市販には、センブリからエタノール
によって抽出されたエキスを配合した、ヘアートニック
タイプの発毛剤などが多いが、エキスの乾燥粉末から換
算すれば、0.001〜0.03%付近にあり、即効的
な作用に欠ける0例えば、円形脱毛症では、最低0.0
3〜0.06%程度が必要であり、きらに、0.1〜0
.3%をマグロフールなどに添加した場合では、即効性
が得られる場合が多い。
一方、従来は、センブリエキスを用いた頭I用剤、発毛
剤などの処方中には、エタノールを高含有したものが多
いが、エタノールには、皮膚温の低下が認められ、その
低下は、約15分間続き、その後30分程で元の温度と
なり、その後にわずかに皮膚温の上昇傾向を示すことで
ある。
したがって、治療を目的となすような場合の層剤化に当
っては、思いきってエタノールを除去したような処方化
を行うことの方が、より効果的であると考えられた。
次に、末法により得も、れた(A)又は(B)抽出溶液
をもとに、処方化例を示すも、処方中に用いる基剤は、
これにこだわる必要はなく、従来から知られる、化粧料
又は外用軟膏剤等に用いられる、油詣類、保湿剤、乳化
剤などと組合せて用いることで充分である。
(処方例−1:発毛促進剤) (A)抽出溶液又は(B)抽出溶液、又は、そのいずれ
かの濃縮液、あるいは、そのいずれかの熱風、凍結等に
よって乾燥きせた後の粉末を用い、乾燥粉末に換算して
o、o o t〜0.3%を、次のベース中に、加温下
で添加して製し、頭皮脱毛部位に塗擦して用いる。
マグロフール1500・・・・・・・・・・・・・・・
・87%シアバター・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・5%エッグレシチン(50%
リン脂質)・・・・・・3%プロピレングリフール・・
・・・・・・・・・・・・・・・・5%(処方例−2:
化粧水) (A)抽出溶液又は(B)抽出溶液か、又は、(A)抽
出溶液又は(B)抽出溶液の濃縮液、又は、(A)抽出
溶液又は(B)抽出溶液の凍結乾燥粉末を用い、(A)
抽出溶液又は(B)抽出溶液であれば、0.1〜1.3
%、その他の場合では、乾燥粉末量に換算してo、o 
o t〜0.01%程度を1次の処方中に、常温下で配
合して、化粧水となし、適時用いる。
キチンリキッド・・・・・・・・・・・・・・・・10
#20%R3Cリキlド・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・3〜5%シルクゲンGンルブル・・・・・
・・・・・・・・・・・・・1%エタノール・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5%
メントール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・0.2%香料・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・適 量精製水をもっ
て全量100となす、(上記処方中、キチンリキッドは
、カルボキシメチルキチンの水溶液、R8Cリキッドは
、鶏冠由来酸性ムフ多糖体含有抽出液、シルクゲンGソ
ルブルは、シルクプロティン加水分解抽出液)処方例で
は、発毛剤と化粧水について示したが、この他、頭髪用
としては、ヘアトニック、ヘアクリーム、ヘアリンス、
ヘアシャンプーなどに配合して用いることが出来る。そ
の効果は、フケを防止し1頭皮にできた寄生性皮膚疾患
のあるときは、その治療を促進すると共に、毛根に滲透
し、発毛を促進する。
一方、皮膚(肌)に対しては、クリームや乳液中に配合
して、小さな腫れもの、皮脂腺をつまらせ、紅潮して痛
みを伴うような状態、例えばニキビなどの出やすい状態
などに用いると、よく効く。
化粧料など、医薬用以外で、末法で得られた抽出物を用
いる場合は、粉末換算で0.001〜0゜01%程度の
範囲で配合し、さらに、治療的効果を高めようとするよ
うな場合には、0.1〜0.3%が良い、又、0.1〜
0.3%を処方中に用いるような場合には、酸性ムコ多
糖体、ペプチドなどの水溶性の物質を併用することによ
って、末梢血管の血流を促進きせるも、うっ血を伴うこ
とが少なり、シかも即効性が得られることが多い、又、
実施例2では、酵母を用いて発酵きせる工程において、
ブドウ糖を用いる手段を開示したが、これを用いて得ら
れた抽出物は、作用が緩和となり、肌に対するff1f
l性が向上するようになる。
〔ハ〕 発明の効果 従来、頭髪用として、あるいは皮膚(肌)に対して用い
られてきた、センブリ抽出物は、加水分解して得られた
ものや、さらに、それを酵母を用いて発酵させた抽出物
を用いた例は、見当らない。
末法によれば、実施例1や2で示すごとく、従来法で抽
出されたエキスを得た後の、抽出残渣物をもとにして、
再び抽出物を得ることができ、しかも、効果については
、従来法によって得られたエキスの有する効果とは、は
とんど差異がないことから、その結果は、従来法で得た
後、さらに末法で得られた抽出物をあわせれば、その収
量は、倍以上の高収率となり、抽出上からも大変有利で
ある。
とくに、末法の実施例2による酵母を用いる方法によれ
ば、センブリ抽出物が有する特有の生薬臭が完全に取れ
ており、香りの良い芳香性が付加きれることとなる。こ
のため、化粧品類には最適な抽出物である。
酵母による発酵処理を行うと、なぜ芳香性が良好となる
のかは、夕だ不明であるも、実施例1や実施例2で得ら
れたものは、水に対する溶解性は、従来の抽出物(エキ
ス)に比べても、大変優れており、化粧水等の化粧品類
、あるいは発毛剤などの水溶性液体製品をはじめ、飲料
、内服用薬剤などで、エタノールなどを含有しない製剤
には、とくに配合し易く、外用塗布、塗擦層剤以外では
、例えば、内服用液体胃腸薬などの処方中にも、処方す
ることが出来る点で、メリットは大きい、もちろん、乳
化剤、分散剤を処方中に用いれば、どんな基剤中にも配
合でき、従来のセンブリ抽出物と同様にして応用出来る
わけである。又、処方に当っては、従来法による抽出物
と、末法による抽出物とを混合して用いることも出来る
し、さらに、抽出に当っては、従来法による抽出後に、
引続き、残渣物を用いて、さらに末法による抽出法を組
合せ、一連の工程で、一度に生産を行うことも可能であ
り、製造法自体も簡易であり、そのもたらす効果は、大
きなものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、末法によるセンブリ抽出物の有する、家兎に
対する寒冷負荷皮膚温復元時間を示すものである。第1
図中、Oは0週目、・は1週目、△は2週目、ムは3週
目を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) センブリ全草を加水分解して得られた水溶性抽出物、又
    はセンブリ全草を加水分解後、さらに酵母を用いて発酵
    させた後得られる、水溶性抽出物のいずれかを含有する
    ことを特徴とする、頭髪料又は皮膚化粧料。
JP62031969A 1987-02-14 1987-02-14 センブリ加水分解水溶性抽出物含有頭髪料又は皮膚化粧料 Pending JPS63201111A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179584A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Maruzen Pharmaceut Co Ltd テストステロン5α−リダクターゼ阻害剤及びアンドロゲン受容体結合阻害剤、頭髪用剤並びに皮膚化粧料
KR101206090B1 (ko) * 2009-04-24 2012-11-28 (주)아모레퍼시픽 발효물을 함유하는 모발용 조성물

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179584A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Maruzen Pharmaceut Co Ltd テストステロン5α−リダクターゼ阻害剤及びアンドロゲン受容体結合阻害剤、頭髪用剤並びに皮膚化粧料
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