JPS63200766A - 整形用の固定材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は整形用の固定材料、特にギブス、副木、装具な
どに用いられる固定材料に関するものである。

（従来の技術） 従来より、副木等の整形用の固定材料として石膏包帯を
用いることが知られている。また近年石膏包帯にかわる
固定用材料として加熱軟化点を有するトランス−１，４
−ポリイソプレンなどの熱可塑性樹脂シートを用いるも
のなどが開発されている。かかる石膏包帯や熱可塑性樹
脂シートは予め保護のため患部に巻いた包帯などの上に
巻き付けて乾燥あるいは冷却することにより硬化させ患
部の固定及び外部からの衝撃に対する保護を行う。

一方装具やコルセット等は患者にフィツトさせるため、
予め石膏型を作成し、該石膏型に加熱軟化したポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの熱可塑性シートを押圧して
成型したり、皮革、布などを石膏型に合わせた状態で縫
合して手作りにより作成している。

（発明が解決しようとする問題点） 上記ギブスでは、患部保護用に包帯などを巻く手間が掛
かる上に、石膏の場合では、患部に巻き付けるときに石
膏により患者や作業者の衣服や手が汚れるなど作業性が
悪（、しかも石膏の乾燥に長時間を要し、また、出来上
がったギブスは重く、かつ通気性がほとんどな（、更に
一度硬化すると湿気があるとぎ、例えば水と接触した場
合急速に強度を失い員（なるという欠点を有している。

・書・熱可塑性樹脂シートの場合には、上記石膏の有す
る欠点は解決できるが外見が悪く、しかも柔軟性に欠け
るため肢体等に十分にフィツトせずタックがとりに（い
などの欠点を有する。

一方、熱可塑性樹脂シート製の装具は、ファツション性
に乏しいため、装着したまま外出するには抵抗感があり
、また皮革製の装具はファツション性は付与できるが、
製作に手間が掛かりコストが高（なるという欠点があっ
た。

したがって、本発明の目的はファツション性を有し、か
つ作成の容易な安価な成形用の固定材料を提供すること
である。

（問題点を解決するための手段） （て 本発明は通気性を有するシート状物に、上下に貫通する
多数の穴を有する比較的低温の加熱で軟化し、室温まで
冷却したときに硬化する、トランス−１，４−ポリイソ
プレンを含有する熱可塑性樹脂材料からなるシートを重
ね合せて一体化したことを特徴とする整形用の固定材料
である。

（作　　用） 本発明では多数の穴を有するトランス−１，４−ポリイ
ソプレンを含有する熱可塑性材料からなるシートと１通
気性を有するシート状物、例えばファツション性の高い
皮革や人工皮革などを重ね合せて一体化しているため、
ファツジジン性に優れ、しかも７０〜８０℃に加熱する
と熱可塑性材料からなるシートが軟化するため、これを
用いることによって保護包帯がなくても直接患部に巻き
つけることができ、作成が簡便、軽量かつ外見の良いギ
ブスが得られる。また、装具に用いた場合は低温で成型
できるため、予め工場などで組み立てられたものを石膏
型または直接人体上で成型することが可能であり肢体に
フィツトした装具を容易に作成できる。更に成形された
装具の外表面に皮革等を使用するとファツション性を付
与することができる。

（実　施例） 次に本発明の整形用の固定材料の一実施例について図面
にて説明する。第１図は通気性を有するシート状物１と
熱可塑性材料からなる多数の穴３を有するシート２を重
ね合せて一体化した材料の例であり、第２図は通気性を
有する２枚のシート状物ｌ、１′の間に熱可塑性材料か
らなるシート２を設けた例である。

通気性を有するシート状物１としてはファツション性に
優れたシート、例えば編織物、天然皮革、人工皮革など
が使用される。通常不織布や編織物を基布としてポリウ
レタン樹脂などを塗布または含浸させ、表面を皮革様に
仕上げたシート、中でも合成繊維とスポンジ状構造をも
った熱可塑性高分子物質とからなる人工皮革が好ましく
用いられる。かかる人工皮革としては通常厚さ０．３〜
０．６１１１のものが用いられる。第２図に示す通気性
を有するシート状物のうち表面側のシート状物１はファ
ツション性の優れた人工皮革などを用い、裏面側のシー
ト状物１′は編織物やスポンジなどを使用することが好
ましい。

本発明において、トランス−１，４−ポリイソプレン　
・ノ　Ｊ−１＋）、　　→　ソ　ス　−　１４−幼ノト
メコｔＪ＞　た　／Ｊ−ＬＲＦＦ％含有し、重量平均分
子量が３０．ＯＣ１Ｏ〜ｓ　ｕ　ｏ、ｏ　ｏ　。

好ましくは１００，０００〜２５０，０００のものであ
る。またトランス−１，４−ポリイソプレンを含有する
熱可塑性材料とは、該重合体単独あるいは該重合体の有
用な性質を損なわない範囲の量の他の重合体の例えば天
然ゴム、合成シスポリイソプレン、ポリブタジェン、ス
チレン−ブタジェン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジェン共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン等をトラ
ンス−１，４−ポリイソプレン１００重量部あたり５０
重量部以下混合したもの、あるいはカーボンブラック、
シリカ、炭酸カルシウム、クレー、亜鉛華等の充填剤を
トランス−１，４−ポリイソプレン１００重量部あたり
１５０部まで混合したもの、更にはガラス繊維、ポリビ
ニルアルコール繊維、炭素繊維、ボリアリレート繊維な
どの補強材を少量混合したものを意味する。

トランス−１，４−ポリイソプレンシートを含有する熱
可塑性樹脂シートは通気性がないため、本発明において
は該シートの上下に貫通する多数の穴を有している。か
かる穴の大きざ及び数は適用用途および所要強度に応じ
て適宜室めればよい。

通常１〜５！Ｉｌｌφ、ｌＯ〜４００個／　１００　ａ
ｌの穴があけられる。また、該シートの厚さは整形用の
固定材料の適用用途および所要強度に応じて適宜室めれ
ばよいが、通常０．１〜４謹のシートが用いられる。ギ
ブスの場合は固定性が重要であるため柔軟性が小さいも
のがよ（２〜４謹の範囲が好ましい。これにより厚くす
ると全体が厚くなりすぎ外見が悪くなる。また使用材料
が多くなり不経済でもある。装具の場合は、その使用部
位・目的により所要の柔軟性が異なり、例えばリウマチ
患者の手首関節の除痛目的の場合は柔軟性が大きいもの
が要求される。−万下肢や体幹装具ではギブスと同程度
の柔軟性の小ざいものが要求される場合もある、通常０
．１〜３謹のシートが用いられる。これより薄いと成型
後その形状の保持が十分でない。

通気性を有するシートと熱可塑性材料からなるシートの
積層は溶剤タイプのウレタン系、合成ゴム系などの接着
剤や、熱可塑性の接着剤による接着、あるいは接着剤を
用いずトランス−１，４−ポリイソプレンの熱融着性を
利用した熱接着であっても差し支えない。特に成型後柔
軟性を有することが望ましい場合には接着剤を用いずト
ランス−１，４−ポリイソプレンの熱融着による接着が
好ましい。

上記通気性を有するシート状物と熱可塑性樹脂シートを
重ね合せて一体化したシートは所定の形状に切断した後
、患部に当てかった後ドライヤーで軟かくなるまで加熱
し、しかる後患部に押し当て、その状態で冷却すると患
部にフィツトしたギブスを得ることができる。また装具
の場合には軟かくなるまで加熱したシートを患者から型
どりした石膏型に押し付けることにより容易に作成でき
る。

実施例１〜２（比較例１） 市販の合成トランス−１，４−ポリイソプレン（クラレ
社製、ｆｌＭ−３８０）を溶剤（キシレン）に溶解し、
ガラス板上に流して溶剤を蒸発させることにより厚さ０
．０５．０．２及び０．４ｉａｍのシートを作成した。

更にパンチにより１．５０ｉ！間隔で５１！ｍの穴を開
けた。これらのシートを２枚の人工皮革（クラレ社製タ
ラリーノ、厚さ０．５■）の間に挾み、９０℃に加熱し
ハンドローラーで押さえた後冷却し、３層のシートから
なる積層体を作成した。

得られた積層体は比較的柔軟で人工皮革の弾性も失われ
ていなかった。ｑの積層体を裁断縫製し手首用装具に組
み立てた。この装具を８０℃に加熱軟化後、患者から型
どり補正した石膏型の上に押し付は成型した。得られた
手首装具の成型性、使用感、外見を表１に示す。

実施例３〜４ 市販の合成トランス−１，４−ポリイソプレン（クラレ
社製、ＨＭ−３８０、厚さ１　ｍ　）を９０℃で熱プレ
スすることにより厚さ０．７罵のシートを作成した。こ
の０．７および１諺のシートにパンチにより１．５ＣＩ
ｉ間隔で５閣の穴を開けた。これらのシートを用い、実
施例１〜２と同様の方法により装具を作成した。得られ
た積層体はやや柔軟で人工皮革の弾性は失われていなか
った。得られた手首装具の成型性、使用感、外見を表１
に示す。

以下余白 実施例５ 市販のトランス−１，４−ポリイソプレンを含有する熱
可塑性シート（東京衛材株式会社製、ポリキャストＥｘ
穴明きタイプ、厚さ３■）を人工皮革（クラレ社製タラ
リーノ、厚さ０．５ｍ）及び木綿編み地（両面編み、厚
さ２　ｓａｍ　）の間に市販の接着剤（コニシ株式会社
製ポンドＧ１７）により接着し、３層の積層体を作成し
た。得られた積層体を略１５　ＣＩＩＸ　２０　Ｑｌの
台形に切り取り、ポリエチレン袋に入れ８０℃の水中で
５分間加熱した。積層体は１〜２分で手でされれる温度
に低下したが、なお成型するのに十分な柔らかさと、ト
ランス−１，４−ポリイソプレンシート端部の粘着性を
保っていた。この積層体を上腕に巻き付け、端部を互い
に押し付は接着させた。更に接続部に接着テープを張り
付は補強した。予め氷水につけておいた包帯を巻き付は
冷却し、約５分後積層体は硬化しギブスとなった。ギブ
スは軽（、また好ましい外観と感触を有していた。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の整形用の固定材和の斜視図
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 通気性を有するシート状物に、上下に貫通する多数の穴
   を有する、比較的低温の加熱で軟化し、室温まで冷却し
   たときに硬化する、トランス−１，４−ポリイソプレン
   を含有する熱可塑性樹脂材料からなる、シートを重ね合
   せて一体化したことを特徴とする整形用の固定材料。