JPS631Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は耕耘機又は、トラクタ等に装着された
耕耘装置の後方に連結して、畦の成形を行う畦成
形器に係わり、畦の上面が平担な畦から、平高の
畦、山形の畦等従来のトンネル形の畦成形器では
成形出来ない多種多様な形状の畦を成形すること
が出来るように、畦の上面を成形する上面成形板
を左上面成形板、右上面成形板及び中央上面成形
板の三ツの成形板を以て構成し、左上面成形板と
右上面成形板はそれぞれ前縁側を後縁側より高く
なるように傾斜させて、左右の成形板にその外側
を固着し、該左上面成形板と右上面成形板の後縁
は前方へ斜め上りに窄まり合う形状とし、中央上
面成形板が是等左上面成形板と右上面成形板の双
方を橋絡し乍ら前後の方向へ移動自在に固定出来
るようにしたことを特徴とする畦成形器を提供せ
んとするものである。

実施の態様を図面について説明すると、１は耕
耘機又はトラクタ等に装着された耕耘装置（図示
していない。）の後方に配設した連結金具で、２
はその後端を横杆４に固着し、前端に連結金具１
に内嵌して上下に摺動可能に固定される連結部３
を有する連結杆で、５，５′は横杆４の左右に外
嵌して、左右方向の位置調節自在に固設する箱金
であり、６，６′は上端をそれぞれ箱金５，５′の
下面に固着して垂設する脚金である。７，７′は
左右対称形の畦側面成形板で、それぞれ前縁には
耕耘装置により耕耘された土を受け止めて回転耕
耘刃（図示していない。）の回転により内側に送
り込むことが出来るようにした前面板８，８′を
固着し、支持金９，９′と１０，１０′を介して、
脚金６，６′に固設する。畦側面成形板７，７′の
上縁は、前高後低の勾配をなすように構成する。
１１，１１′は、左右対称形をなす左上面成形板
と右上面成形板で、互に内側方に屈曲し、且つ、
その屈曲面１２，１２′はそれぞれの勾配を有し
て、外側面１３，１３′は畦側面成形板７，７′
に、高さ位置調節可能に固設する。１４は固設用
ネジ部品を示す。又１５は畦側面成形板７，７′
に穿設したネジ部品挿通螺締用の孔を総称する。
左上面成形板１１と右上面成形板１１′のそれぞ
れ後側縁は互に対向しつつ前方へ斜め上りに窄ま
り合う形状となるように傾斜している。１６は左
上面成形板１１と右上面成形板１１′を橋絡する
中央上面成形板で、該中央上面成形板１６は左均
し板２０と右均し板２０′の左右対称の分割構造
をなし、互にネジ部品２１にて連結する長孔２
２，２２′を有して、内側部にて左右方向へ伸縮
自在に重合し固定して一体の中央上面成形板１６
を形成するものであり、屈曲部１２，１２′の傾
斜面上を前後方向に自在に滑動して所要の位置に
て固定出来るように、屈曲面１２，１２′には前
後方向へ各２〜３列づつ一定の間隔にてネジ部品
１７を挿通螺締するための孔１８を多数穿設す
る。又、中央上面成形板１６にも横並びに複数個
の同様の孔１９を穿設し、左右の畦側面成形板
７，７′をそれぞれ左上面成形板１１と右上面成
形板１１′と共に左右に移動して、所要の畦幅と
なるように間隔を調節し固定出来るものとする。
Ａは進行方向を示す。（如上の「左」「右」の区別
は該進行方向に対して云うものとする。）ａは耕
耘装置により砕土膨軟にした土壌。ｂは成形畦を
示す。

次に作用について説明すると、耕耘機又はトラ
クタ等に装着された耕耘装置の後方に配設した連
結金具に連結杆２の前端の連結部３を内嵌してけ
ん引され乍ら、耕耘装置にて砕土膨軟にした土壌
ａを、所要の畦ｂに成形するため、横杆４の左右
下方に配設した畦側面成形板７，７′を箱金５，
５′を左右均等に移動調節し固定して畦幅を設定
する。次に左上面成形板１１と右上面成形板１
１′を所要の畦高さとするように孔１５を選び、
それぞれ左右の畦側面成形板７，７′にネジ部品
１４を以て固設する。次に中央上面成形板１６を
左上面成形板１１と右上面成形板１１′の各屈曲
面１２，１２′上に渡し、所要の畦高さと形状と
なる様に前後に滑動して孔１８を選び、中央上面
成形板側の孔１９を合せて、ネジ部品１７を以つ
て橋絡し固定することにより、所要の畦成形器が
構成され、耕耘機又はトラクタの進行に伴い畦を
成形する作用をなす。孔１５，１８、及び１９等
は図示の配列方向の長孔（図面省略）とすれば畦
の高さや幅の調節を細微に行らことが出来るか
ら、畦の形状は一層多様化出来る。即ち第３図に
示すように、左上面成形板１１と右上面成形板１
１′を夫々左右の成形板７，７′の上部に固着し、
中央上面成形板１６を前方に移動させて左上面成
形板１１と右上面成形板１１′とに橋絡固着すれ
ば第４図に示すような中高の高畦を形成すること
が出来、第５図に示すように左上面成形板１１と
右上面成形板１１′を第３図の場合よりやゝ下方
へ下げて夫々左右の成形板７，７′に固着し、中
央上面板１６を後方へ移動して左上面成形板１１
と右上面成形板１１′とに橋絡固着すれば第６図
に示すような畦上面の平らな梯形の平高畦を形成
することが出来る。

本考案は以上の構造と作用により、一組の畦成
形器を以って、その構成部材の組方と調節によ
り、畦の上面が平担な畦から、梯形を形成した平
高の畦、山形の畦等、従来の例えば高畦成形器の
如き或は平高畦成形器では全く不可能な多種多様
な幅、高さ、形状の畦を、その各構成部材の組付
方と調節によつて広範囲に成形出来る効果を奏す
るところの畦成形器である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の畦成形器の左側面図。第２図
は同じく平面図。第３図は本考案の主要部を示す
後面図で、第４図は第３図に示す形状で畦立した
場合の断面形状を示す。第５図は第３図の状態か
ら組換えをした本考案の主要部を示す後面図で、
第６図は第５図の組み付けで畦立てされた畦の断
面形状を示す。 ７，７′……畦側面成形板、１１……左上面成
形板、１１……右上面成形板、１６……中央上面
成形板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 耕耘機の耕耘装置の後方に装着した畦成形器に
   於いて、上面成形板を左上面成形板、右上面成形
   板、中央上面成形板にて構成し、左上面成形板と
   右上面成形板はそれぞれ前縁側を後縁側より高く
   なるように傾斜させて、左右の成形板にその外側
   を固着し、該左上面成形板と右上面成形板の後縁
   は夫々前方へ斜め上りに窄まり合う形状とし、中
   央上面成形板が是等左上面成形板と右上面成形板
   との双方を橋絡し乍ら前後の方向へ移動自在に固
   定出来るようにしたことを特徴とする畦成形器。