JPS63197774A - 箱型循環式駐車設備におけるパレツト移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は箱型循環式駐車設備におけるパレット移送装置
に関する。

（従来の技術） 通常、箱型循環式駐車設備には、自動車用パレットを水
平面内で箱型に循環させる水平循環式と、鉛直面内で循
環させる多層循環式との２種類があるが、何れの横移送
路にも、横行レール上に隣接して乗架されたパレットを
横移動させるためのパレット移送装置が設けられており
、その代表的なものの一つにクランク式パレット移送装
置がある。

これは、パレット下面に案内みぞが横行方向と直角方向
に形成され、両端部にローラを有するクランクアームの
中央部が横移送路上面に水平面内で回転可能に支持され
、クランクアームに減速機付モータが駆動軸を介して接
続されてなり、クランクアームを回転させることにより
、上記ローラが１個づつ交互に各パレットの案内みぞ内
に進入し移動して、パレットを横移動させるものである
。

クランク式は、パレットの横移動速度が正弦曲線的に変
化するため、パレットの横移動が円滑であるばかりでな
く、定位置における停止精度がよいという長所があるの
で、多用されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、上記従来のクランク式パレット移送装置におい
ては、パレットの横移動速度が横移動の中間位置で最大
となるため、その位置で何らかの理由により減速機付モ
ータに非常ブレーキがかかると、パレットから駆動軸に
至る部分の全慣性トルクが減速機付モータに作用する。

しかも、パレットから駆動軸に至る部分は、パレット連
結器の間やクランクアームのローラとその案内みぞの間
等に透き間が存在するため、減速機付モータよりも遅く
減速し、上記慣性トルクは衝撃トルクとなって作用する
。したがって、この衝撃トルクに耐えるため、減速機や
駆動軸は過剰な強度をもつ仕様のものとしたり、減速機
と駆動軸の間にトルクリミッタを設けたりしており、き
わめてコスト高になるという問題があった。

本発明は、このような従来の問題点を解決し、衝撃トル
クを大幅にかつ容易に緩和することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明の上記問題点を解決するための手段は。

箱型循環式駐車設備における横移送路の横行レール上に
、下面に横移動方向と直角方向の案内みぞを有する自動
車用パレットが隣接して乗架され、両端部にローラを有
するクランクアームの中央部が横移送路上面に水平面内
で回転可能に支持され、クランクアームに減速機付モー
タが駆動軸を介して接続され、クランクアームを回転さ
せることにより、上記ローラが１個づつ交互に各パレッ
トの案内みぞ内に進入し移動して、パレットを横移動さ
せるパレット移送装置において、上記減速機付モータの
減速機は、外面に回り止めアームを有するケーシングに
円筒状出力軸を備えてなり、上記駆動軸は、中間部が横
移送路上面に回転可能に支持され、減速機側端部が上記
出力軸の中空穴内に挿着されることにより減速機付モー
タを支持してなり、上記回り止めアームは、一定限度以
上の荷重によってのみ作動する緩衝装置を介して横移送
路に回動可能に接続されてなることを特徴とするもので
ある。

（作用） 上記の手段による作用は、クランクアームが駆動軸を介
して減速機付モータにより回転させられると、両ローラ
が１個づつ交互に各パレットの案内みぞ内に進入し、案
内みぞの内側面を押しながら移動することによりパレッ
トを横移動させる。

その際、減速機付モータは駆動軸に支持されているので
、出力トルクの反力トルクにより駆動軸の周りに回転し
ようとし、回り止めアームを介して緩衝装置に荷重が加
わる。緩衝装置は、予め一定限度以上の荷重に対しての
み作動するように調整されており、すなわち、正常運転
時の減速機付モータの出力トルクの反力トルクから受け
る荷重に等しいか又はそれより若干大きく設定されてい
る。

したがって、正常運転時には、緩衝装置は作動すること
なく、減速機付モータが駆動軸の周りに回転しようとす
るのを完全に拘束する。しかし、何らかの理由によりモ
ータに非常ブレーキがかかると、パレットから駆動軸に
至る部分の全慣性トルクが衝撃トルクとなって減速機付
モータに作用し、この衝撃トルクは回り止めアームを介
して緩衝装置に対し上記一定限度よりもかなり大きい荷
重を加える。そのため、緩衝装置が作動して、上記衝撃
トルクを大幅に緩和するのである。その際、減速機付モ
ータは、駆動軸の周りに緩衝装置の作動量だけ回動する
。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は箱型循環式駐車設備Ｐを示してお
り、各層の横移送路２には、それぞれパレット移送装置
１が設けられている。第３図ないし第８図において、パ
レット移送装置１は、横移送路２に敷設された２本の横
行レール２ａ、２ｂ（第４図は２ｂを図示省略）上に複
数個の自動車用パレット３が隣接して横移動可能に乗架
され、横移送路２上面にクランクアーム４が設けられ、
クランクアーム４に減速機付モータ５が駆動軸６を介し
て接続され、減速機付モータ５の減速機５ａが緩衝装置
７を介して一方の横行レール２ａに接続されてなる。

パレット３は、下面に４個の横行車軸３ａと案内みぞ３
ｂとを有し、第３図に示す連結器３ｃ。

３ｄを介して相隣接せるパレット３と係脱可能に連結さ
れている。案内みぞ３ｂは、一端がパレット３の下面中
央部に開口し、他端が一方の横行レール２ａと直角方向
に必要距離だけ延伸して開口している。

クランクアーム４は、鋼板製棒状体で、上面の両端部に
２個のローラ４ａが回転可能に支持され、下面の中央部
に大かさ歯車４ｂが固設されるとともに、中央部は横移
送路２の上面中央部に立設された固定軸４Ｃにより水平
面内で回転可能に支持されている。上記案内みぞ３ｂの
長さは、少なくともクランクアーム４の回転半径よりも
長く設定される必要がある。

減速機付モータ５は、公知の軸上形減速機５ａとブレー
キ付モータ５ｂとが直結されたもので、一方の横行レー
ル２ａ外方に設けられている。減速機５ａは、外面に回
り止めアーム５Ｃを有するケーシング５ｄに円筒状出力
軸５ｅが回転可能に支持されている。

駆動軸６は、第６図において第１駆動軸６ａの一端部と
第２駆動軸６ｂの他端部とがギヤカップリング等の軸継
手６Ｃを介して接続されてなり、横行レール２ａと直角
方向に延伸している。第１駆動軸６ａは、他端部に固設
した小かさ歯車６ｄを前記大かさ歯車４ｂに噛合せしめ
、中間部が２個の軸受６ｅを介して横移送路２上面に回
転可能に支持されている。第２駆動軸６ｂは、減速機付
モータ５側の一端部が一方の横行レール２ａの内側面に
固設された自動調心形軸受６ｆに回転可能に支持される
とともに、さらに横行レール２ａを貫通して延伸し、減
速機５ａの出力軸５ｅの中空穴５ｆ内に挿着されること
により、減速機付モータ５を支持している。

緩衝装置７は、第７図において、回り止め捧８．２個の
緩衝用圧縮ばね９及び支持金具１０を具備してなる。回
り止め棒８は、大径の棒状支持部８ａの両端面に小径の
枠部８ｂが段差をもって形成され、各枠部８ｂの端部に
形成された雄ねじ部８Ｃに調整ナツト８ｄが螺合される
とともに、一方の雄ねじ部８Ｇに又状の接続金具８ｅの
基部が螺合されてなる。各圧縮ばね９は、支持部８ａの
各端面と調整ナツト８ｄとの間にばね座９ａを介して介
設されてなる。支持金具１０は、一方の横行レール２ａ
下面に固設された叉状ブラケット１０ａの叉状部に、支
持ブロック１０ｂの両側面がピン１０ｃを介して回動可
能に挟持されてなる。回り止め捧８は、接続金具８ｅの
叉状部がピン８ｆを介して回り止めアーム５Ｃに回動可
能に接続されるとともに、支持部８ａが支持ブロック１
０ｂに穿設された貫通穴１０ｄ内に摺動可能に挿通され
ている。各圧縮ばね９は、調整ナツト８ｄにより必要長
さに圧縮されるとともに、支持部８ａ側のばね座９ａが
支持部８ａ端面及び支持ブロック１０ｂ端面の両方に同
時に当接している。

次に、上記実施例の作用について説明する。

クランクアーム４が駆動軸６を介して減速機付モータ５
により回転させられると、両ローラ４ａが１個づつ交互
に各パレット３の案内みぞ３ｂ内に進入し、案内みぞ３
ｂの内側面を押しながら移動することによりパレット３
を横移動させる。順次に相隣接せるパレット３は連結器
３ｃ、３ｄにより連結されているので、横行レール２ａ
、２ｂ上の全パレット３が同時に横移動をすることにな
る。その際、減速機付モータ５は、第２駆動軸６ｂに支
持されているので、その出力トルクの反力トルクにより
第２駆動軸６ｂの周りに回転しようとし、回り止めアー
ム５ｃを介して回り止め捧８に軸方向力を作用させる。

この軸方向力は、その方向が上記出力トルクの方向によ
り変化するが、支持部８ａ側のばね座９ａが支持部８ａ
端面及び支持ブロック１０ｂ端面の両方に同時に当接し
ているので、両圧縮ばね９のいずれか一方にのみ圧縮力
として作用する。第９図は、この圧縮ばね９の作動特性
を示し、横軸は圧縮ばね９の変位り。

縦軸は圧縮ばね９に作用する圧縮力Ｆである。圧縮ばね
９は、予め予圧力Ｆｏをもって一定長さに圧縮されてい
るので、圧縮力Ｆが予圧力Ｆｏに達するまでは変形しな
いが、圧縮力Ｆが予圧力Ｆ。

を超えると変形を始める。そして、予圧力Ｆ、は、正常
運転時の減速機付モータ５から受ける圧縮力Ｆに等しい
か又はそれより若干大きく設定されている。したがって
、正常運転時には、圧縮ばね９は変形することなく、減
速機付モータ５が第２駆動軸６ｂの周りに回転しようと
するのを完全に拘束する。しかし、何らかの理由により
モータ５ｂに非常ブレーキがかかると、パレット３から
駆動軸６に至る部分の全慣性トルクが衝撃トルクとなっ
て減速機５ａに作用し、この衝撃トルクは回り止めアー
ム５ｃを介して回り止め捧８に軸方向力として作用する
。例えば、第８図に示すように、軸方向力が右方に作用
すると、左側の圧縮ばね９にのみ圧縮力Ｆが作用し、右
側の圧縮ばね９には作用しない。圧縮力Ｆは予圧力ＦＯ
よりもかなり大きいので、左側の圧縮ばね９が変形して
、上記衝撃トルクを大幅に緩和するのである。その際、
回り止め棒８は、左側の圧縮ばね９の変形量だけ右方に
移動し１回り止めアーム５ｃを介して減速機付モータ５
を第２駆動軸６ｂの周りに上記変形量だけ回動させるの
である。

本実施例では、減速機付モータ５を一方の横行レール２
ａ外方に設けているので、パレット３から駆動軸６に至
る部分の寸法、特に高さを小さく設計することができる
。

（発明の効果） 本発明は、上述のように、減速機付モータが駆動軸によ
り支持されるとともに、その回り止めアームが一定限度
以上の荷重によってのみ作動する緩衝装置を介して横移
送路に回動可能に接続される構成としたので、クランク
アーム、駆動軸、減速機付モータ等に作用する？ｌＴ撃
トルクは大幅に緩和され、そのため、これらを過剰仕様
にする必要がなく、これらが保有する耐ｍ１強度に対し
て最適のトルク設定をすることができるばかりでなく、
減速機付モータを据え付けるためのベースが不要になる
など多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、第１図は箱形循環式
駐車設備の平面図、第２図は同正面図、第３図は連結器
を拡大して示す平面図、第４図はパレット移送装置の平
面図、第５図は同正面図。 第６図は第５図のＶｌ−Ｖｌ線における断面図、第７図
は第５図の■−■線における断面図、第８図は緩衝装置
の作動状態を示す断面図、第９図は緩衝装置における圧
縮ばねの特性を示す線図である。 １・・・・・・パレット移送装置、２・・・・・・横移
送路。 ２ａ、２ｂ・・・・・・横行レール、３・・・・・・自
動車用パレット、３ｂ・・・・・・案内みぞ、４・・・
・・・クランクアーム、４ａ・・・・・・ローラ、５・
・・・・・減速機付モータ、５ａ・・・・・・減速機、
５ｃ・・・・・・回り止めアーム、５ｄ・・・・・・ケ
ーシング、５ｅ・・・・・・出力軸、５ｆ・・・・・・
中空穴、６・・・・・・駆動軸、７・・・・・・緩衝装
置、８・・・・・・回り止め棒、８ａ・・・・・・支持
部、８ｂ・・・・・・棒部、８ｃ・・・・・・雄ねじ部
、８ｄ・・・・・・調整ナツト、８ｆ・・・・・・ピン
、９・・・・・・緩衝用圧縮ばね、９ａ・・・・・ばね
座、１０・・・・・・支持金具、１０ａ・・・・・・ブ
ラケット、１０ｂ・・・・・・支持ブロック、１０ｃ・
・・・・・ピン、ｌｏｄ・・・・・・貫通穴。 第２図 第４図 ７丁 賜 第５図 Ｃ 第６図 ム 第８図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）箱型循環式駐車設備における横移送路の横行レー
   ル上に、下面に横移動方向と直角方向の案内みぞを有す
   る自動車用パレットが隣接して乗架され、両端部にロー
   ラを有するクランクアームの中央部が横移送路上面に水
   平面内で回転可能に支持され、クランクアームに減速機
   付モータが駆動軸を介して接続され、クランクアームを
   回転させることにより、上記ローラが１個づつ交互に各
   パレットの案内みぞ内に進入し移動して、パレットを横
   移動させるパレット移送装置において、上記減速機付モ
   ータの減速機は外面に回り止めアームを有するケーシン
   グに円筒状出力軸を備えてなり、上記駆動軸は、中間部
   が横移送路上面に回転可能に支持され、減速機側端部が
   上記出力軸の中空穴内に挿着されることにより減速機付
   モータを支持してなり、上記回り止めアームは、一定限
   度以上の荷重によってのみ作動する緩衝装置を介して横
   移送路に回動可能に接続されてなることを特徴とする箱
   型循環式駐車設備におけるパレット移送装置。
2. （２）緩衝装置が、大径の棒状支持部の両端面に小径の
   棒部が段差をもって形成され、各棒部の端部に形成され
   た雄ねじ部に調整ナットが螺合されてなる回り止め棒と
   、上記支持部の各端面と調整ナットとの間にばね座を介
   して介設されてなる２個の緩衝用圧縮ばねと、横移送路
   に固設されたブラケットに支持ブロックの両側面がピン
   を介して回動可能に挟持されてなる支持金具とを具備し
   てなり、上記回り止め棒は、一端部が減速機の回り止め
   アームにピンを介して回動可能に接続されるとともに、
   支持部が上記支持ブロックに穿設された貫通穴内に摺動
   可能に挿通され、上記圧縮ばねは、上記調整ナットによ
   り一定長さに圧縮されるとともに、上記支持部側のばね
   座が支持部端面及び支持ブロック端面の両方に同時に当
   接している特許請求の範囲第１項記載の箱型循環式駐車
   設備におけるパレット移送装置。