JPS63197571A - 高分子成形体の静電塗装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分計） 本発明はポリオレフィンなどの高分子成形体の表面に静
電塗装を施す方法に関するものである。

（従来の技術） 近年、自動車、家庭電化製品等の軽量化あるいはその他
の目的で金属材料に代えて高分子材料を使用する試みが
数多くなされている。

高分子材料の塗装においても金属材料の塗装におけると
同様、塗装効率、塗膜性能あるいは自動化の点から静電
塗装の試みもなされているが、高分子材料は導電性が低
く、静電塗装を行っても満足できる塗膜は得られていな
い。種々の導電性物質を高分子材料に！布したり、ある
いは高分子材料に添加してから静電塗装する方法、プラ
イマーとして導電性カーボンブラック等を含有する組成
物を塗布してから静電塗装する方法などが提案されてい
るが、未だ満足できる塗膜は形成されず。

更に改善が望まれている。

（発明が解決しようとする問題点） かかる背景に鑑み１本発明者等は鋭意研究した結果、高
分子材料の成形体表面を三酸化イオウで処理し、導電性
を付与した後静電塗装を施せば良いことを見い出し、本
発明を完成するに到った。

（問題点を解決するための手段） かくして本発明によれば、高分子成形体を静電塗装する
に際し、高分子成形体表面を三酸化イオウで処理した後
塗装を行うことを特徴とする高分子成形体の静電塗装方
法が提供される。

高分子を二酸化イオウで処理して導電化する方法は特願
昭６０−１９９２１４．２８６４７１号として本発明出
願人により特許出願されている。

この方法によれば、高分子成形体を三酸化イオウ蒸気に
曝す方法あるいは高分子成形体及び二酸化イオウに不活
性な溶媒に三酸化イオウを溶解した溶液に高分子成形体
を浸漬する方法等により高分子成形体と二酸化イオウと
を接触させることにより高分子成形体が導電化される。

本発明における高分子成形体を三酸化イオウで処理する
とは上記の様に該成形体と三酸化イオウとを接触させる
ことであり、本発明においても接触の方法はこれらの方
法が用いられるが、これらの方法に限定されるものでは
ない。処理条件は高分子の種類によって相違するが、室
温で三酸化イオウの飽和蒸気中に曝す場合は数秒〜数時
間の範囲である。

三酸化イオウ処理により導電化される程度は高分子の種
類によって異なるが１表面抵抗値で１０９〜１０４０の
導電化が可能であり１本発明にお匹ては１０！ＯΩ以下
に導電化される高分子材料の成形体に静電塗装を施すと
特に顕著な効果が得られる。

本発明の高分子成形体を構成する高分子材料としてはポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、ポリスチレン、アイオノマー、エチレン−酢酸
ビニル共重合体などのα−オレフィンの単独重合体また
は共重合体あるいはα−オレフィンを主成分とする共重
合体などのポリオレフィン類；塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニリデン−塩化
ビニル共重合体樹脂、フッ素樹脂などのハロゲン含有ポ
リマー；ポリブタジェンゴム又は樹脂、ポリイソプレン
、スチレン−ブタジェン共重合体、ジシクロペンタジェ
ン重合体樹脂などの不飽和結合含有ポリｆｆ−：ＡＢｓ
樹脂、ＡＢ樹脂、ＡＡ８樹脂、ＡｌＣ８樹脂などの耐衝
撃性樹脂；ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂；不飽和ポリエステ
ル樹脂。

ポリウレタン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂などの熱硬
化性樹脂などが挙げられる。高分子成形体は高分子材料
のみの成形体であっても、高分子材料に常用される各種
配合剤が添加された成形体であってもよい。成形体の形
状はシート状、板状。

曲面、凹凸を有する成形体等のような形状の成形体であ
っても差しつかえない。

高分子成形体を二酸化イオウで処理するに際しては、予
め該成形体表面を種々の溶媒で洗浄したり、エツチング
処理、フレーム処理、コロナ放電処理、プラズマ処理な
どの前処理を施しても構わない。三酸化イオウ処理後、
該成形体をそのまま。

あるいは水、アルコール等の溶媒で洗浄した後。

静電塗装に付される。

静電塗装は公知の方法によって施される。塗料も通常の
静電塗装用の塗料１例えばアルキッド樹脂系、不飽和ポ
リエステル樹脂系、フェノール樹脂系、ウレタン系、メ
ラミン樹脂系、ゴム系などの塗料が使用される。

（発明の効果〕 本発明方法を実施することにより、高分子材料の成形体
の静電塗装が可能となり、該成形体との密着性が十分な
塗膜が得られる。

（実施例） 以下実施例により本発明を具体的に説明する。

実施例１ ポリプロピレン（昭和電工社製バトロセン２９１−Ａ）
のシート状成形体の小片（１０ａ％巾×１０儂長Ｘ０．
５（ＩＩＩ厚）を二酸化イオウの蒸気で飽和させたガラ
ス製密封容器中に室温で１０分間放置し、三酸化イオウ
処理を行った。処理されたポリプロピレンの表面抵抗を
直流マイクロポルトアンメーターを用い２端子法で測定
したところ１０４Ωオーダーの値を示した。

このシートにＲ１！：Ａ−ＯＴ型静電塗装機（日本ラン
ズバーグ社製）を用いアクリル樹脂系塗料（アサ上ペン
社製プラスチック用塗料４１００）を塗布した。

塗膜の密着性をＪ工５Ｋ５４００に準じてゴパン目試験
により評価した。又静電塗装性能は塗膜の均一性、シー
ト裏面の塗膜形成状態を目視観察により評価した。以上
の結果を第１表に示す。

第１表 実施例２ 板状のポリ塩化ビニル樹脂成形体の小片（１゜備巾×１
０□□□長ｘａ、５ｍ厚）を実施例１と同様にして三酸
化イオウ処理した。処理後の表面抵抗値は１０５Ωのオ
ーダーでありた。実施例１と同様にして静電塗装を行っ
た。評価結果を第２表に示す。

第２表 実施例３ ジシクロペンタジェンの開環重合体で製造したＯＡ機器
部品（４０遍巾×５烏長さ×２關厚さ）の半分のみを三
酸化イオウ０．０５モル係の１．２−ジクロルエタン溶
液に室温で１０分間浸漬後、エタノール、水で洗浄した
。

得られた５半分のみが導電化（１０６Ω）された該部品
を実施例１と同様にして静電塗装を行った結果、導電化
された部分のみ良好な塗装が得られ。

非電導化部分とは極めて顕著な差異を示した。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高分子成形体を静電塗装するに際し、高分子成形体表面
   を三酸化イオウで処理した後塗装を行うことを特徴とす
   る高分子成形体の静電塗装方法。