JPS63197442A - 内視鏡用バスケツト鉗子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は経内視鏡的にたとえば胆道結石や尿管結石など
の体腔内異物を回収したり破砕したりする内視鏡用バス
ケット鉗子に関する。

〔従来の技術〕

従来から尿管内の結石を把持してこれを回収するにはバ
スケット鉗子が用いられていた。この従来のバスケット
鉗子はたとえば特開昭５８−２９４５６号公報に示され
るようにシース内に操作ワイヤを挿通するとともにこの
操作ワイヤの先端に段数のバスケットワイヤからなるバ
スケット部を設けである。また、バスケット部はそのバ
スケットワイヤの先端をチップにより結束するとともに
バスケットワイヤの基端を上記操作ワイヤの　゛先端に
接続して構成されている。そして、段数のバスケットワ
イヤからなるバスケット部はシースの先端開口部分から
突出させることにより自らの弾性力によりシースの軸方
向前方においてその軸のまわりに均等に広がるようにな
っている。

そして、このバスケット鉗子を使用する場合にはバスケ
ット部をシース内に引き込んだ状態で尿管内に挿入し、
尿管内壁と結石との隙間を通じてその先まで差し込んで
からそのバスケット部を開き、このまま引き込むことに
よりバスケット部内に把持しようとする結石を取り込む
ようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、尿管内壁と結石との隙間を通じてその先
までシースを差し込んでからそのバスケット部を開きな
がら引き込み、そのバスケット部内に把持しようとする
結石を取り込もうとしても上記隙間をバスケット部が折
り畳まれて出入りするのみで結石を把持できないことが
あった。

この対策としてはバスケットワイヤを堅くしたりそのバ
スケット部の開き幅を大きくしたりすることが考えられ
る。しかし、この対策ではバスケットワイヤで尿管を傷
付けてしまうことがあり、根本的な解決にはならなかっ
た。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは体腔壁に堅く付いたような異物でも容易
かつ安全に把持できる内視鏡用バスケット用鉗子を提供
することにある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕上記問題点
を解決するために本発明は各先端を束ねた段数の弾性ワ
イヤからなり自ら脹らむように自己付勢したバスケット
部を存し、このバスケット部の基端はシース内に挿通し
た操作ワイヤの先端部分に連結され、上記操作ワイヤを
進退することにより上記シースの先端からバスケット部
を出し入れする内視鏡用バスケット把持鉗子において、
上記バスケット部はシースの先端から突き出して脹らん
だときにシースの軸方向前方においてそのシースの軸に
対して片側に偏るように構成したものである。

したがって、上記バスケット部はシースの先端から突き
出して脹らんだときにシースの軸方向前方においてその
シースの軸に対して片側に偏って脹らむために管腔内に
おいてその管腔内中央に位置しゃ−Ｌす、そのバスケッ
ト部内に異物を取り込み易くなる。

〔実施例〕

第１図および第２図は本発明の第１の実施例を示すもの
である。第１図中１は図示しない内視鏡の挿通用チャン
ネルに挿通自在な可撓性のシースであり、このシース１
内には操作ワイヤ２が進退自在に挿通されている。操作
ワイヤ２は上記シース１の手元側基端に設けた手元操作
部により押引き操作されるようになっている。また、操
作ワイヤ２の先端にはバスケット部３が接続されている
。このバスケット部３は複数、たとえば４本の弾性ワイ
ヤ４・・・の各先端を先端チップ５により結束するとと
もに、各後端を連結管７により上記操作ワイヤ２の先端
に連結固定してなるものである。

また、上記各弾性ワイヤ４・・・は第１図で示すように
シースｌの先端開口から突き出したときにそれ自身の弾
性付勢力により脹らむようになっている。

さらに、上記バスケット部３を構成する各弾性ワイヤ４
・・・はそれぞれその途中２か所を屈曲部８゜８を形成
してなり、これによりこのバスケット部３をシース１の
先端から突き出したときに第１図で示すように脹らむ。

さらに、これらに弾性ワイヤ４・・・はシース１の先端
から突き出して脹らんだときにそのシース１の前方にお
いてシース１の軸り方向に対して片側に偏るように形成
されている。

この場合、第１図で示すようにそのバスケット部３全体
がシース１の軸り方向よりも同図中矢印ａ方向側に偏る
とともに、その１本の弾性ワイヤ４の基端片部４ａが上
記軸りに一致している。

しかして、このバスケット鉗子をたとえば尿管結石の回
収に使用する場合はバスケット部３をシース１内に引き
込んだ状態で尿管１０内に挿入し、その尿管１０の内壁
と結石１１との間の隙間を通じてその先まで差し込んで
から第２図で示すように操作ワイヤ２を押し出すことに
よりそのバスケット部３をシース１の先端から突き出す
。これにより各弾性ワイヤ４・・・それ自身の弾性付勢
特性により自ら脹らむ。そして、上述したように各弾性
ワイヤ４・・・はシース１の軸り方向に対して片側に偏
り脹らむように形成されており、シース１は尿管１０の
内壁面が近くにあるため、バスケット部３は第２図で示
すように尿管１０の中央側に位置して広がる。

そこで、このバスケット部３を開きながらシース１全体
を前後に移動させることによりその弾性ワイヤ４・・・
内に結石１１を取り込む。ここで、操作ワイヤ２を手元
側に引くことにより、各弾性ワイヤ４・・・をシース１
内に引き込むと、そのバスケット部３が縮まり結石１１
を把持することができる。そして、このまま体外に取り
出すのである。

第３図は本発明の第２の実施例を示すものである。この
実施例はバスケット部３をシース１の先端から突き出す
ことにより脹らんだときにそのシース１の前方において
シース１の軸り方向に対して片側により強く偏るように
形成するとともに、上記軸りから最も離れた所に位置す
る少なくとも１本の弾性ワイヤ４ｂを他の弾性ワイヤ４
よりも堅くしたものである。このようにすれば、シース
１全体を前後させる場合に弾性ワイヤ４・・・が折り畳
まれてしまうことを防止し、結石１１を確実に回収でき
る。なお、堅い弾性ワイヤ４・・・は尿管１０の内壁か
ら離れた位置にあるため、これにより尿管１０を傷付け
ることがない。

第４図は本発明の第３の実施例を示すものである。この
実施例はバスケット部３をシース１の先端から突き出す
ことにより脹らんだときにそのシース１の前方において
シース１の軸り方向に対し−て片側により偏る量を第１
の実施例のものよりも小さくしたものである。

なお、本発明は上記各実施例のものに限定されるもので
はなく、たとえば弾性ワイヤの本数も４本に限られるも
のではない。また、いわゆるドルミアタイプのバスケッ
ト鉗子にも適用できるものである。

（発明の効果〕 以上説明したように本発明は、バスケット部をシースの
先端から突き出して脹らんだときにシースの軸方向前方
においてそのシースの軸に対して片側に偏るように構成
したものであるから、上記バスケット部はシースの先端
から突き出して脹らんだときにシースの軸方向前方にお
いてそのシースの軸に対して片側に−って脹らむために
管腔内においてその管腔内中央に位置しゃすなり、その
バスケット部内に異物を取り込み易くなる。また、管腔
壁を傷付けることがきわめて少なくなる。

さらに、バスケット部がシースの先端から突き出して脹
らんだときに視野中央よりに位置するために操作性がよ
い。つまり、本発明によれば、体腔壁に堅く付いたよう
な異物でも容易かつ安全に把持できる内視鏡用バスケッ
ト用鉗子を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例のバスケット鉗子の先端
側部分を示すその側断面図、第２図は同じくその第１の
実施例の使用状態を示す説明図、第３図は本発明の第２
の実施例のバスケット鉗子の先端側部分を示すその側断
面図、第４図は本発明の第３の実施例のバスケット鉗子
の先端側部分を示すその側断面図である。 １・・・シース、２・・・操作ワイヤ、３・・・バスケ
ット部、４・・・弾性ワイヤ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）各先端を束ねた複数の弾性ワイヤからなり自ら脹
   らむように自己付勢したバスケット部を有し、このバス
   ケット部の基端はシース内に挿通した操作ワイヤの先端
   部分に連結され、上記操作ワイヤを進退することにより
   上記シースの先端からバスケット部を出し入れする内視
   鏡用バスケット把持鉗子において、上記バスケット部は
   シースの先端から突き出して脹らんだときにシースの軸
   方向前方においてそのシースの軸に対して片側に偏るよ
   うに形成したことを特徴とする内視鏡用バスケット鉗子
   。
2. （２）上記シースの先端から突き出して脹らんだときに
   シースの軸に対して最も遠く片側に偏るバスケット部に
   おける少なくとも１本の弾性ワイヤを堅く形成したこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の内視鏡用バ
   スケット鉗子。