JPS6319502B2 - - Google Patents

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JPS6319502B2
JPS6319502B2 JP25317385A JP25317385A JPS6319502B2 JP S6319502 B2 JPS6319502 B2 JP S6319502B2 JP 25317385 A JP25317385 A JP 25317385A JP 25317385 A JP25317385 A JP 25317385A JP S6319502 B2 JPS6319502 B2 JP S6319502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
ethyl
methylphenoxy
isopropyl
hydrochloric acid
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Expired
Application number
JP25317385A
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English (en)
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JPS62111952A (ja
Inventor
Tadashi Sato
Koji Kojima
Kyomi Oochi
Hideki Ikezoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojin Co Ltd
Original Assignee
Kojin Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP25317385A priority Critical patent/JPS62111952A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、交感神経を抑制する作用を有し、循
環器系疾患の治療薬として有用な〔2−(4−ア
セトキシ−2−イソプロピル−5−メチルフエノ
キシ)エチル〕−ジメチルアミン塩酸塩の製造方
法に関する。
(従来の技術) 従来、化学構造式〔〕 で示される〔2−(4−アセトキシ−2−イソプ
ロピル−5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメ
チルアミン塩酸塩の製法としては、たとえばドイ
ツ特許第905738号、英国特許第745070号、Bull.
Soc.Chim.France 1959,839などに開示されたも
のがある。このような製法においては、化学構造
式〔〕 で示される〔2−(4−ヒドロキシ−2−イソプ
ロピル−5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメ
チルアミン(別名、デアセチルモキシシリト、以
下DAMと略称する)に、ピリジンなどの中和剤
の存在下で過剰の無水酢酸を添加して反応させ、
アセチル化反応終了後、有機溶媒を用いて抽出し
溶媒を留去することによつて反応生成物(アセチ
ル化物)を取得する。次いで、この生成物をエー
テルなどの溶媒に溶解して氷冷下で塩化水素ガス
を導入し、過剰の塩化水素ガスを除去した後、析
出した結晶を濾別するか、あるいは前記生成物を
塩酸水溶液に溶解してこれを濃縮した後、析出し
た結晶を濾別し適当な溶媒を用いて再結晶するも
のである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の製法は、製造
工程が多く、操作が煩雑であるばかりか、多量の
試薬や溶媒を必要とするため工業的な製法として
は有利なものではなかつた。さらに、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素を溶媒として用い、
塩化水素ガスを反応させる方法によれば、過剰の
塩化水素ガスや有害な溶媒の除去が煩雑であると
いう問題点があつた。また、塩酸水溶液を用いる
方法によれば、副反応としてアセチル基の加水分
解を伴い、出発原料であるDAMの塩酸塩が副生
するため、再結晶などの手法による生成物の分
離、精製が困難になるという問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解決するため、化学構造
式〔〕で示される〔2−(4−ヒドロキシ−2
−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)エチ
ル〕−ジメチルアミン(DAM)の塩酸の存在下
で無水酢酸を反応させることを特徴とする化学構
造式〔〕で示される〔2−(4−アセトキシ−
2−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)エチ
ル〕−ジメチルアミン塩酸塩の簡便で工業的に有
利な製法を提供するものである。
本発明において出発原料として用いられる
DAMは、前記ドイツ特許第905738号、英国特許
第745070号などにも記載されている製造が容易な
公知の化合物である。
化学反応は塩酸の存在下で実施され、反応系中
の塩酸の濃度は任意に選ぶことができる。塩酸は
塩化水素ガスとして用いてもよいが、濃塩酸とし
てDAMに対して等モル数または若干過剰に用い
ることが好ましい。無水酢酸はDAMの量および
塩酸中の水の量に対して等モル数よりも若干過剰
に、たとえば1.2〜2.0倍程度のモル数を添加する
のが好ましい。反応は室温でも可能であり、通常
20〜150℃の範囲で行われるが、温度が低いと反
応時間が長くなるので、0.5〜3時間程度で反応
を行う場合には、反応温度は60〜120℃程度が好
ましい。
反応終了後の目的物の取得は、反応液を減圧下
に濃縮、乾涸し、析出した結晶を濾過によつて取
得するか、あるいは濾過せずにそのまま適当な溶
媒、たとえば酢酸エチル、エタノールなどを用い
て再結晶させることにより行われる。
(作用) 本発明の方法によれば、DAMは塩酸の存在下
で無水酢酸を添加するという単純な操作を行うだ
けで一段の反応によつてDAMの塩酸塩に変換さ
れ、さらに強酸である塩酸が存在しているにも拘
わらず、中和剤などを用いる必要なしにアセチル
化が容易に進行する。また、塩酸中の水は直ちに
無水酢酸と反応して酢酸に変換される。このた
め、何等の副反応を伴うことなく、一挙に目的と
する化合物、〔2−(4−アセトキシ−2−イソプ
ロピル−5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメ
チルアミン塩酸塩が高い取率で取得できる。した
がつて、試薬や溶媒が大幅に節減でき、副生物を
除去するための工程が簡略化できる。
(実施例) 以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明
する。
実施例 1 無水酢酸75mlに冷却撹拌下にDAM23.7gを添
加し、次いで、塩酸塩(35%)9.5mlを徐々に滴
下した。濃塩酸の滴下終了後、100℃で1時間撹
拌した。反応終了後、減圧下で濃縮、乾涸し残渣
(粗結晶31g)にエタノール140mlを添加して加熱
溶解したのち冷却する。この溶液を冷蔵庫に一晩
放置し、析出した結晶を濾過によつて取得し、
〔2−(4−アセトキシ−2−イソプロピル−5−
メチルフエノキシ)エチル〕−ジメチルアミン塩
酸塩27.7g(収率88%)を得た。さらに上記の濾
液を濃縮して冷却した後、析出した結晶を濾別し
エタノールを用いて再結晶することにより、上記
化合物の結晶1.9g(収率6%)を得た。
このようにして得られた化合物は標準試料との
混融試験(融点 213〜215℃)および赤外線吸収
スペクトルの比較によつて化学構造を確認した。
実施例 2 無水酢酸75mlに冷却撹拌下に濃塩酸(35%)
9.5mlを添加し、次いでDAM23.7gを添加し、
100℃で1時間撹拌した。以下、実施例1と同様
に処理することによつて、〔2−(4−アセトキシ
−2−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)エ
チル〕−ジメチルアミン塩酸塩27.5gを得た。得
られた生成物は実施例1と同様にして化学構造を
確認した。
実施例 3 無水酢酸75mlに、冷却撹拌下に濃塩酸(35%)
9.5mlを添加し、次いで室温(25℃)でDAM23.7
gを添加し、そのまま室温で撹拌した。〔2−(4
−アセトキシ−2−イソプロピル−5−メチルフ
エノキシ)エチル〕−ジメチルアミン塩酸塩(以
下、塩酸モキシシリトと略称する)の生成を
HPLCを用い分析したところ、1,3,5時間目
で塩酸モキシシリトの生成率は、それぞれ39%、
74%、88%であつた。更に、反応をほぼ完全に終
結させるため、引き続き終夜撹拌し、次いで反応
液を減圧下濃縮乾固し、残さをエタノール200ml
より再結晶することにより塩酸モキシシリト25.3
g(80%)を得た。
HPLC分析条件 機器:日本分光FAMILIC−300S(紫外光度計
275nmで検出) ガラム:μS−Finepad GEL100 溶離液:エタノール−水−強アンモニア水
(95:5:0.5) 流速:0.2ml/min 本条件での塩酸モキシシリトおよびDAM塩酸
塩のリテンシヨンタイムは、それぞれ5.5分、2.9
分である。
比較例 〔2−(4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−
5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメチルアミ
ン24gを無水酢酸12.25gに加え、60℃で30分間
加熱した。反応終了後、反応液を減圧下蒸留し、
145〜148℃/1mmHgの留分〔2−(4−アセトキ
シ−2−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)
エチル〕−ジメチルアミン26.2gを得た。次いで、
これを1,2−ジクロロエタン450mlに溶解し、
この溶液に冷却下に塩化水素ガスを導入して飽和
させ、次いで窒素ガスを導入しながら加熱還流し
て過剰の塩化水素を除去した後、放冷し、更に氷
冷し析出した結晶を濾取し、エタノール溶液から
再結晶して、〔2−(4−アセトキシ−2−イソプ
ロピル−5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメ
チルアミン塩酸塩22.8g〔収率71.5%)を得た。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の方法によれ
ば、〔2−(4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−
5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメチルアミ
ンに塩酸の存在下で無水酢酸を反応させることに
より、一段階の反応によつて〔2−(4−アセト
キシ−2−イソプロピル−5−メチルフエノキ
シ)エチル〕−ジメチルアミン塩酸塩を、分離困
難な副生物の生成を伴わずに高収率で製造するこ
とができるとともに、試薬や溶媒の使用量を大幅
に節減し製造工程を簡略化することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 化学構造式〔〕で示される〔2−(4−ヒ
    ドロキシ−2−イソプロピル−5−メチルフエノ
    キシ)エチル〕−ジメチルアミンに塩酸の存在下
    で無水酢酸を反応させることを特徴とする化学構
    造式〔〕で示される〔2−(4−アセトキシ−
    2−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)エチ
    ル〕−ジメチルアミン塩酸塩の製法。
JP25317385A 1985-11-11 1985-11-11 〔2−(4−アセトキシ−2−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメチルアミン塩酸塩の製法 Granted JPS62111952A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25317385A JPS62111952A (ja) 1985-11-11 1985-11-11 〔2−(4−アセトキシ−2−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメチルアミン塩酸塩の製法

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JP25317385A JPS62111952A (ja) 1985-11-11 1985-11-11 〔2−(4−アセトキシ−2−イソプロピル−5−メチルフエノキシ)エチル〕−ジメチルアミン塩酸塩の製法

Publications (2)

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JPS62111952A JPS62111952A (ja) 1987-05-22
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JPS62111952A (ja) 1987-05-22

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