JPS63191754A - 試薬収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は試薬収納容器に係り、特に生化学分析などを行
う自動分析装置等に使用する試薬収納容器に関する。

［従来の技術］ 自動分析装置においては、多種類の試薬をそれぞれ収納
している複数の試薬収納容器を備えており、試薬収納容
器内の試薬を吸引して移動し、反応管に吐出して反応を
生ぜしめ、光学測定装置により反応管内の反応液の比色
測定を行い、上記分析装置により生化学分析などを行う
ことができる。

（例えば、特開昭５９−３１４５５号公報など参照）従
来の試薬収納容器は箱状の形状をなし、例えば、はぼ直
六面体、扇形柱などからなり、試薬収納容器には試薬を
充填したり吸引するために用いられる開口を有している
。

生化学分析などの多項目の測定項目に対応してそれぞれ
所要の性状からなる試薬が用いられ、試薬収納容器内に
充填される。また、試薬中に微量の界面活性剤を添加す
ることも行われている。これは、生化学分析などのため
に、反応管に分注したさい、血清中の不溶生成物を可溶
化するものであり、例えば、血清中のタンパクの変成に
よる濁りや、脂質などによる濁りを可溶化させている。

一方、従来の試薬収納容器に界面活性剤入りの試薬を充
填するざいおよび試薬収納容器の混和撹拌を行うざいに
、試薬収納容器内の空気を巻き込み、試薬液面上に多量
の気泡を発生させるに至る。上記の現象は界面活性剤の
性状によって発生状態の差異を呈するものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の試薬収納容器では、界面活性
剤入りの試薬を充填するざいおよび試薬収納容器の混和
撹拌を行うさいに、試薬液面上に多量の気泡を発生させ
るため、複数の試薬収納容器内のそれぞれの試薬を自動
分析装置の同一の試薬ピペットを用いて吸引するさいに
、試薬ピペットに気泡が付着して汚染させてしまう。

また、試薬の液面を検出するための液面センサを備えた
試薬ピペッ１〜を用いて吸引するさいには気泡を検出し
て誤動作し試薬を吸引しないまま次、工程に移行してし
まうため、自動分析装置の正確性を低下させてしまうと
言う問題がおった。

本発明はこのような従来の問題を解決するものでおり、
試薬収納容器の開口から気泡が発生していない試薬を試
薬ピペットを用いて吸引することができて、自動分析装
置の正確性の低下を回避できる優れた試薬収納容器を提
供することを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段１ 本発明は上記目的を達成するために、試薬を充填および
吸引するための開口を有する試薬収納容器において、前
記開口を試薬収納容器の頂部に設けるとともに、前記開
口に装着自在な管状部材を垂直方向に設け、前記管状部
材の上部には通気口を備え、下端を試薬との貫通路に形
成するようにしたものである。

［作　用］ 本発明は上記のような構成により次のような作用を有す
る。すなわら、試薬収納容器内に発生された気泡は、試
薬収納容器の側板を指により押して変形させたのち押す
ことを開放して原形に復帰させるにともない、管状部材
内部の試薬が貫通路を移動するとともに気泡も管状部材
内部から管状部材外部に移動してしまうので、管状部材
内部には最早、気泡が存在せず、試薬のみが充満される
ようになり、気泡が発生していない試薬を試薬ピペット
を用いて開口より吸引することができる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面について詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例の構成をしめすものである。

第１図において、１０は試薬収納容器であり、１２は開
口をしめす。試薬収納容器１０は箱状の形状をなし、第
１図の例では偏平状のほぼ直六面体の形状をしめている
。このほか扇形柱など多くの形状のものを用いることが
できる。また、試薬収納容器１０は塩化ビニール、高密
度ボリエヂレンなどの高分子材料を成型したものが用い
られる。

開口１２は試薬収納容器１０の頂部に設けられ、試薬の
充填ならびに試薬ピペットを挿入して試薬を吸引するた
めのものである。開口１２の内部には管状部材１４が垂
直方向に設けられ、キャップ１４ａの締付け、開放によ
って開口１２に装着自在となしうるちのである。２３ａ
は管状部材内部２３の試薬液部、２３ｂは同じく空気部
、２３ｅは同じく試薬液面をしめし、同様に２２ａは管
状部材外部２２の試薬液部、２２ｂは同じく空気部、２
２Ｃは同じく試薬液部２２ｃ上の気泡２４層をしめず。

管状部材１４の上部には通気口１８を備えており、管状
部材内部２３と管状部材外部２２との圧力を均等にする
ためのものであり、かつ気泡の貫通が阻止せられる。管
状部材１４の下端は試薬収納容器の底面との間に間隙を
有する貫通路が形成されており、管状部材内部および外
部間の試薬および気泡の貫通を相互に行わせることがで
きる。

なお、第１図においては、試薬収納容器１０内において
、管状部材外部２２のみに気泡２４層が形成されている
状態をしめしている。

次に上記実施例の動作について説明する。上記の実施例
において、開口１２から試薬収納容器１０内に微量の界
面活性剤が添加された試薬を充填し次いで、開口１２を
別のキャップを装着して閉鎖したのち、試薬収納容器１
０を運動させて混和撹拌を行うと、界面活性剤の界面特
性にもとづき空気部２２ｂの空気を巻き込み、試薬液面
２２上に多量の気泡を発生させ層状に形成せられる。引
続き、開口１２からキャップを脱し、新たに管状部材１
４を挿入したのちキャップ１４ａｂｔこより締付けて、
試薬収納容器１０と一体となって組立てられる。かくし
て、管状部材内部２３の試薬液面２３Ｃ」−にも気泡が
存在してしまう。次いで、試薬収納容器１０の側部を指
で押して変形させたのら、指を離して、前記の変形を原
形までに回復させると、外気と空気部２２ｂとの間に圧
力差を発生し、管状部材内部２３の試薬液２３ａならび
に気泡が貫通路２０を経て管状部材外部２２の試薬液部
２２ａならびに気泡２４層に移動せられるので、管状部
材内部２３の試薬液部２３ａには最〒、気泡が存在せず
、試薬のみが収容されるようになり、試薬ピペットを用
いて試薬液部２３ａから試薬を吸引することが出来る。

また、試薬収納容器を冷蔵庫保存する場合において、庫
外から庫内に収容したさい、試薬液部の収縮をともない
試薬液面２２ｃ、　２３ｃの低下を生じる。

一方、保存が終了して庫外に出して、再び室温まで回復
すると試薬液部の膨張をともない、試薬液面２２ｅ、　
２３ｃの上昇を生じる。このさい、試薬液部２３ａから
の試薬は通気口１８を通過ｌノて試薬液部２２ａに移動
するためキャップ１４ａの孔から溢流することが防がれ
る。かくして、試薬ピペットの表面に気泡が付着して汚
染させてしまうことがなくなり、また、液面センサを備
えた試薬ピペットを用いて吸引を行っても、気泡を検出
して誤動作し、試薬を吸引１ノないまま、次工程に移行
してしまい、自動分析装置の正確性を低下させることを
回避できる。

さらに、試薬収納容器を冷蔵庫保存した後、共用する場
合においても、肋状部材のキャップの孔から試薬が溢流
することを防止できて操作上の不便性を回避できる。

本発明の実施態様は上記実施例のみに限定されるしので
はなく、例えば、管状部材の構造、管状部材の試薬収納
容器の取付構造など多くの態様が採用可能である。

［発明の効果］ 本発明は上記実施例より明らかなように、試薬収納容器
内における気泡の発生ならびに試薬の溢流の問題を解消
したことによって、試薬収納容器の開口から気泡が発生
していない試薬を試薬ピペットを用いて吸引することが
できて、自動分析装置の正確性の低下や操作上の不便性
を回避できるなど、実用上の利益は多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る試薬収納容器の正面断
面図である。 １０・・・試薬収納容器、　　１２・・・開口、１４・
・・管状部材、　　　　１８・・・通気口、２０・・・
貫通路 出願人　　日本テクトロン株式会社 第１図 １０・・・試゛楽双剃各器 １８・・・通気口 ２０・・・貫ｊ１路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 試薬を充填および吸引するための開口を有する試薬収納
   容器において、前記開口を試薬収納容器の頂部に設ける
   とともに、前記開口に装着自在な管状部材を垂直方向に
   設け、前記管状部材の上部には通気口を備え、下端を試
   薬との貫通路に形成したことを特徴とする試薬収納容器
   。