JPS63191638A - 印刷物の見当合わせ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は色の薄い特色インキが使用される印刷物、例え
ば木目柄、石目柄、抽象柄等の印刷物を製造する際に有
用な見当合わせ方法に関するものである。

（従来の技術） 木目柄、石目柄等の建装材に使用される印刷物の製造に
おいては、印刷用紙等の被印刷物は一般にはウェブ状の
ものが用いられ、アンワインダ−で保持されてときほぐ
されつつ印刷され、再びウェブ状にリワインダ−で巻取
られているので、印刷中に見当の良否を観察しなげれば
ならない。そこで印刷速度を遅くして肉眼で印刷見当を
詳細に観察し、見当修正の必要があれば見当ズレ補正装
置を用いて修正を行っている。

この場合、見当良否の観察は印刷された絵柄又はトンボ
マークを対象として行なっているが、木目柄印刷等にお
いては、赤、青、黄の三原色以外の薄い特色インキが三
原色と共に用いられたり、又はすべて色の似かよった特
色インキが用いられたりし、さらにはそれら特色インキ
と色の似かまった着色印刷紙が用いられたりするのが普
通である。

また、例えば多色木目柄印刷の場合のように各印刷版の
全部をシャープにするとわずかの見当ズしが被印刷物に
明瞭に現われてきて、著しく製品価値を減するような印
刷では、骨板の図柄をシャープ化し、調子版の図柄をア
ンシャープ化して多少の見当ズレが生じても許容される
ようにしている。

このため絵柄又はトンボマークを観察して許容外の見当
ズレを適確に観察することは極めて困難であり、かつ熟
練を要し、さらに見当ズレの判断基準が個々の観察者に
まかされてしまうため品質の揃った印刷物を得ることが
できなかった。

そこで、特公昭５５−６５０７号公報に記載されている
ように各印刷色の見当マークを相似な矩形に設定し、こ
れらの見当マークを重なり合わせて印刷する方法が提案
されたが、この方法では、見当のズレを各矩形同志の間
隙の大小によって判断しているために、特色インキと色
の似かよった着色印刷用紙を用いた場合には矩形の見当
マーク自体が読み取り難く、従って見当合わせそのもの
も容易ではないという欠点を有していた。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は１以上のような特色インキと色の似かよった着
色印刷用紙を用いた場合にも見当合わせが容易にできる
方法を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） すなわち本発明の方法は、各印刷色の見当マークを互い
に相似な形状のベタ刷り部とし、各々のベタ刷り部がそ
の面積の大きい順に順次重なり合うように印刷してその
重なり具合を観察することを特徴とする印刷物の見当合
わせ方法である。

以下図面に従って本発明方法を詳細に説明する。

第１図に示したものは、各印刷色の見当マークの形状を
互いに相似な長方形とした場合の例であり、ベタ刷りし
た第１色目の見当マーク（１１の上に、該見当マークと
相似形でかつ面積が小さい第２色目の見当マーク（２）
が重なるようにベタ印刷され、更にその上に、同じ（第
１色目の見当マーク（１）と相似形でかつ面積が頃に小
さくなるように構成された第３色目の見当マーク（３）
、第４色目の見当マーク（４）、第５色目の見当マーク
（５）が１重なり合うように順にベタ印刷されている。

重なり具合は第１図のＡ−Ａ部分の断面図である第２図
に示すようになっており、各印刷色の見当マークは、そ
のすぐ下層に形成された見当マークの周縁部が上下左右
共に均等に現われているか否かによって見当の適否の判
断をする。

これらの見当マークは、印刷用紙の走行方向に向って左
側あるいは右側あるいは左右両側の絵柄余白部に等間隔
で連続的に印刷できるように印刷用の版に形成されてい
る。

印刷作業者は、走行中の印刷用紙の絵柄余白部に印刷さ
れた見当マークの重なり具合を検知し。

第１図に示すような配置状態が継続するように配慮し、
見当ズレが発生して第５図に示すような配置状態のもの
を認識したら、修正装置を作動させて第１図に示すよう
な配置状態、あるいはそれに近い状態になるように調整
する。

以上の説明のように、見当の適否はすぐ下層に形成され
た１色前の見当マークの周縁部が均等に現われるか否か
によって決定されるので、その形状は長方形に限られる
ものではなく、第４図に示すような円形、第５図に示す
ような楕円形、第６図に示すような三角形、あるいは正
方形、五角形以上の多角形、星形等の図形等４種々の形
状のものが使用でき、それらの形状の中から重なり具合
のズレを認識し易いものを選択して使用する。

（作用） 本発明の方法は着色印刷用紙の色と使用するインキの色
とが似かよっている場合に有用であり、従来の技術で述
べた特公昭５５−６５０７号記載の方法では、使用する
インキの中で特に印刷用紙の色に似ているインキの見当
マークは非常に認識し難（、その前後の他のインキの見
当マークとの間に形成される間隙の大小の判定が困難で
あるが。

本願のように面積の異なる互いに相似形状のベタ刷り部
の重なり具合によって見当の適否を判断する方法であれ
ば、各々の見当マークのズレは各々の印刷色同志の色の
差によって明確な枠状部分として表現され、その認識は
容易である。

特に、使用するインキの中で着色印刷用紙の色と最も似
ていない色のインキを第１色目とすれば。

見当マークの形成部分がより明確となり、各見当マーク
の配置状態の認識がより容易となる。

（発明の効果） ■従来は見当合わせが困難であった。使用するインキと
色の似かよった着色印刷用紙を用いる場合にも見当ズレ
が容易に認識でき、見当あわせ精度が向上し、印刷時の
スピードアップも図られる。

■見当ズレを見当マークから適確に識別しうるので見当
合わせの応答時間が短縮され印刷不良物の減少１品質の
向上を図りうる。

■従来のような見当ズレの判別に熟練を要せず。

また作業者が異なることによる許容見当ズレの変動がな
いから５作業の標準化を行なって印刷物の品質の均一化
を図９うる。

【図面の簡単な説明】

第１図は長方形状の見当マークを使用した場合の見当が
合っている状態の平面図、第２図はそのＡ　　Ａ断面図
、第３図は長方形状の見当マークを使用した場合の見当
がズしている状態の平面図。 第４図〜第６図は他の形状の見当マークの例を示す平面
図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）使用するインキと色の似かよった着色印刷用紙を
   用いる多色刷印刷において、各印刷色の見当マークを互
   いに相似な形状のベタ刷り部とし、各々のベタ刷り部が
   その面積の大きい順に順次重なり合うように印刷してそ
   の重なり具合を観察することを特徴とする印刷物の見当
   合わせ方法。
2. （２）着色印刷用紙の色と最も似ていない色のインキを
   第１色目とすることを特徴とする、特許請求の範囲第１
   項記載の印刷物の見当合わせ方法。